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大量の所持品を持たず、できるだけシンプルに暮らしたい。
そんな希望のある人に、買わないほうがいい物やサービスを7つ紹介します。
いずれも、かつて私が買っていたけれど、今は買わなくなったものばかり。
物は買い物によって増えるので、シンプルライフを邪魔する買い方を改めれば、次第に持たない暮らしになっていきます。
1.定期購入/頒布会
私がガラクタを大量に出してしまった三大要因の1つが、頒布会の利用です。
筆子の物を増やした3つの危険な習慣とは?~ミニマリストへの道(10)
頒布会は、定額のお金を払うと、あるラインにそって、毎月違う商品が届くサービス。
似たようサービスに、サブスクリプションボックスというのもあります。
頒布会を利用すると物が増える理由は
・毎月、コンスタントに確実に物が家に入る
・自分が選んでいない物が家に入る(つまり、今すぐ必要なわけではない物が家に入る)
この2つです。
頒布会を利用する前に、自分の好みやほしいものは事業者に伝えています。
しかし、商品そのものは指定せず、その月、何を送るかは事業者が決めます。
あらかじめ、「届いてもかまわないもの」を伝えているだけで、「どうしても欲しいもの」を伝えているわけではありません。
最近人気のサブスクリプションボックス
サブスクリプションボックスは、月々、定額のお金を払うと、自分の趣味に合わせて、向こうが複数の物をキュレーションして送ってくれるサービスです。
衣類、コスメ、趣味グッズ、子供の学習用の本やおもちゃ、食べ物、飲み物、画材。いろいろあります。
サブスクリプションボックスは、物を通じて、新しい体験を送るサービスと言えましょう。
確かに私も、 千趣会(今のベルメゾン)から、自分では買わないお菓子の型を送ってもらい、わりと楽しくケーキを焼いていました。
(お菓子作りはやめたので、型はすべて捨てました⇒お菓子作りの道具を断捨離したきっかけとそのプロセス。)
自分の世界が広がった、とは言えます。
しかし、別にサブスクリプションで買わなくても、なんなら、買い物なんかしなくても、自分の世界は広がります。
定額で毎月物を買っている人は、「自分では買わない物との出会いがあるのが楽しい」。「仕事が忙しいから届けてくれるのもありがたい」。
こんなメリットを感じているかもしれません。
ですが、、無理やり出会わされたものと、その後、幸福に、そしてシンプルに暮らすのは、意外と難しいのです。
すでに出会っていて、仲良くしていたものを手放す結果になるかもしれません。
本当に持たない暮らしをしたいなら、頒布会の利用はくれぐれも慎重に行うべきです。
2.送料を無料にするために買う物
かつて私は通販を利用するときは、毎回、送料無料にするために、欲しい物にプラスして、「今、必要ではないが、あっても別に困らないもの」を買っていました。
ケチケチ精神を発揮していたのです。
そうやって得をしたはずの、500円~1500円は、ガラクタをかかえたせいで、プラス・マイナスゼロ、というより、大きくマイナスになりました。
不用品を持ってしまうとそれを管理するのに、お金や時間、心のエネルギーを使うことなるからです。
⇒もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。
ケチケチ精神ゆえに、送料無料サービスにするために細かい物を買ってしまう人は、なんとかそれを活かそうと、使う方法を考えるのに時間とエネルギーを使います。
さしあたって使いみちのない付録を、なんとか使おうとがんばるのと同じ行動です。
2度と付録目当てで雑誌を買わないと誓った日:ミニマリストへの道(53)
送料を払って必要な物だけを買っておけば、その後の苦労はしなくてすみます。
送料無料サービスにするために、細かい物を買うことがあたりまえになっている人は、この記事を読んでも、「でもそのうち必ず使う消耗品だし」とか、「友達にあげるから無駄にならないし」と思うかもしれません。
しかし、繰り返しますが、今、必要な物を必要なタイミングで購入しておいたほうが、持たない暮らしに近づきます。
1つひとつは少額で小さな物でも、毎回送料無料にするために、「すぐにはいらない物」を買っていると、「べつになくてもいい物」がたくさんある環境になります。
いつも、送料無料サービスになるラインまで買い物をすることにしている人は、その頻度を落としてはどうでしょうか?
今回は送料が無料になるまで買うが、次回は買わない、というように。
そうやって、家の中の物の稼働状況、家事の負担、自分の気持ちがどんなふうに変化するか、客観的に見てください。
きっと私の主張していることがわかっていただけるでしょう。
その買い物は本当にお得?節約したいなら知っておきたい3つの販売戦略
同様の理由から、「○○円買うと特別プレゼント」というプロモーションにものるべきではありません。
人からもらおうが、店からもらおうが、プレゼントは高い確率で、ガラクタになります。
先日の記事で書きましたが⇒勇気をふりしぼって、贈り物を断ったら、本当にスッキリしました。
プレゼントそのものが欲しいのではなく、「やった! ただでもらえた!」というドーパミンの刺激(これを、ドーパミンヒットと言います)が欲しいのですから、刺激を受けてしまえば、そのプレゼントは、もうどうでもよくなります。
3.1つ買うと1つ無料/半額製品
日本にはあまりないかもしれませんが、カナダでは衣料品店等でよくやっている販促です。
これは安売りではありません。
1つ定価(フルプライス)で買って、もう1つをおまけとしてもらいます。
つまり、定価を支払って、今使わない物(ガラクタ予備軍)をもらってしまうのです。
私の娘はピアスの穴をたくさん開けていますが、ピアスの穴開け屋さん(日本だとクリニックでしょうが、カナダではアクセサリー店や、ボディ・アーツの店あたり)で、「1つ(1ペア)あけると、もう1つ無料というサービスをしていたから、ここにも開けてきた」とうれしそうに、帰ってきたことがあります。
それぐらい一般的な販促です。
ソックスを3足買えば1000円になり、1足だと390円というのが、「1つ買うと1つ無料」の類似の販促でしょうか。
ソックスぐらいなら、3足買ってしまっても、大きな負担にならないでしょうが(家に大量にソックスがある場合はのぞく)、買うときに、3つ目をどれにしようかすごく迷うなら、やめたほうがいいです。
時間と心のエネルギーがもったいないので。
すごく迷うのは、必要ではないからです。必要ならば、さっさと買います。
買い物はあくまで、本命の物だけを買うようにしていると、部屋の中が片付いていきます。
汚部屋でガラクタになっている物は、ほとんどすべて「今は使わない物」ですから。
買うと余分がもらえる販促を無視するのは、「損している」と感じるかもしれませんが、損はしていません。
抱き合わせで何かを買うと、高い確率で無駄になります。
それは食品も同じです。
今本当に食べたいもの、飲みたいもの、食べ切れる量、飲みきれる量だけを買うようにしましょう。
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最後にお知らせです。
エッセオンラインに新しい記事がアップされました。
今回は、特にミニマルライフをおすすめしたい人について書いています。
⇒50代、お金の不安やむなしさ…こんな悩みを手放すにはミニマルな暮らしを | ESSEonline(エッセ オンライン)
ミニマルライフに興味のある方はぜひ、読んでください。
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買うとシンプルライフになりにくいものを3つ紹介しました。
販促と名のつくものには、すべて注意が必要です。
「1つ買うと1つ無料のプロモーションや、送料無料サービスを利用しないのは、ばかのすることだ」、と思うかもしれません。
それはあなたの直感に反する行動でしょう。
しかし、今まで、そういうサービスを利用しすぎたから、汚部屋になったことを忘れないでください。
これまでの逆をやれば、汚部屋の逆、つまり片付いた部屋やシンプルライフが手に入るのです。