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これまでいらない物を捨てる発想を持たずに生きてきた人は、どこから断捨離をしたらいいのかわからない、なんて思ってしまいますね。
そのような方に、うまく不用品を捨てる実践的なコツを5つ紹介します。
あまり難しく考えず、気軽に始めてください。
5つのコツとは、
1.捨ててから整理する
2.見極めポイントは、その物が自分の生活をよくしているかどうか
3.待たない。今すぐ行動開始
4.捨てるべき物はさっさと捨てる
5.少しずつ捨てる
順番に説明しますね。
1.捨ててから整理する
まずやることは不用品を捨てることです。
断捨離とか片付けと聞くと、とりあえず、引き出しの中や、押入れの中を整理整とんしただけで終わってしまう人がいます。
私も若いころ、物をたくさん持っていました。週末になると、お道具箱みたいなものをひっぱりだし、中を整理したり、部屋の片隅に積んである本を本棚に戻したりするのに時間をかけていました。
こうすると、とりあえずきれいになるし、さっぱりするから達成感があります。「よし、きれいになった!」とうれしくなるし、家族からも、「お、きれいじゃん」とほめられるかもしれません。
しかし、断捨離という観点から見ると、こうした片付け行為は、時間とエネルギーの無駄です。
ポイントは、不用品を捨てること、つまり、家の外に出すことです。
物の置き場所を移動させただけで満足していると、また1週間後には散らかります。「ちゃんと断捨離しているのに、なんだかスッキリしない」という状態になってしまうのです。
まずは、いらない物を捨てます。その後、残したものを整理してください。
参考記事⇒断捨離生活のモットーは『収納』するより『捨て』なさい:ミニマリストへの道(12)
このルール、すごくシンプルですが、ひじょうに重要です。
捨てないと何も変わりません。
2.自分の生活をよくしている物だけを残す
「捨てる物と捨てない物の判断がつかない」とメールをもらうことがあります。
ここはシンプルに、その物が自分の生活に価値を与えているかどうかで判断してはどうでしょうか?
いまの生活に役立っているもの、望みの人生に貢献するものを残せばいいわけです。
自分の暮らしにプラスの影響を与えているものを残し、ニュートラルなもの(あってもなくても何も変わらないもの)と、ネガティブな影響を与えているものを捨てる、と考えればいいでしょう。
毎日便利に使っている物は、自分の生活に役立っているから残す物になります。
見ると心がなごむ飾り物とか、読むたびにインスピレーションを与えてくれる本、悲しいときに見ると、元気になれる映画のDVDなんかも、自分の生活にプラスの影響を与えています。
このような視点から、持ち物を1つひとつ見ていくと、自分の人生の棚卸しにもなります。
人の生活は1人ひとり違うので、ほかの人の捨て方を真似しないほうがいいです。あくまで、自分で、「これは私の人生に必要なものかな?」と考えながら決めてください。
3.待たない、今すぐやる
断捨離を成功させるために、もっとも重要なことは、行動する、ということです。
捨てるという行動をすれば、全体的な成功に一歩近づきます。
行動しないから「今年こそ片付けようと思っているんですけど、もう今年も半分過ぎてしまいましたね」なんてことになるのです。
よく、汚部屋の片付け相談のメールをいただきます。このような人たちは、前向きに片付けに向き合っていると言えます。けれども、悩むことやメールを書くことに時間を使って、片付けるほうはお留守になっている、とも言えます。
「家をきれいにしよう」と思ったら、準備に時間をかけすぎたり、うだうだ悩んだりするのではなく、すぐに、1つでも2つでも物を捨てるべきなのです。
「そんなこと言われても、何を捨てたらいいのかわからなくて…」という方のために、今すぐ捨てられそうな物を部屋ごとに3つずつ紹介しておきます。
キッチン
1.冷蔵庫にべたべた貼ってあるマグネットや紙⇒シンプルライフ、何から始める?~まずは冷蔵庫の表面をきれいにするとうまく行く
2.賞味期限切れの食べ物(捨てたくないなら、今日、食べてください)。
3.空き容器(タッパーとかコンビニのお弁当が入っていたケースとか)。
洗面所、バスルーム
1.放置されているサンプル
2.使いかけで放置されているシャンプー、ボディシャンプー、石けん
3.多すぎるタオル
リビングルーム
1.未読本(捨てたくないなら、今日から読み始めてください)。
2.ほこりが積もっている飾り物⇒片付けられないなら物を飾るな!増殖する飾り物は断捨離すべし
3.かさばっている新聞紙、カタログ、雑誌。
自分の部屋
1.くたびれてきた下着⇒捨て時の下着、見逃していませんか?:プチ断捨離25
2.もう履かないソックス
3.趣味グッズ
「週末、時間のあるときに片付けよう」とか、「もう少し涼しくなってからやろう」と思わず、今すぐ捨てるのが成功のコツです⇒片付けの先延ばし癖は今すぐ捨てる。
4.捨てるべき物はさっさと捨てる
捨てる予定の物をいつまでも家に置いておかないのも、大事なポイントです。
いったん捨てようと思って、紙袋にまとめたものを半年も1年も放置する人がいます。フリマアプリ(メルカリとか)で売るために、捨てる決心をした物をなかなか捨てない人もいます。
これは、1番で書いたのと同じで、家の中で物の置き場所を変えただけの状態です。
「もう着ないから捨てる服」を紙袋に入れてそのへんに置くと、しばらくして、その袋から自分や家族が引っ張り出す、ということが現実に起きます。
邪魔にならない場所に置いてしまったらもっと深刻です。押入れの奥、階段の下、物入れ、物置、ガレージの奥など、日常生活を営まない場所に置いたらどうなるか?
そのまま忘れてしまいます。そして「捨てる物」と書いたダンボール箱を次の引越し先に持っていってしまう、ということになります。
このようなミスをおかさないために、捨てると決めた物はできるだけ早く、処理してください。
すぐに捨てられないなら、捨てる結果に近づくアクションを取るべきです。
さっさとメルカリに出品する。1週間たっても売れなかったら、捨てる、とか、さっさと、誰かにあげるために、電話をかける、とかするわけです。
捨てると決めた物をきちんと捨てるところまでやって1つの「捨て」が完了します。
5.少しずつ捨てる
はじめて不用品を捨てようとする人がよくやってしまうミスに、すべてを一気に捨てようとする、というのがあります。
確かに、その日のうちに、いらない物を全部捨ててしまって、もう2度と不用品にわざらわされない生活になれたら楽ちんではあります。
ですが、そんなに簡単にはいきません。
これまで何年も、「捨てない生活」をしてきた人の家の中には、想像以上に大量の不用品が眠っています。
少しずつ確実に捨てていくほうが、結果的に早く片付きます。
1日中、片付けようとするのではなく、毎日10分か15分ぐらい時間をとって、コンスタントにいらない物を捨てるようにしてください。
だらだらやるのではなく5分、10分、15分などごく短い時間に集中して捨てることを試してください。集中してやれば、ぐだぐだ迷うこともなくなります。
タイマーを使うと集中できます⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
15分の時間が取れる人はこちらをどうぞ⇒「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)
できれば、いつも捨てる時間を決めてしまうと、そのうち習慣になります。
おすすめの時間帯は、朝一番ですが、自分の都合のいい時間で大丈夫です。付せんに書いたり、スケジュール帳に書いておくと忘れません。
「たかが、片付けをするのに、スケジュール帳に書くなんて(バカみたい)」と思う人もいるかもしれません。
けれども、いらない物を捨てて、周囲をさっぱりさせることは、生活の質の向上に直結します。これはやってみればわかります。
人生をよくするために、とても重要なことなで、きっちりスケジュールに入れて、毎日実践してみてください。
考え方に関してはこちらをお読みください⇒捨て始めた初心者向け、断捨離が成功する5つのゴールデンルールとは?
捨て方など、捨てることに関する記事はこちらに集めています⇒まとめのまとめ:捨てるコツをぎゅっと詰め込みました。
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今回は、「不用品を捨てるのは初めて」「いらない物を捨てる暮らし方があるなんて全然知らなかった」という方むけに、断捨離の心得や実践のコツを書きました。
繰り返しますが、成功のコツは「実際に行動すること」にあります。
うまくいくかどうかは、行動するかどうかにかかっています。