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砂糖がいかにからだに悪いかお伝えします。
56歳、貯金なしの主婦筆子。病気になったら一発でアウトです。そこでふだんから健康でいられるように心がけています。
健康の3つの柱(私の場合)
私の「健康道」には3本の柱があります。
1.砂糖をとらない
2.睡眠を確保する
3.軽い運動をする
この中で、どれが1番効力があるか、というと1番じゃないかな、と最近思います。
もちろん寝ないと人は死にますが、どんなに寝ない人でも少しは寝ますよね? ずっと起きてるってことはないと思います。4時間しか寝ていなかったと言われるナポレオンも、馬の上でよくパワーナップをしていたそうです。
これに対して、砂糖の摂取をやめるのはかなり難しいのです。100%やめることは不可能だと思います。これは身を持って体験してます。
以前、白砂糖の害を書きました⇒白砂糖はこんなに体に悪い~私が砂糖をやめた理由とは?
先日、加工食品のことを記事にしたとき、フルクトースについて調べていて、こちら方面から、砂糖の害についてお伝えしたいなと思い、さらに記事を書くことにしました。
加工食品の話⇒健康とダイエットの敵~加工食品の3つの害を知っていますか?
白砂糖の正体とは?
白砂糖の原材料はサトウキビやテンサイといった植物です。サトウキビが多いです。砂糖は植物由来の食品なので、一見よさそうなものに思えます。
しかし、今は原材料を高度に加工して作っているので、「植物」と考えるべきではありません。
よく白砂糖の作り方は麻薬のコカインと同じと言われます。
コカインも、原材料はコカという植物の葉っぱです。この葉っぱを徹底的に精製したものがコカインです。
もとはハーブティとして飲まれることもあるふつうの葉っぱがあのような恐ろしい粉になるわけです。
高度に精製された白砂糖も、原材料のサトウキビとは似て非なるものと考えたほうがいいです。
白砂糖の製造方法をざっくりと説明
この動画は白砂糖の製造工程を映し出していいます。9分あり英語ですが、お時間のある方はごらんください。
サトウキビをとことん純化(精製)しているのがわかると思います。
簡単に説明しますと、まずサトウキビをくだいて、糖蜜(甘い液体)とパルプにわけます。
3分49秒ぐらいのところで高さ10メートルの筒みたいなの(英語ではタワーと言ってますが)の上から、砂糖液を流しています。このときsulfur dioxide(二酸化硫黄(いおう)、亜硫酸ガス)のガスに通します。これは砂糖液を漂白するプロセスです。
二酸化硫黄はほかの食品にも漂白剤、酸化防止剤、保存料としてとしてよく使われています。
そのあとpowdered lime(石灰)と混ぜます。これは消石灰(水酸化カルシウム)です。水酸化カルシウムはコンクリートや白壁の原材料でアルカリ性の物質です。
昔は、これで野球場などにラインを引いていましたが、さわると皮膚がかぶれたり、目に入るとよくないので、今は使われていません。
石灰を入れて、砂糖液をアルカリ化します。
アルカリ化するとPHレベルが保て、結晶化を助ける、と動画では言っています。この段階で、サトウキビにあった植物繊維、ビタミン、ミネラルなどの栄養はすべて失われてる感じです。
次は上澄みをエバポレーター(蒸発させる装置)に入れて水分を飛ばすプロセスです。何回か精製して、茶色いシロップになったあと、microscopic sucrose crystalsという白い液体を入れてます。
これも砂糖の結晶化を助ける物質です。
次に大きなタンクに入れて、砂糖を煮詰めます。これまでも何度も加熱しているのでもとあった酵素も死んでしまってます。
最後にシロップを遠心分離器にかけて、糖蜜(茶色いシロップ)と結晶とに分けます。
このような行程を経るので、できあがった白砂糖は、栄養はないのに、カロリーは残っている物質になります。手っ取り早くカロリー(ブドウ糖)だけ補給したいとき砂糖をとると良いと言われるのはこのせいです。
カロリーは生きるのに必要ですが、できれば栄養も一緒に摂取できるといいですよね。
砂糖の成分
白砂糖の学名はスクロース(ショ糖)です。
これはグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)が半分ずつ入っている二糖類です。
グルコース
グルコースはブドウ糖のことで単糖です。炭水化物を食べるとからだの中で分解されてブドウ糖になりますので同じみの成分だと思います。からだのエネルギー源です。
ただ、すでに炭水化物をたくさん摂取しているところに、砂糖をとると、ブドウ糖が余るので、脂肪になります。
がん細胞はグルコースを栄養源にして大きくなります。がんの民間療法で、砂糖をやめるものが多いのはこのためです。
脳もグルコースだけがエネルギー源です。だから必要なのですが、あまり多すぎても脳のためによくありません。
ブドウ糖は多すぎても少なすぎてもだめなのです。
フルクトース
フルクトースは実はブドウ糖よりやっかいなものです。加工食品の記事でも書きましたが、肝臓の細胞しか分解することができません。
グルコースは体内のすべての細胞のエネルギー源になるのに、フルクトースは肝臓しか処理できないわけです。
だから砂糖を摂り過ぎると、すごく肝臓に負担がかかります。
ふだんから肝臓に負担をかけている人、たとえばお酒をよく飲むとか、喫煙しているとか、便秘がちとかストレスがいっぱいの人は、砂糖を控えたほうがいいです。
肝臓がフルクトースを処理しようと分解すると、中性脂肪ができ、これが肝臓の中にたまります。肝臓で処理できないほどたまると血液の中に入り込み、動脈の壁に脂肪がたまるので、動脈硬化の原因になります。
フルクトースを分解するとフリーラジカルも生成されます。
フリーラジカルはこちらの記事で少しふれましたが、
⇒アンチエイジングならブルーベリーで決まり~8つの美容と健康効果、知っていますか?
体内の酸化を起こし、老化を促す分子です。
フルクトースはグルコースと違い、インスリンをうまく刺激しないので、たくさん摂取しても「満腹感」を感じないため、食べ過ぎてしまう、という危険性もあります。
にきびやアレルギーのある人、高血圧や血糖値の高い人も砂糖をやめたほうがいいです。少しやめてみると、以前より疲れを感じないようになったり、全般的に体調がよくなると思います。
☆砂糖をやめる方法⇒砂糖を減らすために今日からできる10のこと
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砂糖の中で、白砂糖が身体に1番悪いのですが、ほかの甘いもの(加熱処理したはちみつなど)もやはり身体に負担がかかります。
加工度が高い甘味料はよくありません。
またブラウンシュガーも、白砂糖に糖蜜をつけて作るものが多いので、白砂糖よりましとは言っても、基本的に白砂糖と同じものです。
私はこのことをお菓子屋さんが探偵になるコージーミステリを読んでいて知りました。
1番からだにやさしい甘いものは自然界にある甘いもの、つまり果物です。あるいは甘みのある野菜。これとて、食べ過ぎると太りますが。
こうしたことはすべて化学的に証明されているのですが、甘いものを食べるのはあまりにも当たり前になっているし、前回の記事でも書いたように、砂糖はいろいろと便利な食品なので、絶対撤廃されません。
開発途上国の基幹産業でもありますし。
みんなが白砂糖をとるのをやめれば、健康な人が増えるはずです。少なくとも、アメリカの肥満問題は解消されるのではないでしょうか?
ただ、甘いものをやめるのは難しいのですよね。この点についてはまた次回記事にしたいと思っています。