すごい人がやっているのは、地味で退屈なことの繰り返し(TED)

TEDの動画

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すごい結果を出している人を見ると、才能やセンスが違うのだろうと思ってしまいますよね。

実は、一流になる道は、地味で退屈なことを、ただ続けるだけなのです。

これを教えてくれるTEDトークを紹介します。

タイトルは Why being bored is the key to excellence(退屈こそが卓越への鍵)、スピーカーはBrian Bartes(ブライアン・バーテス)です。

地味な作業がつまらなくて続かない、成果が出なくて焦ってしまう、そんなあなたに見てほしいトークです。

成功の鍵は「退屈」

収録は2025年8月。動画の長さは9分です。英語字幕あり。

■TEDの説明はこちら⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に

ブライアン・バーテスはアメリカで長年ビジネスの現場に携わってきた人物で、目標を達成したい人に向けて、習慣づくりや仕事のしかたについて講演やコーチングをしています。

短くまとまっていて見やすいので、家事の合間にごらんください。

成功者たちが口にしなかった意外な言葉

バーテスはまず、自分が30年かけて取材してきた人たちの話をします。

ニューヨーク・タイムズのベストセラー作家、オリンピック選手、高級ホテルの創業者、NASAの宇宙飛行士などです。

各界で結果を出した男女に共通する特徴として何度も挙がったのは、信念、一貫性、規律、集中、そして地道な努力の5つでした。

ところがバーテスは、彼らが口にしたことよりも、誰ひとり口にしなかった一語のほうが、はるかに本質を突いていることに気づきます。

その一語とは、退屈、でした。

It turns out the secret to extraordinary success, to excellence, is doing boring things really well.

(並外れた成功、つまり卓越の秘訣は、退屈なことをしっかりやり続けることだったとわかった)

私たちは表彰式や受賞の瞬間を讃えます。しかし、すばらしい成功はスポットライトの下で生まれるものではなく、誰も見ていないところでつくられるのです。

一流と普通の人を分けるもの

トークの前半で印象に残るのは、水泳選手の例です。

バーテスの友人ピーター・バンダーケイは、2008年の北京オリンピックで、自由形リレーに出場し、世界記録を更新して金メダルを獲得しました。

世界記録を破った瞬間こそが成功だ、と思いたくなります。

しかしバーテスの見方は違います。

何かを極めるとは、表彰台に立つまでの4年間、毎日、早朝練習をし、技術を磨き続ける時間そのものなのです。

社会学者のダニエル・チャンブリスがオリンピック水泳選手を研究して、卓越の平凡さ(the mundanity of excellence)と言いました。

頂点に立つ選手とそれ以外を分けるのは超人的な才能ではなく、小さな正しい動作を何度も繰り返す力なのです。

目立たない行動の積み重ねこそが人を頂点へ押し上げる。これがチャンブリスの結論です。

誰でも一流になれる

オリンピック選手やベストセラー作家の話は、自分には縁がない、と感じる人もいるかもしれません。

トークでは、何かをすごくうまくなることは、すべての人に関係があると言います。

同僚が帰ったあとも、患者の記録や薬の量を何度も確かめる看護師。

1日80件の電話を、週5日、年50週、何年も続ける営業の人。

毎晩、子どもに本を読み聞かせる親。

メールやSMSではなく、手書きの礼状をわざわざ送る人。

どれも目立たない行いですが、ほかの人がやらないことを地道に積み重ねる点では、オリンピック選手と何も変わりません。

最後にバーテスは聴衆にこう呼びかけます。

成功のためにやるべきだとわかっているのに、続けられていないことを1つ考えて。そしてそれを、毎日、30日続けてみてください、と。

小さな行動を30日続ける。

一流への道はそこから始まります。

上達に関するほかのTEDトーク

何かをうまくなる方法がテーマのTED記事をまとめました。合わせてごらんください。

上手になりたいと思っていることをきっちり上達させる方法(TED)

やらないよりはましだ、と思える小さなことを積み重ねよう(TED)

上達の鍵は「振り返り」~セルフリフレクションのすすめ(TED)

目標を立てるだけでは成功しない:実現に必要なのは行動(TED)

成功と失敗、そして創り続ける力:エリザベス・ギルバート(TED)

1日1捨て。片づけも退屈な作業の積み重ね

このトークを見て、私もわりと地味なことを毎日するのが好きだと思いました。

具体的にはブログの記事の執筆や趣味の語学です。

どれも、派手さはありません。

とくに、語学は単調なときがあります。

ただ、その退屈な時間を積み重ねてきたから、少しずつ形になったものがあります。

最近の例で言えば、毎日15分の韓国語の音読。

始めた当初は本当に苦痛で、これは退屈さとの戦いだと思っていました。

しかし、続けるうちに慣れていき、今では音読しないと落ち着かないくらいです。

片づけもまったく同じだと思います。

きょう1つ手放して、あしたも1つ捨てて、あさってもまた1つ。

派手なビフォーアフターを目指さずに、毎日1つだけ減らしていけば、半年後の部屋の景色は確実に変わります。

片づけに行き詰まっている人は、きょう手の届く場所から1つだけ捨ててみてください。それを一ヶ月続けます。

誰にも見られない時間こそが自分を育てる

地味な作業を続けにくい理由の一つに、誰も見てくれない、誰もほめてくれない、というのがあるかもしれません。

今は、見られるのが当たり前の時代です。

勉強の記録をシェアする勉強アカウント、ランニングの距離を投稿するアプリ、語学アプリの連続学習日数。

努力を可視化する仕組みがあふれていますね。

こうした、見られる努力に慣れていると、誰にも見られないところでする努力は、価値がないように感じるかもしれません。

ですが、誰も見ていないところで何をしているかが、一流になれるかどうかの鍵です。

私は、ひとり暮らしを始めたとき、誰も見ていないから仕事をサボるかと思ったら、逆に前より真面目に取り組むようになりました。

理由は自分でもよくわかりませんが、もともと人の評価をあまり気にせず、自分で立てた目標に向かって進むのが好きなせいかもしれません。

人に見てもらえない時間こそ大事だと感じます。

****

地味で退屈なことを繰り返すのが成功の秘訣。

頭で知っている人は多いと思います。

問題はそれをやれるかどうかですよね。

つまらないからもうできない。そんなふうに感じたら、またこの記事を読みに来てください。

私も退屈なことを続けています。

一緒にがんばりましょう。

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カナダ在住の60代。ミニマリストです。

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