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デトックスという言葉があちこちで聞かれるようになったのはここ10年ぐらいのことでしょうか?
さまざまなデトックス法がちまたにあふれ、「これは効果がある、いや、ない」とかまびすしいのですが、そんな情報に翻弄されるぐらいなら、最初からできるだけ毒を取らない生活をおすすめしたいです。
デトックスとは?
デトックスとは体内にたまった有毒物や老廃物を排出することです。デトックスをして、より健康に美しくなろう、とさまざまな食事法や入浴法が提示され、デトックスを助ける健康補助食品が市場に出ています。
しかし、デトックスの効果があったかどうかなんて、自分ではなかなかわかりません。ざっくり言えば、以前より体調がよくなればデトックス効果があったと判断できます。
具体的にはこんなふうになればデトックス効果があったと言えるでしょう。
・全体的に元気になる(疲れにくい)
・気分がよくなる
・体重が適正になる。
・病気になりにくくなる。
・くさかったおならがくさくなくなる
・肌がいきいきとする
・高血圧だったのが低くなる
・便秘だったのがお通じがよくなる
・情緒が安定する
しかし、それが足湯のせいなのか、白湯のせいなのか、塩水のせいなのか、それともたまたまなのか、見極められないのではないでしょうか?
半身浴や白湯を飲むなどお金のかからないデトックスは悪くないと思います。ですが、何か特別で高価なジュースやスープを飲むぐらいなら、そもそも毒を取らない生活をしたほうがいいです。
毒を取らなければ、デトックスに血道をあげることもありません。
そもそも毒とは何?
人にとって毒とは何でしょうか?
毒は人の細胞を傷つけ内臓の機能を損なわせ病気にしてしまうもの、と言えます。具体的には体内の老廃物、化学物質、重金属など。
環境にある毒は食べ物、水、空気に混入し人体に入ります。
何が毒かを見極めるのは難しい時もあります。
微量であれば身体に必要な物質も量が増えれば毒になることもあります。身体にとって恩恵があるはずの水も取りすぎれば毒になります。
アレルギーを持っている人にとっては、特定の物質が毒のように作用してしまうでしょう。
人の身体はもともとデトックス機能が備わっており、生命維持に不用な毒はさっさと外に出すようになっています。
肺、腸、肝臓、腎臓、皮膚などが、毒素を分解し排出してくれますね。
特に肝臓には大量の血液が流れ、有害な物質を分解し、無毒なものにてくれるありがたい臓器です。腎臓も老廃物を尿として排出します。
故意に外部からデトックスを促進させようとしなくても、肝臓をはじめとした内臓の働きを邪魔しないことが大事ではないでしょうか?
デトックスにいいと思って食べているものも、もしかしたら、肝臓の負担になっているかもしれません。
意図的なデトックスよりも、毒としっかりわかっている物の摂取を控えたほうが身体に負担がかかりません。
◆簡単にできる毒の摂取を減らす方法
現在の環境は毒に満ちていますが、それでも以下のようなことをすれば、わりとシンプルに毒の侵入を防ぐことができます。
毒の摂取を最小限にし、適度に運動し、臓器の機能を高めれば、身体が本来持っている解毒力が発揮されます。
1.できるだけオーガニック食品を食べる
オーガニックといってもいろいろありますし、栄養価が高いかどうかは疑問が残るかもしれません。
ですが、オーガニックの食品のほうが一般の食品より安全で健康によい、と言えます。残留農薬(殺虫剤や除草剤)も抗生物質もふつうの食品より少ないです。
オーガニック食品のメリットはこちらをお読みください⇒オーガニックフードは本当に健康的か?私がオーガニック食品を好む4つの理由
有機栽培の野菜は高価だし、近所で入手しにくいこともあるかもしれません。産直の野菜や果物が手に入るなら、積極的に食べるとよいでしょう。
肉や乳製品もどこから来ているのかわかっている物を選んだほうがいいです。
参考⇒肉はやめて野菜を食べろ。マーク・ビットマン「我々の食料に関する課題」(TED)
2.薬の服用は慎重にする
薬とは病気を治す薬剤のことです。人間は、それがドラッグストアに売っていたり、ラベルに「◯◯薬」と書いてあれば、「これは薬だ。身体にいいね」と思って飲んでいます。
しかし、身体にとって、こうした薬はひじょうに代謝しにくいものの1つです。ふだんは身体には存在すべきではない異物なのですから。
実際、内服薬は、肝臓で半分以上は、薬じゃない別の無害なものに変えられます。
風邪など、薬で治せない病気にかかった時は、やたらと薬を飲まないほうがいい、と私は考えております。
風邪には症状を抑える薬しかない話⇒風邪とインフルエンザの治し方。できるだけ早く、お金をかけず、薬も使わない
私は、子供の頃はしばしば風邪をひき、裏が医者だったせいで、よく飲み薬をもらって飲んでいました。車に乗るとすぐに酔ったので、酔い止めの薬も飲んでいました。
若い頃も風邪をひいたらごくふつうに風邪薬を飲んでいました。
ですが、薬を飲まなくなった今のほうが以前よりずっと体調がいいです(とは言え歯医者で鎮痛剤や抗生物質を処方されています)。
薬はできるだけ飲まない話⇒薬なし生活~薬はすべて断捨離しアロマテラピーで健康管理
もちろん持病があり、医師に処方されているなら飲むべきでしょう。ですが、深い理由もなくなんとなく飲むのはやめたほうがいいと思います。
3.エコな洗浄剤を使う
家事を行うさい、できるだけ環境にいい(エコフレンドリーな)洗剤を使うと、自分自身の身体にも毒を及ぼしません。
室内の掃除はお酢や重曹でじゅうぶんできます。
お酢の使い方⇒家事も簡単、シンプルに~お酢を使ったエコ掃除と洗濯のアイデア10選
重曹の使い方⇒私のベーキングソーダ(重曹)の使い方7つ。エコな掃除の決定版
その他のエコな洗剤など⇒エコな大掃除にも活躍。重曹、お酢、石けん以外で掃除に使えるもの4つ
エコベールなんかを買ってきてもいいです。高いと思いますが。
4.プラスチックのボトル(ペットボトル)は使わない
一口にプラスチックといってもいろいろあるのですが、多くは微量でも環境ホルモンを流出しています。飲み物を入れる水筒(ボトル)はガラスがベストです。
ガラスだと割ってしまいそうで危ない場合は(今は水筒の側面に割れないように保護するものがついているタイプが多いですが)ステンレススティールがいいです。
ただステンレスは見た目がアルミニウムとかほかの合金と似ているので、ちゃんとステンレスだと確かめて買ってください。
ステンレスの水筒は内側がフッ素コートされている物が多いので、これが気になる人はやはりガラスでしょう。
私はあまり気にせずタフマグを使ってますけど⇒節約したいなら水筒を持て~象印を愛用中
環境ホルモンって何?という人はこちらを⇒環境ホルモンとは何か、その影響など基礎的なことをわかりやすく解説
5.化粧は控えめにし、使うコスメはエコフレンドリーなものを
化粧品には重金属その他のあまり人体にとって好ましくない化学物質が入っています。
化粧をやめろとは言いません。必要以上にしないことをおすすめします。
シャンプー、ボディシャンプー、香水などボディケア製品の使用も同様です。
原材料を確かめてコスメを購入するべきですが、これが至難の技です。多くの口紅には鉛が入っていますが、原材料のところに「鉛」とは書いていないでしょう。一つひとつの物質の名前でインターネットで調べなければなりません。
一番手っ取り早く効果的なのは、化粧をミニマムにすることではないでしょうか?
私は湯シャンですし、ヘアケア製品は使わないし、化粧品も全く使っていません。
一方、娘はメイクが大好きです。
そんなに濃くはありませんが、コスメをたくさん持っています。
ボクシングデー(クリスマスの翌日のセールの日)にもパウダーブラッシュ(チークみたいなものらしいです。顔のいろいろなところにぬる化粧品)を買ってきていました。
クリスマスプレゼントとして友だちからもパウダーブラッシュをもらっていました。
「きれいでしょう。素敵でしょう」と見せてくれたので、「それ、顔にぬるの?きれいだけど、全部有害な化学物質の固まりだよね」と言ってみました。
もちろん娘は、聞く耳を持ちません。まあもう18歳なので、本人の好きにしてもらいます。
今の化粧品は粒子が細かいのでほっぺたにシュッシュっとはけでつけるとき、目や鼻、口から体内に入ります。娘の部屋によく入る私だってすでにパウダーを吸い込んでいるでしょう。
香水についてはこちらをどうぞ⇒私が香水やオーデコロンを使うのをやめた理由。その香料は本当に安全か?
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不規則な生活や暴飲暴食をしてしまい、たくさん毒をとってしまったときは、解毒力を高めてください。
先にも書きましたが、適度に運動すること、ストレスをためないこと(ひじょうに重要)、しっかり睡眠をとることです。この3つについてはしばしばブログに書いているので、興味のある方は過去記事をお読みください。
ストレス対策⇒ストレスの原因や解消法を書いた記事のまとめ(その1)
しっかり睡眠を取る方法⇒睡眠不足や不眠に悩むなら読んでほしい眠りに関する記事のまとめ。
それから便秘にならないようにしてください。便秘気味の人は自分で対策していると思いますが。
完全に毒をブロックすることはできませんが、上記の5つのことに気をつけ、半年から1年たつと、効果を感じると思います。
たぶん、気分は前向きになり、これまで感じていた身体の痛みがなくなったり、にきびや湿疹が消えたり、太っていた人は少し体重が減るでしょう。そして生活習慣病にかかりにくくなります。
私は太り過ぎていますが、これはナッツの脂肪分の摂りすぎのせいです。来年はナッツを控えめにして体重を落とす予定です。