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私は毎日、仕事、家事、育児で手一杯でとても部屋を片付ける時間なんてありません。でも、汚部屋だから、少しは片付けたいんです。どうしたらいいでしょうか?
この手の質問をよくもらいます。
そこで、「忙しくて片付けてる暇なんてありません」という人が片付けをスタートさせ、継続する方法を5つお伝えします。
1.「忙しいからできない」というマインドセットを変える
一番大事なのは考え方です。
忙しさを理由にやりたいこと(この場合は断捨離や片付け)を先延ばししている人は、まずその発想を変えてください。
確かに、フルタイムで働いて、子育てして、家事もして、コミュニティの仕事もして、趣味もあって、週末は家族で出かけていると、のんびり断捨離している時間なんてないでしょう。
ですが、これは単に他のことに時間を取られているから、片付けにあてる時間が少ない状況であり、片付けが100パーセント不可能なわけではありません。
やろうと思えばできるのです。
片付けをするのは難しいかもしれませんが、できる可能性は充分あります。
「忙しい、だからできない」と思い込んでいる人は以下の2点を調べてください。
1.本当に1日に5分~15分、片付けに充てる時間がないのか?
1週間ぐらい、自分が何に時間を使っているのか調べて書き出してください。
もしかしたら、15分ぐらいは片付けに充てる時間が見つかるかもしれません。
2.片付けに充てる時間を作ることはできないか?
1日は誰にとっても24時間で、その24時間を何に使うかは自分で決めることができます。
今のままでは片付けに充てる時間が全く取れないなら、ほかのことをやっている時間をトレードして時間を作ればいいのです。たくさんの時間を見つける必要はありません。
15分で大丈夫です。
15分、時間を作るためにできそうなことを以下にあげます。
●早起きをする
●いつもより15分遅く寝る
睡眠時間は充分確保すべきですが、眠りの質をあげれば、15分減らしても、たいていの場合は大丈夫です。睡眠の質のあげ方⇒睡眠の質を改善する簡単な方法。より長く、ぐっすり眠る6つのコツ。
●テレビを見る時間を減らす⇒いきなり捨てなくてもいい。テレビを見るのをやめる11の方法
●スマホ(特にSNS)に費やす時間を減らす
●趣味を1つ減らす⇒趣味を捨てる勇気を持つことが、楽しいシンプルライフを実現させる
●インターネットを見る時間を減らす⇒ダラダラとネットばかり見て時間を無駄にするのをやめる方法。
●たまには子供の面倒を夫や親戚に見てもらう
●ベビーシッターやハウスキーパーを雇う
●お誘いにノーと言う⇒断る勇気を持とう。上手にNo(ノー)と言う方法
ほかにも時間を作る方法はいくらでもあります。工夫すれば片付けの時間を確保できるのではないでしょうか?
2.問題を特定する
「忙しいから片付けなんてやってられない」と言い続けて、ずっと汚部屋のままなら、もう少し具体的に問題を特定してください。
一口に忙しいと言ってもいろいろな状況があります。たとえばこんな理由から忙しくなるでしょう。
●勤務時間が長い。残業や休日出勤が多い
●通勤時間が長い(渋滞に巻き込まれている)
●ずっと子供の世話をしていなければならない
●会社の仕事のほかにアルバイトをやっている
●家族を介護している
●家が広いので掃除に時間がかかっている
●地域の役員の仕事に時間を取られている
●家族の人数が多く、帰宅時間がばらばらだから、食事の用意や後片付けに時間がかかっている
●ペットがたくさんいるので世話に明け暮れている
●子供の学校とお稽古ごとの送迎に時間がかかっている
ほかにもいろいろあるでしょう。具体的にどこに時間を取られているのか明らかにして、改善できないか考えてみてください。
ただ、ぼんやりと「いろいろ忙しい」と思っているだけでは、何も変わりません。
3.集中して片付ける
時間がない、と自覚している人はダラダラと片付けず集中して片付けてください。
1日15分でOKです。
集中には2つの要素があります。1つは、重要な情報(ことがら)にフォーカスすること。もう1つは重要でない情報を無視することです。この2つがきっちりできると、がーっと集中できるわけです。
年をとると、次第に集中力が衰えていきますが、特に、関係ない情報を無視する力が落ちていきます。つまり、さまざまなことに気が散りやすくなるのです。
子供のほうが、集中するパワーはずっと強いです。
そこで、片付けに徹底的に集中するために、片付けタイムには気を散らすものをシャットアウトします。テレビやスマホは切る。電話は留守電にしておく。宅配便が来ても出ません。
「電話や宅配便の呼び鈴には出たい」と思うなら、邪魔の入りにくい早朝にやればいいのです。
現代社会は人の気を散らすものであふれているので、あえてこれを断つ、という意識を強く持ってください。
4.やり方はシンプルに
時間がないと自覚する人は、集中するためにも、やることはシンプルにしてください。シングルタスクに徹するといいでしょう。
毎日皿洗いをして流しだけはきれいにするとか⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)
15分の片付けだけをやるとか⇒「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)
数値目標を決めてひたすら捨ててもいいと思います。
1日5個だけ捨てる、など。
今朝、日記をつけていて気づきましたが、私は5年前の10月は毎日50個捨てていました。10年日記なので過去の記録が残っています⇒日記を書くことは心の断捨離に効果的。10年日記を使っています
15分で50個捨てられるかどうかわかりませんが、50個捨てに挑戦してもいいでしょう。
ちまたではいろいろな断捨離法やお片付けのやり方、整理整頓、収納のやり方が提案されています。本、雑誌、テレビ番組、ポータルサイト、ブログなど片付け方が書いてあるメディアはたくさんありますね。勉強会やセミナーもあります。
片付け産業が盛り上がっているため、無意味に差別化された情報が出回ることも少なくありません。
このようなものにまどわされず、「いらない物を捨てる」というシンプルな行動に徹してください。
よけいなことをしなくても、不用品が家から出ていけば、片付きます。
片づけ本を読むことに時間をかけすぎて、肝心の片付けにさく時間がない、という人もいます。忙しいならば、情報を追い求めるのはやめて、捨てる行動に徹してください。
5.なぜ片付けたいのか? その理由を忘れない
なぜ自分は断捨離をしようと思ったのか、理由やゴールが心の中にしっかりあれば、少々のことでは挫折しません。
たまには、全く片付けられない日もあるかもしれませんが、翌日はまた15分、不用品を捨てる生活に復帰できます。
「なぜ捨てるのか?」「なぜ片付けるのか?」自分の理由を明確にして、手帳や日記に書いておいてください。そして、時々、その目標を確認します。
決めたことを継続できない理由はいろいろありますが、「何をするつもりだったのかすっかり忘れてしまった」なんて原因もあるのです。
人間は「生存に重要でない」と思った情報はどんどん忘れていきます。
そこで、自分にとって片付けをすることは大事なことなんだ、という事実を忘れないために、なぜ片付けるのか、片付けてどうなりたいのか、などは時々考えて、自分の脳に、「これは大事なことですから」と教えてあげてください。
そうすれば忘れないし、毎日やっているうちに、片付けをするのが習慣になります。
時間の壁のせいで片付けられない人向きの過去記事
なぜそんなにいつも忙しいの?~忙しさを生む7つの理由と忙しくなくなる方法
忙しいというストレスを減らして安らかな年末年始を過ごす10の方法。
忙しいからこそ家事のルーティンが必要。汚部屋掃除の手順はこうして身に付ける
時間がないんじゃなくてやる気がないだけ。大事なことに時間を使う方法(TED)
仕事や家事の優先順位を決める6つのポイント。やりたいことをやれる人生に。
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きょうは、「忙しいから」という言い訳しながら汚部屋に甘んじている状態から抜け出す方法を書きました。物が少ないほうが、家事もラクになります。いま、忙しさにあえいでいる人こそ、所持品を減らすべきなのです。