スマホを見ている若い女性

買わない

最終更新日: 2022.08.21

自分で自分の購買意欲を高めてしまう愚かな買い物習慣5選~ネット通販編。

ページに広告が含まれる場合があります。

 

知らないうちに、たくさん買い物をしてしまう、よくない買い物習慣を5つ紹介します。

ふだん、「もっと節約したい、貯金したい、物を減らしたい」と言いながら、つまらない物を大量に買って、逆の結果を引き起こしてしまうこと、ありませんか?

そのような人は、自分で自分の購買意欲を高めていることに気づいていません。

「在宅ワークが増えてから、オンラインショッピングも増えた」いう声を聞きましたので、今回はネット通販に関してお伝えします。

以下の5つの中で、よくやっていることがあったら、改めてください。

もっとお金が残るし、家の中がきれいになります。



1.アプリの利用

大手の通販サイトは、たいていアプリを開発しています。こうしたアプリをスマホにダウンロードして、便利に使っていませんか?

すぐ、アプリを削除してください。

アプリを使うと、あまりにも買い物のハードルが下がるので、絶対(あえて言い切ります)、買い物が増えます。

私は、ショッピングサイトのアプリは使っていませんが、銀行やPayPalのアプリは使っていて、その便利さを実感しています。

PCでアクセスするサイトより、アプリのほうが、いろいろな面で使いやすいです。

今は、スマホの利用者のほうが圧倒的に多いので、サービスを提供する側も、アプリの操作性をどんどん高めています。

あまりに便利だから、まめに銀行にアクセスし、残高や、クレジットカードでの買い物状況などを見ています。

その一方で、「これが、ショッピングサイトだと恐いなあ」と思います。

ショッピングサイトでやることは、買い物一択ですから。

アプリは削除して、買いたいものがあるときは、ブラウザから店舗に入ってください。

「めんどくさい」と思うかもしれませんが、この「めんどくささ」が、あなたの味方になってくれます。





2.ポイント集め

各店舗やサービスが提供しているさまざまなポイント。べつに集めてもかまいませんが、追い求めすぎないでください。

ポイントと幸せな関係を続けるには、何かを買ったあとに、「あ、ポイントがついてるじゃん。ラッキー」と思うぐらいの距離感が、ベストではないでしょうか?

深追いすると、自分だけが傷つきます。

今、さまざまなサービスにポイントがついてきます。

「ポイントがたまりますよ。お得ですよ」とか、「ポイントで買いました。超お得だった」「あなた、ポイントためてないの? もったいないわ~」なんていう声を、メディアやSNSで、毎日のように、何度も何度も聞いていると、ポイントが、何か、とてつもなく価値のあるものに感じられるかもしれません。

ですが、これ幻想です。

その実態は、1ポイント1円に還元できるもの(サイトによっては、1ポイント、0.01円なんてこともある)です。

現金ではないから、還元の手間があるし、使用期限があるものもあるし、使用できる場面も限られています。

しかも、中途半端にポイントを貯めると、「ポイントを使わなきゃもったいない」という気持ちのせいで、その時、必要でないものを買うはめになります。

「ポイント」という言葉は、外来語なので、「クレジットカード」「デビットカード」「プチプラ」といった言葉と同様、スマートで洗練された、ポジティブなイメージがあるかもしれません。

そのイメージにだまされないように。

今日から、「1ポイント」と言わず、「還元の手間がある1円」と思ってみては?

すると、「68ポイントの失効がもったいなくて、1300円の、本当はいらない、遠からずガラクタになる雑貨」を買う暮らしから抜け出せると思います。

3.用もないのに接触する

必要もないのに、ショッピングサイトにアクセスしたり、お気に入りリストを作って、毎日のように眺めたりする。

こうやって、あなたは、その商品とやたら接触していませんか?

もしそうなら、接触しすぎないでください。

人は、特定の刺激に接触すればするほど、対象に好感をもちます。

これは、単純接触効果(mere exposure effect)と呼ばれる心理的な傾向です。

めったに会わない人は、「ほとんど知らない人」ですが、会社で毎日のように会う人は、最初はいけすかなくても、だんだん「親しい人」や「仲間」に変わっていきます。

日本では、仕事のあとの飲み会のように、仕事と全然関係ないのに、同僚と会うイベントがあるから、ますます接触して、ますます好きになります。

もちろん、限度はありますよ。毎日見てると飽きますから。

物に対しても、単純接触効果は発揮されます。

売り場で、類似品を見比べている時、「CMでよく見ているほう」や「実家で、お母さんがいつも使っていたやつ」が、好ましく感じられ、買ってしまうのではないでしょうか?

通販ショップや、お気に入りリストに入っているものたちを、何度も見ていると、「なんとなくいいな」と思っただけのものが、「いま、すぐに買うべきなもの」や「私の人生に必要なもの」に変わりますから、気をつけてください。

私も、以前、アマゾンのお気に入りリストをよく眺めていたことがありましたが、この時は、今よりずっとよく買い物していました。

今は、サイト上でお気に入りリストは作っていません(アナログの「買い物を30日間待つノート」は作っています)。

まあ、買わない挑戦をしているので、ショッピングサイト(アマゾン)を見るのは原則、月に1度です(臨時収入があったときは、買い物してもいいというルールもあります)。

誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。

4.クレジットカードでウォンツを買いすぎる

以前、節約法として、ニーズ(必要なもの)とウォンツ(必要じゃないけど欲しいもの)を分けることをおすすめしました。

ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること

べつに、ウォンツを買ってもいいのですが、ウォンツを買うときに、クレジットカードを使いすぎないでください。

ニーズにクレジットカードを使うことは致し方ありません。

「今すぐ必要なんだから、手元にお金が入るまで待てない」というときもあるでしょう。

私で言えば、パソコンは毎日、仕事で使っているから、これがこわれたら、すぐ調達しなければなりません。

自分のブログの更新は止まっても別にいいでしょうが、雑誌に頼まれた原稿を期日までに書き上げて送らないと、先方に迷惑がかかります。

ところが、ウォンツは、別にどうしても今すぐ必要なものではありません。

ウォンツの調達に、気軽にカードを使っていると、金に糸目をつけない状況となり、ガラクタの培養が進むのでやめましょう。

ネットショップの場合、クレジットカードしか決済方法がないことも多いと思います。

その場合は、支払う分のお金を先に用意して封筒に入れておく、引き落とし口座にその分のお金を入れておく、デビットカードを使う、などして、必要な分のお金を確保したうえで買ってください。

5.買い物で感情のバランスを取る

それが必要だから買うのではなく、自分の感情を処理するために、買い物をすることがよくあります。

すごく楽しいことがあって、気分が高揚しているから、買う、逆に悲しいことがあって、落ち込んだ気分を上げたくて買う、退屈しのぎに買う、寂しいから買う、ストレス解消のために買う、など。

そういうことは、誰しもあるので、「100%やめたまえ」とは言いません。

けれども、浮いたり沈んだりしている感情の波を、平静の波に戻すためにしている買い物が多いなら、そのことを自覚してください。

そして、穏やかな波に戻すべつのやり方を見つけましょう。

自分にごほうびをあげたいなら、物を買うのではなく、会いたかった人に会いに行く、やりたかったけどやらずにがまんしていたことをやる、試したかったことをする、読みたかった本を読む、早く寝る、など。

お金を貯めたいなら自分へのご褒美という名の浪費はやめる。

寂しいからものを買っている人は、友人や親に電話するとか、友人に手紙を書くとか。

探せば、むやみやたらとする買い物より健全な方法はいくらでもあります。

ネットショップで買いすぎる人向けの記事

ついで買いや合わせ買いをしない方法~ネットショップ編

知らないうちに増える通販サイトのアカウント。不要なら削除だ。

より環境にいいネット通販の利用の仕方を考える。

買い物依存症を治す11の方法(ネット通販編)

物を増やしたくないなら要チェック!危険な通販の7つのワナ

義理母の浪費癖、ネット通販での買い物癖を直すには?←質問の回答

*****

自分から、買いたい気持ちを高めてしまう悪い習慣を5つ紹介しました。

今回は書きませんでしたが、SNSのせいで、買い物が増えている人は、SNSの使い方を少し変えてください。ショッピングは買い物に大きな影響を受けます。

SNSは依存してしまうことがあるので、要注意です。

先日、機能不全家族が出てくる映画を見ました。この人たちは、誰も家族に本音を言わないし、本性を見せません。

本音は全部、SNSで言っています。動画にして投稿したり、チャットで浮気相手にしゃべったりして。

ありそうなことです。

☆2022/08/20追記:この映画のタイトルを教えてほしいという問い合わせがありましたので追記します。

ミヒャエル・ハネケ監督・脚本の『ハッピーエンド』(Happy End)です。

私はおもしろい映画だと思いましたが、映画に何を求めるかは人それぞれなので、誰にでもおすすめというわけではありません。





食器でいっぱいの食器棚いらない物をもっと捨てたいけど、うまく捨てられない。この悩みを解決する3つの基本的な考え方。前のページ

ためこみすぎた思い出の品を片付ける具体的な手順。次のページ古いCDと本を片付ける

ピックアップ記事

  1. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…
  2. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  3. 筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付…
  4. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。
  5. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…

関連記事

  1. スマホでショッピングしている女性。

    買わない

    買い物癖がリバウンドしたらするべきこと~自分の行動を客観的に見るべし。

    買いすぎない生活をしていたのに、また買うようになってしまった。どうした…

  2. スーツケースに入れた靴とシャツ

    ファッションをミニマルに

    着ない服ばかり買ってお金を散財する生活から抜け出す方法。

    ちゃんと着る服だけを買う人になる方法を5つ紹介します。物理的な…

  3. スーパーマーケット

    お金を貯める

    節約したいなら知っておきたいスーパーマーケットの買わせる戦略10個

    アメリカのスーパーマーケットが1つでも客に買わせるために使っているさま…

  4. ウインドウショッピング

    買わない

    お金を残したいあなたへ伝える、買い物したいなあ、と思ったらやるべき5つのこと。

    「買わないチャレンジ」はすごいと思うが、私にはむずかしい。いつ…

  5. カードを使いすぎてストレスをためている女性

    買わない

    買いすぎをストップ! クレジットカードの使いすぎから抜け出す最初の一歩。

    クレジットカードの使い方を見直したいという読者のお便りを紹介します。…

  6. 買い物途中の人

    買わない

    買わない生活に慣れてきた。買わない挑戦、10月の振り返り。

    余計なものは買わない挑戦、2019年の10月の振り返りです。「…

文庫本『それって、必要?』発売中。

「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,827人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. 4人家族
  2. 片付いた机の上
  3. 片付いたリビングルーム
  4. チャレンジする女性
  5. ベッドにスプレーする女性
  6. 目標に向かう旅をする女性
  7. 引っ越しの荷造りをしている女性
  8. 小さなアパート
  9. 引き出しの中の服
  10. パントリーをチェックしている女性

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. ベンチで読書
  2. 古い家
  3. ティーカップ
  4. ノートパソコンに向かっている女性
  5. 小さなカップケーキ
  6. 台所(昭和風)
  7. 愚痴を言うおばさん。
  8. コクヨパワーフィット
  9. 水の流れ
  10. 笑顔

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP