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このままガラクタに囲まれて末永く暮らしたい。
そんなふうに思っている人はいないはずなのに、ガラクタとの共生は多くの人の現実です。
不用品を捨てれば、もっとすっきり暮らせるのになぜ捨てないのか?
さまざまな思い込みがあるからです。
そんな思い込みの中から、3つ紹介しますね。
思い込みを手放せば、ガラクタと決別できるし、もっとスッキリ暮らせますよ。
以前紹介した3つの思い込み
最近、このブログの読者になった方のために、先に以前紹介した3つの思い込みを書いておきます。
この記事では以下の思い込みを紹介しました。
1)私には片付けられない、だって~だから
何かやりたいことがあっても、すぐに、「私にはできない(きっぱり!)+その理由(かなり雄弁)」という思考パターンの持ち主は、断捨離もうまくいきません。
不用品を捨てることは、やってみるとそこまで難しくないので、気楽に始めてください。
2)片付けてもむだだ、なぜなら~
不用品を捨てても、またどうせ散らかる、1つや2つ捨てたところで、この汚部屋がきれいになるわけがない、私ががんばって捨てても、また夫が変なものを買ってくるから無駄よ
こんなふうに考えてしまうことはありませんか?
確かにものがすごくたくさんものがあると、いつまでたっても、片付けが終わらない気がするでしょう。でも、汚部屋にあるものたちは、1つまた1つと少しずつ増えていったのです。片付けも同じように、1つ、また1つと捨てていけばいつか終わります。
何もしないと片付いた部屋からどんどん遠のきます。
3)人に変に思われる
人目や人の意見を気にして、断捨離ができない人がいます。
ゴミをいっぱい出していると、人に買い物好きと思われるんじゃないか、ミニマリスト宣言をするとアホに思われるかもしれない、そういうわけのわからない心配をする人が本当にいるんです。
「こんなふうに思われるかも?」という心配は、多くの場合、あなたの妄想にすぎません。
誰も何も言っていないのに、なぜか先回りして、「こんなふうに言われるんじゃないかしら」と考えているだけです。
そういう妄想は、モーニングページなどに書いておきましょう。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
本当に、なんだかんだ言われるなら、いちいち人の意見を気にしている場合ではないと考えてください。
人の言うことにいちいち意見をする人は、私たちが何をやっても、やらなくても、あれこれ言うものです。
かかわっている時間がもったいないので、スルーしてください。
では、ほかの思い込みにいきましょう。
贈り物を捨ててはいけない
何度も書いていますが、贈り物は捨ててもOKですから、安心して捨ててください。
人が贈り物を捨てることに抵抗があるのは、「捨てることは、その贈り物が象徴しているさまざまな意味や価値を無視することだ」と考えているからです。
捨てると、
・贈り手がその品物にこめた愛情や心遣いを尊重しないことになる
・贈り手とのつながりを断つことになる
・思い出を失うことになる
こんなふうに思っています。
誰かが何かをくれたその瞬間に、相手の目の前で、「ふんっ!」と鼻を鳴らしながら、もらったものをゴミ箱に投げ捨てるのは、贈り手の気持ちをふみにじる行為です(というか、ひじょうに無礼)。
でも、そんなことをする人は、まずいません。
みんな、ふつうにお礼を言って受け取りますよね?
受け取った段階で、相手の心遣いは尊重できています。その後、その品物をどうするかは、自分の裁量で決めて何ら問題ありません。
贈り物に大きな意味付けをしすぎて、その後の人生をしばられる傾向がある人は、「いらないかも」と思うものは、いっそ受け取らないほうがいいでしょう。
なんなく習慣で続けている意味のないプレゼントの交換はやめる勇気をもちましょう。
いらない贈り物をきっぱりと断る方法。プレゼントを受け取ってはいけない時もある。
自分が買ったものはすべて大事なものだ
私が自分で稼いだお金で買ったものは、すべて大事なものだから捨てられない。
こう言う人がいます。
自分のお金で買おうと、贈り物としてもらおうと、たまたま道端に転がっていたのを拾おうと、今、使っていないし、これからも使わないものは、すべて平等に「ガラクタ」です。
自分のお金をつかったことを、重要視しすぎないでください。
誰でも、自分のお金でたくさんのガラクタを買っています。
私は、過去にたくさんのものを断捨離しましたが、親に買ってもらったものや、人からプレゼントされたものより、圧倒的に自分で買ったものがたくさんありました。
熟考して買い物しても、いらないものを買ってしまうことはよくあるのに、衝動買いで買ったものを、すべて活用できるはずがありません。
「お金を出して買ったから大事だ」と思うとき、それを買うのに使ったお金にいつまでも執着している可能性があります。
あなたはお金と交換にその品物を買ったのですから、使ってしまったお金に今更執着するのはやめましょう。
そのお金は使った段階で、あなたの手元から離れています。
この現実を受け入れてください。
高かったから断捨離できない? 埋没費用はどのみち回収できません
時間ができたときに使う
今は忙しくて使う時間がないけれど、いつか、もっと時間ができたときに使うはず。
そう思って、何年も使っていないものを捨てない人がいます。
「いつか」の「いつか」は来ないという話は何度も書いていますが⇒いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。
今回は、「使う時間ができる将来のある日」について考えてください。
きのうもきょうも、将来のある日も、持ち時間は変わらず、1日に24時間です。
今、あなたは、家事や仕事で忙しくて、押し入れで眠っている何かを消費する時間はないとしましょう。
でも、将来、突然仕事をクビになったり、ある程度、子どもが大きくなったり、病気や怪我で働けなくなり、1日中家にいることになったりすると、時間ができる。
そのときに、あなたは、そのガラクタを消費したいと考えるでしょうか?
将来、突然、時間ができる可能性はゼロではありませんが、自分がこの世にいなくなる可能性もそれと同じくらいあると私は考えています。
そのアイテムに対する興味が失せる可能性もあります。
いざ、そのアイテムを使おうと思ったら、使えない環境になっている可能性もあります。
20代なかばのとき、私は本の全集を持っていましたが、ほかにも本がありすぎて、まったく読めていませんでした。
友達が、「老後の楽しみだから」と言ったので、「そうか、老後に読めるからもっていてもいいよね」と思いました。
現在、私は老後と呼べる年齢ですが、あんな全集を読む気にはさらさらなりません。
文字が小さい上に、2段組。しかも分厚くて重い。
全集だから場所もとります。
全集は、電子書籍で読むことが多い今の私の生活にはまったくそぐわないのですが、20代なかばのとき、今の生活を想像することなんて不可能でした。
つまり、「いつか時間ができたとき」が、本当に来たとしても、自分や自分を取り巻く要素も大きく変わっています。
今の自分が時間をとって消費できないものを、将来の自分がわざわざ無理して消費しようとするでしょうか?
本当に使いたいものなら、今使うべきだし、今、それができないとしたら、この先も、そうできないと私は考えています。
未来の自分が何を求めているかなんて今の自分にはわからない(TED)
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断捨離を邪魔してしまう思い込みを3つ紹介しました。
思い込みは自分が思い込んでいるだけなので、手放すことは可能です。
まずは、自分がどんな思い込みをもっていて、それがどんなふうに捨てる生活をはばんでいるか、自分で自分を観察してください。