ページに広告が含まれる場合があります。
どこから物が家に入ってくるのか、そのソースを見極めて、これ以上、家に入れないことをおすすめするシリーズ、4回目は、
自分以外の人が家に持ち込むケースを見ていきます。
夫がどうでもいい物を買ってきてそのへんに散らかす、兄や姉が物持ちすぎる、子供が変なものを押入れにいっぱいため込んでいる、ルームメートが、次から次へと、便利雑貨を買ってきて、キッチンの引き出しを汚す。
こういうこと、よくあると思います。
私の夫も、安物を買うのが好きです。
自分ではない同居人が、ガラクタの一大ソースになっているときはどうしたらいいのか?
長年の体験から、私が学んだことをお伝えします。
なお、他人が作っているガラクタの出どころへの対応は、命の危険がない限り、一番最後にしてください。
まずは、これまで書いた3つのソースの見直しにしっかり取り組みましょう。
その後に、必要なら、今回のソースの攻略をしてください。
やってはいけないこと
相手があることなので、自分がされて「嫌だな」と思うことはしないでください。
相手の機嫌を損ねると、ソースが拡大する恐れがあります。
1)コントロール
他人の思考や行動はコントロールできないから、「相手の行動を思い通りにしたい」という気持ちを捨て、コントロールの手をゆるめましょう。
自分がコントロールできるものがあるとしたら、自分自身だけです。
他人をコントロールしようとすると、疲れるし、うまくいかなくてがっかりするし、最悪、関係が悪化します。
2)小言を言う
「こんな変な物、買ってこないでよ」「お義母さんから、汚らしい物もらってくるのやめてよ!」
こんなふうに、小言や文句を言うのは逆効果です。
ガミガミ言われると、相手は卑屈になって、腹いせにますます変な物を持ち込むかもしれません。
相手が「僕って、本買いすぎだよなあ~。ちょっと控えたほうがいいかな」と思っていたとしても、高圧的な態度で文句を言われると、「なんだと! 本を買うのが僕の唯一の楽しみなのに!」と反発して、かえってソースが拡大します。
イソップ物語の「北風と太陽」の、太陽になることを目指しましょう。
3)えらそうにする
自慢したり、相手を下げたりしても、ガラクタのソースは縮小しません。
「シンプルに暮らしている私は、物ばっかり持ち込むあなたよりえらいわ、賢いわ、すごいでしょ」。こんな態度は厳禁です。
「しょうもない物ばかり買って、あなた、馬鹿じゃないの?」「シンプルに暮らしておけば楽なのに、友達から物をもらってくるなんて、本当にどうかしてる」「あなたって、すぐにガラクタになる物を買うことしか能がないのね」。
こんな言葉を、実際口にする人はいないでしょうが、そういう気持ちになることはあるんじゃないですか?
私はあります。
そう思っていると、口で言わなくても態度や目つきに出ます。
目的は、ガラクタのソースを減らして、家の中をスッキリさせることであり、相手に自分の素晴らしさを認めさせることではありません。
相手が馬鹿に見えたら、「ま、私にもいろいろ悪いところはあるし、向こうにも、いいところはあるし、お互い様だよね」と気持ちを切り替えてください。
イライラしてばかりで、気持ちを切り替えられない人は、思っていることを紙に書き出すのを、習慣にしてください。
おすすめ⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
4)収納場所を増やす
置き場所があると、そのスペースいっぱいまで、物が持ち込まれるので、収納場所を作りすぎないでください。
時間もスペースも限界まで使ってしまう話⇒さっさと断捨離を終わらせるコツ:パーキンソンの法則から学ぶ
「収納スペースがあまりないから、部屋が片付かない」と思いがちですが、むしろ逆です。
スペースがありすぎるから、家に置いておく必要のない物まで、どんどん入ってきてしまうのです。
やったほうがいいこと
これから書くことを可能な限りやると、時間はかかりますが、人が持ち込むガラクタが減るか、どんなに持ち込まれても平気でいられるようになります。
1)自分の課題に取り組む
同居人が物を持ち込むのを止める前に、自分が必要以上に物を入れるのをやめます。
誰にでも、ガラクタを増やしてしまうパターンがあります。
タオルがセールになっているとつい買ってしまう、新商品のペンが出ると買ってしまう、ついでにシールや付箋も買ってしまう、趣味に関係のある物は、何も考えず、どんどん買ってしまう、「ノー」と言えなくて、人がくれようとするものはたいていもらってしまう、など。
こうした行動を改めることに力を注ぎましょう。
自分がガラクタを入れすぎなければ、家の中にある物の絶対量が減ります。
2)シンプルライフを楽しむ
不用品を持たない暮らしをすると、時間、お金、エネルギー、すべてが浮きます。
新たに手にしたリソースを使って、生活を楽しんでください。
すっきりした自室で、趣味の時間を楽しむとか、浮いたお金で花を買ってきて愛でるとか。
ガラクタのソースを断ち切り、幸せに暮らしている人がそばにいると、同居している人も影響を受けます。
3)コミュニケーションを取る
円満に暮らすためにコミュニケーションをとります。
自分が原因で家族が物を増やすことがあります。
たとえば、夫が仕事で忙しくて、家にあまりいないし、話相手になってくれないから妻は寂しい。寂しさを埋めるために、買い物してしまう、とか(逆もまた然り)。
人は、心の欠落を埋めるために、買い物に走ることが多いので、日々の生活がある程度幸せだと、やたらと外から物を入れずにすみます。
衝動買いをやめられない7つのパターン。自分の精神状態がわかれば防げます。
まあ、幸せでも物集めが趣味の人はいますが。
4)正当なリクエストをする
玄関、キッチン、リビングルームなどの共同スペースに、私物を置かないルールを作り、外から物を入れて、パブリックスペースに置く人には、「置かないでほしい」とリクエストしてください。
物を持ち込むのが好きな人と暮らしていると、ルールを作ってリクエストしたからと言って、そのとおりになりません。
我が家の玄関、キッチン、リビングルーム、すべての夫の物が置いてあります。
けれども、野放しにしておくよりは、ガラクタのソースの縮小化を望めます。
やたらとプレゼントをくれる同居人も、ガラクタのソースの1つですが、贈り物に関するルールを作り、事前に断っておきましょう。
5)思いやりの心をもつ
「できれば、こんなに物を持ち込んでほしくはないが、向こうにもきっと事情があるのだろう。今回は目をつぶろう」。
こんなふうに相手の行動に対して思いやりを持ってください。
ガミガミ言うより、物の侵入を止めることができます。
過去、20年以上、タメコミアンで、安物買いが好きな夫に、きつく文句を言って、望んだ結果を得られたことは、ただの1回もありません。
遠回りのように思えても、相手の考えや行動を尊重しようとしたほうがうまくいきます。
まずは、物を持ち込む同居人が、どうして、そんなことをするのか、考えたり、本人に聞いたりしてください。
解決の糸口が見つかるかもしれません。
■これまで書いた記事■
家をガラクタの集積場にしないために出どころを見極める(その1)~それ、どこから来たんでしょう?
販促品、ノベルティーを攻略する:ガラクタの出どころを見極めよう(その2)
すべての贈り物が「愛あるもの」ではない:ガラクタの出どころを見極めよう(その3)
関連記事⇒きれい好きな人が片付けない家族と円満に暮らす4つの秘訣
*****
ガラクタの出どころの見極め、今回は、家族が持ち込むケースを書きました。
繰り返しますが、このソースの攻略は、ほかのソースを、ある程度縮小したあとに、取り組んでください。
自分のソースを断つほうが、誰かのソースを断つより、何百倍も簡単ですし、成果も早く出ます。