不用品

ミニマルな日常

断捨離の壁にぶち当たって、力尽きたときの立ち直り方。

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断捨離の壁にぶち当たっている人に、立ち直る方法をお伝えします。

たまにお便りをくださる読者、NAOじろうさんから、先日メールをいただきました。ありがとうございます(2通ともちゃんと届いております)。

NAOじろうさんは、現在、断捨離のスランプに陥っているようです。

先日いただいたメールの冒頭にこう書かれていました。

収納していた物を引っ張り出し、

処分していたのですが今力尽きて、汚い部屋で生活しています。

他にもおられるのではないでしょうか。

力尽きているチーム…嗚呼…

いつの日か一緒に立ち上がりましょう。

「きっと今じゃない」と、許しましょう。

こういう人多いかもしれませんね。

先日も書きましたが、年末年始はプレゼントやお土産をもらう機会が多いから、物が増えてしまいますので。

1.休む、だけどやめない

スランプに陥っているときは、たいてい疲れているので、少し休んでください。

睡眠不足気味なら、夜、ちゃんと寝る、仕事をしすぎているなら、休む、有給休暇を取って、美術館や映画館に行く、自宅で趣味に打ち込む、など。

お正月に休んだばかりだと思うかもしれませんが、正月休みは、人によっては疲れるイベントなので、知らないうちに疲れがたまっていることもあります。

休むことをおすすめしますが、不用品を捨てることを、完全にあきらめるのはやめましょう。

1日1個でもいいから、捨てることは続けてください。

捨てる生活やシンプルライフが起動にのっていない場合、やめてしまうと、再起動するときに余計なエネルギーがかかります。

低空飛行でいいので続けてください。

1日1個捨てるのなんて、30秒ぐらいでできます。

病気で床にふせっていない限りできます。

捨てるのは物理的な物でなくてもいいです。スマホの画面からアプリを1つ削除するとか、ためこみすぎたデジタル画像を整理するとかでもかまいません。

何らかの形で不用品を手放すのは続けましょう。





2.たっぷりあるマインドの採用

断捨離でくじけそうになったときは、たいてい足りないマインドに傾いているので、意識して、たっぷりあるマインドをもつようにしてください。

たっぷりあるマインドは、すでにもっているものやできていることに意識を向ける考え方です。

足りないマインドがあると、物が増え、片付けもできない理由。

「もうだめだ、物がありすぎて、とても片付かない。この頃、体力もなくなってきたし。そもそも、私には捨てるのは向いてないんだ。私が死んだあと、娘に片付けてもらおう」。

このように感じる時は、「捨てても捨てても、まだまだたくさんあるガラクタ」「自分ができていないこと」「自分の苦手なこと」に目がいってます。

マイナス部分ばかり見ているわけです。

日々起きるできごとの、マイナス面ばかり選んで見ていたら、どんなに恵まれている人でもくじけますよ。

プラス面を見るようにしてください。

断捨離を始めて、少しは片付いた部分があるんじゃないですか?

ほんの少しでも暮らしやすくなったことはないでしょうか?

「捨てたけど、また、たくさん買い物しちゃって、元の木阿弥だわ。すべての行動は無駄だった」と思うかもしれませんが、捨てることを試みた経験は、自分の身になっています。

1度通った道は、初めて通る道より、歩きやすいのです。

がっかりして落ち込んでいるときは、一晩か二晩ぐっすり寝て、頭をクリアにしてから、プラスのできごとを探してください。

必ずあります。

3.ガラクタを再定義する

他人のガラクタが気になって、断捨離の壁を感じているときは、「私にとってガラクタって何だろう?」と、もう1度考えてください。

家族が物をいっぱい持っていると、いくら自分ががんばってもシンプルライフにならない焦るかもしれません。

小さい子どもがいるから、おもちゃや服がいっぱいあある、家族の1人が強烈なタメコミアンゆえに、家のあちこちにこの人の物が積まれているようなとき。

こんな状況で、「うまくいかない」と思うなら、自分にとってガラクタは何か、再度、考えてください。

我が家も夫の物がたくさんあって、相当、混乱した状態ですが、私は夫の物は私の管轄外で、私が管理すべき物ではないと割り切っているので、そんなに気になりません。

自分にとってガラクタだと思うものを捨てることができればOKなのです。

ガラクタは今の自分の生活に何の役割を果たしていないもの。そして大きなストレスをもたらすものです。

子どもの生活や成長に必要なら、たくさんある子ども用品は、ガラクタではないと考えられます。

あなたが捨てるべき4つのガラクタとは?~カレン・キングストンに学ぶ

今日捨てたい、ガラクタに見えないガラクタ3つ。

4.ペースを落とす

断捨離の壁にぶち当たる人は、たいてい、「できるだけ早く、できるだけたくさん捨てること」を目標にがんがん捨ててきた人です。

身のほどをわきまえず、お皿にたくさん盛り付けると、食べているあいだに気分が悪くなり、完食できないばかりか、食べる気をなくします。

断捨離もそれと同じで、はじめに風呂敷を広げすぎると、そのうち燃え尽きるのです。

私はよく、1日15分、少しずつ、不用品を捨てようと書いていますが、多くの人は、そこで止まりません。

早く終わらせたいのか、15分では効果がないと思っているのか、がんがん捨てようとします。

そして疲れ果てます。

よって、ペースを落とせば、もう燃え尽きません。

「こんなにのんびりでいいのかな~」と不安になるぐらい、簡単な捨て作業を、毎日やってみてください。

1日15分の片付けを確実に行う方法。

5.人と一緒に片付ける

自分1人で進めてきて力尽きた人は他人の助けを借りてください。

たとえば、

・同居の家族

・遊びに来た親族

・友人

・プロの片づけトレーナーや、整理整頓アドバイザー、遺品整理士など。

家に来てもらって、助言を受け、一緒に片付けるのががベストですが、SNSなどでやりとりをしたり、片付けをがんばっている人たちのコミュニティに入ったりするのも効果があります。

コミュニティに参加すると、「苦労しているのは私だけじゃないんだ」と思えるので、捨て作業を継続できます。

スランプを感じている人は、足りないマインドになっているので、YouTubeやインスタグラムで、バリバリ片付けている人を見ると、「他の人はできているのに、私だけが片付けられない」と思いがちですが、実際は、自宅や実家の片付けに苦労している人はたくさんいます。

これまでの人生で何一つ不用品を捨てたことがなくて、今年になってから、ようやく捨て始めた人もいます。

実家の片付けを1人でしている人はたくさんいますが、家族や親族がいるなら、他の人にも手伝ってもらえばいいのです。

人と一緒に片付けることは、ズルでもチートでもありません。

きわめて合理的な選択です。

なお、コミュニティに入るのは効果的ですが、人と自分を比べて落ち込む傾向がある人は、そういう不毛なことに時間とエネルギーを使わないように気をつけてください。

■関連記事もどうぞ⇒片付けに疲れたときの立ち直り方(今度こそ減らす、スランプ脱出編)

******

今年は、汚部屋脱出を目指している人を応援する記事を書いていこうと思っているので、

汚部屋脱出に効果的な7つの生活習慣~2023年年頭の決意。

物がものすごくある家(自宅や実家)を片付けるにはどうしたらいいのか、よく考えています。

それで思ったことは、物だらけの家を片付けるのは、何も知らない言語を学ぶのに似ている、ということです。

それは途方もなく大きなジグソーパズルにピースをはめていくような作業です。

全く何も知らない言語を学ぶとき、表記システムから学ばなければなりません。日本語で言えば、ひらがな、カタカナ、漢字です。

これってけっこう大変ですよね。

文字の形を覚えるのも大変ですが、発音も覚えなければなりません。

時には、生まれてから何十年もの間、一度も出したことのない音を、なんとかそれらしく出す必要があります。

英語はアルファベット26文字しかないから簡単かと思いきや、文字の組み合わせによって、発音がいろいろ変わるので、そういうのも覚えることになります。

文字や音がだいたいわかったら、次は、単語や文法を覚えます。

覚えることだらけ。

覚えることだらけですが、ある程度、続けていると、なんとなくわかってきて、読んだり、話したり、書いたりできるようになります。

そこまでいかず、やめてしまうのは、以下のようなことをするからです。

・他人と自分を比べて、焦ったり、落ち込んだりすることに貴重な時間とエネルギーを費やす

YouTubeで見たあの人みたいになりたいとか、ネイティブみたいになりたいとか。

・できるようになったことではなく、まだできていないこと、覚えていないことに意識を向ける

「まだこんなに覚えることあるの~???」と気落ちし、しんどい気分になる。

・急いでマスターしようとする

スピードラーニング的な教材に無駄にお金を払う、買い物と教材探しに時間をつかい、語学に使う時間とエネルギーがなくなる。

汚部屋の片付けも同じです。

汚部屋は捨てるものだらけですから。

語学が続かないパターンの反対をやれば、汚部屋の片付けも続きます。

汚部屋の場合、どこまでやればいいか、物理的に限定されているし、ちょっと片付ければ、いきなり暮らしやすくなるので、語学より攻略しやすいと思います。

がんばってください。





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