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「ああ、部屋を片付けなくちゃ」「いらないもの、捨てたい」と思いながら、なかなかやる気になれない人は多いと思います。
さっさと片付けられるなら、私のブログなど読んでいないでしょう。
今回は、やる気を失わせている問題を解決して、やる気を出す方法を提案します。
1.他のことでストレスがある
日々の生活で、部屋の片付け以外のことで、何か大きなストレスをかかえていると、どんより気分になったり、焦燥感を感じたり、気持ちが落ち着かなかったりして、片付けが手につきません。
少し前に、もう15年以上、部屋が散らかり放題、最近は、週末の片付けや掃除の気力も出ないという読者、ちゃおさんのメールを紹介しました。
クレジットカードを使うのをやめて、後悔ばかりの買い物を手放した。
ちゃおさんは、部屋が散らかっているのは心が散らかっているから、心が散らかっているのは、目標が定まらないまま走り続けているから、と自己分析していました。
人生にはいろいろなストレスがついてまわります。
・大切な人との別れ
・職場での人間関係
・お金の問題
・キャリアに関する悩み
・離婚、失恋
・健康上の問題
・自己肯定感が低すぎることや強い劣等感
こんなときは、ストレスに対処し、大きな問題や課題にきちんと向き合ってください。
おすすめの対処法は、毎度書いていて恐縮ですが、気持ちを書き出して、自分の心の中を観察することです。
書き出せば、今の状況をもっと客観的に見ることができます。
紙にいろいろ書き出そう~年末年始にストレスをかかえこまないコツ(後編)
おすすめの本⇒筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
2種類の悩み
よく悩みには2つあると言われます。
1つは何時間悩んでも自分ではどうすることもできないこと。
この場合、悩むのはリソースの無駄なので、日に5分ぐらいは悩んでもいいかなと思いますが、残りの23時間55分は、もうそのことについて考えるのはやめましょう。
もう1つは、時間はかかるかもしれないけれど、自分の力でどうにかできそうなこと。
こちらは、今すぐ自分ができることから、少しでも解決に近づく行動を積み重ねてください。
そうすれば、もっと気持ちに余裕ができるので、1日15分ぐらいは、片付けができると思います。
2.時間不足
片付けたいのはやまやまだけど、仕事や家事、育児、その他で忙しくて、片付ける時間がない。
ああ、きょうも何もしないうちに1日が終わってしまった。
こんなふうに、時間が足りないから、片付けられず、やる気も出ない場合は、朝起きて、すぐに片付けてください。
1日8時間寝るとすると、朝起きたとき、残り時間が16時間あります。
そのうちの5分~15分を、先に部屋の片付けに使ってしまうのです。
そうすれば、1日の終わりに、「ああ、今日も時間がなくて片付けられなかった」という事態にはなりません。
なかなか片付けに着手しない人は、片付けにはまとまった時間が必要だと思っていますが、そんなことはありません。
こっちで3分、あっちで5分と、細切れの時間を使って、そのへんを片付けるだけで、かなり違います。
自分が一番よく使う引き出し、バッグの中、車のダッシュボードの中など、小さなスペースをこまめに片付けてください。
スッキリするし、だんだん楽しくなってきます。
片付ける時間の作り方~忙しい主婦でも、不用品を捨てる時間はある。
3.無力感
前に少し片付けてみたけど、結局元の状態に戻ってしまった。いくら捨ててもまったくきれいになっていない。
こんなふうに、「やっても何にも変わらない」「私は無駄なことをしている」「こんなもん、捨てたところで、私の人生、よくならないんや」という無力感があると、片付ける気力がわきません。
「報われない」という気持ちが強いときに私がおすすめしたいのは、自分で小さな目標を立てて順番にクリアしていくことです。
捨てたい物やきれいにしたい場所を、リストアップして、上から順番に攻略してください。
To-doリストを書いて、できたら、チェックを入れていく要領です。
捨てた物について日記に書いたり、数を数えたり、写真を撮ったりするのもおすすめです。
私みたいに、何でもかんでもブログに書くのもひじょうにいいと思います。TwitterやLineでもいいです。
どのような形でもいいので、自分が積み上げたことを可視化してください。
そうすれば、「こんなに捨てたんだ」と前に進んでいることを確認できます。
それと、ストレスや無力感を感じている人には、ポジティブシンキングをおすすめします。
ポジティブ思考は学習できる。前向きになる4つのポイント教えます。
同じことをやるにしても、前向きにやるほうが成果があがりやすいです。
4.体調が悪い
病気じゃなくても、なんとなく体調が悪いときってありますよね? 疲れが取れなかったり、更年期で不調だったり。
新型コロナウィルスにかかって体力消耗状態が続いていたり。
こんなときも、片付ける気分になれないと思います。
体調が悪いときは、体調をよくするしかないので、養生をしてください。
自分では、気づいていなくても、すごく疲れがたまっているときがあるので、ものすごく早く寝る、仕事を休んで、どこかでリフレッシュするなどするといいでしょう。
5.孤独すぎる
社会的動物である人間は孤独すぎると元気がでません。
私は1人でもわりと平気なので、そういう人もいると推測しますが、そうではないなら、話し相手を見つけるといいでしょう。
それは、人間でなくてもいいです。
今、Netflixで「スタートアップ」という韓国のドラマを見ているのですが、主要登場人物の部屋に、ヨンシルという、アレクサみたいなAIスピーカーがあって、たまにその部屋の主と会話をしています。
ヨンシルは、天気を聞かれているのに、「今日は運命の1日です」みたいな、勝手なことをしゃべります。
この部屋の主は、たまにヨンシルに力づけられたりしています。
こういうシーンを見ていて、「やっぱり人間って、友達とか話相手みたいな、つながっている存在がいるほうが、楽しく生きられるんだろう」と思いました。
1人も友達がいない人は、チャットGPTなんかとチャットしてもいいかもしれません。
「チャットGPTしか友達がいないなんて、私はなんて孤独なんだ」と思う必要はないです。
人はもともと孤独な存在ですから。
自分以外の何かとつながれば、ものの見方も変わると思います。
6.切実に片付けたいと思っていない
部屋を片付ける作業の優先順位が低ければ、やろうとはしないでしょう。
この場合は、今、あなたにとって、部屋の片付けはそこまで重要ではないので、時期が来るまで待ってください。
以前、忙しいからモーニングページを書けない、という記事を読んだ読者から、、「書きたい気持ちはあるけど、子供が小さくて本当に書けないんです。それをわからない筆子は、子育てのつらさがわかっていない」といった内容のメールをもらったことがあります。
こういうメールを読んでも、やはり私は、忙しいから何かをできない、というのは、その何かをする気持ちがそこまで強くないからだと思います。
子育て中のお母さんが、子育てを優先順位のトップに持ってくることはきわめて当たり前のことで、そこにモーニングページが入り込まないことに、そんなに悩む必要はないと思います。
べつにモーニングページを書かなくても生きていけますから、朝ではなく、子供が昼寝中に書くとか、休みの日、夫が子供を見ていてくれる間に書くとかすればいいのです。
「片付けたいんだけど、できないのよね~」と思うときは、片付けたいと切実に思っているのか、自分の気持ちを確認してください。
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片付けをする気になれない理由を6つ紹介しました。
やる気があったほうが、片付けが進むでしょうが、不用品を1つや2つ捨てることは、実はそこまでやる気を要しません。
私も、べつにやる気があるから、捨てているわけではなく、そのへんに紙たばがたまっていると、うっとうしいから捨てるだけです。
やる気が出るのを待つ必要はないので、この記事を読んだら、早速、手近にある不用品を捨ててください。