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暮らしをシンプルにするために、毎月(だいたいね)片付けプロジェクトを紹介しています。
9月のプロジェクトは、支出の把握です。
もしあなたが、ストレスによる衝動買いや無駄遣いが多いなら、シンプルライフ化の一貫として、日々の支出を追跡してください。
支出がわかっているとストレスが減る
無駄遣いをしている人は、収入や支出をしっかり把握していません。昔の私はそうでした。
もちろん給料の額は知っているでしょう。カードでお金を使いすぎてしまったら、「ああ、またクレジットカードの請求がすごいことになりそう」なんて危機感も感じるでしょう。
ですが、自分がどれぐらいお金を使いすぎているか、そのことが自分の資産にどんな影響を与えているか、きょうの無駄遣いが自分の将来にどんなふうに影を落とすかまでは、わかっていません。
「こんなんじゃ旅行資金が貯まらない」、「子供の学費が足りなくなるかも」、「老後のお金が不安だわ」とぼんやり心配するだけです。
資産状況がわかっていないから、よけいストレスを感じて、そのストレスを解消するために買い物をする悪循環にはまっています。
家に置いてあるものもそうですよね? 洋服をいっぱい持ってるけど、どんな服を持っているかも、それがどこにあるかもよくわからない。こんな状況だと、居心地悪いはずです。
自分の手と心が届くところに洋服がありませんから。
自分なりに資産状況を把握していると、今よりストレスが減るので、買い物も減ります。
もちろん、ダイレクトに節約につながるでしょう。
筆子ジャーナルを読みながら、「支出、いっぺんチェックしたほうがいいよね~」と思っているのに、まだやったことがない人は、今月こそ、支出の記録を始めてください。
ハードルはとことん下げる
「支出の記録をつけたほうがいい」と思っているのに、つけることができないのは、「なんだかすごく大変なことをしなければならないみたい」と、まだ何も始めていないうちから、その作業に恐怖心、めんどくささ、しんどさを感じているからです。
片付けを始められないのと同じです。
作業のハードルを下げれば、どんな人でも始められます。
いきなりすべての買い物を記録する必要はありません。
たとえば、
毎日のようにスタバに行く人⇒1週間だけ、スタバで使ったお金を記録する(紙と鉛筆か、スマホのメモを使う)
よくアマゾンで買い物する人⇒2週間だけ、アマゾンの買い物履歴を毎日じっくり見る、または書き写す
ゲームの課金が多い人⇒1ヶ月だけ、ゲームの課金状況をスマホで確認する、または書き写す
1週間ならできるでしょう?
「私、あちこちで、いろいろ買ってるから、スタバに支払ったお金をトラッキングしても、意味ないと思う」。
あなたはそう言うかもしれません。
でも、考えてみてください。今は、いっさい何も追跡しておらず、毎日無駄遣いしています。
だまされたと思って、1週間だけでもやってください。「少しは節約しなきゃ」とか、「無駄遣いをやめたい」という気持ちがある限り、必ず何か気づきを得られます。
今月1週間できたら、来月はそれを2週間にしてみたり、スタバだけじゃなく、100均での買い物も追跡したりして、少しずつハードルをあげればいいのです。
「大変そうだから」「めんどくさそうだから」と思って、何も始めないと、いつまでたっても、無駄遣いは止まりませんよ。
では、ここから、追跡の仕方を4種類紹介します。
ノートと鉛筆を使う
私がやっている方法です。
お金の動きをすべてノートに記録します。こったことはいっさいやらなくていいです。
収入が入ったら、日付を書いて、「給料、284500」と書くだけです。
細かい数字を書きたくない人は、100円か千円あたりで、四捨五入しましょう。284500の場合、285000 となります。
私はきっちり書きたいほうなので、全部書いていますが。
何かにお金を使ったら、「9/7 化粧品 1800円」、こんなふうに書きます。
そして、1週間または1ヶ月たったら、支出を合計して、収入と見比べてください。
これならできるでしょう?
もちろん、もっと細かくやってもいいですよ。
私は、支出を、娘費、ブログの費用、医療費、食費、サブスクリプション(電話代とその他にわける)、小遣いで買ったもの、所得税の7つにわけて合計を出しています(我が家では住宅にかかわる費用は夫が払う)。
でも、これまで追跡したことがない人は、こんなふうに費目に分ける必要はありません。
続けられる方法で続けてください。
デジタルで追跡
紙と鉛筆を使うかわりに、スマホのメモの機能や、スプレッドシートなどを使います。
要領は同じです。
トラッキングする買い物が多い人は、デジタルのほうが負担が少ないかもしれません。
レシートを使う
買い物したら、レシートを必ずもらって、全部、箱に放り込みます。
1ヶ月後、箱から取り出して、合計を出します。
クレジットカードで買っても、レシートはもらえますよね?
ネット通販や銀行口座からの引き落としなど、レシートがないときは、自分で日付、アイテム、金額を書いた紙切れを箱に入れます。
買い物をしたら(お金を使ったら)すべて、レシートという物理的証拠を残し、箱につっこみましょう。そして月末にレシートを取り出し、支出を足し算します。
カテゴリー分けしたいなら、食費なら、レシートに「F」(foodのF)とか、「食」と、赤いマーカーで書いてから、放り込めば、あとで、食費だけ算出できます。
「でも、私、100均や無印良品で、雑貨もお菓子も一緒に買うから、食費か、雑貨かわかりません」なんて言わないでください。
食費のほうが多かったら、食費にすればいいのです。
家計簿が続かないのは、支出を細かい費目に分けようとするからです。
費目は必要に応じて自由に作ってください。
ゲーム費、彼氏費、見栄費、お酒費、孫費など、なんでもいいです。よく使う店ごとに作ってもかまいません。スタバ費、アマゾン費、楽天費、ダイソー費など。
このプロジェクトの目的は、家計の改善ではなく、支出を追跡する習慣をつけて、ストレスを減らすことにあります。
繰り返しますが、ハードルは徹底的に下げて、続けられる方法を見つけることが肝要です。
アプリを利用
支出を記録できるアプリはいろいろ出ているので、アプリを利用してもいいでしょう。
機能が少なくてシンプルなものを選んでください。
アプリを利用すると、大量の情報を早く処理できるので、便利は便利です。
しかし、どのアプリにしようか迷うことや、操作方法の習得に時間をかけるぐらいなら、ノートとペンを使うべきです。
筆子のおすすめは手書き
ストレスによる買い物が多い人には、手書きをおすすめします。少なくとも最初のうちは。
マインドマップを紹介しているTEDでも⇒上手に学びたいなら、マインドマップを始めよう(TED) 最初は手書きでやれ、とすすめていますが、手書きのほうが、脳を活性化するからです。
参考⇒医師「手書きが脳にいいのは当然」――脳を刺激する “最高のアナログ習慣” してますか? – STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習
英文の情報を読みたい人はこちらへ⇒How Handwriting Boosts the Brain – WSJ
手書きのほうが、「ああ、私は、またイライラしちゃって、3800円出して、新しい口紅買ってしまったよ。家にいっぱいあるのに」という現実に直面でき、脳裏にドレッサーの引き出しいっぱいに入っている口紅の様子が浮かびます。
ネット通販の決済や、店でカードやスマホを使ったキャッシュレス決済をすると、お金を使っている実感があまりないですよね?
8万円の支払いをするとき、オンラインで銀行から銀行に移動させるのは、そんなに心が痛まないと思います(それなりに痛むでしょうが)。しかし、店先で財布から1万円札を8枚取り出して、数えて手渡すときは、「ああ、8万円使ってる~~」というリアルな感情になります。
手書きも同じです。デジタルで金額をささっと入力して眺めると、他人事になることも、自分で書けば、自分ごととして迫ってきます。
手書きのほうが時間がかかるので、スローダウンできるのも、脳にはいい効果があります。ゆっくり自分に向き合う時間を確保できます。
■関連記事もどうぞ⇒経済観念のない人がお金を貯められる人になる8つのステップ
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9月のシンプル化習慣として、支出のトラッキングをおすすめしました。
いらない物をたくさん買って汚部屋になっている人はぜひ、お試しください。
☆連絡☆
日曜日(現地時間)カナダで起きた殺傷事件(10人死亡 15人搬送、男2人逃走)を知って、「筆子さん、大丈夫ですか?」と心配してメールを送ってくださった方、お気遣いありがとうございます。
今のところ私にはなんの害も及んでいません。
この事件は隣の州で起きたので、私の州では、きのうの昼、「危険人物アラート」が出されました。犯人はまだ逃走中ですが、カナダは広いので、隣といっても、けっこう遠いから、現場から、一晩中、車を猛スピードで飛ばしたとしても、私のところには到達できない距離です。
それに、そんなにスピード出していたら、別件でつかまります。
これ以上被害が出ないことを祈っています。というか、さっさと自首してほしいです。