後悔している女性

ミニマルな日常

捨てて後悔している物があるので、不用品を捨てるのをためらってしまいます←質問の回答。

もういらないと思ってスキーウエアを捨てたものの、今、捨てたことを後悔しています。そのため、物を捨てることをためらってしまいます。

こんなお便りをいただきました。

後悔することを恐れて、断捨離できないときはどうしたらいいのでしょうか?

この記事でアドバイスしますね。

まずメールをシェアします。Iさんからいただきました。



スキーウエアを捨てて後悔中

件名:断捨離で後悔したこと

こんにちは。

最近、このブログを発見いたしまして、よく参考にさせていただいています。

過去の記事を全て読んでいないので、もしかすると同様な内容をすでに投稿されていらっしゃるかもしれませんが、断捨離で捨てた後に、「あ、あれを捨ててしまわなければよかった!」といった後悔をすることはありませんか?

私は学生時代にスキーにはよく行っていたのですが、社会人になってから休暇らしいものが取れなかったので、数年前の海外移住に伴ってスキーウェアを捨てて移住しました。

ただ、現在ヨーロッパにいて、素敵なスキー場がありますし、休暇も長く取れますので、来年にでも行きたいと思っています。(新型コロナが落ち着いたらの話になりますけど)

で、ここにきて、数年前に捨ててしまったウェアを後悔しているのです。

もし新しく買っても、レンタルをしたとしても、いずれも費用は発生するので、無駄なことをしてしまったのかと思います。

このことがトラウマと言っては大げさですが、頭の片隅に残っていて、どうしても物を捨てることを躊躇(ちゅうちょ)してしまいます。

将来、生活スタイルが変わることまで予測するのって難しいですよね。

アドバイス、もしくは、過去の記事で参考になるものがあれば教えてください。

よろしくお願いします。





Iさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

素敵なスキー場がそばにあり、長期の休暇も取れる…… うらやましいですね。

私自身は何かを捨てて後悔したことはありません。

娘の鼻用のパックの箱を、中身がからだと思って捨てたら、娘に「まだ入っていた」と言われたので、買いに行ったことがありますが、すごく後悔したわけでもありません。

その話はこちらに書いています⇒「しまった!捨てるんじゃなかった」後悔しない断捨離のやり方

「ドラッグストアに行って、運動になったな、ブログの記事のネタにもなったな」と思うぐらいです。

ですが、すごく後悔する人は、わりといて、何度かメールをいただいたこともあります。そうしたお便りを取り上げた記事は、この記事の最後にリンクしておきます。

Iさんは、後悔するのが心配で、捨てるのをためらうけれど、実際は、不用品を捨てたいのですよね? 

こんなふうに考えるといいと思います。

1.必要以上に後悔を恐れない

まず、おすすめしたいのは、後悔することを怖がらないことです。

人は、何をしても、しなくても後悔します。

Aという道を選んだとき、そうじゃない道を選んだときのことは、わかりようがないから、「こっちじゃなく、あっちに行っていたら、もっとこんないいことや、あんないいことがあったかもしれないなあ」といくらでも、考えることができます。

捨てたものの可能性に思いをはせるわけです。

しかし、すでに自分はAの道を進んでいるのだから、そこにある生活を充実させることに意識を向けたほうがいいと思います。

なぜなら、もうそれ以外の道は、選べないからです。

絶対手に入らないものについて、あれこれ考えるのは、エネルギーの無駄づかいだと思いませんか?

「あのとき、こうしておいたら、今ごろはこうだったかもしれないなあ(ぼよよ~ん)」と、軽く夢想するのはいいと思います。

しかし、本気で後悔して、自分のしたいこと(Iさんの場合は断捨離)をするのにブレーキをかけるべきではありません。

失ったものを取り戻したいと思うな:部屋が物だらけになる理由(その7)

2.断捨離の失敗ばかりにフォーカスしない

「あらたにスキーウエアを買うのにお金がいるわ、持っとけばよかったな、あのとき判断をあやまったな」と思ったとしても、その失敗にそこまでフォーカスしなくていいと思います。

「あれを捨てて後悔しました。悲しいです」という人は、断捨離に関する失敗を必要以上に拡大し、重要視しています。

べつに失敗してもいいんじゃないですか?

ちょっとした判断ミスなんて、誰でも、毎日、たくさんしています。

まずい意思決定なんて日常茶飯事です。

判断ミスをするたびに、そこに拡大鏡を当てて、「ああ、あのとき、こうしなければよかったのに」とうじうじしていたら、生きていけません。

私はYouTubeをだらだら見て、時間がなくなり、したいと思っていた仕事ができないことがあります。

こちらに詳しく書いています⇒YouTubeを見る時間がどんどん増えて、このままじゃダメだ!と思った話。

そんなことがあると、翌日、日記やモーニングページに、「今日はYouTubeのダラダラ見をやめよう」と書きますが、その日もまた、30分ぐらいダラダラ見て、仕事が押します。

仕事をするか、YouTubeを見るか決めるさい、まずい意思決定をしたことによって、仕事に支障が出るわけです。

まずい意思決定が毎日続くと、大きな損失がでます。

ですが、こうそた好ましくない意思決定を、日々している人はたくさんいて、本人はわりと平気だったりします。

ところが、たまたま捨てたものが必要になると、急に、「失敗した~」と大騒ぎするのです。

「判断にあやまって人身事故を起こした」なんてことがあれば、トラウマになるのもわかります。しかし、きわめて補充するのが簡単な物を捨てて、あとから必要になったと思っただけで、ショックを受ける必要なんてありません。

失敗すると、そこから学べるので、むしろ失敗してよかったですよ。

3.お金の損失は取り返せる

判断をあやまって、使えるはずのスキーウエアを捨ててしまい、あらたに買うとき、いくらぐらいお金がいるでしょうか?

スキーウエアの値段は、全然検討がつきませんが、せいぜい5万円くらいじゃないですか?

5万円なんて、すぐに取り返せます。

本人は気づいていなくても、いらない物を持っていると、実際はコストがかかります。

コストはお金だけではありません。詳しくは以下の記事をお読みください。

もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。

節約ではお金はたまらない。お金持ちになりたいなら、買わない暮らしが1番いい

スキーウエアを捨てたことで、浮いているコストもあるわけですから、来年新たに購入しても、プラス・マイナス・ゼロかもしれません。

仮に古いのを持っていたとしても、来年スキーに行く時は、着たいと思わない可能性もあります。

そもそも、来年スキーに行くかどうかもわかりません。今は、「来年、行きたい、行けそうだ」と思っていても、来年の今ごろはまだスキーに行ける状態ではないかもしれません。

新型コロナウイルスは、世界のすべての場所で感染がおさまった状態にならないと、前のようには暮らせません。

仮にそうなる日が来るとしても、かなり時間がかかるでしょう。

来年、スキーに行くかどうかわからないのに、「新しく買うのにお金がいる、捨てて損した」と暗い気持ちになることはないでしょう。

4.未来をコントロールしようとしない

人にはコントロールできることとできないことがあります。

「将来、生活スタイルが変わることを予測するのは難しい」と書かれていますが、難しいのではなく、不可能です。

そんなこと、誰にもできません。

私は自分がカナダに来て、25年も暮らすなんて全く思っていませんでした。

もともと、移動するのが苦手で、旅行に興味がありません。

カナダに来るまで、飛行機に乗ったことがなかったし、パスポートも持っていませんでした。

子供を生んだのも想定外でした。

子供を産み育てる生活は、自分とは関係のない誰か他の人がやることだと思っていましたから。

2011年3月11日に、日本で大きな地震が起き、津波で街が流され、原子力発電所で事故が起きたときも、びっくりしました。

もちろん、新型コロナウイルスがはやって、こんな生活になることも、つゆほども予想していませんでした。

人生では、予想もしていなかったことが起きます。

この先、起きるかもしれないことに備えて、必要になりそうな物をしっかり揃えておこうとするのは、非現実的です。

そんなことをするより、不用な物を捨てて、何が起きても柔軟に対応できる思考や体力を身につけておいたほうがいい、と私は考えます。

後悔に関する記事

たくさんありますが、5つだけリンクします。

物を捨てて後悔したというけれど、それが何だっていうの?

古いコートを捨てたことを、すごく後悔しています。気持ちの整理がつきません←質問の回答。

手放したものを手放してよかったと思える魔法の呪文を教えて←質問の回答。

物を捨てたことをすごく後悔して苦しい時の対処法。

いらない物を捨てたはずなのに、捨てたことをいつまでも後悔するのはなぜ?

*****

読者の悩みにアドバイスしました。

あなたも、何かを捨てたあと、後悔したことがありますか?

感想、質問などありましたらお気軽にお寄せください。

お待ちしています。





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