お皿

ミニマルな日常

食器の買いすぎ、溜め込みすぎの原因は完璧主義にある。

食器を買いすぎたり、溜め込みすぎる人は、誰か別の人の「理想の食卓」を追い求めているのかもしれません。

なぜ完璧主義が食器を増やすのか、どうしたら完璧主義をやめられるのか、私の体験も合わせてお伝えします。



完璧主義が食器を増やす理由

理想の食卓を目指していると物が増える理由は一つだけ。この世に完璧な物はないからです。完璧な食卓はないので、それに近いパターンの食器の組み合わせが際限なく増えていきます。

もともと日本には食器が増える事情があります⇒なぜ日本人はこんなに食器を持っているの?~食器が増える理由と増やさない方法

上の記事で私が書いた食器が増える理由は以下の5つ。

1.食文化が豊かだから
2.四季があるから
3.結婚式の引き出物でもらうから
4.食パンの景品に食器があるから
5.100円均一ショップがあるから

この5つの理由に、「完璧を求めるから」というのを付け加えたいと思います。

完璧を求める人は、ご飯はご飯茶碗、茶碗蒸しは茶碗蒸し用の茶碗、熱いお茶は湯呑み、冷たい麦茶はガラスのコップ、コーヒーはデミタスカップ、紅茶はティーカップ、カフェオレはスタバにあるような大きなマグ、おなじ麺類でも、そば、うどん、ラーメンは全部ちがう食器に盛らなければいけない。

こんなふうに感じ、せっせと食器を買い集めます。

しかも、多くの人は普段使いとお祝い事(イベント)の席、自分用とお客さん用、春夏用と秋冬用と分けています。

こんなふうに考えていたら食器は増える一方です。

以前、両親の家の食器の品揃えに問題があるというメールをもらったことがあります⇒もらい物を捨てられないのは、自分の問題と他人の問題を混同しているから。

この方は食卓に対する期待値が高すぎると感じましたが、一般的な日本人の意見を代表しているとも思います。

なぜ用途別に食器を揃えたいかというと、その都度、その都度、完璧な食卓を整えたい、という気持ちがあるから。

人によっては、食器とテーブル小物の色合わせや素材合わせにこだわって、ますます物が増えます。キッチンの内装にもこだわっているでしょう。台所に置く家具や雑貨は、すべて同じテイストにして、雑誌に出てくるようなキッチンにしたいと思っているかもしれません。

無印良品が人気ですが、無印にこだわるのも、無印風のインテリアにマッチするように、家にあるものを一つ残らず、すべて揃えたいからじゃないでしょうか。一つ残らずです。

ですがどんなにこだわっても、どんなに食器を集めても人は満足できません。先に書いたように、この世に完璧はないからです。

なぜ完璧を追い求めてしまうのか?

人は多かれ少なかれ、何をやるにも、よりよい物、よりよい状態をめざします。人間には向上心がありますから。

しかし、インテリアや食器で完璧を目指しすぎるのは向上心の表れとは違います。単に自分に自信がないだけです。

完璧主義の背後にあるのは恐怖です。安心感を得たいから完璧を目指します。皆、人に愛され、受け入れられ、承認されたいのです。

自分や家族が使う台所や食器は、そこそこ心地よく、ふつうに使うことができるのなら、それで充分です。ところが、多くの人は、「雑誌やインスタグラムに出てくるようなキッチンや食卓にしたい」と願います。

そういうキッチンにすることこそが幸せなのだ、と思っています。

人から、「おしゃれだね」「素敵だね」と言われないと、安心感が得られず、不幸せなのですね。

特に今はSNSがあるから、承認欲求は肥大化傾向にあります。

承認欲求とは?⇒強すぎる承認欲求(人にほめられたい気持ち)を手放す方法

SNSのせいで物が増える事例⇒節約したいならSNS(特にインスタグラム)は見ないほうがいい6つの理由。

断捨離しているのに、物を買ってしまい、いつまでも片付かないとしたら、常に「ワンランクアップしたインテリアやキッチン」を目指しているせいかもしれません。

多くの場合、本人にはそんな自覚はないでしょう。むしろ、「素敵な物を買うのは楽しい」と思っていそうです。

私たちは、売り手側のマーケティングのせいで、「今のあなたはだめだけど、これを買えば、こんな暮らしが実現します。そうすればもっと幸せになります」というメッセージを常に受け取っています。

いつも、「自分には何かが足りない」と思いがちなのです。

足りないから、何かを買って揃えて、素敵な部屋にしない限り、不幸せなのです。だから、どんどん買い続けますが、いつまでも満足しません。





完璧主義を手放したら物が減った体験

断捨離した食器

結局たくさんの食器を断捨離しました。

私も以前、「素敵な台所」「素敵なテーブル」をしつらえるのにこだわっていました。

石黒智子さんの本に影響を受けて、カーラの皿やカイボイスンのカトラリーを買って満足していた時代があります。家族にも使うように仕向けていました。

しかし、石黒さんのすすめる物が自分の好きな物ではない、と気づきました⇒石黒智子さんの台所にあこがれたが:ミニマリストへの道(52) たくさん買ってから気づきました。

世間で「素敵な人」「カリスマ主婦」「センスのある人」と言われている人が使っている物が、自分や家族に合っているわけではない、というあたりまえのことがわかったあと、食器の数はどんどん減りました。本当に使う分だけになったのです。

完璧なキッチンにこだわるのをやめたら、物は増えなくなりました。

完璧主義を手放す方法

完璧な食器や品揃えをめざしてしまう傾向を捨てる方法を3つお伝えします。

1.人の意見を聞きすぎない

物を増やす完璧主義を手放すのに一番有効なのは、人の意見を聞きすぎず、自分の好みを大事にすることです。

医療や車のメンテナンスなど素人に判断できないことは、専門家(医者)の意見を聞くべきです。ですが、どんな食器をどれだけ買って、どのように使うか、なんてことまで、人の意見を聞く必要はありません。

そんなのは、自分の好きなようにやればいいのです。

現代は食器やキッチン用品など日用品に関して、これがおすすめとか、あれが使いやすいとか、それが可愛いとか、人の意見がうるさすぎます。

こうした情報を見るたびによけいな物を買ってしまうなら、少し情報を遮断することをおすすめします⇒情報の断捨離のススメ。頭の中も片付けないと、何もできないまま人生が終わる。

人の意見を聞きすぎると、自分が本当に好きなものがわからなくなります。雑誌やインスタに出てくる素敵なテーブルまわりをそっくりそのまま再現しても、それは誰かがよかれと思っている暮らしです。

自分の感性に従って作り出したものではないので、不満が残ります。きれいな物をたくさん集めて、何不自由なく暮らしているのに、満たされないなら、自分自身を生きていないからです。

他人の人生を生きることに忙しいと、自分のやりたいことがやれません。

人の意見を聞きすぎると自分をなくしてしまう、それはもったいないことだ、とスティーブ・ジョブズも言っています⇒スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式のスピーチからミニマリストが学んだこと

2.自己肯定感を高める

完璧主義を手放す2つめの方法は、セルフエスティームを高めること。自分に自信がなさすぎるから、他人の意見に振り回されます。

セルフエスティームを高める方法⇒セルフエスティームを高めて自信を取り戻す10の方法

3.満足感を高める

足りないのではなく、もう充分持っている、と考えるようにします。

実際、食器なんかはほとんどの人は充分すぎるほど持っています。

ほかの消費資材も、たいていの人がひととおりの物を持っています。日本では結婚するときに、お嫁さんが婚礼家具やら家財道具一式を持ってきて新生活を始めることが多いです。この時点で揃うのだから、消耗品を除けば、あとはもうそんなにいりません。子供が生まれたときに、子供の物が必要になるぐらいです。

「足りない」と思うなら、自分の持ち物を書き出してみてください。うんざりするほどあるはずです。

また、完璧な生活になった先のことを考えるのではなく、今、この時にフォーカスすると満足感が高まります。

今にフォーカスする方法⇒マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。

こちらにも完璧主義を手放す方法を書いています⇒完璧主義を克服する7つの具体的な方法。

***********

今回は完璧主義が食器を増やしてしまう話をお伝えしました。

食器集めが好きな人は、そのままその道を貫いてもいいでしょう。しかし、食器がびっしり入った食器棚の光景が、重く心にのしかかっているのなら、誰かの理想の食卓を追い求めるのはやめてください。今の自分が心地よく使える食器だけを残したほうがいいです。





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