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ストレスのせいで、どんどん無駄遣いをするのをやめるために、心を満たすことをおすすめしています。
心を満たす方法、その2は、自分の価値観に沿った暮らしをする、です。
信じていることと行動が合っていれば苦痛は消える
人間は、「自分の思い通りに生きたい」という欲求があります。自分がよいと思っていることや信じていることと、自分の行動の方向がだいたい合っていれば、そんなにストレスを感じません。
少なくとも、自分に悪影響を与えるようなストレスは感じないでしょう。自分の信じる道をひたひたと歩くのは、楽しいことですから。
ところが、他人や社会、文化、メディアなど、自分以外の何かの価値観に合わせて生きようとすると、ストレスがたまります。自分以外の誰かから期待される行動をとると苦痛を感じるのです。
その結果、がまんして、押さえつけているものを発散するために、無駄遣いに走ります。
できるだけ価値観に合う暮らしをすれば、欲しくもない物をやみくもに買う行為は止まります。
価値観に基づいた行動を取るとは、別の言葉で言えば、自分が本当に大事にしたいことを大事にする、ということです。
自分が大事にしたいものは、自分が情熱やエネルギーを注ぎ込みたい事柄です。やる気にさせてくれたり、やりがいや生きがいを感じさせてくれるものでもあります。好きなこと、とも言えます。
大事にしたいことを大事にすれば、充実感が感じられ、浪費もおさまります。
買い物をすることが、本当に自分にとって大事なことなのか?
もし、「物がたくさんあればあるほど幸せだ」「シーズンごとに新しい服を買うことは私を幸せにしてくれる」「物をたくさん収納するために、私は生まれてきた」「セールで安い物を買うことが、私にとってもっとも重要なことだ」と本気で考えているのなら、そこに居心地悪さはないはずです。
「買い物するのが私の生きる道」と信じているのなら、ショッピングにお金を費やすことは無駄遣いではありません。自分が大事にしているものに、自分のリソース(時間、エネルギー、お金)を注ぎ込んでいるだけですから。
どんなにちまたで、断捨離や片付け本がはやろうとも、周囲にミニマリストがぼんぼん現れようとも、それは、自分が大事にしたい生き方とは違うので、関係ありません。むしろ、無理にミニマリストになろうとすると、大いなる苦痛を感じます。
運悪く、うまくミニマリストになれてしまい、周囲の人から、「いいわね~」なんて称賛されるのは、不幸以外の何物でもありません。
ですが、もしいま、自分がやっていることに居心地悪さを感じたり、買い物をしたあとに、むなしさを感じたりするのなら、誰か別の人の信条を、自分の生き方だと勘違いしている可能性があります。
なぜ価値観に沿った暮らしができないのか?
価値観に沿った生き方から大きくそれてしまうおもな理由は2つあります。
1.そもそも自分が大事にしたいことを知らない、わからない、考えたこともない
2.自分が大事にしたいことを大事にしているかどうか、その点を意識した暮らしをしていない
要するに、価値観のことなど深く考えていないか、成長するときに、自然に身についた価値観をそのまま、いまも自分が大事にしたいことだ、と思っているから、本当はしたくないことをして、居心地悪くなるわけです。
ほんのちょっと考えてみるだけで、自分が大事にしたいことの大筋が見つかり、それを大事にする生活に軌道修正できます。
お金は全然かからないので、自分が大事にしたいことを探してみてください。
人が大事にしたいものの例
以下に、人が大事にしたい、と思っている事例をいくつか書いておきます。
・人に受け入れられる
・愛し、愛される
・いろいろなところに行ける
・勝負に勝つ
・何かを達成する
・有名になる
・人から称賛される
・家族と仲良く暮らす
・家族を大事にする
・何かを完璧に行う
・知識をたくわえる
・美しくいる
・静かに暮らす
・人の役にたつ
・のんびりする
・金持ちになる(物質的成功)
・リーダーになる
・何かを研究する
・物をたくさん集める
・正直に暮らす
・流行の最先端にいる
・チャレンジ
・自由
・人に優しくする
・名声、社会的ステータス
・すばらしい作品を作る
・動物
・自然
・チャレンジ
・よい仕事
・社会を変える
・常に成長する
・健康
・ひたすらマイペース
・いいクルマにのる(人間よりメカが好き)
・プライド
・友情
・人に迷惑をかけない
・信仰
ほかにもいろいろあります。自分がどんなことを大事にしたいと思っているのか、思いつくままに書き出してみてください。
もし何も思い浮かばないなら、過去にあったできごとで、特に印象的だったことを思い出してください。
とても楽しかったこと・充実感を感じたこと、逆に悲しかったこと・つらかったことを書き出し、なぜ、自分はそんなふうに感じたのか、その元になる考え方を見つければ、自分が大事に思っていることが見えてきます。
家族旅行してとても楽しかった、と思うなら、自分は、家族と仲良くすること、誰かと一緒に行動すること、移動すること、未知の土地に行くことなんかを重要だと思っている、とわかるわけです。
ポイントは、できるだけ自分に正直になって、調べることです。また、自分が大事にしたいと思うことに、「いい・悪い」はないので、自分をジャッジする必要もありません。
調べている過程で、自分の人間としての器の小ささに、うんざりするかもしれませんが、淡々と続行します。
特に大事にしたい信条を見つける
自分が大事にしたいことやものがいくつか出てきたら、その中から、3つぐらい、コアになる価値観を選びます。
もっともこだわりたい部分です。
私の信条は以下の3つです。
・正直に生きる(嘘をつくと、ひじょうに気分が悪いです)
・シンプルに生きる、欲張らない
・できるだけ人に親切にする
これに、周囲の人と仲良くする、とか、穏やかに暮らす、健康でいる、というのもありますが、上の3つができていれば、私はそんなにストレスを感じません。
「こういうことができていれば、私は幸せだ」と思うことを、3~5個ぐらい出してみてください。それが自分のよりどころになります。
迷ったときに、「これって、私の価値観に合っているかな?」とチェックできるように、日記やノートに書き出しておくといいでしょう。
自分の価値観に沿った暮らしをする
自分が大事にしたいものが決まったら、なるべくその線で暮らせるように工夫します。
工夫の仕方を3つ書いておきます。
1)マインドフルネス
一番大事なのは、マインドフルでいることです。自分らしく生きているかどうかに意識を向けてください。
日々の生活を振り返ったり、ときどきチェックしたりする機会をもうけるといいでしょう。
マインドフルネスが初耳の人は過去記事をごらんください。
⇒マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。
⇒暮らしにマインドフルネスを取り入れてより自由になる(TED)
意識していないと、またすぐに、自分の価値観を忘れてしまい、他人の価値観に合わせた行動をしたり、周囲の人の期待する行動をとったりします。
2)変えたほうがいいことを見つけて変える
現状の生活で、「ここは私の価値観に合ってない」と思うことがないか、探してください。見つかったら、変えられないか考えます。
仮に私のようにシンプルな暮らしがしたい、と思っているのなら、やたらと買い物をするのは、真逆の行為です。
ちょっと、買い物を控えるために、買わない挑戦などするといいでしょう⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。
3)価値観に沿った生活にするために何かを始める
もっと自分の価値観に合った生き方をするために、何か新しいことをするのもおすすめです。
人に親切にするのが好き、だとわかったら、道行く人に挨拶するとか、笑顔で応対するとか、そういうことです。
この3つをしていけば、自分の価値観から大きくそれた行動をしないと思います。
心を満たす方法、その1はこちら⇒ストレスによる買い物をやめるために、心を満たす方法(その1)。
価値観について考えるきっかけになる動画⇒なぜ人は自分が本当に求めている物を追求しないのか?(TED)
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何かで、迷ったときに、どちらをとるか、どちらを優先するかを見れば、自分の価値観がわかります。
日常生活でも、自分の信条を知る機会はたくさんあります。職場や家庭で、困難なことや、ピンチに出会ったときの自分の反応を冷静にチェックしてください。
必ず、その時点で、大事にしようと思っていることを大事する行動をしています。