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そこそこ年収があるのに、お金を貯められない人がいます。理由は1つだけです。無駄遣いが多すぎるから。
では、なぜ無駄遣いをしてしまうのか?
ほとんどの場合、心理的な要因のせいです。過去、私も無駄遣いをたくさんしていましたが、やはり気持ちに問題がありました。
この記事では、無駄遣いをしてしまう心理的な傾向とその対策を5つに分けて紹介します。心を整えさえすれば、無駄な買い物が減り、お金を貯められるようになります。
1.お金に対して無関心・無頓着
昔の私がこれでした。
お金について考えたくないので、いつもどんぶり勘定。特に必要でもない服をたくさん買い過ぎて、必要なものを買うお金がない、なんて事態に陥ったものです。
実家暮らしだったので、人並みの生活はできていたものの、クレジットカードの引き落とし日に、通帳の残高が足りなくて、何度かひやひやしました。
交通費が足りなくなったこともあります。
以下の質問にさっと答えられないなら、あなたはお金に無頓着すぎます。
●いつ、クレジットカードの支払いが引き落とされるのか?
●毎月、どれぐらい収入があるのか?
●毎月、どれぐらい支出があるのか?
●月々の支出のうち、額が大きいものトップ3は?
無頓着な人たちが、家計を改善するのは、比較的簡単です。今より、自分のお金に注意を向けるだけでいいのです。
最初にやるべきことは、自分の経済的な状況に直面すること。
どこにどれだけ貯金があるのか? 家の中にある現金は今どれだけなのか? 月々の支出はどれぐらいなのか? すべて明確にします。
月々の支出を把握するために、お金を使うたびに、メモ帳やスマホにメモします。
頭の中でぼんやりしていたものを、できるだけ具体的な形に変換するのです。
お金は、すべて数字に直せるので、具現化は簡単です。ぼんやりしているものを、くっきりさせるために、できることはすべてやってください。
こうした作業をしているうちに、次第に、お金について関心が芽生えてきます。
お金の流れに意識を向けることは、金運アップを期待して、財布を新調したり、お札の入れ方を工夫するなんてことより、よっぽど重要で、効果があります。新しい財布を買えば、その分またお金が出て行くだけです。
育児でネグレクトをすると、子供が大きくなったとき、本人はもちろんのこと、親にもしっぺ返しがあります。子供の世話を適正にすれば、良好な親子関係を築くことができて、親子とも幸せになります。
お金も子供と同じで、無視すべきではなく、ある程度関心を寄せるべきなのです。
2.毎日が不幸でストレスがいっぱい
日々の暮らしが楽しくなく、うつうつとしている人は、お金を使うことで幸せになろうとします。よって、消費が増え、お金が貯まりません。
このブログを始めてから、いろいろな方からメールをいただくようになりましたが、「うつを患っています」「不安症です」という人が思いのほか多いのでびっくりしました。
当ブログは片付けや断捨離ブログなのに、やたら心の話が多いのは、そういう読者のニーズを汲み取っているからです。
調べてみると、うつ病にかかっている人はどんどん増加しています。
現代はストレスが多い社会です。なぜストレスが多いのか、私の考えはこちらに書いています⇒ストレスでいっぱいなら、今日から捨て始めよう。「持たない暮らし」が自分らしい生き方を実現する理由とは?
病気になっていない人でも、日々、何かしら、うつうつとしたり、不満だったりすることは多いと思います。
その不幸せな気分を買い物によって解消しているので、お金がどんどん出ていき、ガラクタが増えるのです。
ストレスによる甘い物の食べ過ぎと同じですね。
これを改善する方法は2つあります。
1)不満やストレスの元をなくす
代表的なストレスの元はこちらに書いています⇒イライラには理由がある。ストレスをおこす7つのものを知り、自分で取り除こう。
2)買い物以外の行動でストレス解消する
おすすめは運動です。現代人がうつうつとしてしまう理由の1つに、運動不足もあります。どんなに幸せな人でも、ずっとパソコンやスマホを見ていたら、だんだんうつうつとしてきます。
睡眠不足の人も多いので、ぐっすり寝るのも忘れないでください。
お金のかからないストレス解消法を紹介しています⇒疲れたときはこれ。5分あればできる簡単なストレス解消法10選
ストレスノートを書くのもおすすめです⇒買い物はやめられる。お金を使わないシンプルなストレス解消法
2分で気分転換するやり方⇒嫌な気分や落ち込みを2分で解消できる7つの簡単な方法。
3.安物買いの銭失い
節約法の1つに、セールや割引をうまく利用する、というのがあります。ポイントは、「うまく利用する」という点です。セールが好きな人は、自分は賢い消費者だと思っていますが、ほとんどの場合、お店にうまく利用されています。
安物が好きな人は、「安いから」という理由だけで、必要ないものを買ってしまうため、結果的に損をしています。この私がそうだったので、この点について、私は強い確信があります。
今でも、何かを買うときは、できるだけ安く買いたいと思うほうです。が、何かが必要になってから買うようにしています。
つまり、安いから、セールだから、お得だから買うのではなく、それが必要だから買うのです。買うと決めたものを、多少は安く買えないか、検討することはあります。ですが、たいてい、必要なその時に、さっと買っています。
このようなショッピングの仕方に変えたら、買い物に費やす無駄な時間とエネルギーが減り、さらに、片付けや断捨離に時間をかける必要もなくなりました。
結果的に、日々のストレスが減って、気持ちが整ってきたので、落ち着いて仕事や家事に打ち込めるように。
年をとってきたら、めまぐるしい生活より、心おだやかに暮したい、と思うようになりましたが、安物買いをやめることで、かなり理想に近づくことができたのです。
安い物は、余計な買い物(本当は発生しなくてもよかった買い物や取引)を生み出しています。
かくして、お得大好き主婦は無駄なものにお金をたくさん使ってしまうのです。
100均や、ファストファッションの商品は安いので、そんなに家計にダメージはない、と思うかもしれません。けれども足し算してみると、意外と使っているものです。
もちろん、時間や気力、体力も費やしています。
安物買いが銭失いになる理由はこちらに詳しく書いています⇒安物買いの銭失いをやめたほうがいい6つの理由。貧乏人ほど要注意。
4.セルフエスティームが低い
セルフエスティームとは、ありのままの自分を大事に思える気持ち、自己肯定感です。
これが低いと無駄遣いが増えます
ビリー・ジョエルのヒット曲に「素顔のままで(Just The Way You Are)」という歌があります。
ありのままの君が好きなんだから、そのままでいてね、変わらないでね、という歌です。
冒頭の歌詞は Don’t go changing, to try and please me (変わらなくてもいいよ、僕を喜ばそうとがんばらないで)。
途中に、Don’t go trying some new fashion Don’t change the color of your hair(新しいファッションを試さないで、髪の色を変えないで)とあります。
恋人の言葉を聞いて、彼女が、「そうか、私はこのままでいいんだ」と思えれば、セルフエスティームは高いです。
しかし、自己肯定感が低い人は、「私はこんなんじゃだめ」と思うため、彼氏や夫、周囲の人や世間を喜ばそうとして、よけいな物を買ってしまうのです。
たとえば、服、バッグ、靴、化粧品、雑貨。物理的に年をとったあとも、整形や化粧品に頼って、人工的に若作りをします。これらすべてのことにお金がかかります。
所持品だけでなく、住む家、乗る車、休暇の過ごし方、すべてに見栄を張り出したら、お金がいくらあっても足りません。
見栄が家計を狂わせる話⇒貯金できないのは見栄を張るから。よく見せようとすることの恐ろしさとは?
このパターンの恐ろしいところは、自分が見栄で買っているのか、必要だから買っているのか、本人にもよくわからないことです。
周囲や世間を喜ばせることを選んで生きてきた人は、すっかりそういう発想になっているため、その生き方のどこが悪いのかよくわからないのです。自分にとってはごく普通のことだからです。
ごく普通のことなので、「自分軸が大事です。いやなものにはノーと言え」と書かれた記事を読んでも、自分ごとには思えません。
もし、ブログやSNSで見せるために、しばしば服や雑貨を買っているのなら、セルフエスティームが低いのかもしれません。
「こんなに素敵な物を使っている私のライフスタイルっておしゃれじゃないですか?」「プチプラの服で、こんなにおしゃれに装える私ってファッションセンス抜群ですよね?」と言いたくて、買い物をしているのなら、その動機は他人の歓心を買うことです。
見栄を張るのは必ずしも悪いことではないし、どこまでが見栄でどこからが向上心なのか、わかりにくいのも事実です。
しかし、買ってもほとんど着ない服、ほとんど使わないバッグ、使わない食器、読まない本などが家にいっぱいあるのなら、一度、見栄の産物ではないか、疑ってください。
自分自身にそこそこ満足できているのなら、必要なものを過不足なく買うことができます。他人を喜ばせるために生きていると、他人の価値観で選んだものが、家の中にゴロゴロあります。
もし、自分は見栄っ張りのせいで、無駄使いしている、と思うなら、他人の意見を尊重するのはほどほどにして、真の意味で自分を成長させることにフォーカスしたほうがいいでしょう。
セルフエスティームをあげる方法はこちらです⇒セルフエスティームを高めて自信を取り戻す10の方法
5.今すぐ欲しい症候群
「今すぐ欲しい症候群」とは、今、私が作った言葉です。こんな病気があるわけではありません。要するに、待てない人です。
待てない人は、「とにかく、今すぐ手にいれたいから、これ買うの」と、どんどん買ってしまいます。
今はスピード時代だから、堪え性のない人がたくさんいます。この傾向が、買い物において顕著に現れてしまうと、お金がどんどんなくなります。
お金はないけど、今すぐこの服が欲しい、このガジェットが欲しい、という人のためにクレジットカードがあります。
当座の現金がないのに、物を買えてしまうので、給料が出てから、働いてお金を貯めてから、という待つ行為ができない人は、どんどんお金を使ってしまうのです。
カード払いするとお金がなくなる話⇒クレジットカードを使うとお金を使いすぎてしまう5つの理由
なんでも、スピードと便利さを求めると、コストがかかります。
徒歩で学校に行けば、時間はかかりますがほぼ無料です。靴の消耗は早いかもしれませんが。ところが、スピードと快適さに重きをおき、車で行くと、すぐに着きますが、車の維持費とガソリン代がかかります。
別に必要でないのに、たまのお出かけのスピードを重視して、車を所有している人はたくさんいます。
買い物に行って、一から料理を作るのは手間と時間がかかりますが、一番コストがかかりません。
お惣菜を買ってきたり、電子レンジでチンして作るレトルト食品を使えば、すぐに食べられますが割高です。おまけにこのような物を食べ過ぎると、健康を害するので、医療費もかかります。
病気にはならないかもしれませんが、なんとなく体調が悪くなるので、元気になれるサプリメントを買ったりします。
極端にスピードと便利さを求めてしまうと、裏で大きな代償を払うことになるのです。
便利なことが大好きで、不便を楽しめない傾向のある人は、結果ではなくプロセスを重視すると、多少ましになると思います。
また、クレジットカードではなく、現金で支払うことをおすすめします。現金払いのほうがお金が貯まります⇒現金払いを2年4ヶ月続けて気づいた6つのメリット。貯金が増えます。
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今回は、無駄遣いをしてしまう心理的な要因を5つ紹介しました。
現代社会では、お金を使うことを仕向けられていますので、意識しないとなかなか貯金ができません。
ですが、意識さえすれば、自分で自分の悪い癖や、思考の癖を直して、貯められるようになります。買い物をコントロールできれば、買い物自体ももっと楽しめるのではないでしょうか?