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最終更新日: 2021.07.22

すぐに新しい物が欲しくなり買う。このサイクルから抜け出す3つの方法。

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物をたくさん買っても幸せになれないことはよくわかっているのに、次々と新しい物が欲しくなり、買ってしまう。

このサイクルから出る方法をお伝えします。

どんどん買ってしまう生活は、自動的にせよ、意識的にせよ、買い物に、自分のリソース(時間、労力、お金、精神的エネルギー、収納スペースなど)をたくさん使っている状態です。

貴重なリソースを、買い物ではない行動に向ければ、買い物にまわす分がなくなるので、買う勢いが止まりますよ。

どこにリソースを注ぐべきか?

3つ提案しますね。



1.大事なのは買ったあと

物を買ったあとに目を向けてください。

大事なのは買ったあとです。

何かを買う前、私たちはいろいろなことをしています。

品物を見比べたり、レビューを読んだり、安い店を探したり、YouTubeで開封しているところを見たり、インスタグラムで人の部屋に置いてある写真を見たり、それを自分が使っているところを想像したり、店で試着したり、試着した姿を鏡に写して見たり。

かなりエネルギーを注いでいますよね?

ところが、いったん買ってしまうと、まるでゴールインしたかのように、買った物に対して、意識を向けないことがあります。

買ってすぐは、1~2回は、使うかもしれません。

洋服なら、翌日どこかに着ていくでしょう。

しかし、数回使うと、満足して、そのへんにしまいっぱなしにし、また新しい物を物色します。

だから、前に買ったものが、ガラクタ化します。

もし、あなたが、何年も、断捨離に苦労しているなら、程度の差はあっても、これと同じことをしているのです。

買ったあとは、買う前以上に、買ったものに対して意識を向けてください。

どこかにしまいこまず、目に見えるところに置き、ちゃんと使うようにします。

買ったらできるだけ早く、使い始めましょう⇒物をためないコツ。「買ったらすぐに使おうルール」のすすめ

洋服なら30回は着てください⇒死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。

新しい物が欲しくなったら、すでに手元にある物をちゃんと使っているかどうか調べてください。

あまり使ってないなら、それらを使うほうが先です。





2.行動の把握 – リストを書いて読む

次におすすめなのは、自分の行動の把握にエネルギーを注ぐことです。

物を買って、ガラクタにして、断捨離して、また新しい物を買って、ガラクタにして、断捨離して、また新しい物を買って、ガラクタにして、⇒エンドレスで続く。

または、物を買って、使わなくなって、押入れにしまって、また新しい物を買って、使わなくなって、押入れにしまって…… 最終的に誰かが決死の覚悟で遺品整理をする。

「こんな生活は望ましくない」と誰もが思うはずです。

それなのに、なぜ、そういう生活をえんえんと続けるのか?

2つの理由が考えられます。

1)自分がそういう生活をしていることに気づいていない

2)気づいているけれど、自制心がなさすぎて(または、この習慣がすっかり根付いているため)、買い物が止まらない

この両方を解決する方法として、リストを書くことをおすすめします。

リストを書いて、現状としっかり向き合えば、自分の生活がおかしいことに気づくし、悪習慣を変えることもできます。

さらには、自制心もめばえます。

というのも、人は、自分が何をしているのかわからないときは、自制心を発揮することができないからです。

ちゃんと自分の行動を把握できていれば、「あれはちょっとまずかったよね」とか「今度は、ここを気をつけてみよう」と、考えることができ、この思考が自制心の発揮につながります。

買い物に関する普段の行動とその結果をリストに書いて、新しい物が欲しくなったら、まずそのリストを読んでください。

こんなリストを書いてみよう

・買ったものと値段、それをどの程度使っているか、その買い物に満足しているか記録する

・買ったけど、使わなくなったものを全部記録する(できれば値段も書いて足し算する)

・捨てたものを記録して、どぶに捨てたお金を計算してみる

・買ったけど、後悔しているもの、買わなくてよかったと思うものを書き出す

・買い物に費やしている時間を計算する(情報収集の時間も入れること)

・断捨離に費やしている時間を計算する(情報収集の時間も入れること)

・物を買いたくなったら、それを買うべき理由と、買わないほうがいい理由を書き出す

一度にこんなにたくさんリストアップしなくてもいいので、自分の行動の把握に、もっとも効果がありそうなリストを書いてください。

次に何か買いたくなったら、必ずリストを読んで、これまでのことを振り返り、「それでも新しい物を買うべき説得力のある理由」を5つ書き出してから買いましょう。

書く暮らしをしたいあなたへ⇒筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。

3.他のことを考えるのに時間を使う

買い物依存気味の人は、買い物にかなり時間を使っています。

現在買い物に使っている時間の半分を、他のことをすることに、使ってください。

買い物に時間を使えば使うほどガラクタが増える

若い時、私は仕事の帰りに、地下街に並んでいる店や、ショッピングビルに行って売られている物を見ていました。

特に欲しいものはないのに、なんとなくブラブラするというのを、週に3回ぐらいしていました。

ぶらぶらしていた時間は、2時間ぐらいでしょうか。多いと3時間ぐらいのときもありました。

よく行っていたのは、本屋、レコード屋、ブティック、雑貨屋(ファンシーショップ)、スーパー(ユニー、ダイエー)、たまにホームセンター、喫茶店(雑誌を読んでいました。つまりこれは、次の買い物の情報収集にあたります)、手作りパンの店。

自宅にいるときは、フェリシモやらの通販カタログを見ることに時間を費やしていました。

まあ、独身でひまだったので、好きなだけ、買い物というアクティビティに時間を使えたわけです。

その結果、大量のガラクタを作り出し、断捨離に苦労した話は過去記事で何度も書いています。

このシリーズ⇒何度も失敗したけど、今も前を見て進んでいます~「ミニマリストへの道」のまとめ(1)

その後、反省して、あまり買い物しなくなりましたが、それでも、14~5年前(40代半ば)に、安い衣料品を買うのにこっていた時期があり、このときは、毎日のように、プチプラの衣料品や、セール情報を紹介しているブログを見ていました。

毎日買うわけじゃないので、毎日見る必要はないのですが、「何かお得な情報はないかな?」とか、「かわいい服が安くなっていないかな?」と思って、毎朝、1時間ぐらい見ていました。

これを、半年ぐらいやっていました。

その結果、安い着ない服がたまったので、これも、後日捨てました。

スマホ(インターネット)の利用が多い人は、閲覧履歴を見てみると、何に時間を使っているか傾向をつかめます。

もし買い物関係の行動に時間をたくさん使っているのなら、いくら断捨離しても、焼け石に水です。

おすすめのアクティビティ・プロジェクト

買い物以外で、物を増やさない活動なら何をしてもいいのですが、3つおすすめを書いておきます。

1.)健全な家計の構築

理想の家計に近づく活動をします。

収支の把握、貯金のあるなしの把握、どのようにどれだけ貯金をするかの計画、買い物習慣の改善、実際に貯金するなど。

2.)シンプルライフ化

シンプルに暮らすための活動です。

具体的に、何をするかは、過去記事にたくさん書いています。

たとえばこれ⇒ストレスが多い人用、日常をシンプルにする13のコツ(前編)

3.)エコロジーの実践

自分の生活が、自分自身や環境に及ぼす影響を認識し、これ以上、環境にダメージを与えない生活をする努力をします。

今、毎日のように世界のあちこちで、大雨、洪水、熱波、山火事などの天変地異が起きているので考えるきっかけには事欠かないでしょう。

無駄な物にお金を使う生活は、森林破壊、生物種の絶滅、生態系の破壊、地球温暖化、有害な化学物質の投棄(ゴミ問題)、淡水資源の枯渇、海洋のプラスチック汚染、その他もろもろの環境問題に直結しています。

「自分ひとりが気をつけても何も変わらない、それは政府の仕事だ」と思うかもしれませんが、「一般家庭の消費が、世界の温室効果ガス排出量の60%以上、土地・材料・水の使用量の50〜80%を占めている」という研究があります。

こちら参照(英語です)⇒Environmental Impact Assessment of Household Consumption – Ivanova – 2016 – Journal of Industrial Ecology – Wiley Online Library

私たち1人ひとりが少し生活を変えれば、これ以上ひどくなるスピードを、多少は落とすことができるわけです。

ゼロ・ウェイストな暮らしの始め方。ふつうの人向けの現実的なプラン。

買い物習慣を買えたい人用、まとめ記事もあります⇒買い物脳に振り回される生活から抜け出すために。買わない人になる記事のまとめ3。

*****

次々と物が欲しくなって買う暮らしを改める方法をお伝えしました。

今回は書きませんでしたが、ストレスマネジメントも重要です。大きなストレスの元になっているものを見つけて取り除く、あるいは、うまくかわす工夫もしてください。

あなたは、どんな工夫をしていますか?

またメールで教えてくださいね。お待ちしています。





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