ページに広告が含まれる場合があります。
断捨離をがんばってるけど、ちっとも部屋が片付かない。
その理由を検証しています。
これまで
1.そもそも物を持ちすぎている
2.物を移動させただけで満足している
この2つを紹介しました。
今回は、
3.必要のないものを買っている
この問題を見てみましょう。
使ってないからガラクタになる
これまで捨てたものや、今、部屋の中で散らばっているもの、ずっと押入れに入っているものについて考えてください。
たぶんそれは、「ふだんあまり使わないもの」や、「日常生活をするのに特に必要ではないもの」です。
いつも使っているものはガラクタにはなりませんが、全く使ってないものや、ほとんど使わないものはガラクタになり、貴重なスペースと時間を奪います。
片付けても、片付けても散らかるなら、このような、ふだん使わないものがいっぱいあるんじゃないでしょうか?
なぜ、使わないものが家にいっぱいあるのか?
買うからですよね? あるいは、どこかからもらうからです。
片付けているつもりなのに、片付かないのは、本当はいらないものを買いすぎているからなのです。
「でも、私は必要なものだけを買ってますよ」「いると思うから買っています」と答える人もいるかもしれません。
ですが、本当にそうなのか、1回、自分でしっかり調べてください。
家に入るものをモニターする
無駄なものを買いすぎているか、そうでないのか調べるのにもっとも効果的なのは、家の中に入るものをモニターすることです。
モニターとは、定期的に観察、点検すること。
私は、シンプルに暮らそうと思ったとき、家の中に入ってくるものを、きびしく点検することを始めました。
今も、買い物したり、もらったりして物が入ったら、Googleフォームとスプレッドシートを使って記録しています。
観察の仕方
家の中に入ってくるものがわかれば、どんなふうにモニターしてもかまいませんが、たとえば、こんなふうにやってみるといいでしょう。
・期間は3ヶ月~半年
・物が入ってきたら、ノートやメモ帳に記録する、またはスマホで写真をとる
・月末に、どんなものが入ってきたか振り返る
食料品はやらなくてもいいです。私もやっていません。
ただ、チョコレートやお酒、コーヒーなど、生命を維持するのに必要ではない嗜好品の購入が多い人は、それを含めてもいいと思います。
特に、物を増やす食品は要注意です。
袋菓子なら、食べて、袋を捨てれば、何も残りませんが(自分の脂肪になるぐらい)、きれいな缶や箱に入ったお菓子だと、容器を捨てられず、それがガラクタになることがあります。
ショップの袋をガラクタにする人もたくさんいます⇒その紙袋、今すぐ捨てましょう~つい取っておくものだけど、捨てたほうがいいもの(その1)
買い物する量と頻度が多い人は、最初は記録するのが大変かもしれません。
ちょっと前に、買い物ばかりする方からお便りをいただきましたが、日々の買い物を記録するよう医者にアドバイスされたけれど、面倒でやっていません、書いていました⇒買い物が止まらなくて困っています。どうしたらやめられますか?←質問の回答。
すごく量が多いときは、写真にしておくといいかもしれません。1つひとつ撮影せず、全部まとめて1枚におさめれば簡単です。
記録するなんて面倒だと思うかもしれませんが、物を買うことが多い人ほど、調べる価値があります。
だって、それ、たぶん必要じゃないですから。
私の体験では、人1人暮らすのに、そんなにたくさんの物はいりません。
「家族全員が使う消耗品も私が買っていて、それがめちゃくちゃ多いんです」。そんな人は、まずは私物だけ、モニターしてください。
自分のものの買い物をうまくコントロールできるようになってから、家庭用の備品の購入状況を調べ、改善していくといいでしょう。
優先順位の低いものは買わない
買ったものを振り返ると、全く必要ではなかったものがある一方で、「でも、これは必要だった」と思うものも見つかります。
自分はべつに無駄遣いしていないとも思うでしょう。
何かを買うときは、「これはいらないから」と考えながら買う人はいません。「いる」と思うから買うわけです。
買ったものは、どれも必要なものだった、とも言えます。
ただ、必要だと思ったものをすべて買っていると、ガラクタを作ってしまいます。
必要なものの中には、「すごく必要で、これがないと今日、生活できないもの」もあれば、「あったらいいかもしれないな」程度の必要なものもあります。
「これがないと困る」と思うものは、使いみちがはっきりわかっていますが、「あったらいいかも」と思うものは、具体的な使いみちは、まだ決まっていません。
使いみちが決まっていなくても、私たちは、「必要なものだ」「準備しておこう」と思って買ってしまいますよね?
こうして買ったものがガラクタになるので、何かを買うときは、今、このタイミングで買う必要性がしっかりあるかどうか考えて、買う優先順位の高いものを買ってください。
すると、ガラクタも減ります。
優先順位がわからないときは、それなしでしばらく過ごしてみるといいでしょう。
私は、ふだんよくキャンドルを使っていますが、5月の終わりに手持ちのキャンドルを全部使い切ったあと、すぐに買わず、キャンドルなしで生活しています。
日が長くなったから、キャンドルをつける時間もあまりないと思ったからです。
キャンドルを使わなくなってすぐは、ちょっとさみしい気がしましたが、今は、キャンドルなしで平気になりました。
キャンドルを置いていた皿を撤去したので、部屋がスッキリして快適です。
秋になったら、またキャンドルを使うつもりですが、今はさほど必要ではありません。
こんなふうに、ふだんよく使っているものでも、買う優先順位は下のほうだったりします。「使うのがあたりまえ」「買うのがあたりまえ」と思っているものも、本当にそうなのか、考えてみてください。
予算のしばりをもうける
必要じゃないものを買わない方法として、もう1つおすすめなのは、予算を立てて、制限を作ることです。
お金の余裕があると、そこまで必要じゃないものもどんどん買ってしまうので、「買おうと思えば買えるが、買わない体制」を作っておくと、ガラクタが増えません。
現在、私は、収入の5%までなら、自分の買い物をしてもいいと決めて、やってみているところです。
収入があったら、その5%の金額を小遣い枠として、ノートに書いておき、何か買ったら、この金額から引いて、最初に決めた予算から足が出ないように気をつけています。
予算を使い切ってしまったら、次の収入があるまでは買いません。
食費と歯医者代は別枠ですが、歯のお手入れグッズも、本も、塗り絵関係の出費、洋服代も、全部この枠でまかなっています。
すごく必要なものも、べつになくても生活できる楽しみのためだけのものも、収入の5%の金額で買うようにしているのです。
こうすると、ごく自然に優先順位の高いものを買うようになります。
「今、これを買ってしまうと、今度あっちを買うことができなくなるな」と考えることができるからです。
お小遣いの制限がある子供のうちは、こういうことを考えて、調整しながら買いますが、大人になると、クレジットカードを使えるので、このあたり、判断が甘くなり、「べつに買ってもいいか」となりがちです。
この行動がガラクタを作ってしまうわけです。
予算を決めていない人も、収入の◯%とか、生活費の◯%と割合を決めてやってみてはどうでしょうか?
毎月の小遣いを一定の金額にするより、収入の多寡に応じて変えるほうが、無理がないと思います。
サラリーマンなら、毎月、小遣いの金額も、ほぼ一定になりますが。
初回の記事はこちら⇒片付けているつもりなのに片付かない? そもそも、いらない物を持ちすぎなんです:片付かない理由(1)
******
部屋が片付かない理由、3つ目をお伝えしました。
昔、物をたくさん持っていたとき、私は特に制限をもうけず、買い物をしていました。
もちろん、「手持ちのお金がなくなるまで」という制限はありましたが、買い物の回数の制限とか、収入の◯%の中で買うとか、今、使うものだけを買う、というしばりは、何もなかったのです。
私がたくさんガラクタを持っていたのは、制限がなさすぎたせいです。
先日紹介した節約法でも、「使う金額を減らそう」と意識するのではなく、お金を使う頻度を減らす方法が紹介されていました⇒いつも予算をオーバーしてしまうなら、こんな方法を試してみては?(TED)
物を買えば、大なり小なりガラクタになります。
ガラクタを減らしたいなら、買い物全体をスケールダウンすることは必要不可欠ではないでしょうか?