断捨離中、決断に迷う人。

断捨離テクニック

最終更新日: 2017.09.21

残すものをうまく選ぶには?片付け中の決断を促す4つの考え方。

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残すものを選べないときや、どれを残すか決断できないときの気持ちの折り合いの付け方を4つ紹介します。

靴やバッグが多すぎるから、断捨離を開始。最初は調子よくても、明らかに使わないものを捨てたあと、パタっと捨てプロジェクトが止まることがあります。

ブーツ、3足もいらないのはわかっているけど、どれも取っておきたい、1足だけ選べない。こんなふうにもんもんとしてしまうのです。

決断できないときは、こんなことをしてみてください。



1.一步後ろに下がって脳のフリーズを解く

決められないときは、視野がすごく狭くなっています。

いわゆる煮詰まった状態です。煮詰まるとどんどん客観的な視点を失ってしまいます。

そういうときは一步下がってください。渦中の人になっていると、見えるべきことも見えなくなるのです。

ロングブーツが3足あって、黒、カーキ、茶色のどれを残すかすごく迷っているとします。

別に今決めなくてもいいのです。ブーツのことはあとで考えることにして、スニーカーやサンダル、あるいは洋服の断捨離をしてください。

断捨離そのものを休憩してもいいです。片付けを中断して、台所に行ってお茶や水を飲んでください。

息抜きに私のブログの記事、それも全然関係ない健康関連の記事などを読んだりするのもいいでしょう。

あるいはYouTubeで短い動画を見るのもおすすめです。

そのへんに散歩に出るのもいいです。

家族がいるなら、「どのブーツ残そうか迷ってるんだよねえ」と軽く聞くのもいいし、関係ない雑談をしてもいいです。

そうこうしているうちに次第に頭のコリがほぐれて、決断力が戻ってきます。

片付け作業を長々とやっていると、決断疲れに陥ります。一気にやらないほうがうまくいきます。

決断疲れが初耳の方はこちらをどうぞ⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です

2.自分のめざしているゴールを確認する

何のために、自分は今、苦しい思いをして、残すものを選ぼうとしているのか、その行動によって自分が得たいゴールは何なのか、そこを考えてください。

ゴールは人によって違います。ブーツの断捨離を例にすると、

●自分が本当に履いている靴だけを残したい。

●とりあえず、下駄箱に入る分だけに数をしぼりたい。

●自分が好きな靴だけ残したい。

●今、100足あるから、半分にしたい。

●定番の靴を残したい

こんなふうに、先にゴールを決めておくと、残すものを選びやすくなります。

ゴールやビジョン、つまり目的地が不明確だと、どれを残したらいいのか迷ってしまうのです。

断捨離がうまくいかないときは、今自分が何を目的として、断捨離をしているのか、考えてください。

これは、断捨離に限ったことではなく、次にとる行動がわからないときはいつでも使える考え方です。

どっちの道に行ったらいいのか決めかねている時は、自分の最終的なゴールを思い浮かべ、そちらに近づく道をいけばいいのです。

もう1つ例をあげます。

ランチタイムにレストランに入って、何を注文しようか迷ったときは

●お金を使わない生活(節約)がゴール⇒1番安いもの

●健康的な生活がゴール⇒野菜多めのメニュー

●友だちと調子をあわせるのが大事⇒友だちと同じもの

●時間がないから早く食事を終えるのが大切⇒うどんか日替わり定食

こんなふうになります。

目的地を決めることで、残すものを選びやすくなるのです。

靴の断捨離のゴールが、「数は少なくても、おしゃれに装える靴のラインナップを作ること」ならば、3足あるブーツのうち、「1番シックなものがいいな」とか、「手持ちの服に合うものがいいな」など、考えるよすがが増え、それが決断を助けてくれます。





3.決断するときの恐怖を受け入れる

なぜ残すものを決められないのかというと、何かを残すことは、ほかのものを失うことになるからです。

ブーツでいえば、黒を選んだら、茶色とカーキを失います。多くの人は、これが怖くて1つだけを選び取ることができません。

「たかが靴で失う恐怖を感じるのだろうか」と思うかもしれませんが、私が服や靴の断捨離を始めたときは、決められなくて迷ったり、苦しむことが多かったです。

恐怖心をもつのは普通のことなので、それはそれで「ああ、私、今失うことを恐れているんだ」とか、「間違った選択をするのが怖いんだ」と受け入れてください。

次にその恐怖の正体をもう少し掘り下げてください。

「失うことが怖いっていうけど、いったいなんで怖いの?たかが、ブーツ2足じゃない?」

「だって、もしかしたらあとでいるかもしれないでしょう?去年は暖冬だったけど、今年は大雪が降るかもしれないし」。

「革ジャンに合わない色の靴をはいていると、同僚に笑われるかもしれないじゃない?」

靴に執着のない私には、捨てたくない理由があまり思い浮かばないのですが、人によっていろいろな思いがあるでしょう。

何を怖がっているのか、ひとしきり考えたら、それを失うことでおこる最悪の事態、最良の事態、それぞれがどの程度の確率で起こるのか考えてください。

黒いブーツだけを残したときの最悪の事態の例:

●大雪が降って、ブーツ1足では間に合わなくなりとっても困る。

●茶色かカーキのブーツをはいていないと、おしゃれが決まらず、みんなの笑いものになる。

最良の事態:

●べつに大雪もふらず、ブーツの数が減って、朝迷うこともないし、下駄箱の中もすっきりしてストレスフリー。「捨てることができた」という自信を獲得してセルフエスティームも上昇。

内容の是非は問いません。自分なりに最悪と最良の事態をイメージし、それぞれどの程度起こる可能性があるのか、思案してください。

すると「自分が恐れていることは、実はたいしたことではない」とわかります。

恐怖との付き合い方はこちらにも書いています⇒不安や恐怖のせいで物が捨てられない。恐れる心とうまくつきあう方法

4.完璧な決断はないと知る

正しい決断をしようと思いすぎると、なかなか残すものを決められません。決断するときに、完璧を求めすぎないことが大切です。

何が正しい決断で、何が悪い決断かなんて、見極めることはできません。どちらかを選んだら、もう片方は自分の人生からすみやかに消えていくので、比べることすらできないのです。

3足あったブーツから、黒を選び、カーキと茶色をリサイクルに出したとします。すると、その後の暮らしは、黒1足だけで進むようになります。

私の経験では、物を捨てたら、わりとすぐに忘れてしまいます。

まるでずっと以前からそうであったかのように、黒いブーツを履いて、毎日暮らすようになるのです。そこに、カーキや茶色の出番はありません。

人生ってそういうもんじゃないでしょうか?

時間は後戻りしないため、今、自分が持っているものと一緒に進むしかないようにできています。

そして、これは多いなるチャンスでもあります。

黒、カーキ、茶色から1足選ぶことができずに、そのまま3足を持ち続けたとします。それはきのうまでと何ら変わりのない人生です。

しかし、思い切って黒いのを1足だけ残してほかを捨てたら、明らかに何かが変わります。

こんなことが起こるかもしれません。

●下駄箱のスペースがあいてストレスがちょっぴり減る。

●朝の靴選びに時間がかからなくなって、駅までドタドタ走らなくてもよくなる。

●サンダルやスニーカーもお気に入りのものだけ残して捨てることができる。

●黒いブーツに合う服だけを残すようになる⇒クローゼットも片付く。

●黒いブーツに合うバッグだけを残すようになる⇒靴とバッグで悩む時間が減る。

●靴磨きのクリームの数が減る(カビのようなものがはえていた靴クリームをようやく捨てられる)。

●1足だけ残した黒ブーツを大事にするようになる。

●靴のセールになびかなくなる。なぜなら自分には定番の靴があるから。すると無駄遣いも減る。

もしかしたら、ネガティブな変化もあるかもしれません。

しかし、ポジティブかネガティブかは自分の考え方次第です。

大事なのは、「変化があった」ということ。

今の暮らしをもう少しよいものにしたい、という気持ちがあるなら、何かを変える必要があります。

黒いブーツ1足を選びとることで、新しい生活、新しい人生を手に入れることができるのです。

☆迷わない方法も参考にしてください⇒断捨離中にいちいち迷わない3つの方法

☆難しい決断をするときの考え方の参考になります⇒決断に悩むときこそ大きなチャンス。重要な選択をする方法(TED)

====

今回紹介した考え方は断捨離だけでなく、他の決断をしなければならない場面でも使えます。

ブーツ3足持ち続けることは、「決断をしない決断をする」ということもでもあります。

人生は選択と決断の連続。

何でも自分で選んでいる、選ぶことができる、と考えると、主体的に生きることができて、毎日が少しキラキラしてきます。





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