カウンターの掃除

フライレディ

片付けられない女に必要なのは、掃除道具ではなく生活習慣を変えること

アメリカのお片づけ指南サイト、フライレディネットの主催者、フライレディの体験談、最終回です。

毎日、部屋を片付けられない、だめ主婦たちに片付けのコツをメールしているフライレディ。そんな彼女も、昔は筋金入りの片付けられない女でした。



1年かけて片付け習慣を身につけたフライレディ

フライレディは1年かけて毎月1つずつ、小さな家事の習慣を身につけ、片付けられる人に変身したのです。

このテスティモニアル(証言)は1999年のクリスマスに書かれたものです。フライレディはその前年の1998年の暮れに、SHEという片付けのシステムのコミュニティに参加。

SHEのシステムはインデックスカードを使いますが、フライレディはこのシステムを自分にあうようにアレンジしていました。

1年かけて、自身の片付けルーティンを確立したフライレディは、その年の暮れには、「片付けたいけど、どうしたらいいのかわからない」という、昔の自分と同じ状況にいる友だちのために、メールを送っていました。

この文章はそういう人たちのために書かれているので、最後に激励の言葉があります。

☆フライレディの歴史 1999年12月25日

9月、10月:家事のルーティンがうまく回るように

この頃までには、ルーティンはしっかり定まり、私の生活を支えるものになりました。家はすごくきれいで、ガラクタもすっかりなくなりました。ガレージを除いては。

私は無理のないやり方で、ガラクタをシステマティックに取り除きました。どうしてそんなことができたのでしょうか?

それは家をいくつかの場所に区分けして、1箇所ずつ片付けたからです。月末が近づくと、毎月、家の中で気になる箇所のリストを作り、区分けしました。

買い物は、外で用事をすませる日にやり、家事は掃除の日にやり、家の中の修繕を頼むことなどは、デスクワークの日にやりました。

リストに書いたすべてのことが終わる月末には、家はきれいになっていたのです。

11月:ビッグイベントの感謝祭もストレスフリー

11月のサンクスギビングデイ(感謝祭)には、家族一同を自宅に招きました。すでに家はきれいになっていたので、直前にあせって掃除することもありませんでした。

友だちを1人やとって、手芸用品を入れているクローゼットと、裁縫をする部屋の片付けを手伝ってもらいました。

やるべきことは料理だけだったのです。料理にも掃除と同じシステムを使いましたよ。

ごちそうを作るために、必要なことをすべてリストにしました。それぞれの項目を、外で用事をすませる日にやること、家事をする日にやること、前もって作っておくもの、ほかに買うべきものなどに割り振りました。

オーブンを使う順番まで考えました。そうすればあせらなくてすみますから。

サンクスギビングデイは素晴らしかったです。1番よかったのは、私自身がリラックスしていたこと。どうしてそんなことができたのか考えてみたんです。すべて、パムとペギーが教えてくれたシステムと、数ヶ月前から、やるべきことをやっていたおかげです。

ルーティンは、歯を磨くことや入浴することと同じくらい大事な、私の生活の一部になっていました。リストにのっていることをやらずには1日が始まらないほど。といっても、もうリストを見る必要はなくなっていました。完全に自動的にやっていたのです。



12月:出したら片付ける

サンクスギビングデイ以来、自宅はとてもきれいな状態を保っていました。何かやったら、使ったものをすぐにしまうことが鍵だと思いました。

「出したら片付ける」。これを12月の目標にしました。出したら片付けることを徹底するとすばらしい効果があります。

朝のルーティンと寝る前のルーティンにほとんど時間がかからなくなるのです。

去年、SHEの片付けシステムを学んだことで、私の新しい人生が始まりました。といっても、私が、全然横道にそれなかったかというと、それは違います。

脇道にそれたとしても、それはちょっと違う道を行く時間があるということだし、また知らないうちに、もとの道に戻ることができるのです。罪の意識を感じることなしに。以前は本筋をはずれるたびに、罪の意識にさいなまれていました。

私の体験をお話ししたことで、「片付けのルーティンは一晩で身につくものではない」ということをわかっていただけたら、と思います。

私たちはしょっちゅう脇道にそれるものです。1度に1つずつ習慣を選び、自分に合う方法でやっていかなければなりません。

私にとってうまく行ったことは、あなたの家庭の事情に合わせて調節する必要があるでしょう。

ただ、同じように使えるルーティンもいくつかあります。

毎日朝起きたら、ちゃんと着替えること、朝のルーティンと夜寝る前のルーティンをやること。そしてキッチンはきれいにして、流しは磨いておくことです。

パムとペギーのシステムのおかげで私が手に入れた「心の平安」「自宅を誇りに思うこと」「生きることへの情熱」を、あなたにも手にしてほしいと思っています。

あなたが新しい片付けの道を学びはじめて、3週間たちました。うまく行っている人もいるでしょう。けれども、流れに飛び込んで、簡単なタスクをやり、言い訳をするのをやめなければならない人もいます。

来週は新しい年です。1999年は永遠に終わりました。2000年がやってこようとしています。過去にできなかったことは忘れて、きょうできることにフォーカスすべきなのです。

あなたにとって実りある新年になりますように。

フライレディ

—— 抄訳ここまで ———-

原文はこちら⇒FlyLady’s Personal Testimonial – December 25, 1999 | FlyLady.net

SHEの片付けシステムについては、初回と前回の記事を参照してください。

1月から4月⇒必ず汚家はきれいにできる。ただし片付け習慣は1日では身につかない

5月から8月⇒忙しいからこそ家事のルーティンが必要。汚部屋掃除の手順はこうして身に付ける

「フライレディ」という言葉を初めて聞く方はこちらをどうぞ⇒すっきり片付いた家にするための12の習慣~フライレディに学ぶ

アイロンがけ

何でもためると大変になる

どんどん拡大する片付け産業の需要

このテスティモニアルは15年も前に書かれたわけですが、今年の暮れに出されても、全く違和感がありません。

自分のサイトを立ち上げてからも、フライレディの理念は変わることなく、だめ主婦たちに、毎日熱い激励メールを送っています。

そして、そういうメールを必要としている主婦の数は増える一方なのです。

今はずいぶん読者が増えてしまったので、フライレディが、読者のメールすべてに目を通してはいないと思います。

ウィキペディアによると2011年の時点で、メーリングリストの読者は63万人。メーリングリストに参加して、メールをもらうのは完全に無料です。

フライレディではオリジナルの掃除グッズなどを売っておりこれで収益をあげています。グッズがよく売れるため、彼女は専門のディストリビューションセンター(物流センター)を持っています。

グッズの売上は、2007年時点で年間400万ドル(2015/11/21の換算で4億9千万円)。すごく大きな数字です。今はもっと収益をあげていることでしょう。

グッズはモップ、トイレの掃除道具、コントロールジャーナルの入った文房具セット、フライレディの著書、タイマー、シール付きカレンd-、コントロールジャーナルのフォーマット(ダウンロード販売)、フライレディのセミナーの音声など、比較的単価の低いものばかりです。

高いものは、ツールセット(100ドルほど)ぐらい。

タイマーは10ドルで、タイマーとしてみれば高いです。別になんということはないタイマーですが、バイブレーションモードがあります。

グッズについてはこちらでも書いています⇒家は1日では片付かない。汚家をきれいにする31の小さな習慣(1)

雑貨はもともと利益率がよいそうですが、フライレディはさらに付加価値をつけて、高く売っているようです。

つまりそれだけ、家を片付けたくて悩んでいる人が多いということでしょう。

ぐしゃぐしゃだった部屋がきれいになれば、ストレスも減るし、ずいぶん生活の質はあがります。

買う側にしてみれば、100ドルのツールセットを10個買ってもまだおつりがくるぐらいの価値を手に入れたことになります。

朝起きて、いきなり汚部屋が目に入ったら1日が台無しですから。

とはいえ、こうした特殊な掃除道具を買う前にできることがあります。

ガラクタを捨てることと、やたらと物を買うのをやめることです。特に「買わない」ことが重要。

フライレディも「1日15分ガラクタを断捨離して捨てろ」と言っていますが、「無駄な買い物をするな」という指示はあまりありません。

節約系ミニマリストの私は、掃除道具をプラスするより、最初から物を買わないマイナスする行動が人生を大きく変えると信じています。

これで長いテスティモニアルの紹介がようやく終わりました。次回は、31 baby steps (31日で汚家を片付ける習慣)の26日目に入ります。





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