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思い出の品がたくさんありすぎると、ガラクタになり、持っている意味がなくなります。
たくさんある思い出品から意味のあるものを残す方法を紹介します。
写真、手紙、カード、子どもの作品、自分の作品。いろいろありますが、このような、思い入れが強い(と自分で思い込んでいる)物も、考え方を変えれば、わりにあっさり捨てることができます。
1.全部が全部、大切ではない
思い出の品は、他のものと同様に、大切なものと、そうでないものの2つにわかれます。
全部が全部大切なわけではありません。
「思い出の品は大切だから、みな取っておかなければいけない、写真を貼ったアルバムは永久保存すべきだ」という義務感を捨てましょう。
自分の家の中にある物を見てください。以下の2つにわかれると思います。
1)いま、使っているもの(現役の品)⇒ ないと困る
2)使っていないもの(思い出の品)⇒ なくても大丈夫、ふつうに生活できる
家の中でガラクタになっているのは、2番の物です。
大切な思い出の品も、そうじゃない物も、存在を忘れている物も、なんとなく捨てそびれている物も、みないっしょくたに、押入れ、箱、引き出しに入っているので、全体がひとつのガラクタとなっています。
この中から、本当に大事な物を救済し、あとは捨てて、大事な物を、それなりに時間や手間をかけて管理していけば、もっとスッキリ暮らせます。
2.意味のある思い出の品だけを残す
では、たくさんある「思い出の品」から意味のあるものだけを残しましょう。
こんな問いかけをしてください。
・いったいどんな理由があって私はこれを持っているの?
昔の年賀状、雑誌の切り抜き、どこかでもらったおまけの人形、懸賞でもらったマグ、紅茶が入っていたきれいな缶、大昔の服、はぎれ。
使っていないのに、あなたはなぜ持っているのでしょうか?
こんな理由が考えられます。
・捨てそびれた
・捨てにくかったので、とりあえず箱に入れた
・そのへんにあると邪魔なので、とりあえず箱に入れた
・あとで使えると思った
・あとで眺めて、心のなぐさみにしようと思った
・がんばった自分の勲章だから
・見てると、心があたたかくなるから
「捨てそびれていた」とか、「とりあえずしまった」という消極的な理由から取っておいたものは、明らかに大事なものではないので、真っ先に捨てられます。
単に処分を先延ばししていただけなので、いま、ここで決断して捨ててください。
「あとで使えそう」、とか、「もったいない」、という、不確定な未来予測を根拠に持っていたものも、捨てて大丈夫です。
「もったいない、あとで使うときがくる」、というのは、捨てたくないから、思いつく言い訳(後付けの理由)にすぎません。
もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。
次に、「がんばった自分のあかし」ですが、これもあまり残す理由にはなりません。
がんばったことによって手に入れたものは、全部自分の中に残っています。「他人に見せびらかす」という目的があれば別ですが(その場合は箱の外に出して、人目にふれるようにディスプレイすべきです)。
努力したことによって手に入れたものは、経験値やスキルとして、脳や、体に刻み込まれています。自分さえ残っていたら、勲章はいらないのです。
もし、「このノートを見ると、いつも元気がでるんです」というものがあるなら、箱の中に入れっぱなしにしないで、すぐに手に取れる場所に置いてください。
「見ていると心があたたかくなる、私の心のよりどころだ」、確かに、そういうものは大事だと言えます。
ですが、ここでよく考えてください。あなたは、その「心のよりどころ」を何年も、箱に入れて、押入れの奥につっこんでいたのです。
本当にそれは、大事で、なくてはならない「心のよりどころ」ですか?
こうやって、ひとつひとつの存在意義を確認していくと、大半の物は、別に持っている必要なんてないと判断できます。
そのような思い出の品はもう処分します。
3.それぞれを最適な場所に置く
存在意義を確認してちょっと捨てたあとも、まだまだ箱にいっぱい残っているなら、こんどは、その思い出の品が、最適な場所にあるか、考えてください。
いま、箱の中にあるものは、みな大事なのでしょう。
ですが、大事なものにふさわしい扱いを受けているでしょうか?
大切なものを、押入れの中のひしゃげた箱の中に入れたままにすべきでしょうか?
ベッドの下につっこんでほこりだらけにしていていいんですか?
それぞれの思い出の品を置くもっと最適な場所があるはずです。
それは、もっときれいな、中身がよくわかる透明ケースかもしれません。
額の中かもしれません。
明るいリビングルームや自室のどこかかもしれません。
自分の家ではなく、ほかの人の家にあったほうがいいものもあります。ちゃんとそれを使ってくれる人の家です。
箱の中にあるものを、すべて、最適な場所に置くことを意識すると、何もかも、いっしょくたにして放置したままにはなりません。
思い出の品が放置されている場所を紹介⇒隠している物を捨てるススメ(プチ断捨離44)
4.たくさんあると価値がさがる
大切なはずの思い出の品が、ガラクタになっているとしたら、数が多すぎるからです。
貴重なもの、めずらしいものは価値があがります。逆にどこにでもあるもの、ありふれたもの、ありすぎて始末に困るものは価値が下がります。
「どれもみんな大事だ」、と思うとき、実は、大事なものはひとつもありません。
洋服を1着しか持っていないときと、300着持っているときを考えてください。
1着しか持っていないとき、この洋服は、欠くことができないものであり、それがどんな服なのか忘れようとしても忘れられません(いま、着ているでしょうし)。
300着あると、どんな洋服を持っているのかすらわからなくなります。
300着から、本当に大事な1着を選び、残りの299着を捨てたとき、その1着に、299着の服が、になっていたエネルギー(熱度)や情報量みたいなものが集約されます。
思い出の品もこれと同じです。
すべて、心がほっこりして、疲れたときに見ると、気分があがって、老後の自分をなぐさめてくれるものに思えるかもしれません。
しかし、300個もあったら、思い出の品のもつエネルギーがどんどん薄まって、「大切な思い出の品」、というより、ただのガラクタになります。
ガラクタだから、あなたは、押入れの奥に突っ込み、思い出すこともなく、引っ越しのたびに、箱に入れたまま運んでいるのです。
思い出の品をガラクタから救済するには、少数のものを厳選する作業が必要です。
捨てれば捨てるほど、残した物の価値があがります。
5.大切なものとして扱う
少数の思い出の品を選んだら、大切なものにふさわしい保管をしましょう。
アルバムやノートは、箱の中ではなく、本箱に入れてはどうでしょうか?
数が少なければ、本箱におさまります。
本箱に入れておけば、見たいときにすぐ手にとれます。
箱に入れておくにしても、ひしゃげて、かびくさく、ほこりだらけでさわるのもためらわれる箱ではなく、もう少しきれいな箱やケースにしてください。
そして、きれば、押入れの奥ではなく、手に取りやすいところに置きます。
そして、半年に1度は見てください。
思い出の品を入れた箱は、タイムカプセルではないので、まめに見て楽しんだほうがいいと思います。
数が多すぎると、大切に扱うことができないので、必要に応じて厳選する作業は続けてください。
思い出の品を捨てるコツ、過去記事もどうぞ
思い出の品を捨てるのが苦手な人は、こんなふうに考えてみては?
実例あり:今の生活の中で、もっと思い出の品を楽しむ5つのヒント
大事だと思っているだけで実は違う。思い出の品に執着しない方法。
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思い出の品物を捨てるコツを紹介しました。
ほかの物もそうですが、スペース、自分の時間、心的エネルギーに限界があるため、大事なものを大事にするためには、数を減らす必要があります。
いくら収納スペースがあるからといって、思い出の品をどんどんしまいこまないほうがいいです。
その思い出にひたる、すなわち、思い出品を活用する自分の時間は、限られていますから。