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イメージングトレーニング(略してイメトレ)を活用しながら、物をうまく捨てる方法をお伝えします。
イメトレは、引き寄せの法則で使われるビジュアライゼーションと同じようなものです。
自分が得たいと思っている物を手にしたり、実現したい願望が叶った状態を何度も思い描くことで、より、成功に近づくやり方です。
汚部屋改善の場合、得たい状態は、「きれいな部屋」です。
ビジュアライゼーションは効果がない?
引き寄せの法則のようなスピリチュアルな話はなんとなく怪しくてあまり好きでない人も多いでしょう。私も以下の記事に書いているように、スピリチュアルな話は苦手というより、ほとんど興味がありません。
貧乏オーラが出る話⇒服をミニマムにしたら、貧乏オーラが出てると言われた。そんな時の対処法
しかし、ここで話題にしているイメトレはスポーツ選手が使っていて、実際に効果があると、ある程度、科学的データが出ている方法です。
たとえば、ゴルファーのジャック・ニクラウスはいつもの頭の中で理想のスイングをしてから、実際にクラブを振って、すばらしい成績をあげました。
自分は何も行動せずに、単に「お金持ちになれたらいいなあ」「素敵な人にプロポーズされたらいいなあ」と願っているのとは違います。
実際に、捨てる行動も積み重ねてください。
汚部屋改善方法⇒床に落ちている服の海を片付ける方法(汚部屋改善)
どんなにうまくイメトレやビジュアライゼーションを行っても、その人の能力以上のものをアウトプットすることはできません。
イメトレは現時点での最大限の能力を引き出すことを目標とします。
自分のキャパシティを広げるためにも、捨てる行動は地道に続けてください。
イメトレがうまくいく仕組み
近年、MRI(磁気共鳴映像法)の技術が進化したので、専門家は、人の脳がどんなときに活性化するのか、いろいろなケースを調べています。
イメトレに効果があるというのも、脳内の反応を調べたうえでわかったことです。
優秀なスポーツ選手が、一般人には想像もつかない素晴らしいパフォーマンスをするのはなぜ?
もっと記録を伸ばすにはどうしたらいいのか?
こんなことを熱心に調べている人がたくさんいます。
こうした研究によると、実際に山登りをしているときも、頭の中で山登りをしている状態を想像しているときも、脳はかなり似たような反応をするそうです。ホルモンの分泌も似ています。
人の気持ちにパワーがあることは、別に研究結果を見るまでもありません。
私たちは、想像しただけで、うれしくなったり、悲しくなったり、胸が張り裂けそうになったり、怖くなってドキドキしたりします.
実際は体験していないのに、ドキドキした気分は本物です。
ふだん、私たちが感じていることは、たぶんに「気のせいである」とも言えるのです。
気のせいだけど、リアルなのです。
イメトレはいろいろな局面で使えます。プレゼンや面接の前、マラソン大会の前、ダイエット中(甘いものは食べず、ヘルシーな物を食べている自分をイメージング)、禁煙中など。
このメンタルパワーを活用すれば、買い物ばかりするのをやめたり、よけいなものを捨てて部屋をきれいにすることもできるのではないでしょうか?
では、効果的なビジュアライゼーションのやり方に入ります。
大前提:自分のことを信じる
ビジュアライゼーションは、自分の力を引き出すもの。心の奥底で、「自分にはどうせ無理」と思っていたら、いくらイメトレしても、効果はありません。
「自分なら必ず片付けることができる」と思ってください。
汚部屋をなんとかしたい気持ちはあるのに、半ばあきらめて、その現実を受け入れ、カビの胞子やダニが飛ぶままにしている人は、自分のことを信じきれていません。
アメリカのAA(Alcoholics Anonymous アルコール依存症患者の会)に入っている人の書いたものを読むと、よく神の話が出てきます。
悪い習慣を断ち切ろうとしているとき、神様や宗教が出てくるのは、結局、人は何か信じる対象が必要だからだと思います。日本人は西洋人のような宗教観は持っていないので、ここは自分のことを信じてください。
「自分は部屋をきれいにするこことができる人である」という信念がなければ、成功しません。
自分に自信がない人はこちらを読んでください⇒セルフエスティームを高めて自信を取り戻す10の方法
次に上手なイメトレのコツです。
1.五感をすべて使う
脳内シミュレーションする場合、視覚(映像)だけでなく、ほかの感覚も使ってください。
視覚:自分がどんどん部屋を片付けていくさまを想像する。実際にきれいになった部屋を想像する。
聴覚:床に散らかった服をつかんだときにする音。服が床とすれる「ササッ」という音や、ファスナーの金具がチャリチャリする音を実際に想像する。
嗅覚:すでにきれいになった部屋に、ラベンダーのさわやかな香りがしている。
味覚:何ものっていないスッキリしたテーブルにのせた湯のみに入っているお茶を飲んだ時の味わい。
触覚:何ものっていない畳の上を素足で歩いたときの感覚。さららして気持ちいい。ひろびろとした床に、寝転がったときの感覚。
2.イメージの世界の中心人物はあくまで自分自身
イメトレの世界に登場する自分は、脇役ではなく主役だということを忘れないでください。
映画を見ているとき、自分は聴衆なので、外側から主人公の行動を見ています。ですが、イメトレでは自分自身が主役を演じています。主役の視点で想像してください。
3.ステップバイステップで想像する
明日は部屋を片付けようと思う前日、寝る前にどんなふうに自分が片付けをするのか、ステップバイステップで思い描いてください。
掃除の時間になったら、クローゼットのところまで歩いていき、扉を開けて、まず中身をざっと見て、ここ半年、全然着ていない服を引っ張りだして、1つ1つ、着てみて、もう着ないと決めたものは、妹が着るかどうか聞いてみるため、とりあえず、同じ部屋の押入れに入れてある無印良品の大きな紙袋に入れておく。
こんなふうに一連の断捨離の手順を、すべて脳内でシミュレーションします。
3.頭の中はクリアにしておく
イメトレは言ってみれば、自分で自分に催眠術をかけるようなものです。催眠術がうまくかかるように、邪魔なものは頭の中から排除してください。
つまり、気が散らないようにする、ということです。
イメトレは静かな部屋で、誰にも邪魔されないときにやりましょう。そばで赤ん坊が泣いていたらできません。
テレビやスマホなど、よけいなものの電源は切っておきます。
気がかりなことは、すべて脳内から出してください。やり方はこちら⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
4.ポジティブなことにフォーカスする
ダイエット中のイメトレは、自分が大好きなケーキを食べずにがまんしている様子を思い浮かべるより、ヘルシーなりんごを食べている姿をイメージするほうがうまくいきます。
断捨離の場合は、物がいっぱいの部屋の中で圧倒されている自分をイメージするのではなく、ゴミ袋を持って、楽しく不用品を捨てている自分をイメージしてください。
5.紙に書くのも効果的
実際に、自分がどんなふうに物を捨てて、きれいな部屋を手に入れたのか、物語さながら紙に書くのも効果的です。
今はこんな汚部屋に住んでいるが、こんなふうに断捨離をして、半年で綺麗部屋の住人になった。ついでにそのことを本に書いたらベストセラーになった。本屋でサイン会をしたときに出会ったファンと結婚することになった。
その後子供も生まれたが、余計な物を買わずに、相変わらずスッキリした家の中で暮らしている、など。
6.何度もイメトレしてみる
「イメトレしろ」と言われても、最初はうまくいかない人が多いでしょう。特に感性が閉じていたり麻痺していて、想像力の乏しい人には、かなり難しいと思います。
ビジュアライゼーションは、具体的であればあるほどいいので、それなりに時間もかかります。
一度やってうまくいかないからといって、あきらめてはいけません。何度もイメトレしてください。
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イメトレをやってみると、部屋がきれいになるだけでなく、片付けるモチベーションもあがりますのでその点でもおすすめです。
少なくとも、汚部屋の前で、「一生こんな状態のままなんだ」と自分を卑下しているよりは、ずっと精神衛生にいいです。
成功の鍵は
●自分を信じること。
●できるだけありありと具体的に想像すること。
●何度もやること。
この3つです。ぜひお試しください。