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あげる側、もらう側、両方の立場から、ガラクタになるギフトを減らす方法を紹介します。
プレゼントと聞くと、人は、うれしいもの、心踊るものをイメージするでしょう。私もそうです。
しかし、贈り物がガラクタになる率は意外に高いもの。しかも、プレゼント品は、不用だとわかっていても、「申し訳なくて、捨てられない」という問題がついてまわります。
特に、ギフトが飛び交う、年末年始(クリスマス、お正月、成人の日)からバレンタインデーあたりまでは要注意です。
もらいすぎや、あげすぎを未然に防ぐことができれば、後で、断捨離に苦労することもありません。
■もらう立場
1.自分の価値観を伝えておく
ギフトシーズンになる前から、贈り物の交換に対する自分の価値観を明確にし相手に伝えておくと、不用なギフトを減らせます。
「家族がいらない物をくれて困る」という相談をいただきますが、そういう人は、「私はそんなにプレゼントはいらないんだ」ということを、みなに伝えていないことが多いです。
言い方はいろいろあります。
・私は、ミニマリストになったので、もう物はいりません。
・ほしい物は自分で買いたいのです。
・いま、汚部屋を片付け中だから、きれいになってからもらうね。
・もっと小さい家に引っ越す予定で、いま、物を減らしている最中なの。
・私、シンプルライフをめざしています。
・ゼロ・ウェイストを心がけています⇒ベア・ジョンソンに学ぶゼロ・ウェイスト・ホームを作る5つのルール(TED)
どんな形でもいいですが、自分の考えを伝える努力をします。
自分本位な理由で断るより、地球環境のことを考えて、ゴミを出さないようにしている、と説明したほうが説得力があるかもしれません。
しかし、自分の本当の気持ちを伝えるのがベストです。
2.欲しいものをリクエストする
「シンプルライフをめざしているから、物はいらない」と相手に伝えても、「でも、私が何かあげたいのよ。助けると思ってもらってちょうだい」という人もいるかもしれません。
相手の好意はありがたく受けとったほうがいいので、こういう人へは、ダイレクトに欲しいものをリクエストしてください。
その場合、自分が必ず消費できるとわかっているものをリクエストしたほうがいいです。
たとえば、私の例でいえば、質のいい無香料のキャンドルやエッセンシャルオイル、ハーブティはふだん消費しているから、いただくとうれしいです。
Netflix、Audible、Spotifyのサブスクリプションをギフトとしてもらっても、うれしいです(誰もくれませんが)。
物として残らない、コンサートのチケットや、マッサージ券、お食事券などでもいいでしょう。
「ノーギフト」というギフトをリクエストしてもいいかもしれません。
参考⇒買わない人の贈り物。ミニマリストのクリスマスプレゼント選び
3.断る
自分あての贈り物を断ることは難しいかもしれません。ですが、不特定多数に配られるギフトは、断ることも検討してください。
職場でカレンダーやスケジュール帳をもらうとか、仕事関係のクリスマスパーティでちょっとした記念品をもらう機会があるんじゃないでしょうか?
粗品や販促品に近いものは、自分が断ったところで、次の人のところへ行くだけです。
昔、私も、OLをしていたころ、年末になると、取引先のカレンダーやスケジュール帳が職場にたまっており、いくつかもらってきていました。
以前の私は、「必要なものを必要なぶんだけ手に入れる」という態度は欠如しており、「もらえる物ならなんでももらう、できるだけたくさんかかえこむ、モア・イズ・ベター」という価値観の持ち主でした。
そのため、やたらとたくさんもらって、全部の部屋にカレンダーをかけてもまだ余るため、トイレにもかける、といったひたすら貴重な余白を埋める行動をしていたものです。
シンプルに暮らすために余白を取ることを意識したい7つのもの。
いまの私なら1つももらいませんし、そのほうが、気持ちのよい1年を過ごせます。
■あげる立場
4.相手の意向を聞く
プレゼントをあげる立場になったら、自分がもらう側だったら、どう思うか考えて行動すれば、相手のゴミを増やさないでしょう。
まず、相手が何を欲しいのか、聞いてみてください。
もしかしたら、私のように、よけいな物はいらない、と思って暮している人かもしれません。
5.少なめにあげる
昨今、ある人に対して、プレゼントを1つではなく、2つ、3つと数を増やしてあげる傾向があります。
楽天市場を見ていると、敬老の日のプレゼントに、花と和菓子のセット、花と雑貨のセットが見つかります。
なぜ、花だけ/和菓子だけ/雑貨だけじゃだめなのか?
子供への贈り物にしても、おもちゃ1つだけでなく、もうあと1つか2つ小さいものをつけることが、多い印象です。
以前、娘の誕生日パーティで、人形が増えた話を書きましたが⇒おもちゃを大量に家の中に入れてしまったのは、断捨離マインドが定まっていなかったから~ミニマリストへの道(14)、
多くの友だちが、1つだけじゃなくて、2つ以上プレゼントを持ってきていました。
なんとなく、たった1つだけだと、さみしい、みすぼらしい、という気持ちがあるのかもしれません。まさしく、モア・イズ・ベター精神です。
他人軸にひっぱられている人は、「ケチだと思われるのがいや」「貧乏人だと思われたくない」という理由もあるかもしれません。
そこを、あえて、少なめにあげてください。少ししかあげなければ、入ってくるほうも少しになります。
6.消え物をさしあげる
ずっと残る物ではなく、消費できる物をあげたほうが相手の物は増えません。
贈り物に対する価値観はさまざまで、ずっと手元に置いて使ってもらえるものや、記念品として長く残るものこそが、贈り物にふさわしい、と考える人も多いでしょう。
思いがけない素敵な贈り物をもらう楽しさ、いわゆるセレンディピティを否定するわけではありません。
*セレンディピティ(serendipity):掘り出し物を見つける才能。偶然、素敵なものを見つける能力。偶然をきっかけに幸せになる能力。
しかし、もし、相手がそれを気に入らなかったら、ずっと使うなんて、拷問のようなものです。
私はそういうリスクは避けたいと考えています。
リクエストされた物でないのなら、消費すればなくなる物や、経験、体験、時間をプレゼントしたほうが喜んでもらえるでしょう。
7.簡易包装にする
ラッピングはあまりこらず、控え目にしたほうがいいです。
ラッピングに使うものは、1回だけ使われ、即、ゴミ箱に行きます。つまり、すぐにゴミになるから、ボリュームは抑えたほうがいいです。
箱や包装紙、紙バッグが立派すぎると、「もったいない、何かに使える」と思って捨てられず、押入れにしまい込む人がたくさんいます。
「もったいない、何かに使えるかも」と思って、いったい、どれだけの人が、家の中にガラクタをためこんでいるでしょうか?
相手のガラクタを増やしたくない、という気持ちがあるなら、ラッピングも、捨てやすいもの、または確実に再利用できるものにしたほうがいいです。
ラッピングのアイデア⇒お金をかけず家にあるもので間に合わせるギフトラッピングのアイデア
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何度もいらないプレゼントをくれる夫に困っています←質問の回答
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きょう書いたことに反論したい人もたくさんいるでしょう。
プレゼントの交換は楽しいものです。
ギフトの交換は、あげる方も、もらう方もわくわくするコミュニケーションの1つだと思います。
雑誌には、「贈り物上手になりましょう」とか、「私がもらった思い出の逸品」といった記事がよく掲載されます。
ですが、本当に相手のためを思って贈りたいなら、ときには、「ノーギフト」または、「ミニマムギフト」の選択をしたほうがいいときもあるんじゃないでしょうか?
過剰なギフトの交換をしていないか、時には見直すことも必要です。