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必要以上に他人の目を気にしすぎて、よけいなストレスを抱え込む人がそれはもうたくさんいます。
みんな自意識過剰(じいしきかじょう)なのです。
人の目を気にするのをやめれば、すぐにラクに楽しくなれます。今すぐ、よけいな心配を捨ててください。
この記事では他人の評価を気にするのをやめるために、
●なぜ人の考えることを気にしてしまうのか?
●人の目を気にしすぎるとどうなってしまうのか?
●気にしない方法
この3つをお伝えします。
なぜ人の考えることを気にしてしまうのか?
人はもともと人の意見を気にするようにできています。
人間は社会的動物。仲間とうまくやらないと、生きながらえません。
赤ん坊のとき、親に嫌われたら、生きられません。種の保存のため、赤ん坊は可愛く生まれる、という説があります。詳しくはこちら⇒かわいい雑貨への執着を手放す簡単な方法:ミニマリストへの道(85) 「かわいい物が求められる理由」のところです。
部族とか種族、村社会で、嫌われ疎外されると、命を落としてしまうかもしれません。
そのため、人間は、人に好かれるように、嫌われないように行動するようにできているのです。
実際、人の気持ちを考えることは重要ですし、周囲の人の気持ちを無視した行動をとっていると、健全な社会生活を営めません。
ところが、別に考えなくてもいいところで、やたらと周囲の人の気持ちや考えを、重要視してしまう場合があります。
よく悩み相談をもらうのですが、「う~ん、そこ、気にするとこじゃないよね」としばしば思います。
たとえば、この方の場合、お義母さんの言うことなど気にせず、ノーと言えばいいだけ⇒義理母が余計なものをくれる問題の解決法は、きっぱりノーと言うことに尽きる。
自分の本心を伝えきることができれば、悩みは生じません。
なぜ自分の意図を伝えられなのか?
お義母さんの機嫌を損ねたくないのか、ご主人の気持ちを逆なでしたくないのか、それとも、いい嫁のイメージにしばられているのか、その理由はわかりません。
この方も、人の言うことを先回りして気にしなければ、すぐに決断できます⇒習い事をやめたいのに、やめられない。そんな時はこうする
人は、他人と協調する一方で、自分の考えも育んでいます。
自分の好きなもの、自分のやり方、自分の意見。
あまりに他人の意見(それも自分で勝手に思い込んでいるもの)ばかり尊重して、自分の気持ちを粗末に扱っていると、幸せになりません。
いつまでも不満が残ります。
こんな人は、他人の目を気にしすぎ
自分がどうしたいかよりも、他人を喜ばせることを優先してしまう人は、自分がそういう発想をしていることに気づいていません。
そういう考え方が癖になっているのです。
以下のような状況によく見舞われるなら、自分の気持ちより、他人の意見を重視しています。
1)やりたくないことを無理にやり、あとでネガティブ感情にさいなまれる
本当はいらない贈り物を無理に受け取り、あとで、「こんなものを押し付けるなんて、なんて人なの。常識ないわね」と相手をうらんだりすることです。
今の状況は、ノーと言わない自分の責任だとまったく気づきません。
気づいたとしても、「どうして、私は、はっきりノーと言えないのかしら」と自責の念にかられます。
2)自分がほしいものや、したいことがわからない
他人の評価ばかり気にしていると、自分のやりたいことや、ほしいもの、求めていることがわからなくなります。
以前、花瓶がほしいけど、選び方がわからない、という質問をもらったことがあります⇒自分の物の選び方や買う基準がわからない、という質問の回答。
この方は「ブランド物に興味がない自分は変なのだろうか」という疑念を持っています。
でも、ここ、全く気にするところではありません。
何かに興味がある、興味がない、という気持ちは自分の心の中から湧き上がってくるもの。
他の人が、「あなたはこれに興味を持つべきだ」と決めることではないのです。
いつも他人の目を気にする発想をしていると、自分のほしいものを人に決めてもらわないと、先に進めない、という不思議な状況に陥ります。
3)気づくと、本当は嫌いな人と時間を過ごしている
人の評価が気になる人は、自己主張が苦手なので、本当は嫌いな人と、いつも一緒にいることが多いです。
誘われたら断れないのです。
行きたくない飲み会にも行きます。行きたくない3次回までつきあいます。
たまのことならよいのです。
ですが、毎回、本当は行きたくない集いに行っている、本当はやりたくない行事を行っている、本当は会いたくない人たちと、顔を引きつらせながら、時間を過ごしているとしたら、他人の評価を気にしすぎています。
4)意思決定ができない、決めるのに苦労する
2番で書いたように、自分の好きなものや、やりたいことがわからなくなるため、自分のことなのに決断できなくなります。
先に紹介した、「どのお稽古ごとをやめたらいいのかわからない」というのがこれです。
また、「何を捨てたらいいのかわからない」、「捨てたあと、後悔しそうです(だから捨てられません)」なんて人も、自分のことなのに、自分で決断できていません。
2つあるタンスのうちどちらを捨てたほうがいいか、という質問をもらったことがあります⇒実家の片付けが大変すぎて母は病気になりました 「タンスの捨て方で悩んでいます」のところです。
自分の理想の生活や、自分の好きなものがはっきりわかっていたら、どちらを捨てるべきかは自分ですぐわかるります。
人の評価ばかり気にしない方法
人の考えや、体裁ばかりを気にしない方法を3つお伝えします。
1)自意識過剰な自分に気づく
まず、他人の考えを必要以上に気にしているその事実に気づいてください。
誰でも、他人の意見を気にしています。
人の思惑を気にしないのは、生まれたばかりの赤ん坊だけじゃないでしょうか?
だから気にするのは普通なのですが、悩みが多い人や、不幸せな気持ちにさいなまれることが多い人は、他人軸で生きています。
他人の評価を気にしているとき、自分の気持ちを客観的に見てください。
人の評価を重要視しているのはこんなときです。
●すごく恥ずかしい、恥だ、と思うとき。
羞恥心(しゅうちしん)を感じているときは、他人の目を意識しています。
そもそも羞恥心は、辞書(ブリタニカ国際大百科事典)によれば、「自己の肉体的あるいは精神的欠陥が他人の注意の対処になっていると気づくときに出現する根源的感情」です。
他者の目があるからこそ、恥が生じます。
まあ、中には、「自分に恥ずかしい」という状況もありますが。
「恥ずかしいな」と思ったら、どうして恥ずかしいのか考えてください。
●やりたいことをやれない時
ずっとやりたいと思っていることがあるのに、やらずにいることがあるなら、その理由は何でしょうか?
やりたいことをやれない理由はいろいろあります。
時間がない、お金がない、なんてのはよくあるケースです。
しかし、もう一歩深く考えてみると、誰かの許可や、世間の承認が必要だと考えているから、できないという自分に気づきます。
今は違うでしょうが、昔は、一家の主婦が外に働きに出るとき、ご主人やお姑さんは、「家(うち)が傾いているって思われるからみっともない」などと言って止めたものです。
やりたいことがあるのに、やれないと思ってやらないでいるとき、他人の許可を求めていることが多いのです。
2)自分の本当の気持ちをさぐる
自分が本当にほしいものは何か、やりたいことは何か、自分は今、何を感じているのか、自分の本当の気持ちが何であるのか考えてください。
他人の考えを気にしている人は、いつも自分の気持ちを押さえつけています。
だから、時間をかけて、じっくり考えないと、なかなか本当の気持ちはわかりません。
自分の気持ちをさぐるため、以下の方法をおすすめします。
●モーニングページを書く⇒モーニングページの書き方、やり方を教えてほしいという質問の回答。
●1人だけの時間を持つ自分1人の時間を持つ5つの方法。時には他人の声や視線を断捨離する。
3)勝手な思い込みを捨てる
「人は私のことをこう思っている」という思い込みを捨てます。
世の中は自分中心に回っていません。
みんな、自分は世界の中心だと思っているかもしれませんが、そんなふうに思っている人達が、てんでんばらばらに生きているのか、この世界なのです。
他の人も、「こんなことすると変に思われるかな」と他人の目を気にしながら、自意識過剰気味に生きています。
つまり、みんな他人のやることをそこまで気にしていないのです。
それは自分のことを考えてみるとわかるでしょう。
「これをすると(しないと)、人は私のことをこう思う」という心配で忙しく、他人のやったことにまで注意が向いてないはずです。
人の目を気にしすぎる人は、「こんなことすると、こう思われるに決まっている」と思い込んでいるだけなのです。
それは自分が勝手に脳内で作り上げた考えです。
実際に、その行動をして反応を見たり、他人にインタビューしたり、リサーチして得た結果ではありません。
すべては思い込みであり、自分の頭の中だけで起きていることです。
別の言葉で言えば、妄想でありフィクションなのです。
思い込みを捨てて、もっと客観的に物ごとを見てください。
過去記事でも、他人の目を気にしない方法を書いています。
人の目が気になる人へ⇒他人にどう思われるか気にしないで自分らしく生きる7つの方法。
世間体という見えない鎖でガチガチに縛られている人へ⇒世間体を気にするから物もストレスも増える。気にしない方法教えます。
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今回は、周りからどう思われているのか気にするのをやめることをおすすめしました。
会社で共同事業しているとか、学校でグループワークをしているときは、一緒に行動している人の気持ちを慮るのは大切なことです。
しかし、自分が余暇に何をするか、何を買うか、何を着るか、何を捨てるか、なんてことは、もっと自由にやっていいのです。
最後に英語の名言を紹介します。
An entire sea of water can’t sink a ship unless it gets inside the ship. Similarly the negativity of the world can’t put you down unless you allow it to get inside you.
海の水のせいで船は沈んだりしない。それが船の中に入り込まない限りは。
それと同じように、世界にあるネガティブな意見のせいで、人は倒れたりしない。その人がそれを自分の中に取り込まない限りは。
この世界が自分に対するネガティブな評価で満ちていたとしても、その評価を自分が採用しさえしなければ、自分は大丈夫である、ということです。
ふつうに暮している限り、そんなに人にとやかく言われることはありません。「こんなことするとこう思われるかも」という恐怖は思い過ごしにすぎないのです。
仮に、本当に人からいろいろ言われたとしても、その意見を採用するかどうかは、自分自身で決められます。
一番大事なのは、「自分がどう思うか」なのです。