食器を片付けている女性

ミニマルな日常

最終更新日: 2025.02.19

思い込みを手放し、実際に使うものだけを残す片付け術

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今回は、所有しているものを「使っているかどうか」で判断し、スッキリ片付ける方法を紹介します。

私たちは「これは大切なもの」「いつか使うから置いておこう」と思い込んでものをキープしがちですが、実際には何年も使わず放置していることがよくあります。

「使うつもり」と言いながら手をつけず、「大事にしているつもり」でもその存在を忘れてしまう。つまり、思いと行動が一致していないのです。

これは人間関係にも通じるものがあります。恋愛のアドバイスで「相手が本当にあなたを大切にしているかどうかは、言葉ではなく行動で判断すべき」と言われるように、ものも「お気に入り」「大切」と思っているだけではなく、実際に使っているかで判断すべきです。

本当に大切なものは、しまい込まず、日々の暮らしの中で使っているはず。長期間使わずに放置しているなら、それは「大切」ではなく、単に手放すのが惜しいだけかもしれません。



ものとの関係を自分の行動で判断する

「使うつもり」「必要なもの」と思い込んでいても、行動が伴っていない例を3つ紹介します。

お気に入りの服のはずなのに着ていない

思い込み:これは私のお気に入りの服だ

実際の行動:1年以上クローゼットの奥にしまいっぱなし

客観的な判断:本当にお気に入りなら、もっと頻繁に着るはずではないか?

いつか読むつもりの本が積ん読になっている

思い込み:この本はいつか時間ができたときに読みたい

実際の行動:何年も本棚に置かれたまま

判断:今まで読まなかったなら、これからも読む可能性は低いのではないか?

高かったから捨てるのがもったいない

思い込み:このキッチン家電は高かったし、いつか使うときがくるかもしれない

実際の行動:買った当初は使ったものの、その後ほとんど出番がなく押入れの中で眠っている

判断:使わないまま場所を取っているほうが、むしろもったいないのではないか?

このように「大事だ」「いつか使う」という気持ちより、「実際に使っているか?」を判断基準にしたほうが、手放すべきものが明確になります。

私が過去に断捨離したアイテム(衣類、本、雑貨)は、みな、「そのうち使うかもしれない」「必要になるかもしれない」と思うものばかりでした。

気に入って買ったものなので、お気に入りかどうか聞かれたら、全部お気に入りです。

しかし、気に入っていても、使うかもしれないと思っていても、実際には使わず、死蔵品になっていました。

自分が「それらのアイテムを死蔵品にしている」という現実をもっと重要視すれば、たくさんのガラクタを抱え込む生活から抜け出すことができます。

行動ベースで物を見直す5つのチェックポイント

行動を基準にしてものを見直すとき、以下の5つのポイントをチェックすると、より確信を持って捨てるものを見つけられます。

1.過去1年間に使ったか?

私はものを見直すとき、季節が一巡りする1年を目安にし、1年以上使っていないなら、今後も使う可能性は低いと考えるようにしています。

過去記事でもふれていますが、「いつか使うかもしれない」は「もう使わない」と同じ意味だと考えましょう。

「いつか使うかも」と思って溜め込んだもの、どうして使えない? その理由と解決策。

この考え方で思いきれないときは、2番を読んでください。

2.すぐに使う予定があるか?

いつ来るかわからない未来ではなく、「〇〇日後に使う」と具体的な予定があるかどうか考えましょう。

毎年使わなくても、定期的に使うものがありますから。

たとえば、私はスーツケースを持っていますが、最低でも5年に1回は使うし、時々娘に貸すので、ふだんは使わなくてもキープしています。

使う明確な予定がなければ、手放すことを検討してください。

ポイントは「その予定が具体的かどうか」です。

3.代わりのもので十分ではないか?

似たようなものが複数あるなら、一番よく使うものだけを残します。

あまり出番のない洋服、バッグ、食器、靴などがたくさんたまってしまうのは、以下の要因からです。

・そもそも用途がないのに買ってしまった/もらってしまった

・ほかのもので十分間に合っているので出番がない

・前は必要だったけど、時間が経過してその必要性が失われた

端的に言って、余剰アイテムはすべてガラクタになります。

そのアイテムにもよりますが、まずは、同じ用途に対して2つまで残すことを目指すといいでしょう。

4.そのアイテムのおかげで快適に過ごせているか?

それを持っていることで、今の生活が快適になっているかどうか、自分の日々の行動をもとに考えてみましょう。

以下のような状態になっているなら、手放すべきです。

・部屋が散らかって視覚的ノイズが増えている

視覚的ノイズ(見た目のごちゃつき)を極力なくすコツ(その1)~飾り物を減らす。

・収納がいっぱいでストレスになっている

・休みの日は掃除や整理整頓に追われている

・捨てようかどうしようか、ずっと迷っている

・なんとか活用しようとして、いろいろ工夫するもののしっくり来ない

・置き場所に迷って、あちこち置いてみるものの決まらない(大きな家具の場合)

こんな状態を引き起こしているアイテムは、どんなにお気に入りだと思ったとしても、処分したほうがいいでしょう。そうすれば、スペースや心の余裕が回復します。

5.手放したときに困るか?

それを手放すと具体的にどんな問題が生じるか、リストアップしてみましょう。

おすすめはブレインダンプ⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

「もういらない」と思っているものは、手放したあとも、問題になることはありません。

本当に大切なものは、手放したときに問題が生じます。

家の鍵、重要な契約書類、パスポートなど、日常生活や緊急時に必要なものを捨ててしまえば、困ったことになると容易に想像がつくでしょう。

私たちは、今、実際に使っているものや本当に大切なものは、最初から手放そうとは思いません。

家の中を狭くしているのは、本当は手放すべきなのに、捨てるのが嫌だから、「大事だ」と思っているものです。

行動をベースで片付ける方法

言い訳や希望的観測を理由にするのではなく、実際の行動をベースに、片付ける方法を3つお伝えします。

1.リアルユースチェック

クローゼットやたんすにある服をすべて取り出し、「この1年で実際に着た服」を先に戻します。

着なかった服は以下の2つにわけましょう。

・処分する

・1年以内に着る機会を意識して設ける。それでも着なかったら処分

2.封印ボックス法

処分を迷うものは収納場所から取り出し、ダンボールに入れ、一定期間そのまま保管します。

その期間に一度も取り出さなければ、なくても問題ないと判断できます。

3.トライアルテスト

捨てることを迷うものは「すぐ使う」と決めて、数日間積極的に使ってみましょう。

例えば、クローゼットにある「いつか着る服」を1週間のうちに必ず着てみます。

使いづらい、気に入らない、快適でないと感じたら、それは手放すサイン。

文房具や本、食器などもこの方法で判断できます。

死蔵品活用プロジェクトを利用するといいでしょう⇒火曜日は死蔵品を活用する日~ちゃんと使うコツ、教えます。

*****

ものとの関係を自分の実際の行動で判断することをおすすめしました。

どんなに口で、「大事だ」「大切だ」「お気に入りだ」と言っていても、実際の行動が、「大事なもの扱い」をしていないなら、本当はそれはそこまで大事なものではないのです。

ものをしまいっぱなしにすることが、ものを大切にすることではありません。

実際に使うことが大切にすることです。

自分の行動を客観的に振り返り、使っているものだけを残しましょう。

そうすれば、たくさんのものを抱え込まずにすむので、もっとスッキリ暮らせますよ。





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