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健康・アンチエイジング

最終更新日: 2019.09.28

きれいな肌を保ちたいなら。続・アンチエイジング効果のある食品、4つ

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老化予防効果のある食品を紹介しています。今回は後編です。



老化のスピードは人によって違う

私が自分の身体の老化を感じたのは、老眼が始まったときです。しかし、肉体的な老化はもっと早く始まっています。

視力や聴力のピークは10歳、細菌などの感染への抵抗力は15歳、知的能力は20歳、筋力などの運動能力は25歳がピークだと言われています。

知的能力に関しては、試験のやり方によって異論があると思いますが、肉体的な元気度はわりと早い時期から衰えるのですね。

ただ、老化はすべての人に同じスピードでおこるわけではありません。ある小学校の1年生の教室に行って、子供たちを見ると、だいたいみんな6歳ぐらいに見えますよね?

50年以上たって、同じ子供たちが60歳になったとき、クラス会をしたとします。そこに集まったかつての6歳児は、人によってはすごく若く40代ぐらいに見えるし、人によっては70歳以上に見えたりします。

50年以上の生活習慣の差がクラス会で表れるのです。もちろん遺伝的要素や、環境の影響もあるでしょう。人がなぜ老化するのか、その原因についてはいろいろな仮説があります。複雑な要素がからみあっているに違いありません。

ですが、たとえ病気になる遺伝子を持って生まれたとしても、その遺伝子がオンになるかオフになるかは、食生活などの影響を受けます。

持って生まれた遺伝子はどうすることもできないし、時の流れを止めることもできません。でも、食生活なら、自分でどうにかできそうですね。

今のところ、老化を防ぐには、抗酸化作用のある食品が効果的である、とされています。その理由については前編に詳しく書きました⇒美肌を保ちたいあなたへ。アンチエイジングにとても効果のある食べ物4つ

後編でも、こうした抗酸化作用のある物質が豊富に含まれている食品を中心に4つ紹介します。

1.葉物野菜

ほうれん草やケールなど色が濃い葉物野菜には抗酸化物質が豊富です。知っている人も多いでしょうね。

特に、葉物野菜に入っているルテインゼアキサンチンにアンチエイジング効果があります。

ルテインはカロテノイドという色素の一種で、黄色の天然色素。

葉の葉緑体や、動物の卵黄や黄体に含まれています。ゼアキサンチンはルテインの異性体で、同じ分子を持っているけれど、構造がちょっと違います。ルテインが体内でゼアキサンチンに変化します。まあ、兄弟のようなものです。

葉緑体は、光合成を行う場所というか、器官です。黄体は、脊椎動物の卵巣にある黄色の組織で、黄体ホルモンを分泌する部分です。

黄色いところにあるものはルテイン、とざっくり考えていいと思います。

黄色がきれいなマリーゴールドの花びらや、黄色やオレンジ色の果物や野菜にルテインが含まれています。

前回、植物は場所を移動できないから、環境から自分を守るために色素を作ったと書きました。

このように、植物が、紫外線や虫などの外敵から自分を守るために生成している、植物由来の化学成分は、ファイトケミカルと呼ばれています。ファイトケミカルは、近年注目の成分で、いろいろ研究されています。

ファイトケミカルは、体内での抗酸化を防ぐと考えられているし、心臓病のリスクを減らすという研究もあります。また、成長を助け、肌などをみずみずしく保ち、風邪の予防もします。免疫をアップさせるわけですね。

ルテインは、人の目の中の水晶体や黄斑部などにも存在しています。黄斑部は、太陽の光をダイレクトに受けるところ。ルテインは、加齢による目の老化を防いでくれているのです。

葉物野菜の摂取にはスムージーがおすすめです⇒健康の秘密は毎日飲むグリーンスムージー、丈夫で使いやすいミキサーで作ります

2.ブロッコリ

ビタミンCが豊富なブロッコリも、老化を防ぎます。特に肌荒れや、しわに悩んでいる人にはおすすめの食品です。

肌の主成分というか構成要素は、コラーゲンという物質です。聞いたことがあると思いますが。

コラーゲンは体内の組織を結合させる組織を満たしているものです。糊(のり)みたいなものでしょうか。コラーゲンがないと、体内のいろいろな組織がバラバラになってしまいます。

コラーゲンが足りないと、ピチピチしたお肌になれません。年をとると、コラーゲンはだんだん減少しますので、老人のようなお肌になります。子供の肌はみんなきれいですが、まだコラーゲンがたっぷりあるのです。

コラーゲンは動物性蛋白質の一種なので、肉や魚に含まれています。特に豊富な食品は、牛すじ、鶏の手羽先、豚足、うなぎの蒲焼き、エビなど。

なんとなく雰囲気がわかりますよね。動物の皮や骨、魚の皮や鱗(うろこ)に含まれているのです。私は、この手のものはほとんど食べませんが。

動物の持っているコラーゲンをそのまま食べても、コラーゲンにはなりません。体内で、アミノ酸レベルまで分解されてから、人間向きのコラーゲンが合成されます。

コラーゲンを合成するとき、ビタミンCが酵素のような役割をします。ですから、いくら鶏の皮を食べても、ビタミンCを摂取していないと、美肌にはなれません。そこで、ブロッコリを食べておくといいのです。

ビタミンCについてはこちらをどうぞ⇒柿の葉茶はここがすごい、ビタミンC効果で美容と健康の救世主

ブロッコリ、値段はそれほど高くないし、ちょっと茹でるだけでおいしいですから、たくさん食べたいですね。

カナダの人は、ブロッコリやカリフラワーを生で食べることも多いです。サラダに生でぼんと入っていたりします。私も生で食べることがありますが、茹でたほうがおいしいですね。





3.きゅうり

日本では漬物としてよく食べるきゅうり。きゅうりの成分のほとんどは水で、栄養がいっぱいのほかの野菜に比べると、やや影が薄いです。

ギネスブックには「世界一栄養のない野菜」としてのっているそうです。お弁当箱の隙間を埋める、サラダのかさを増やす、お肌のパックに使う、そんな役割ぐらいしか与えられていないかもしれないきゅうり。

きゅうりはたくさん栽培されています。私の母が庭のはしっこに作っている小さな畑でも、夏になるときゅうりがたくさん採れます。

あたりまえにありすぎて、ありがたみを感じられないきゅうりですが、アンチエイジング効果という観点から見ると、きゅうりも有用です。

きゅうりには水分だけでなく、シリカという物質が含まれています。

シリカは別名二酸化ケイ素で、自然界では、石英(せきえい)という鉱物として存在しています。砂の主成分でもあります。

シリカには水に溶けるのと、溶けないのがあり、溶けるシリカは人間のからだのなかにちょっぴりあります。毛髪や爪の中にもありますが、特に骨や関節の細胞に多く存在します。

自然界なら石、体内では骨、という感じですね。シリカは骨や関節がうまく機能するのを助けています。

水とシリカを一度に取れるきゅうりは、関節や骨の健康にありがたい存在なのです。年をとってくると、骨は弱り、関節もぎくしゃくしてきますから。

骨粗しょう症について⇒更年期からは要注意。骨粗しょう症になりやすい人とは?

きゅうりには水が多いので、しわを予防して、若々しいお肌を保ってくれます。そのままパリパリ食べることができるという手軽さもいいですね。
サラダ弁当

4.すいか

すいかもアンチエイジング効果があります。あまり知られてないかもしれませんが、すいかには抗酸化物質が豊富なのです。

すいかにはシトルリンというアミノ酸の一種が含まれております。この物質は日本で発見されたそうです。

シトルリンは体内で化学変化して、結果的に毒素を排出する手助けをします。そして代謝を活性化させ、免疫機能がスムーズに働くように促します。

シトルリンは、冷え性改善のサプリや男性の精力をつけるサプリとして有名です。代謝がよくなる、つまり、血の巡りがよくなる効果があるからでしょうね。

また、スイカの皮には、ビタミンA、 ビタミンB、ビタミンCが豊富です。さらに種(たね)にはビタミンEと亜鉛が含まれています。ミネラルが豊富ということですね。

種(たね)は植物が成長する元だから、たいてい栄養が多いです。
シードについて⇒チア、それともヘンプ?健康にいい6つのシード(たね類)とその効用

中国などではスイカの種が食されているようです。

ほかの種と同じように、皮が硬いからそのまま丸呑みしても意味がないと思います。食べてみたい人は、皮をむくか、フライパンで炒って食べてみてください。

皮をむくといっても、小さいので手ではむけないですね。口の中でむくことになるでしょうか。皮むきさえクリアできたら、スイカの種も、かぼちゃの種みたいにトレンドになるかもしれません。

スイカもきゅうりと一緒で、水分が多いので、お肌のみずみずしさを保ってくれる効果もあります。

有機栽培のスイカを買って、実だけでなく、皮も種も一緒にスムージーにするといいかもしれませんね。私も、今年の夏、やってみるつもりです。

* * * *
植物からファイトケミカルをわけてもらってアンチエイジング効果を狙いたいですね。

このほかにも、魚の鮭やツナもオメガ3脂肪酸が豊富なので、アンチエイジング効果があります。これは、とても有名な話ですね。

オメガ3脂肪酸については、また改めて書きたいと思います。





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