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カフェインの摂りすぎはあまり身体によくない、という話を前回書きました。今回は、もしコーヒーを飲むのをやめたらどんなどんないいことがあるのかそのメリットを10個お伝えします。
先週の記事にも書いたように、カフェインの生理作用は個人差があります。誰もが必ずこうなるとはいいきれません。ですが、高い確率でこうなるのではないか、と考えられています。
0.やめた直後は気分が悪い
カフェインを大量摂取していた人は、気分が悪くなります。これはコーヒーへの依存(コーヒー中毒)の離脱症状なので仕方ありません。
これまでカフェインの力で、朝、シャキッとしたり、元気になっていたので、やめるとどんよりするのです。
頭痛、疲労感、イライラなどが起こるかもしれません。
離脱症状が重い、ということはそれだけ依存している証拠です。
ここで気分が悪ければ悪いほど、この先、ものすごく健康になれる、明るい未来が待っている、と考えられます。
どんな禁断症状が出るか、詳しいことはこちらをごらんください⇒カフェインを抜きたい人へ。コーヒーのやめ方、実用的なアドバイスつき
私自身は、大量摂取していた紅茶を少しずつ減らしたので、頭痛は起きませんでした。
いきなりやめず、1週間~1ヶ月ぐらいかけて少しずつ量を減らすほうがいいかもしれません。
1.適正体重になる
これまでコーヒーに砂糖やミルクをたっぷり入れて飲んでいた人は、余計なカロリーを摂らなくなるので、やせてゆきます。
スターバックスで甘いコーヒードリンクを飲んでいた人は特にそうでしょう。
スターバックスのコーヒー飲料が甘い話は前回の記事でふれました⇒意外と知られていないカフェインの5つの害。眠れないだけじゃない。
ブラックで飲んでいた人は体重は変わらないか、逆に太るかもしれません。
カフェインを摂ると交感神経系が活性化され、血糖値があがります。闘争モードになるので、食欲や免疫はダウンします。
だから「食欲を抑えるためにコーヒーを飲みましょう」とか、「ダイエットにコーヒーがいい」と言われます。
ゆえにコーヒーをたくさん飲んでいた人は、やめるとおなかがすくかもしれません。さらにコーヒーはカロリーの燃焼を促すので、それもなくなります。
しかし、ジャンクフードを控え、ヘルシーなものを意識して食べていれば、長い目で見ると、体重は適正になる、と考えられます。
太りたい人は、コーヒーはやめたほうがいいです。
2.眠りの質があがる
寝る直前(6時間ぐらい前から)にカフェインを摂ると、眠りが浅くなります。
これを取り去るわけですから、夜ぐっすり眠れます。カフェインが睡眠に与える影響は個人差がありますが。
毎朝コーヒーを飲んで、頭をシャキッとさせている人は、睡眠の質が悪いから、朝どんよりしているのかもしれません。
どんより気分解消のために飲むコーヒーのせいで、またその日もよく眠れず、翌朝もまたどよよんとした気分で目覚める、だからコーヒーを飲む、という悪循環にはまっている可能性があります。
やめた直後の調整期間がすぎれば、前よりぐっすり眠れます。
睡眠の質があがれば、全体的に健康になり、しストレスも減ります。コーヒーの力を借りることなく、パフォーマンスがあがります。
3.気持ちが穏やかになりストレスが減る
カフェインは人を興奮させる物質です。
カフェインを摂るとアドレナリンがでて、「逃走か闘争モード」になります。血管が収縮し、血圧もあがります。
これがなくなれば、逆にゆったりおだやかな気分になります。
アドレナリンは怒りやイライラを起こします。コーヒー飲みすぎて、アドレナリンを分泌すると、別に怒らなくてもいいところで、怒ってしまうのです。
カフェインを控えれば、怒りやすい気質が改善され、心配ごとも減り、ストレスも減ります。
ただ、闘争的になったほうがいい場面では、逆効果かもしれません。
4.胃の調子がよくなる
コーヒーを飲みすぎると腸内環境が乱れます。やめれば、胃腸の機能がアップします。
コーヒーにはいろいろな油や酸が含まれています。もともとが豆(種子)なので、油脂が出ます。
この油や酸が胃にはたらきかけて、胃酸がたくさん分泌され、それで胃が荒れてしまう、と考えられています(とくに胃がからっぽのときに飲むと)。
コーヒーを飲むとおなかがゆるくなるので、便秘の人が下剤としてコーヒーを服用することもあります。
ほかにもコーヒーは胃腸や肝臓に負担をかけています。利尿作用もあるので腎臓にも何らかの働きかけをしています。
せっかくミネラル豊富な食事をしても、一緒にコーヒーを摂取すると、マグネシウムの吸収が妨げられる、という説もあります。
コーヒーをやめて、変に胃腸を刺激することをやめれば、腸内環境はよくなります。
5.血圧が下がる
3番に書きましたが、カフェインは血管を収縮させて血圧をあげます。人によってはかなり血圧があがってしまうそうです。
コーヒーをやめれば、血圧が下がり、心臓に負担がかかりません。
高血圧の人、腎臓が悪くて血圧が高い人は、コーヒーをやめることで、大きな恩恵を得られそうです。
ストレスがなくなって穏やかな気分になるので、これも心臓にいいですね。
6.頭痛がなくなる
カフェインは頭痛の原因の1つです。
朝コーヒーを飲んで、数時間後に、頭痛がする、ということはわりとよくあります。これはカフェインに依存しているからです。
またカフェインの摂りすぎで頭痛がすることもあります。
こちらに書いたように、カフェインは脳内の物質を変容させます⇒コーヒー中毒になっていませんか?カフェインの依存性をわかりやすく解説
頭痛が引き起こされても仕方がない、と思われます。
カフェインが切れて頭痛がする人は、またコーヒーを飲めば治ります。しかしこの方法をとると、一生コーヒーを飲み続けることになり、身体に負担がかかります。
コーヒーを飲むと頭痛が収まると自覚している人は、かなり依存しているのではないでしょうか?身体にカフェインに対する耐性がだんだんきていくので、飲む量が増えていたら要チェックです。
コーヒーを飲むと頭痛がなおる、と考えている人は、そもそもその頭痛はカフェインが引き起こしているかもしれないのです。
カフェインの摂取を少しずつ減らしていくと、頭痛もおさまっていきます。
7.歯にしみがつきにくくなる
コーヒーや紅茶に含まれるカフェインは歯の黄ばみの原因になります。
私が紅茶をよく飲んでいたときは、歯医者でクリーニングしてもらっても、すぐに歯にステインが沈着してとても汚い歯になり、娘に嫌そうな目で見られていました。
カフェインをやめたら劇的に改善されました。
人に、カフェインをやめてどうなったか、と聞かれれたら、私は「健康になったと思うけど、カフェインをやめたせいかどうかはわからない」と答えるしかありません。
砂糖やジャンクフードを控えるとか、運動をする、夜はしっかり寝るなど、ほかにも健康によさそうなことをしているからです。
ですが、歯にしみがつきにくくなったのは、まぎれもなくコーヒーや紅茶をやめたせいです。
8.節約できる
コーヒーや紅茶は嗜好品で、わりと値段が高いです。外でコーヒーや紅茶をいっさい飲まなくなったので、ものすごくお茶代が減りました。
私は、コーヒー、紅茶、緑茶、みんなやめてしまって、水と柿の葉茶とハーブティー(おもにミントティー)を飲んでいます。
私が飲んでいる柿の葉茶は、「柿茶」という商標名で、四国産の無農薬の製品です。これはちょっと高くて、4グラムのティーバッグが96個入って、税込み7620円です。
ですがこのティーバッグで1リットルの柿茶を作れるので、1日1ティーバッグしか使いません。1日あたり79円という計算になります。
1つで、2~3煎出るので、2日同じティーバッグで出した柿の葉茶を飲むこともあります。
柿の葉茶について⇒柿の葉茶はここがすごい、ビタミンC効果で美容と健康の救世主
9.水の摂取が増える
コーヒー、紅茶、緑茶をやめたので水を飲む量が増えました。
水はたくさん飲んだほうが健康によい、と言われています。
水について⇒こんなに水はからだにいい~今すぐ水を飲むべき7つの理由~ミニマリストへの道(32)
ですが、ほかの飲み物を飲んでいると、なかなか水の摂取量が増えません。
私が紅茶の量を減らしたのは、代わりに水をたくさん飲みたいから、という理由もあります。
10.コーヒー関係の食器や雑貨が不用になる
コーヒーをやめればコーヒーを煎れるもの(コーヒーメーカーなど)も、コーヒーを入れるもの(コーヒーカップやソーサー)も不用になります。
砂糖やミルク(フレッシュ)を使っていた人は、それも不用になります。
お客さん用に少しは持っていなければならないかもしれませんが、自分の物は数をぐんと減らせます。
以前家にはわりと大きなコーヒーメーカーがありましたが、私が飲まなくなってから夫はコーヒーメーカーをダウンサイズしました。
私は紅茶を入れるためのガラスのポットや陶器のポット、たくさんのマグ、砂糖入れ、ミルク入れ、紅茶の葉をすくうスプーンなど、すべて断捨離しました。
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このようにコーヒーをやめるといいことがたくさんあります。逆にデメリットはあるのか、と考えてみましたが特に思いつきませんでした。
コーヒーには抗酸化物質がたくさん含まれているのでその恩恵がなくなるのはもしかしたらデメリットかもしれません。
しかし、野菜と果物をたくさん食べ、身体に害のある食べ物を控えることで、この問題は解消できます。
人によってはティータイムがなくなって寂しい、なんてのがあるかもしれません。
ですが、ハーブティや白湯を飲んでおけば、ティータイムはなくなりません。コーヒーの代わりに飲むといい飲料はこちらで紹介⇒コーヒーの代わりになる飲み物11種類。カフェインを控えたいあなたへ
まあ、こんなことを書いてもコーヒー信者はたくさんいるし、コーヒー産業にたずさわる人は「アルコールやタバコみたいな健康被害が出ていないからやめる必要はない。むしろこんなにいいことがいっぱいある」と言うでしょう。
コーヒーの消費がダイレクトに結びついている健康被害は科学的に証明できないかもしれません。
コーヒーは嗜好品なので楽しく飲んでいる人に、どうこう言うつもりはありません。ですが、今、単なる習慣で大量消費していたり、身体に何らかの不調がある人は、一度コーヒーをやめてみるか、少し量を控えることをおすすめします。
経済状況や体調に変化があるかもしれません。
不調とは頭痛、生理痛、疲労感、湿疹(コーヒーにアレルギーのある人がいます)、ひどいストレスなどです。
いつも不調だとそれが普通になってしまうかもしれませんが、不調を改善する方法もあるのです。