お風呂の水が流れない!~排水口の詰まりを取る簡単な方法10個
半年ほど前に、「排水口が詰まりお風呂の水が流れなくて困ってる」という記事を書きましが、結局あの後、いろいろ試して無事流れるようになりました。最終的には夫が解決したのですが。
ところが最近また流れが悪くなってきたので、いろいろ策を講じています。今回はドレイン(排水溝や排水口)が流れないときの対処法を10個紹介します。
ごく簡単な方法から書きますね。
1.お湯(60度より低いお湯)を流す
お湯をゆっくり流してみます。ゆっくり流し少し待ってまた流す、を繰り返します。
これで解決すれば1番楽です。流しのシンクの排水口が詰まりぎみのときは、お湯を流せばたいてい直ります。お湯を流すと排水管の内側にくっついている油脂が溶けます。
☆60度以上のお湯を流すとパイプや配管に使われているものにダメージを与える危険性がありますので、大量の熱湯を流すのはやめてください。
2.針金みたいなものを突っ込んで、ゴミをかきだす
これは、最初娘がやった方法です。娘はパイプクリーナーを使いました。パイプクリーナーといっても薬品ではなくは工作に使うものです。日本語ではモールという名前です。
これを突っ込んでゴシゴシやっていました。
いったんはこの方法で流れましたがまたすぐ詰まりました。
3.ラバーカップ(プランジャー)を使う
ラバーカップというのは、トイレが詰まったときに使う大きな吸盤です。英語ではplungerと言います
うちは夫がよくトイレを詰まらせるので常備しています。
便器に使うときは便器の水が流れるところにゆっくり押し付け一気に引き上げます。1回でだめなら、2度、3度と同じことを繰り返します。
これでたいてい流れるようになります。トイレなら。
これをお風呂の排水溝で何回かやってみましたが、効果がありませんでした。トイレとは、排水溝の形が違うんでしょうね。
でも試してみる価値はあります。
使い方のデモ動画。音声はありません。
☆2015/08/14追記
プランジャーの使い方について、読者のMさんからお便りをいただきました。以下引用します。
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我が家では過去にプランジャーを用いて成功しましたので、以下にコツを記載します。
プランジャーを使うときは、バスタブの「ある部分」をプラスティックなどを用いて一時的に閉じる必要がありますが、筆子さんはどうなさったのでしょうか。
「ある部分」とは、タブのフタを上下する器具のある場所で、筆子さんの「我が家のバスタブ」写真だとフォーセットと排水口の真ん中にあるものです。これのネジを外し穴をプラスティックなどをあてて排水口の密閉度を高めてプランジャーを排水口に用いると「ごぼっ」といってつまりが解消しました。
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我が家のバスタブ
Mさん、ありがとうございます。
4.針金のハンガーでフックを作ってゴミをかきだす
クリーニング屋さんでもらう針金のハンガーを全体的に伸ばしてまっすぐにし、片方の先を曲げて、排水口に入るような形にします。
これを突っ込んで、上下に動かしてみます。入り口に詰まっている髪の毛の固まりが針金にからまって出てくるはずです。
私もこの方法をやってみたかったのですが、あいにく針金のハンガーはすべて断捨離したのでできませんでした。
5.ベルクロを排水口に入れて引っぱりあげる
ベルクロのぎざぎざの部分に髪の毛などくっついてきます。流しのように排水溝のパイプが下にまっすぐならうまくいろいろくっついてきそうです。うちのお風呂のようにすぐにパイプが横向きになってしまう構造だとあまり効果は期待できません。
それでも排水口の口のまわりのゴミは取れます。
4で紹介したハンガーで作ったフックにベルクロを取り付けてやってみても効果がありそう。
6.重曹(ベーキングソーダ)とお酢を流す
これはふだんから私が流しの排水口を掃除するのに使う方法です。まず重曹を適当に排水口に入れて、そのあとお酢を投下。
しゅわーっと泡がたってきます。その泡を閉じ込める形で栓をします。半日ぐらいしてから熱湯を流します。私は朝やって、午後家族が帰って来る前に熱湯を流すことが多いです。
この方法は「毎日楽ちん ナチュラル家事」という本で知りました。
この本についてはこちらに▶ポンポンたわしで洗剤いらず、シンプルナチュラル家事を楽しく実践中
重曹とお酢の量は適当ですが、1対1ぐらいです。量が多ければ多いほどいいと思います。
コカ・コーラを流すといいというのも読んだことがあります。たぶん炭酸のアワアワが重曹とお酢の泡と同じような働きをするのでしょうね。ただ、あんなに甘いものを流していいのかな、という懸念があります。
関連▶家事も簡単、シンプルに~お酢を使ったエコ掃除と洗濯のアイデア10選
7.塩と重曹を入れる
6番と同じ要領で、塩と重曹を排水口に入れます。30分ぐらいしたら熱湯で流します。ただ、私は塩がもったいないのでやりません。塩は自然塩でなく、ふつうの食塩で。
8.塩と重曹とお酢を入れる
6番と7番の合わせ技です。まず重曹を入れ、同じぐらいの分量の塩を入れ、やはり同じぐらいの量のお酢を流します。30分ぐらいしたら熱湯を流します。
あるいは熱湯の変わりにお風呂のお湯をどどっと流すという手もあります。塩、重曹、お酢を入れたあと栓をして1時間ぐらい置いたあとお風呂のお湯を少しためます。
そして栓を抜いてお湯を一気に流します。こうするとお湯がパイプを流れようとして負荷がかかるので、よりパイプがきれいになるというわけ。
9.パイプクリーナー(排水パイプ用洗浄剤)を使う
これはエコではありませんが、詰まりを取り除く専用の薬品を買ってきて流します。ドラッグストアで売っている家庭用のパイプクリーナーです。
苛性ソーダ(別名水酸化ナトリウム)が入っているものが効果的です。
水酸化ナトリウムは油を分解します。手作り石けんを作る時にも使う薬品です。
この手の洗浄剤には次亜塩素酸塩が入っていることが多いのですが、これは髪の毛を溶かします。次亜塩素酸ナトリウムは塩素のようなものです。
こうしたパイプクリーナーは「劇薬」ですから、ボトルに書いてある使用法を守って慎重に作業してくださいね。小さな子供がまわりをちょろちょろしている時に使うべきではありません。
シンクが詰まったときにブリーチを流す人もいます。ただブリーチはさらさらした液体なので、排水管にとどまらないためパイプクリーナーほど効果はありません。もちろんこれも全くエコではありません。
詰まりをとる薬品を流して数日置いたあと、重曹やお酢を流してみるのもいいと思います。
10.スネイクを使う
前回、最終的に夫が解決したのがこの方法です。
日本でも「排水管クリーナー」「スネイク」という名前で売ってるようです。
こんなふうに使います。
ドレインスネイクの使い方 2分46秒
ベーキングソーダとお酢を使った方法も教えてくれます。
この人が使っているスネイクは短くてあまり強度がない感じです。
夫が使ったのはもっと大きくて長いスネイクでした。長ければ長いほど、たくさん髪の毛がついてきます。
夫はドリルを使ってバスタブの側面にある金属もはずし、かなり徹底的にパイプを掃除していました。
以上の方法のどれかを組み合わせて、何回も粘り強くやれば、水道屋さんを呼ぶ必要はないと思います。
番外:パイプに髪の毛を流さない
ネット状のもの
ふだんから髪の毛を流さたないために、ネットみたいなものを排水口にかぶせておくといいかもしれません。家はやっていませんが。
また、お風呂やシャワーを使う前に、髪をとくのもおすすめです。それもふつうにとくのではなく、まず首を前にかたむけて、後頭部からてっぺんにむけてとき、それからふつうに上から下にといてください。
上の写真は、夫がを買ってきたものです。家のオーナーに「お風呂の排水口が詰まったので、スネイクを使いました」と夫が言ったら、これを使うことをすすめられたそうです。
これはバスタブの中のすべり止めに使われるファブリック。素材はよくわかりませんが、ふつうの繊維(綿?)とゴムが混じった感じの手触りです。
こうしたものをうまく利用して、最初から髪や石けんカスなどをドレインに流さないほうが1番エコですね。余分な仕事も発生しませんし。
さらにふだんからお酢と重曹で排水溝を掃除しておくとベストでしょう。