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秋になりましたので、今回のテーマはファッションです。ミニマリスト的アプローチを使って、自分らしいワードローブを構築する方法をお伝えします。
たくさん服があるのに、なぜ着るものがないのか?
服をたくさん持っていても「着るものがない」と思うことはありませんか?
「たくさんあるのに、ない」なんて、まるで禅問答のようです。
このような現象が起きる代表的な原因は:
1.服を持ちすぎている
2.自分で自分のワードローブを把握していない
3.コーディネートの核となる洋服を持っていない
4.自分のスタイルが確立していない
特に「自分のスタイル」がよくわかっていないのは、想像以上に致命的です。
自分が何を着たいかあいまいなので、色もテイストもバラバラの服を買ってしまいます。
たとえば誰かのブログで、「これが私のおしゃれの基本です」と白いコットンのシャツを見せられると「いいな~」と思いユニクロのネットショップで買い物。
雑誌で「この秋は太めのシルエットが来る、ワイドパンツで決まり」と見ると「それもいいわね」となり、仕事の帰りにブティックで買い物。
テレビで海外のセレブが70年代風ポンチョを着ているのを見ると、「これって体型隠せるからいいよね」と楽天のプチプラショップで購入。
さらに友だちとショッピングに行って、たまたま目に入った、「この冬のメガトレンドはふわもこのファー」という文字にひかれて、着用するとぬいぐるみのようになってしまうピンクの毛皮のベストを買う。
こんなふうに、やたら数だけ多く、おしゃれに着こなせない服ばかりが増えます。
もちろん中には、「何でもいいからトレンドのものを無節操に着る」というファッションポリシーを持っている人もいるかもしれません。
しかし、おしゃれな人というのはたいてい自分のスタイルを持っています。
と言っても、この記事は、あなたが着るべき服を教えるものではありません。
洋服の数を減らしつつ、自分のスタイルを追求しながら、ワードローブを管理するシステムを作るステップを紹介します。
ステップ1:手持ちの服をすべて把握する(棚卸し)
持っている服をすべてノートや表に書き出します。
たとえば私の場合、すべてこの記事にまとめています。
ミニマリストの服全16着公開~非おしゃれ系50代主婦の場合(写真あり)
書き出したら、過去1年、着たか、着なかったかチェックします。着なかった理由もちょっと考えてメモしておくとあとで断捨離するとき、捨て基準として使えます。
☆洋服ノートを書くススメ⇒服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方。
ステップ2:自分のスタイルをざっくり決める
スタイルというのはたとえば、
・アイビー・ルック
・アメリカンカジュアル
・ロリータ・ファッション(大人はこんな格好はしないかもしれませんが)
・エスニック
・ガーリー
・マニッシュ
・スポーティ
・ベーシック
・コンサーバティブ
といった感じのものでもいいし、私のように「地味でカジュアルで安い服」でもいいです。
「自分の趣味はおいといて、とにかく男性に受ける服」「ユニクロで決めるシンプルな服」でもいいです。最近はやりのノームコア(究極のふつうの服)なんかもいいですね。
男性に受ける服というのは、保守的な服だと思います。人に受ける服ばかり追求するのは自分軸ではないので、おすすめしませんが、自分がそういう服を着たいのであれば、それも仕方がありません。
とにかく自分の着たい服を選んでください。
スタイルを決めるときに考える要素は、
・自分はどんなファッションが好きか
・どんなライフスタイルを送っているのか
・どんな色、シルエットが好きか
・すでにどんなテイストの服をたくさん持っているのか
・どんな小物が好きなのか
といったことが考えられます。
この機会にこれまでと全然テイストの違うワードローブを構築してもいいですが、その場合は、お金がかかるのを覚悟してください。
スタイルを決めるときに参考になるのは
・ファッション雑誌
・映画
・ブログ
・ピンタレスト
・インスタグラム
など
ファッションが大好きな人は、スクラップブックなんかを作ってもいいと思います。ネットの場合は好きな写真ばかり集めてみましょう。
ステップ3:服を断捨離する
もう着ない服、自分のスタイルには合わない服を中心に、衣類を捨てます。
捨てる目安は所持している服の8割ぐらい。
以前、80対20の法則について書きましたが、持っている服の8割は、クローゼットやタンスで眠っており、よく着るのは全体の2割ほどです。
8割の服を捨てる話⇒これで簡単に捨てられる、洋服を捨てる7つのルール~あなたの服の8割はいらない服です
ステップ4:ワードローブを管理するものを作る
残った服をノートにまとめたり、イラストに書いたりして、手持ちの服がすべてわかるようにします。最初に手持ちの服を書きだした表をそのまま使ってもかまいません。
またEvernoteなどデジタルツールで管理してもいいです。
自分が何を持っているのか一覧できるようにしておくと、買い足すべきものがすぐにわかって便利です。
服の数が少なくて、1年分、すべての服を見える化できているのなら、特にノートは必要ないかもしれません。
ワードローブの管理のアイデアについては上でリンクした「ミニマリストの服全16着公開」の記事に書いています。
この段階でも必要に応じて、自分のスタイルについて考えたり、服を捨てる作業は続けます。
ステップ5:メインのワードローブを決める
自分がメインで着る服、キーアイテムを決めておきます。
自分の定番、あるいはユニフォームです。
私は文字通り、1着ぐらいで、ほとんど毎日着たきりですが、そういう人は少ないと思うので、だいたい20~30着ぐらいでしょうか。手持ちの服が何着残るかによっても違いますが。
これを中心にして、あとは、ちょっと変化をつける服、という位置づけです。
キーアイテムを決めておくと、今後いたずらに服が増えることを防ぐことができます。
カプセルワードローブを決める参考にどうぞ:
⇒『フランス人は10着しか服を持たない』の著者、ジェニファー・L・スコットに学ぶ「10着のワードローブ」
⇒3ヶ月33アイテムでおしゃれを楽しむ方法~アメリカの女性ミニマリストに学ぶ、プロジェクト333
ステップ6:足りないものを買いに行く
私は「買わない生活」を心がけている非おしゃれ系ミニマリストなので、1着だめになって、着るものがなくなるまで買いに行きません。
しかし、そういう方は少ないでしょうし、ファッションを楽しみたい方も多いでしょうから、足りないものがあれば買いに行くようにします。
小物で流行を適度に取り入れることで、キーアイテムを飽きずに長く着ることができます。
このとき大切なのは、自分らしさを表現するワードローブに付け加えるものを買うことです。
なるべく衝動買いはしないこと、バーゲンなどで安さにつられて買わないようにします。
服を断捨離している段階で、かなり苦労するはずなので、もうあまり衝動買いはしなくなっているとは思いますが。
ステップ7:メンテナンス
ここまでで一応自分のワードローブが揃うことになります。
あとは、年に数回見なおして、傷んでいる服を修理したり、買い替えしたりします。
ライフスタイルは変化しますので、それに応じて、ワードローブも変化します。好みも変わってくるでしょう。
いくら上等でも着ない服をいつまでも持つのはおすすめできません。自分が変わると同時に、服も新陳代謝させます。
服の断捨離をしながら、自分らしい服装を探すプロセスをぜひ楽しんでください。