シニア目前、主婦でミニマリストなブロガー筆子が、断捨離と節約をして「老い支度」に励む日々をつづっています。

音が人に与える4つの大きな影響:ジュリアン・トレジャー(TED)


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いらないを断捨離して、より健康に楽しい人生を送るシリーズ。今回は、音が私たちに与える影響を、5分で説明しているTEDプレゼンを紹介します。

タイトルは The 4 ways sound affects us(音が人に与える4つの影響)。

スピーカーはジュリアン・トレジャー(Julian Treasure)という、音のエキスパートです。彼は、音とコミュニケーションの専門家で、なんと、これまでTEDに5回も登場しており、そのいずれのプレゼンも大好評。ひじょうに人気のあるスピーカーです。

『音が人に与える4つの影響』TEDの説明

Playing sound effects both pleasant and awful, Julian Treasure shows how sound affects us in four significant ways. Listen carefully for a shocking fact about noisy open-plan offices.

音の効果には心地いいものと、不快なものがあります。ジュリアン・トレジャーは、音が、人に与える大きな影響を4種類紹介します。

騒がしいオープンオフィスの衝撃的な事実について、注意深くお聞きください。

ジュリアンはこの世界がもっと美しい音で満たされてほしい、人々に、音に対して、もっと意識を向けてほしいと願っています。

さらに、ビジネスで音を有効に使うコンサルティングもしています。

ジュリアンの1番最近のプレゼンは、人を惹きつける話し方がテーマです。声も音の1つなので、彼はコミュニケーションについてもいろいろ研究しています。当然、ご自身も、講演が上手です。

長さは5分46秒。収録は2009年の7月。実際に音を聞かせながらのプレゼンなので、ぜひ聞いてみてください。日本語字幕のバージョンを貼ります。

英語や字幕なしはプレーヤーで調節可能です。動画のあとに抄訳を書きます。


☆トランスクリプトはこちら⇒Julian Treasure: The 4 ways sound affects us | TED Talk | TED.com
☆TEDについてはこちらをどうぞ⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に

人は無意識に音を聞いている

5分で、みなさんと音との関係を見直していただこうと思っています。日常聞いている音は、ほとんど偶然によるもので、たいていは、不快な音です。

交差点の雑踏)人は交差点に立って、騒音の中で叫んでいます。まるで、騒音がないふりをして。

音をがまんしてしまうのが習慣になっているところをみると、私たちの多くは、音に対して、ほとんど意識を向けていません。

皆さんにお伝えしたいのですが、音が、私たちに与える影響は4つあります。

1.生理的な影響

大きな目覚まし時計の音)皆さんのコルチゾールを上昇させてみました。「闘争か逃走ホルモン」です。

音は人のホルモンの分泌にいつも影響を与えています。さらに、呼吸、心拍数、脳波にも。

心地いい音も同様の作用があります。(波の音)この音は、1分間に12回です。たいていの人は癒されると感じますね。

1分に12回は、人が寝ているときの呼吸のサイクルとほとんど同じです。だから、休んでいる時を思わせるし、ストレスのない休暇中も思い起こさせます。


2.心理的な影響

私たちの感情にもっとも大きな影響を与えるのは音楽です。(アルビノーニのアダージョ)。この曲を聞き続ければ、誰でも悲しい気持ちになります。

自然にある音も、人の感情を左右します。鳥のさえずりを聞くと、安心感が生まれます。(鳥のさえずり

私たちは何千年にも渡って、鳥がさえずっているときは、平和だと、学んだからです。鳥の声が聞こえないのとちょっと心配ですね。

3.認知への影響

2人の人が同時に話していると、内容を理解できません。(2人の人の話声)。

人が音の情報を処理する帯域幅(たいいきはば)は狭いので、このようなノイズの中では、(オフィスの音)極端に生産性が下がってしまいます。

オープンオフィスで働くと、静かな部屋で仕事をするのに比べて、生産性が3分の1、落ちます。

騒がしいところで仕事をしなければならない時は、鳥の声など心地のよい音をヘッドフォンで聞きながら作業してください。そうすれば、騒音の中でやる仕事の生産性が、3倍上昇します。
音を聞く

4.行動への影響

これまで見てきた影響を考えあわせれば、人の行動が変わらないわけがありません。

テクノミュージック)こんな音楽を聞きながら、時速28マイル(45キロ)で運転できるでしょうか?

誰でも、不快な音は避けて、心地いい音のほうに向かうものです。もし私がこの音を出せば(ドリルの音)、即、みんな不快感を感じ、部屋を出てしまうでしょう。

いつもこういう音を聞かなければならない人は、健康を大きく害してしまいます。

小売店で流してる音楽の多くは、あまり適切とは言えません。むしろ、攻撃的です。これは売上に大きな影響を与えます。

音のせいで、売上の30%を失ってしまいます。

私たちは、音の環境(サウンドスペース)を整えることで、望むビジネスができるモデルを開発しました。

音楽はもっとも影響力のある音なのに、しばしば、誤った使い方をされています。

音楽がパワフルな理由は2つ。1つは、聞けばすぐにわかること、もう1つは、とても想起させる力が強いことです。

例として、ビートルズの曲の冒頭と、ジョーズのテーマの冒頭)。

こんなにパワフルなのに、商業施設で、不適切に使われていますね。

音を使ったブランドの構築

今、どこのブランドも音を使っています。音を使ったブランドには8種類あります。(インテルのジングルと、ノキアのリングトーン)。この曲は、世界でもっとも流れています。ですがノキアはこの音を流すのに、全くお金を使っていません。

音をビジネスに使っている方に4つ、アドバイスがあります。

1)視覚的メッセージと調和させる 2)シチュエーションに合わせる 3)価値のあるものにする 4)何度も実地でテストする

このプレゼンが、皆様の意識を変えられたらうれしいのですが。周囲の音をうまくコントロールすれば、健康になれるし、生産性もあがります。

みんながそうすれば、世界はすてきな音で満たされるでしょう。鳥のさえずりで、このプレゼンを終わります。1日5分は聞いてください。聞きすぎはありえません。

耳を傾けていただき、ありがとうございました。

 —–抄訳ここまで —–

語彙メモ

fight/flight hormone 闘争か逃走ホルモン。詳しくは⇒副腎(ふくじん)疲労とは?やる気が出ないのはこれのせいかも

hormone secretion ホルモンの分泌作用。ホルモンとは⇒知っているようで知らない、ホルモンとは何?わかりやすく解説しました

cognitive 認識の cognition (認知)の形容詞。「認知」とは簡単にいうと、情報を受け取って理解することです。

bandwidth 帯域幅 通信に用いられる電波や信号の周波数の範囲。帯域幅が広いほうが、通信速度があがります。

いらない音はとにかく断捨離せよ

この動画に、ノキアのリングトーンが出てきました。これ、日本でもよく鳴っているでしょうか?

こちらの動画でも登場した音です⇒物を持たないと、より豊かに生きられる。ミニマリストの体験(TED)

ノキアはフィンランドの会社で、2011年まで、携帯電話の端末のシェア、世界一を誇っていました。このプレゼンは2009年に収録されたので、当時はまだこの曲が、毎日、何度も世界で鳴っていたわけです。

その後スマホの登場で、ノキアはシェアを失い、数年前にマイクロソフトに買収されました。もう、通信機器や設備は今もノキアの製品がたくさんあるはずです。

うちも、夫がノキアの携帯を使っているらしく、この曲、何度も聞かされています。実は、きのうも聞きました。

このように、最近は、電子音が身の回りにあふれていますね。

あちこちでピーピー鳴っていてうるさいです。これは、健康によくないので、できるだけ、スマホの通知機能(ノーティフィケーション)はオフにしたほうがいいです。

それでなくても、動画で言われていたように、私たちはふつうに日常生活をしているだけで、聞きたくない音をいっぱい聞いています。

わざわざ自分のスマホやパソコンから余計な音を出すことはないのです。

騒音の害について⇒騒音が健康に与える6つの影響。そのストレスはノイズのせい

自分では感じていなくても、からだはちょっとした音の刺激をうけ、ホルモンを分泌しています。

目覚まし時計の音も、おおいに影響があります。スヌーズボタンを何度も押して、ストレスホルモンを出すのは健康によくありません。詳しくは⇒快適な1日を送るためにやるべき朝の3つの習慣(超基本編)

一般に、余計な音が多すぎるので、一度自分の周囲を見渡して、音を出しているものをチェックするといいと思います。テレビ番組や映画も、昔より、音(音楽)が多いような気がします。

小売店の音はどうすることもできません。そういう店に行かないようにするか、ヘッドフォンで音楽を聞きながら買い物をするかのどちらかになりますね。

私もきのう久しぶりに、娘と買い物に行き似たような体験をしました。あるブティックで、メタルに近い、ハードロックを聞き、ひじょうに違和感を感じました。

あの店の人に、この動画を見せてあげたいぐらいです。

大きな音楽をかけて、車を運転している人にも見てもらいたいですね。もう少し音に関して繊細な配慮をするべきではないでしょうか?

まあ、こういう人は、他人や環境のことなど何も考えていないのかもしれません。ですが、自分自身の身も危険にさらしているのです。

オフィスもうるさいですけど、学校もうるさいですよね。ジュリアンさんは、「建築家も耳を使え」というプレゼンもしています。

建築家やデザイザーも、見た目だけでなく、もっと音に配慮せよ、という内容です。

本当にその通りです。

期せずして、うるさい家に住んでいる場合、まずは、自分でできるところから、ノイズを取り除くことをおすすめします。


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