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家事の中で料理が一番苦手なので、午後4時になるとうつうつとする、食事の支度を続けられる方法を教えて、というメールをもらいました。
この記事で回答しますね。
まずメールをシェアします。丸子さんからです。
料理が嫌いでどうしようもない
件名:16時から鬱
いつも参考になる記事をありがとうございます。
こちらのブログは、他の有名なシンプルライフブログとは全然違いますね。例がたくさんあるのと、掘り下げて説明してくださるので、講義を受けているような感覚です。
さて、ずっと私が抱えていることが、題名にもありますとおり、16時になると鬱のような感覚になることです。
それは16時すぎると夕飯を作らなくてはいけないからです。家事の中で一番苦手なことが料理です。
私は仕事をしていて、保育園と小学生の子供がいます。
シフト制の仕事なので、夕飯時に家にいるのは週の半分くらい。遅番の日は作りません。夫が作るか買うかしています。
休みや早番の週の半分でも作ることが本当にイヤで、16時過ぎると一気にやる気を失って、そのまま時が過ぎてしまうこともあります。
夕飯時に夕食がないので、買ってくることも多々。ワンプレートでもとても億劫で。
ごはんを炊くだけでやりきった感覚の日もあります。
頑張って作って、子供が残したりすると、もうそれがイライラしてしまって。
夫も子供たちも私が作りたくないことに気づいています。
それでなのかはわかりませんが、美味しい美味しいと褒めてくれます。特に美味しくもマズくもないのですが。
褒めてくれても作る気にならないのです。
筆子さんも料理がお嫌いなんですよね??
子供たちの健康のため、など言いますが、健康もわかるのですが、それよりも料理することがイヤで。
ケーキやクッキーなどのお菓子も作ったことがないです。
ちなみに実母は料理が得意で、〇〇の素なども使わないし、ドレッシングも自分で作っていました。
細く長く続けられる方法はないでしょうかね。。
料理は大嫌いですが、食べることが大好きです。
長々失礼致しました。
丸子さん、メールありがとうございます。
確かに私は料理が苦手です。もともと食べることにそんなに情熱を持てず、毎日同じものばかり食べていても平気です。
おいしい物を食べ歩きしたい、食べたことのない料理を食べたい、新しいレシピを試したい、季節の味を食べたい、新製品を食してみたいといった欲望は皆無です。
ですが、健康でいたいし節約したいし、買ってきたものや、夫が作ったものがおいしくないので、結局自炊しています。
こんな感じです⇒ ⇒私の好きなシンプル貧乏節約料理~料理の手間もミニマムに
丸子さんは食べることが大好きなんですよね。それならば、料理好きとまではいかなくても、もう少し料理に興味を持てる道もあるんじゃないでしょうか?
一口に「料理が嫌い」といっても、いろいろな理由が考えられます。どうして自分は料理が嫌いなのか、もう少し掘り下げて、根本的な原因を改善することをおすすめします。
以下に、料理嫌いな人や料理が苦手な人が、料理をいとう理由を7つあげます。
1.作り方がわからない
何を作ったらいいのか、どうやって作ったらいいのか、買い物はどうしたらいいのか、そういう知識がないために、おおざっぱに「料理が嫌い」と思ってしまう人がいます。
この場合の解決法は簡単です。
料理の作り方を学ぶ。
これをすればいいだけです。
初心者向けの料理本を1冊買ってきて、簡単なものを作ってみてはどうでしょうか?
いまはYouTubeで細かいテクニックを学ぶこともできます。
このときハードルを上げすぎないことがポイントです。
時間もテクニックもそんなに必要のない簡単な料理に徹してください。
同じものを何度も何度も何度も作っていれば、どんなに不器用な人でも上手になります。結局、料理も掃除も断捨離も、回数をこなして、経験値を高めれば、誰でもできるようになるのです。
私が初めて料理をしたのは、小学校の調理実習です。小学校5年ぐらいだったでしょうか。火の扱いと包丁の使い方さえ気をつければ、小学生でも料理はできます。
料理が苦手な人は、新鮮な素材を使ったシンプルな料理に徹したほうがいいです。もちろん腕があがれば、もっとこったものに挑戦してもいいのですが。
同じものを何度も作り続けて、「これなら、うまくできる」というメニューを3つぐらい作ってください。自信がつきます。小さな成功体験を積み重ねていけば、もっと料理が楽しくなるでしょう。
丸子さんのお母さんは料理が得意だそうですが、お母さんの真似をしようとしてはいけません。「~の素」を使ってもいいです。すべて手作りにこだわっているとしんどくなる一方です。
私はあまり加工食品を使いたくありませんが、これは個人的な事情からです⇒加工食品のメリット、デメリットを知り健康的な暮らしを目指す
ちなみに、ドレッシングは、私も手作りしています。単に小さな器にヘンプシードオイル、お酢、塩、胡椒を入れて、お箸でかきまぜるだけです。難しいことなど何1つありません。
2.時間を取られるからいや
料理は時間がかかるから嫌い、という人もいます。30分~1時間かけて作っても、食べるのはほんの10分ぐらいでむなしい、と考えてしまうのです。
その場合は、そんなに時間のかからない献立にすればいいのです。
それと、「料理って時間がかかる」と思い込むのをやめます。
実際に時間を測りながら料理をしてみると、自分が手を動かしているのは、そこまで長時間ではありません。鍋の中で素材が加熱されている時間は、自分は何もしていません。
ときどき、フタをとって中身をかき混ぜるぐらいです。
自分の稼働時間がどのぐらいなのか調べてみると、意外と短時間しか動いてないと気づきます。
食事の時間は、しっかりかんでゆっくり食べれば、作っている時間と食べている時間の落差が減ります。そのほうが健康にもいいです。
ゆっくり食べる方法⇒お金のかからない究極のダイエット。ゆっくりよく噛んで食べる:12月の30日間チャレンジ
日々、忙しい人は、「時間がかかるからイヤ」と思いがちです。その場合は、スケジュールを見直して、調理をする時間に余裕を持たせてください。
人間は食べたものからできています。食事の支度は優先すべき家事ではないでしょうか?
3.台所がくしゃくしゃで作業しにくい
作業環境が悪いと、料理する気になれません。
特に流しの中やカウンターの上がぐしゃぐしゃだと、毎回片付けから始まるので、そこで時間と体力を取られます。その結果、日々のおさんどんに対してネガティブなイメージを持ってしまうのです。
パントリーや冷蔵庫の中に、やたらと食材が入っていると、どこに何があるのかわかりにくいし、取り出すのも大変です。
目当ての食材にアクセスしにくいわけです。
この場合は、できるだけシンプルな台所を作るように心がけてください。
カウンターの上を片付けたり⇒キッチンを使いにくくしているストレスの元を3つ捨てる(プチ断捨離20)
流しを毎日磨いたり⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)
余分な食材を食べきったり⇒パントリーチャレンジのススメ~ズボラ主婦だからできる究極の節約方法
方法はいろいろあります。
料理が嫌いな人ほど、キッチンはこざっぱりさせておき、よけいなストレスの元を取り除いてください。
4.切れない包丁を使っている
切れない包丁、切れないキッチンばさみ、小さすぎるまな板、大きすぎる圧力鍋などなど、ツールが使いにくいと、料理が苦痛になります。
使っているとき、毎回ストレスを感じる調理ツールがあったら、もう少しよい物に買い換えてください。
基本的な調理ツールは、使いやすいものを揃えたほうがいいです。これはぜいたくでも何でもなく、必要な投資です。
不用な便利雑貨を買うのをやめれば、ベーシックな道具に投資しても、お金は残ります。
この記事で、本当に必要だと思うものをリストにしています⇒ミニマリスト主婦が伝える、台所をスッキリさせる4つのコツ。本当に必要な物とは? これはあくまでも私の考えるツールですから、ご自身の場合、どんなツールが必要か考えてみてください。
5.毎日やるのがとにかく面倒
たまに作るのならいいけれど、毎日作らなきゃいけないから、それが面倒でいやだ、と思うことはよくあります。
この場合の解決法は2つです。
1.できるだけ台所に立つ回数を減らす。
何食分かまとめて作れば、料理をする回数は減ります。
2.自分一人で作らない
家族と分業したり、時には、外食したり、半調理品を利用したり、家政婦や家事サービスを依頼すれば、作る回数が減ります。
丸子さんの場合、1週間、すべてご自身で作っているわけではありませんが、それでもまだ負担が大きい、と思うなら、もっとほかの人に作ってもらうことも考えてください。
6.献立を立てるのが面倒
作るのはそんなに苦にならないが、毎日献立を考えるのが面倒で料理が嫌い、と思ってしまうこともあります。
この場合も、ハードルを下げれば、そんなに苦になりません。
「毎日違うものを作らなくちゃだめだ」「季節の味を盛り込まなきゃだめだ」「彩りよく」「などなど、自分で勝手に思い込んでいることが多いものです。
とくに日本は食文化が豊かなので、献立にバラエティを持たせなきゃ、ああしなければ、こうしなければ、と思っている人が多いのではないでしょうか?
インスタグラムで「粗食」とか「シンプルな食事」を検索すると、筆子的には、「この食事のどこが粗食なのか?」と疑問に感じる食卓の写真がぞろぞろ出てきます。
粗食らしい粗食が見つかったと思ったら、「検査前だから、食べられない」なんてコメントがあったり。
料理が嫌いなら、ゴージャスなメニューに挑戦するのはやめましょう。
精神衛生によい献立の立て方⇒初心者のための献立の立て方のコツとストレスにならない考え方。
7.何を作っても喜んでもらえず張り合いがない
毎日がんばって作っているのに、「おいしい」とも「まずい」とも反応がない。張り合いがない、だから作りたくない、と思ってしまう人がいます。
確かに、家族に、「きょうもとってもおいしいね、お母さん(ニコニコ)」「僕、ママの作ったコロッケが世界で一番好き」「いつもおいしいご飯を作ってくれてありがとう」と言われたほうがうれしいかもしれません。
作ったものをきれいさっぱり食べ切ってもらえば、張り合いもあるでしょう。
ですが、これ、ホームドラマの中で起きてることじゃないでしょうか?
ふつうの家では、そんなにみんな、食事のたびに「おいしい、おいしい」「お母さん、大好き」なんて言わないと思います。
特に日本人は人に自分の気持ちを伝えない国民なので、黙ってもくもくと食べる人が多いのではないでしょうか。
奥さんだって、ご主人に、「あなた、きょうも会社に行くのね。本当に毎日すごいわ~」とか「きょうも会社のお仕事、お疲れ様でした。ありがとう、うれしいわ」とあまり言わないですよね。
まあ、そういうご家庭もあるでしょうが、多くの人は、毎日会社に行くのは当たり前だ、と思っています。
これと同じで、掃除、洗濯、食事の支度といった家事は、ほめられようが、ほめられまいが、やり続けるべきことなのです。別にほめられたくてやってるわけじゃないのですから。
1人でやるのがしんどかったら、家族で分業すればいいです⇒家族が家事を手伝わない5つの理由。原因をクリアして解決に導く。
どうしてもほめられないとやる気が出ない人は、自分で自分をほめてください。
丸子さんの場合、ご家族みんな「おいしい」と言ってくれてるから恵まれているんじゃないでしょうか?
自分がおいしいともまずいとも感じないのは、おなかがすいてないからです。
一般に現代人は食べすぎています。午後はおやつを食べず、ランチも軽めにしてみてください。今よりは夕食をおいしく感じます。
お子さんが残すのもおなかがすいてないからです。おなかがすいていないのに無理に食べるとかえって身体によくありません。
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ほかにも、「料理をしたくない」と思う理由はいろいろとあるでしょう。
いろいろ考えてみても、やっぱりどうしても料理は嫌だ、と思うなら、もう完全にアウトソーシングしてはどうでしょうか?
それはそれで悪くないと思います。
あと、料理を義務だと思わないほうがいいです。それは自分が選択したことです。
結婚して子供が生まれたら、父親か母親のどちらかが食事の支度をしなければなりません。子供は小さすぎて、自分で作れないのですから。
どんなにイヤでもそれは避けられないことです。
結婚して家庭を持ち、子供を産み育てる選択をした段階で、夫と協力して、日々、食卓の上に何らかの形で食べ物を出現させると決めたのです。
自分で決めたことですから、たとえ不愉快な作業でも、できるだけ楽しくできるように自分で工夫するべきではないでしょうか?