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健康・アンチエイジング

知っているようで知らない、ホルモンとは何?わかりやすく解説しました

幸せな老後を送るために、健康について時々考えるシリーズ。今回は「ホルモン」です。

ホルモンとは何か、できるだけわかりやすく説明します。

ホルモンという言葉、よく聞きますが、これが何であるのか、意外とあいまいな理解のまま生きていませんか?

「ホルモンのバランスが悪い」とか「更年期になると女性ホルモンが減る」「成長ホルモンが足りない」「ストレスホルモンが出る」と日常的に使っていますけれど。

なんとなく身体の中で出る大事そうなもの、というイメージです。

実はその通りで、からだの中でのみ分泌されるものです。人間以外の動物や植物の中でも作られるので、植物ホルモンというものもあります。



ホルモンとは?

ホルモンは脳の指令を伝えている

ホルモンは生体の内分泌腺で作られる化学物質です。ホルモンはメッセンジャーであり、その仕事は、さまざまな指令をある特定の器官に伝えることです。

からだの中を巡っている伝言メモのようなものです。

内分泌腺とは脳下垂体(のうかすいたい)、甲状腺(こうじょうせん)、副腎皮質(ふくじんひしつ)といったもの。

こういうところで作られたあと、ホルモンは血液の中入り、体中を巡ります。ホルモンはとても微量で、その量を表すときナノグラムという単位を使います。

1ナノグラムは1グラムの10億分の1。

女性の一生のあいだに作られる女性ホルモンの量はスプーン1杯だと言われています。スプーンといっても小さじ、大さじがありますが、これはたぶん小さじです。

それぐらい少ないのですが、血液中にほんの少しけホルモンがあるだけで、絶大な威力を発揮します。

伝言メモのようなホルモンは、ぐるぐる体内を駆け巡っています。

スピードは神経系の指令にくらべるとゆっくりです。神経はその器官にダイレクトに作用しますが、ホルモンはわりとのんびりメモをもって旅をしている感じです。

ほとんどの細胞がホルモンが来ても無視します。というのも、それぞれのホルモンの指令は、ある特定の器官の細胞にしか読み解けないのです。

ただ、中には全身の細胞に指令を渡すことができるホルモンもあります。





ホメオスタシスに不可欠のホルモン

なぜからだがホルモンを分泌するのかというと、全身を常に一定の状態に保ちたいからです。この一定の状態をホメオスタシス、恒常性といいます。

人は、外が寒くなっても暑くなっても、だいたい同じぐらいの体温でいたいのです。そのほうが生存しやすいからです。

ホルモンの伝達を受け取った各器官はそれぞれが与えられた仕事をし、体温、血糖値、血液のPHバランス(酸性度)などの生理状態を一定に保つようにします。

ホメオスタシスを保つのはホルモンだけでななく、自律神経の働きもあります。

人のからだを一定に保つには神経のシステムとホルモンのシステムの両方が必要です。さらに免疫系のシステムもありますね。その仕組は、ひじょうに複雑でうまくできています。

ホルモンは、各器官に伝言を伝えたあと、また血液を通って脳に戻ってきます。脳にフィードバックするのです。伝言の返事を持って帰ってくるようなものです。

このフィードバックがあるからこそ、身体は必要なときに必要な量だけ、ホルモンを出し、うまいぐあいにホメオスタシスを保っているのです。

これは神秘としか言いようのないとてもよくできた仕組みです。よってホルモンは多すぎても、少なすぎても、よくありません。

ホルモンの量が最適で、ホメオスタシスが保たれ、健康なからだは、たとえていえば、オーケストラの奏でるシンフォニーです。

弦楽器が鳴るべき時に鳴り、管楽器が響くべきときに響けば、それは美しい演奏です。

しかし、バイオリンのソロがあるべき時に、ティンパニがばしばし鳴ったら、音楽は台無しになります。

これはホルモンバランスがくずれた状態です。

ホルモンの正体はほとんどがタンパク質(アミノ酸)ですが、コレステロールからできているものもあります。

代表的なホルモンの種類とその働き

ホルモンは70種類ぐらいあると言われています。このブログでよく出てくるホルモンを紹介しますね。

1つのホルモンが複数の働き(伝言)を持っています。ここではごく代表的なものだけ書いておきます。

インスリン 

おもに血液の中のブドウ糖(血糖値)を下げます。インスリンは膵臓(すいぞう)のランゲルハンス島という細胞から分泌されます。これが不足すると糖尿病になります。

成長ホルモン 

脳下垂体前葉(のうかすいたいぜんよう)から分泌されるホルモン。その名のとおり身体を成長させるホルモンです。

多すぎればガリバーのような巨人になり、少なすぎれば白雪姫に出てくる小人のようになります。

実は私はすごく身長が低い(147センチ)のですが、成長ホルモンが足りないのではないかと言われたことがあります。

コルチゾール(コルチゾン)

副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモンの一種。副腎皮質から分泌されます。

基礎代謝を促進するホルモンです。つまり、血糖値や血圧を調節、胃酸も分泌します。

コルチゾールは、ブルーライトのところで出てきたサーカディアンリズムが整っていないとうまく分泌されません。というのも夜、血糖値を最適に保つホルモンだからです。

サーカディアンリズムの話はこちら⇒睡眠障害を引き起こすブルーライトとうまくつきあう方法

コルチゾールがドドドっと出てしばらくしてから人は目覚めます。

コルチゾールはストレスホルモンとも呼ばれます。何かあったとき、血圧や血糖値を上昇させるからです。

なぜ血糖値があがるのかというと、外敵と戦ったり、逃げたりできるようにするため。これはアドレナリンも同じです。

部屋にガラクタがいっぱいだと、このコルチゾールがたくさん分泌するという研究結果があります。

ガラクタがストレスになっているからです。

コルチゾールが過剰に出過ぎると、血糖値がコントロールできないので、これまた糖尿病になるおそれがあります。

ブドウ糖は、全身の栄養分ですが、これがどのぐらい血の中に入っているのかということは、健康な人生においてとても重要なことなのです。

副腎皮質という、福神漬と似た名前の皮質は、腎臓の上にある内分泌器官です。

腎臓は2つあるので、副腎も2つあります。副腎は、中の髄質というのと、外側の皮質というのがあり、皮質のほうでいわゆる副腎皮質ホルモンが分泌され、中の髄質から、アドレナリンが出ます。

「髄質(ずいしつ)」という言葉ですが、内側と外側がある器官がある場合、中身を髄質、外側を皮質と呼びます。

副腎は腎臓のおまけみたいな雰囲気で、大きさは8ミリから2センチと小さいのですが、とても大切な器官なのです。

アドレナリン

上で書きましたが、副腎皮質から分泌されるホルモン。血糖値を上昇させたり、心拍数を増やし、戦闘や闘争に備えるホルモンです。

アドレナリンは、交感神経という自律神経の一種の活動が活発になると分泌されます。

そのためどちらかというと神経性物質なのですが、ホルモンとしても作用します。文脈によって、神経性物質と呼ばれたり、ホルモンと呼ばれたりしています。

メラトニン

松果体(しょうかたい)から分泌されるホルモン。メラニン色素を代謝する働きがあります。メラトニンの「メラ」は、メラニンの「メラ」で、「トニン」はセロトニンの「トニン」です。

と言うのも、メラトニンはセロトニンからできるからです。

夜間、分泌量が増え、からだをおやすみモードにし、眠りへと誘います。

松果体についてはこちらに書きました⇒睡眠障害を引き起こすブルーライトとうまくつきあう方法

メラトニンと睡眠の関係はこちら⇒夜、ぐっすり眠るために食べるとよいもの9個

*******

このほかに有名なホルモンとしては、女性ホルモンと男性ホルモンがあります。この2つは、更年期の話を書くときにふれます。

また「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンですが、これはホルモンというより、神経性伝達物質なので、ここではあげませんでした。

よくホルモンの分泌が増えると、こんなことが起こり、減るとこんなことになる、と記述されます。

私もそう書いていますが、ホルモンというのは、あくまで脳の伝言を届けているだけです。

実際の働きをするのは各器官を構成している細胞です。しかしこの細胞たちは、ホルモンの指令を受けないと絶対動かないようなのです。

おもしろいですね。

尚、ホルモン(hormone)の語源はギリシア語のhormon(刺激する、覚醒素)。「呼び覚ますもの」という意味です。

ホルモンはからだを健康に保つために、各器官に脳の指令を届け、呼び覚ますわけですね。

ホルモンが発見されたのは1902年。20世紀が始まってすぐです。これからますます研究が進むと思います。





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