汚部屋

断捨離テクニック

さっさと断捨離を終わらせるコツ:パーキンソンの法則から学ぶ

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毎日なんとなく断捨離をしているけど、いつまでたっても片付かない。そんな悩みを持っていませんか?

そんなあなたに、できるだけ早く片付けるコツを提案します。



「いつか」は来ない

もしかしたら、あなたは場当たり的に、「いつか片付けばいいや」と思いつつ、捨てているのではないでしょうか?

断捨離の世界では「いつか使うかも」の「いつか」は来ません。これは断捨離そのものにも言えること。「いつか片付くだろう」の「いつか」は来ないのです。

確かに毎日1個ずつ捨てていけば、いつかは片付きます。

しかし、人間は楽なほうに流れてしまうため、捨てながら、買い物をし続けたり、時には捨てることをさぼってしまい、そのうち捨てる習慣を失って、いつまでたっても部屋がきれいになりません。

気づくと、また汚部屋ぎみになり、またなんとなく片付け始め、そのうちやらなくなって、散らかってという繰り返しです。

それではどうしたらいいのでしょうか?

自分で、片付けのデッドラインを決めるのです。

期限のない仕事は終わらない:パーキンソンの法則

イギリスの経済学者であり社会学者のシリル・パーキンソン(1909-1993)は、組織における現象を分析して、「パーキンソンの法則(Parkinson’s law)」を提唱しました。

パーキンソンは50歳ぐらいまでは大学教授でしたが、その後は経営コンサルタントをしていました。実際にイギリスの役所の現場を見て、こんな法則を見つけました。

Work expands to fill the time available for its completion. 仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

仕事をする時間がたっぷりあると、すごく簡単な仕事ですら、公務員はいろいろこねくりまわし、自分で複雑にして、1つの仕事を終えるのにすごく時間をかけていたようです。

さっとやり終えればすぐに終わるものも、締め切りがずいぶん先か、あるいは締め切りがないために、いつまでたっても終わらないのです。

終わったとしても、そのやり方はひどく効率の悪いものである、というわけです。

Aという仕事をするために1時間あれば、人は1時間で終わらせるし、40日間あれば人は40日かけてしまうのです。

パーキンソンの法則はデータをとって調べた実証的法則ではなく、観察に基づいた法則にすぎませんが、これってあたっていますよね?

日本は残業が多いです。社員全員に仕事は就業時間以内にするようにトップが指示すれば、みんなもっと効率よく効果的に仕事をして、時間内に仕事を終わらせるのではないでしょうか?

もちろん中には本当に仕事の量が多くて大変な人もいるかもしれませんが、その場合は人員を増やせばいいのです。まあ、現実問題としてはそんなに簡単にいかないでしょうが。

仕事は長くやればいいわけではなく、その中身が大事なのです。断捨離も同じで、だらだらやらず、メリハリをつけてやると早く終わります。





パーキンソンの法則そのままだった筆子の夏休み

子供の頃、私は夏休みの宿題を、いつも8月の終わりから9月始めにかけて一気に片付けていました。あまりに期限まで時間がありすぎたからです。

子供だったのでタイムマネジメントの知識がなく、最後の最後まで宿題を放置していました。

今なら、宿題をもらったら、1週間ごとにわりふり、夏休みの2週間前には終わらせる自信があります。しかしこんなことができるようになったのは、大人になってから。学生の間は毎年同じことを繰り返し、夏休みの最後に地獄を見ていました。

今の先生は違うかもしれませんが、私の先生達は40日分の宿題をどさっと子供に渡し、「毎日計画的にやるんだよ」と言うだけでした。

いったい、何をどうしたら、毎日計画的にできるのか、そのあたりの説明はすっぽり抜けていました。

「夏の生活」というワークブックは日付が書いてあったような気もします。ですが、ほかの宿題にはそんなものは何もなく、生徒が期限までに宿題を達成できるような細かい指示もなく、先生が、途中で宿題の進捗状況をチェックすることもありませんでした。

今なら、「子供にいきなり大量のタスクを与えたってできるわけないだろう、いったい何を期待しているんですか」と言えます。

しかし、私は子供だったので何もわからず、親にも手伝ってもらえず(家庭科の作品は母に作ってもらっていましたが)、小学校から高校まで、夏休みは同じことを繰り返し、いまだにトラウマになっています。

私が作ってきた断捨離のデッドライン

私が最後に手持ちのものをダメ押し的に捨てられたのは、「引っ越しする日」という期限があったからです。

しかしそれまでも、小さなデッドラインをいくつか設定して、断捨離を加速化させていました。

たとえば

15分で27個捨てましょブギ
フライレディに教わったやり方ですが、タイマーを15分だけかけて、27個のガラクタを捨て終えるというタスクを何度もやりました。

詳しくは⇒「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)

子供が帰ってくるまで断捨離
断捨離をがんばっていた時、毎回わざと子供が帰ってくる30分~1時間前から始めました。子供が帰ってきたらできないので、その時間内に集中して片付けることができました。

捨てていたのは、キャビネットの中身や、階下の物入れの中身です。

1ヶ月毎にターゲットゾーンを決める
毎月、今月はこの場所を片付けよう、というターゲットゾーンを作っていました。

このようにデッドラインを設けると、時間は有限であるということがよくわかり、また、断捨離中に気が散ることもないので、おすすめです。

パーキンソンの法則を断捨離に応用する方法

自分で片付けに意識的に期限をもうけると、今より早く片付けが終わるはずです。いくつかやり方を提案しますね。

強制的に引っ越す
難しいかもしれませんが、不可能ではありません。

締め切り時間を設定
寝室は今月中に断捨離を終わらせると決め、そうするために4つぐらいの場所に分けてそれぞれの場所に、1週間を割り振り、次に曜日ごとにさらに細かい場所をわりふり捨てていきます。

割り振りですが、あまり細かいと複雑になるので、ラフに割り振ってください。また計画通りに進まなかったときのために、予備の日(キャッチアップする日)をもうけてください。

断捨離に使う時間を意識的に短くする
1日中、断捨離をする時間がある人ほど、断捨離ができないものです。これは断捨離に限りません。ひまな人より忙しい人のほうが、仕事がたくさんできてしまいます。

そこで、たとえどんなに時間があっても、断捨離は1日30分だけ、しかし本気で必死にやるようにしましょう。

お客さんを呼ぶ
自分が居間の片付けをこの日までに終えたい、と思うあたりにお客さんを呼びましょう。汚い部屋を見せたくない、という気持ちが、あなたの断捨離に拍車をかけます。

デッドラインに数値目標も決めると、より効率的に片付けることができます。数値目標を決める断捨離のやり方はこちら⇒捨てる壁にぶち当たったら試してほしい。7つの断捨離のやり方

* * * * * *
パーキンソンの法則の本質は「何かのサイズが拡大すると、その何かはサイズいっぱいまでふくれあがり、効率が悪くなる」と言えます。

これは仕事だけに限りません。収納する場所が大きくなれば、人はそこがいっぱいになるまで物を埋めて、かえって収納の機能を麻痺させてしまいます。

そこで、真に断捨離を終わらせたい人は、自分の捨てる活動にデッドラインをもうけつつ、収納できる場所はどんどんカットして行くべきです。

間違っても収納するための家具やグッズを買わないようにしましょう。





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