シャンプー

私が捨てたもの

最終更新日: 2020.10.21

シャンプーするのをやめたら、生活がとても楽になった:やめてよかったこと(その1)。

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特に捨ててよかったものって、ありますか、と読者の方に聞かれました。時々、捨ててよかったものや、やめてよかったことを紹介します。

初回は、シャンプーする習慣です。

毎日のようにシャンプーをするのをやめたのは本当によかった、と、つくづく思います。

時間、お金、場所、精神的なエネルギー、すべて浮きました。

シャンプーを使わないメリットを4つ紹介しますね。



1.スペースができる

多少はバスルームが広くなりました(夫の物があるので、ひろびろ、とまではいきません)。

バスルームの引き出し、棚、すべてに余裕があります。

視覚的ストレスも掃除の手間も減りますから、場所ができるのは、とても大きなメリットです。

夫のシャンプーとコンディショナーは、バスタブの横に置かれているので、床を拭くとき、どかす必要がありますが、2本だけなので、そこまで手間ではありません。

ちなみに、バスルームのカウンター(洗面台)の上にあれこれのっている物の中で、私が所持する物は電動歯ブラシだけです。

あとは、夫のよくわからない物たち。夫は、引き出しに物を入れず、カウンターに箱やぼろぼろの皮ポーチを乗せて、その中に、歯磨き粉やらのパーソナルケア用品を入れています。

引き出しを使ってほしいので、わざわざ空の引き出しを2つも用意しているのに。夫は、引き出しから物を出し入れするのが面倒なのでしょう。

2.お金が残る

シャンプーを使わなくなってから、ヘアケア用品にお金を使わなくてすむようになりました。

シャンプーを使っていたとき、どのぐらいシャンプーにお金を費やしていたか、定かではありません。しかし、何がのお金を投資していました。

そこまで高いシャンプーを使っていませんでしたが、安いとも思っていませんでした。

買うときはいつも、「シャンプーって、高いよね」と、心の中にチクリと痛みが走ったものです。

合成シャンプーを使うのをやめたのは、今から17年ぐらい前ですが、それまでは、ふつうにシャンプーを使っていました。

カナダに来て、最初に使ったシャンプーは、ヴィダル・サスーンの赤いボトルです。

最初に住んだ家に、先に住んでいた女子学生が使っていたので、私もなんとなく使いはじめました。そこそこ使い心地がよかったので、シャンプーとトリートメント(コンディショナーかもしれません)の2本を常備していました。

その後、パンテーンのシャンプーに変えました。シャンプー時代の最後に私が使っていたのはパンテーンです。

夫は、もっと安い銘柄の巨大ボトルを使っていましたが、あまりにも安いため、体に悪いものがいっぱい入っていそうな気がして、恐ろしくて、手が出ませんでした。

いまは、シャンプーはいっさい買わないから、その分のお金は浮いているし、シャンプーを買いに、ドラッグストアに行き、余計な物を買うことがないので、無駄遣いも減っています。

買い物に行くと、予定外の物を買いがちですから。

3.時間ができる

シャンプーを使うのをやめたら、時間もできました。

シャンプーに費やす時間

湯シャンに変えてから、頻度はその時々で変わっていますが、現在は2週間に1回です。

シャンプー時代は毎日シャンプーしていたので、この差は大きいです。

思えば、シャンプー時代は、ふつうにシャンプーしてすすぎ、その後コンディショナーなどを塗布して、洗い流す、という作業を毎日していました。

毎日です。

なぜ、毎日していたかというと、洗わないと頭がかゆくなったからです。

頭皮がかゆくなった話⇒私が湯シャンにいたるまで(3)~石けんシャンプーとの出会い

このかゆみは、過度に化学物質を使いすぎたことによるものだ、と今は思っています。

シャンプーをやめたら、かゆみがなくなりましたから。

シャンプー時代の私は、毎朝(当時は、朝、シャワー中にシャンプーしていた)、シャンプーをつかって、かゆみと汚れ(なんてたいしてなかったと思うけど)だけでなく、頭皮にあるべき常在菌や、油脂も洗い流し、その後コンディショナーを塗布して、油脂を補給していたのだと思います。

わざわざ油脂をとって、また補給。

なんという二度手間。

しかも、化学物質をつけすぎて、頭がかゆくなるという、うれしくないおまけつき。

シャンプーを買うのに費やす時間

ヘアケア製品を使うのをやめたので、買いに行く時間も減りました。

よく書いていますが、買い物は、思いのほか時間がかかる作業です。

今年は、新型コロナウィルスの感染防止のため、食料品も日用品(たいしてありませんが)も、オンラインで購入していますが、ちょっとサイトを見ているだけで、15分ぐらい簡単に使ってしまいます。

外に買いに行っていたら、もっと時間がかかるでしょう。

化粧(と肌のお手入れ)もやめたので、ドラッグストアに行く頻度が劇的にさがり、時間の余裕が生まれました。

歯のメンテナンス用品を買いに、ドラッグストアに行くことがあったとしても、コスメ売り場とシャンプー売り場には行く必要がない、というのはとてもすがすがしいものです。

自分が使う日用品のアイテムが減り、買うものが減ると、とても時間ができるのです。

この点は、減らしてみないと、ピンと来ないかもしれませんが、実に大きなメリットです。

シャンプーについて考える時間

シャンプーをやめると、次にどのシャンプーとコンディショナーを買うのか決めることに時間を使わなくてすみます。

昔、シャンプーを使っていたころは、「自分に合うシャンプー」や、「髪にいいシャンプー」を使いたいと思っていたので、シャンプーを使ったあとや、買い替えのタイミングに、多少はシャンプーについて、考えることがありました。

リサーチにも時間を使いました。

といっても、昔はインターネットがなかったから、せいぜい、本屋で雑誌を立ち読みしたり、喫茶店で雑誌を見たり、テレビのCMを見たり、友達や美容師さんと話したり、店で、ボトルの表示を見たりするぐらいです。

思えば、そのころインターネットがなくてかえってよかったかもしれません。

アマゾンや楽天市場に並んでいるたくさんのレビューをmぼーっと読むのに、時間を使わずにすみましたから。

4.心の余裕プラスアルファ

このように、シャンプーをやめると、スペース、時間、お金が生まれるという、シンプルな暮らしをしている人がよくあげる利点が、端的にあらわれます。

それらはすべて、心の余裕につながります。

ストレスが減るし、考えごとも減りますから。

シャンプーをやめたことは、頭皮の健康にもいいと思います。

私は歯が悪く、歯のメンテナンスのため、歯医者で打たれる麻酔や、治療後に処方される痛み止めをふくめ、化学物質をかなり摂取しています。

頭皮から取り込む分を減らすのは、価値があることだと考えています。

環境にもいいでしょう。シャンプーのボトルやチューブのゴミを出さなくてすむし、汚水も多少は減っているはずです。

以前、シャンプーしたあとは、必ず、ドライヤーで髪を乾かしていました。現在、洗髪の頻度が減ったので、ドライヤーを使う頻度も減っています。

タオルドライだけのときもあります。

湯シャンにしたら、シャンプーのみならず、ほかのヘアケア製品もいっさい使わなくなったので、管理する物の数も減って快適です。

こんなふうに、シャンプーを使うのをやめたことは、ちょっとしたことに聞こえるかもしれませんが、その後の私の生活を大きく変えました。

湯シャンについて⇒湯シャンのやり方や効果を書いた記事のまとめ

*****

すべての人に、100%湯シャンすることをおすすめはしません。

しかし、多くの人が、髪の洗いすぎ、シャンプー(とその他のヘアケア製品)の使いすぎていると思います。

以前の私のように、毎日シャンプーする人はそんなにいないとは思いますが。

私の夫は、ケミカルな洗剤の信者で、泡をぶくぶくたてて洗い、合成香料の匂いをぷんぷんさせることこそが、清潔で衛生的、人間のあるべき姿だ、と思って生きています(たぶん)。

彼は、メーカーの言っていることをそのまま信じています。

私はシャンプーだけでなく、あらゆる洗浄剤を、少量しか使いません。

トイレだって、手を使って洗っています⇒こんなに汚いトイレブラシは断捨離するしかないと思いませんか?

そんな私は、夫より不潔で、不健康で、やたらとおなかをこわしているのか、というと、現実は、その逆で、夫のほうがよく病気になります。

もって生まれた体質、ふだん食べているもの、日常、やっていることが違うから、一概に比べられませんが、泡をぶくぶくたてて、香料の匂いをぷんぷんさせなくても、人間としてふつうに生きられます。

それは、私だけではないと思います。





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