思い出は心の中にあるから物はいらない。こう割り切れない時の気持ちの整理の仕方。

断捨離テクニック

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思い出の品を捨てるときの考え方を紹介します。

片付け本には、「思い出は心の中にあるから、物は必要ないです」と書いてあると思います。

私もそう書いています。

しかし、実際は、そんなに簡単に割り切れるなら、私のブログは読んでいないでしょう。

なぜなら、思い出の品は、ただの物ではなく、いろいろな物語や思いを体現しているからです。

捨てたいけど、捨てられない。

そんな思い出の品が語っている物語に向き合って、気持ちの整理をすれば、うまく捨てられるのではないでしょうか?

思い出の品の数だけ物語がありますが、それらを4つの種類に分けて、考え方を伝授します。自分で物語をひもとく時の参考にしてください。

1.自己認識にかかわるもの

自分は誰であるのか、どんな人なのか、自分という人間を定義している物は捨てにくいです。

すべての所持品は、自分がどんな人なのか語っていますが、特に、声高に語っているものってありますよね?

会社員時代に着ていた服、新婚旅行先で買った物、資格を取得するときに使った参考書やノート、これまで必死に集めてきたマスキングテープ、成人式の写真。

自分が選んで買い、使ってきた物や、そのときの自分の行動がわかるものは、自分が誰であるのか思い出させてくれます。

捨てると、自分が誰かわからなくなる。アイデンティティ・クライシスに陥りそうだから、本能的に捨てたくないと思うのです。

特に自分と深い関わりがあるわけではないが、見ると懐かしい思いにさせてくれる、ただただ昔が懐かしい。

そんな思い出の品も結局は、アイデンティティにかかわるものです。

懐かしいものは、これまで自分がどんな人生を送ってきたか、何を求めてきたか思い出させてくれますから。

特に、今の自分より昔の自分のほうが好きだったりすると、思い出の品にすがりつきたくなります。

こんなときは、今の自分や生活を受け入れることで、気持ちの整理がつくでしょう。

これまで体験してきたことは、すべて自分という人間に集約されています。今の自分を否定することは、過去の自分を否定することです。

2.愛やつながりを象徴するもの

私たちは物をたくさん買い集め、大事だと思っていますが、一番大事にしたいものは人とのつながりのはずです。

ためしにたくさんある思い出の品から、一番大事な物を選び、それが大事な理由を言葉にしてみてください。

たいてい、他の人(多くの場合、親)の自分に対する愛や、その人とのつながりを表す物ではないでしょうか。

子供のとき、泣いていた私をなぐさめるために、親が買ってくれたから、という理由で、古い絵本やオルゴール、ぬいぐるみを大事にする人はたくさんいるでしょう。

長年、年賀状を捨てられなかった人は、捨ててしまうとくれた人たちのことを忘れてしまいそうだと考えていました⇒コツコツ不用品を捨てて9ヶ月、本当に家の中がきれいになってきた。

昔の恋人(今の配偶者)の手書きの手紙が一番大事だと思う人もいるでしょう。

写真やネガを捨てられないのも、そこに大事な人たちが写っているからです。

このように誰かとのつながりの物語を語っている思い出の品がたくさんあるときは、本当に大事なものを1つか2つ残してください。

誰かの自分への愛を思い出すのに、数はたくさんいりません。

思い出の品は、数が多ければいいというわけではないのです。たくさんあれば、その人とのつながりがより強くなる、ということはありません。

一番大事な物、「失うのは絶対嫌だ!」と思うものだけを選びましょう。

3.つぐないの気持ちから持っているもの

今年のお正月に、和服の整理をした人からお便りをもらいました。

私はいい嫁じゃなかったから、つぐなうつもりで、死んだ姑からもらった着物を持ち続けるという内容でした。

手元にあれば、姑を大事にしている気持ちになれて、自分が楽だからだそうです。

人間はありとあらゆることに罪悪感を感じるので、罪悪感を感じなくてすむために(自分の罪の結果を引き受けたくなくて)、物を持ち続けることはよくあると思います。

他界した祖父母や親の物を捨てられないのは、親とのつながりを断つのが嫌だという気持ち(2番の理由)より、生前、親に申し訳ないことをした、親の期待をうらぎった、もっとああもすればよかった、こうもすればよかったという気持ちがあるからではないでしょうか?

罪悪感や後悔があって、思い出の品に執着しているときすべきなのは、自分を許すことです。

友人や親など、大切な人に、積極的に悪い事をする人ってそうそういないと思います。

もっとやってあげたいことがあったけど、べつのことを優先してしまい、やってあげられなかった。つまりいろいろなめぐり合わせの結果、そういうことになってしまっただけではないでしょうか?

仮に、積極的に、確信犯的に悪いことをしてしまったとしても、相手が死んでいるなら、今さらうじうじ考えても仕方がありません。

もし相手が生きているなら、今から埋め合わせをすればいいですよね。

つぐないたいから、と古い物をたくさん持って、その場で止まっていても、誰も喜ばない。こう私は思います。

4.世間的にそうすべきだという気持ちから持っているもの

写真や記念品、お土産、プレゼント、引き出物、卒業アルバム、学生証、受験票。

こういうのは大切な思い出の品だから、ずっと持っているべきだ。世間ではそういうことになっている。

そういう思い込みから、段ボール箱に入れて、押入れに詰め込んでいる思い出の品、ありませんか?

きのう、へその緒の処分に関するメールを紹介しました⇒へその緒って、捨ててもいいの? 他の人はどうしているのかな?

この読者の場合は、お母さんとの絆である大切なものをなくしたくない(お母さんの愛)という気持ちや、私がこの世に誕生した記念の品だから(アイデンティティ)いう気持ちより、「へその緒を捨てるなんて、非常識じゃないの?」という気持ちがあって、捨てるのをためらっているのだと思います。

このように、「世間ではそうするのがあたりまえだ」という固定観念から、思い出品をたくさん持って、狭くてほこりっぽい部屋や、視覚的ノイズだらけの部屋で暮らしている人は、意外とたくさんいます。

「思い出」と書いてある箱の中の細々としたものが大事なわけではありません。

ただ、人間世界のルール(あくまで自分がそう思っているルール)を守りたいだけなんです。

このような思い出品に対する気持ちの整理はごく簡単です。

「そんなルールなんてない!」と気づくだけです。

へその緒を捨てても、人間として奈落の底に落ちることはありません。へその緒を残す風習のある国は少数派です。

残さない国の人は、人間として質が劣るわけではなく、ただ、そういう習慣がないだけです。

へその緒を残すのは、風習の1つです。風習とは、特定の土地に存在する社会生活上のならわしやしきたりのこと。

風習は地域だけでなく、時間とともに変わります。それは決まった法律ではない。だから、その風習に従いたくなかったら、従わなくて大丈夫なのです。

昔は、ほかの土地との交流が少なかったから、その土地の風習には厳格に従っておいたほうが生きやすかったでしょう。

しかし、今は21世紀で、グローバル化がすすみ、多様な価値観がよしとされている時代です。

「世間ではそうするのが当たり前なのだ」とスパッと判断できにくい世の中です。

もし、「思い出の品は取っておかなければいけないから」という気持ちのせいで、好きなものも、嫌いなものも、大事なものも、どうでもいいものも、一緒くたに箱に入れているなら、大事なものだけを残しましょう。

思い出品の捨て方・過去記事

捨てにくい思い出の品を手放せるようになる考え方。

思い出品に執着がありすぎて、部屋がスッキリしないときはこうしてください。

ためこみすぎた思い出の品を片付ける具体的な手順。

どんな思い出の品を残すべきか? 残す物がわからない時読む記事。

山のようにある思い出の品から意味のあるものだけを残すすすめ。

遺品を片付ける7つのステップ~いつまでも捨てることができない人へ。

*****

思い出の品を捨てるのが苦手な人に、気持ちの整理の仕方を紹介しました。

私は、全部捨てろとは言っていません。

持っている意味のないものは捨てて、もう少し風通しのいい部屋に住んでほしいだけです。

感想などありましたら、またメールを送ってください。

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カナダ在住の60代。ミニマリストです。

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