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ささいなことに対する怒り、イライラ、不安、心配を長引かせないコツを4つ紹介します。
たまに、「聞いてください、筆子さん、きょうすごくイライラすることがあったんです」とか、「断捨離しているから、ハッピーになるはずなのに、なぜかちょっとしたことで、不安になってしまいます」というメールをいただくことがあります。
生きていれば、イライラすることなど、日常茶飯事です。
でも、イライラや不安を感じている時間が長いと、体によくないし、何より、余計な買い物をしてしまいますよね。
汚部屋から脱出したいなら、イライラや不安を引きずるくせを手放しましょう。
そうです。それは、思考のくせです。
くせ/習慣ですから、「イライラを引きずらない人になろう!」と思った瞬間、あなたはもっと自由になれます。
早速、きょうから試してください。
1.ふだんから自己主張しておく
人の顔色をうかがって、本当はそう思っていないのに、その場に適応していそうなことを、無理やり口にするのは、極力やめましょう。
これは「いわゆる空気を読む言動」で、社会生活を円滑にするために、望ましいこととされていますが、本当にそうでしょうか?
顔を引きつらせながら、「そう言うべきだ」と自分が思い込んでいる言葉を発するたびに、あなたはからだにストレスをためこみます。
自己主張しないのは、自分に嘘をつくことなので、かなりのストレスになっていますよ。
ストレスがからだによくない話はすでに書いています。
なぜストレスは身体によくないのか、どうやってストレスに強くなるか(TED)
頭痛、胃痛、不眠、心臓のどきどき、冷や汗など、はっきりわかる症状が出ていなくても、ストレスを感じているときは、ホルモンや、脳内の神経性伝達物質の分泌具合に変化があります。
こういう物質のバランスをくずす毎日を送っていると、ちょっとしたことで切れたり、ささいな心配事に、いつまでも頭をのっとれてしまったりするのです。になります。
人をいじめる、SNSでひどい言葉を投稿する、いらない物を爆買いするという、世のためにも、自分のためにもならない不毛な行動をするのは、不安やイライラを感じる脳のバランスをとるためだと私は考えています。
社会生活をしていたら、周りに合わせて、不本意な言葉を発するしかないときもあるかもしれません。でも、意に反したことを言うのは、3年に1回ぐらいにしておいたほうがいいですよ。
毎週そういうことをしていたらやりすぎです。できるだけ自分に正直に暮らしてください。
2.自分の価値は自分で決める
「他人からどう見られるか」を気にするのがくせになっているなら、今日から、自分の価値は自分で決めてください。
自分の価値は、もうここに厳然としてあります。
自己啓発本には、「あなたは、もうそれで十分です」と書いてありますが、本当に、今のままでOKなので、他の人からほめてもらわなければならない、認めてもらわなければならない、好かれなければならない、と思うのはやめましょう。
いくらほめられても、逆にけなされても、自分の本質は何も変わりません。
敵対するコミュニティや、ふだん全く交渉のないよく知らないコミュニティにいる人たちに対して、「あいつらは、しょうもない連中だ」とか、「もう、本当に嫌い!」と思うことってありますよね?
ところが、一人ひとり、個人的に付き合ってみると、「あ、意外といい人なんだ」「仲良くなれそう」と思うものです。
個人としてみると、どの人も、もう十分だからではないでしょうか?
たまたま、自分と立場や住む世界が違うから、「いけ好かない」と思ってしまうだけです。
それと、この世の中の人全員に好かれなくても、幸せな人生を歩むことは十分可能です。
自分が自分を好きだったら、それで十分ですから、「みんなに好かれよう」などと無謀なことは思わず、自分が自分を好きになる、もっと省エネルギーな道を選びましょう。
参考になる記事⇒いつも私に意地悪をする人に、仕返しするのはありですか?←質問の回答。
3.できごとに対する反応も自分で決める
イラッ、ムカッ、ガーン、ショック!、悲しい~~~という反応は生理的なものなので、止めることはできません。
しかし、その反応をどこまで長引かせるかは、自分で決めることができます。
外的状況が自分に与える影響は、自分で調節できるのです。
人生は、身の回りに起きていることに対する自分の解釈で成り立っています。
解釈は、物事の意味を、受け手が自分の判断をベースに、「あ~、こうなんだな」と考えることですから、いくらでもパターンがあります。
芸術作品に対する解釈が多様なように、「もう絶望するしかない」と思う事件があったとしても、100%の絶望以外の解釈を導き出すことは、十分可能なのです。
コツは、否定的な世界ばかりを見ないことです。
4.感情を観察する
ものの見方を変えることができると聞いても、どうやればいいのかわからないかもしれませんね。簡単なやり方を書いておきます。
ステップ1:解釈は自分で変えることができると信じる
無理に信じようとしなくても、当たり前のことなので、「そうなんだな」、と思うぐらいで大丈夫です。
ステップ2:自分の感情をじっくり観察する
誰にも邪魔されない場所で、静かにして、今、自分が感じている感情を観察してください。
感じていることを意識してみると、100%のイライラとか、100%の心配はないと思います。
「ひどい!」と思ったそのあとに、「でも、私の思い過ごしかもしれないな」とか、「睡眠不足でイライラしてただけかもしれないな」「もうこんなことをうじうじ考えるのはやめよう」「こんな日もあるよね~」「きょうは早く帰ってさっさと寝よう」など、ほかのことも考えますよね?
人はいろいろな感情を感じることができるので、イライラだけで頭をいっぱいにする必要はありません。
できたら、自分の感情1つひとつを、イライラ、悲しみ、焦り、不安、あきらめ、不満などと言葉にして、いっぱいあることに気づいてください。
ステップ3:望ましい感情を選ぶ
「いろんな感情があるな~」「いっぱいあるな~」と気づいたら、その中から、自分が1番感じたい感情や気持ちを選びます。
ここで、わざわざ「イライラ」「不安」「心配」を選ぶなんて馬鹿げています。
ネガティブ感情を引き起こしたできとごに対して、すでに十分すぎるほど精神的な代償は支払ったのですから。
わざわざ自分で傷口に塩をすりこむのはやめましょう。
希望、喜び、期待といったポジティブな感情があなたの選択肢になかったとしても、「今、この瞬間から、最初からやり直す」というニュートラルな選択肢は、どんな人にもあります。
ここまで、頭の中だけでやってもいいですが、紙に書き出すと、もっとうまく気持ちの整理ができます。
瞑想しながら、じっくり自分の気持ちを観察する方法もあります。
深呼吸や瞑想
きのう5分間の瞑想を練習できる動画を紹介しましたが⇒呼吸~5分で人生が変わります(TED)
気持ちがゆれることが多い人は、ぜひ、瞑想を生活に取り入れてください。
1日3分でもいいし、1週間に数回やるだけでもいいです。
瞑想を、宗教的な儀式と考えて、うさんくさく思ってやらないのはもったいないです。
瞑想をすることで、脳内の神経性伝達物質の構成が変わることが、脳科学の研究からわかっています。
こころの病気になったとき、医者が薬を処方して、分泌させようとする脳内物質が、瞑想で得られるわけです。
だまされたと思って、書くことか瞑想を、生活に取り入れてください。
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イライラや不安を引きずらない方法をお伝えしました。
思考のくせは、幼いときから、ずっと行ってきたことなので、半年や1年では直りません。
気長に取り組んでください。
ネガティブに傾く思考のくせが改善されると、買い物で気持ちのバランスを取らなくてもよくなるので、何かを無性に買いたくなることもなくなります。
買い物のコントロールは、汚部屋攻略に大きな威力を発揮します。