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ミニマリストへの道

最終更新日: 2018.01.4

三日坊主だった私が、継続できる人になった理由:ミニマリストへの道(105)

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私がやたらとたくさん持っていた物の中に、本や書類があります。

積ん読がいっぱいでした。

長年語学が趣味なので、使っていない参考書や問題集、書きかけのノート、勉強していない単語カードがたくさん。

ある時、大部分の本を断捨離したら、ちゃんと参考書を読み、いかすことができるようになりました。

三日坊主じゃなくなったのです。その経緯をお話しますね。



ある春の日、大量の単語カードを捨てる

2015年の4月のはじめ、私は、ため込んでいたフランス語の単語カードをどさっと処分しました。

こんな感じのものです。これはさっきまで残っていたカードですが、すでに捨てました。

カード

2009年、50歳になった年、私は2つのことを始めました。

1つは徹底的な断捨離、それが今のミニマルライフにつながっています。

もう1つはフランス語の勉強。

フランス語はラジオ講座を利用した独学です。インターネットにある情報や辞書を参考にしながら、コツコツ、単語カードを作っていました。

それがお菓子の箱にいっぱいありましたが、捨てました。

なぜか?

過去半年間、全然見直していなかったからです。単語カードやノートは見直してこそ意味があります。

まだ覚えていない単語もたくさんありましたが、自分が急に、カードを見て勉強し始めるとも思えなかったのでドサッと捨てました。

そのときにあることに気づきました。

私が、どんな参考書や問題集も3日坊主で終わる理由です。





参考書を買い集めても、勉強したためしがない女

私、長年、語学が趣味です。といってもこれまでの生涯で、一番時間とエネルギーとお金をかけて勉強したのは英語です。

娘が生まれてから12年ぐらいは、全くやっていませんでしたが、娘が中学校に入ってから、また自分のための勉強を始めました。

一番よく勉強していたのが、20代の後半から30代のはじめにかけて。そのころは、英語の教材を山と持っていました。

たくさんの参考書や問題集、プリント、ノートをかかえこんでいたのです。

参考書を買い集めるクセは中高生のときからありました。

ですが、最初から最後まできっちり目を通した参考書や問題をやりきった本など、この時点では、生まれてから一冊もなかったのです。学校で強制的にやらされるワークブックは別にして。

買い集めた書籍は、本箱の中でほこりをかぶっていました。

カナダに来る前に、たくさん持っていた本や問題集はみんな友人にあげました。よくあるパターンです。たまりすぎた本はいつも友だちに押し付けてきました。

「どうせ買っても私はやらない」ということがよくわかったので、50歳を機会に、暮しをシンプルにしたとき、この手の本を買うのはやめました。

だから、フランス語はネットにある無料で手に入る教材や、オンライン上にある教材(PDFなどデジタルなもの)を買ってやるようにしました。

物理的な本が増えないからです。

とはいえ、そう決意しても、三つ子の魂百までもとはよく言ったもので、ラジオ講座のテキストやインターネットから印刷した紙が増殖し、また捨てる、ということを繰り返しました。

単語カードもそうやってため込んでしまったものの1つです。

なぜ次々と新しい参考書を買ってしまうのか?

単語カードを捨てたとき、50歳も半ばをすぎており、同じミスを繰り返す自分にほとほとあきれました。

そして、「なぜ、自分は参考書を買ってもろくにやらず、また別の本を買って、バカみたいに物を増やすのか?」という理由を真剣に考えました。

まず、すぐに新しい本を買ってしまう理由を考えました。

1.買った本が自分に合わないから

本屋で立ち読みして「よさそうだ」と思っても、いざ、使ってみると、なんだか思っていたのと違うし、自分の目的に合わないからと、その本はうっちゃり、次の本へ行くケースです。

これは、あながち悪いことではありません。

自分に合った本じゃないと勉強しにくいです。

内容以外にも、活字の大きさや色、組み方、問題と説明の配置、本の開き具合(開きにくい本はNGとか)、携帯するなら大きさや重さなど、本の使いやすさのポイントはいろいろあります。

なんとなく使わなくなってしまう本は当然出てくるでしょう。

そのような本はさっさと断捨離して、次の本へいったほうがいいのです。

「いつかやるかもしれない」と思っても、そもそも、勉強しにくいから使わないのですから、自分が自分であり続ける以上、そんな「いつか」は来ません⇒捨てられない英語の教材を今すぐ捨てられる7つの考え方

ですが、私の場合、買ったら、それだけで満足していました。最初の数ページすらやらず、次を買っていたので、この理由はあてはまりません。

2.単に本を買うのが好き

もともと買い物が好きだったので、本も買いたいから買っていたと思います。勉強したいから、ではなく。

買い物好きだった話⇒なぜ私はあんなに物を買ってしまったのか~ミニマリストへの道(3)

これは大いにありえます。もしかしたら、この理由がすべてかもしれません。

3.もっといい本があると思って(完璧主義)

買った本よりも、もっとわかりやすくて勉強しやすい本があるんじゃないのかな、と思って、青い鳥を追いかけるパターンです。

この理由もありそうです。

この世に、完璧な参考書などないのに、自分におあつらえ向きのオーダーメイドみたいな参考書や問題数があるんじゃなかろうか、と無意識に感じていたのです。

そもそも参考書や問題集は勉強するものですから、自分なりに工夫して使うべきなのです。その点については、完全に頭から抜け落ちていました。

まあ、基本、本を買いたいから買っていたので、買いたい言い訳として、「もっと自分に合った素晴らしい本を!」などと、自分を納得させていたのかもしれません。

4.本屋にたくさんあるから

すでに1980年代から、英語の勉強本は山のように出ていたので、昔は、どんどんよさそうな本に目移りしていました。

50歳の半ばをすぎていた私はミニマリスト度はあがっていたと思います。レクリエーションとしての買い物はしなくなっていたし、完璧にこだわることもなくなっていました。

けれども、「本屋にたくさんある」という問題は自分ではコントロールできません。

そこで、いくら本屋に新しい本が出ても、自分には関係ないことにすることにしました。買わない挑戦を始めたのです⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。

なぜ、買っても勉強しないのか?

次に、なぜ勉強本を買ってもちゃんと読んで、使わないのか、考えてみました。

1.時間がないから

ほかのことで忙しく、なかなか買った本を開いて勉強する時間がない、と思いました。

学生のころは、勉強ぐらいしか自分の果たす責任はありません。それなのに本を使いきらなかったのですから、ほかにやることがたくさんある現在は、買っても無駄になるのは目に見えています。

この点に関しては、優先順位を考えたり、家事の効率化をして、工夫することにしました。

優先順位の考え方⇒人生で解決すべき問題の優先順位のつけ方。何から始めたらいいのかわからない人へ。

家事の効率化の工夫⇒村川協子の「アイデア家事の本」で学んだ家事の効率化の3つの柱~ミニマリストへの道(24)

2.実はやる気もさしてないから

語学は自分で勝手にやっている趣味にすぎず、誰かに強制されているわけではありません。

好きでやっているはずなのに、使わない本が出てくるということは、もしかしたら、そういう本を使ってする勉強が自分は全然好きではないのかもしれない、と思いました。

好きでやっているつもりの語学だけど、もしかしたら、やらなければいけない、と思ってやっているのかもしれない、とも感じました。

これはかなり当たっていそうでした。人間、本当に好きなことなら、止められても勝手にやってしまいます。

参考書は三日坊主の私ですが、好きで何度も読んだふつうの本は何冊かあります。

少なくとも勉強方法に関しては、あまり自分軸を通していない気がしました。

もともと私は、問題集を解きながら勉強するのを楽しめないタイプで、学生のころも、そういうことは極力避けていました。

趣味なのだから、人が、「やったらいいよ」と言っていることではなく、自分がやりたいと思うことをやることにしました。

3.家に本がありすぎるから

私がどんな本もきっちり勉強できない一番の理由はこれではないか、と思います。

もし家にたった1冊しか本がなかったら、語学の教材と名のつくものがそれだけしかなかったら、さすがの私もそれに取り組むのではないでしょうか?

洋服や食器にしても、数が少なければ少ないほど、手持ちの物を使う頻度があがります。

数が少なければ、1つひとつをきっちり使うようになるのです。

今さらながら、当たり前すぎる真実に気づいた私は、単語カードのみならず、ラジオ講座のテキストも、わざわざ日本から送ってもらっていたのに、全然読んでいなかった、「ふらんす」という白水社の雑誌も、ろくにひかない辞書も、みんな捨てました。

するとどうなったか?

はじめて自分1人で、問題集の問題を解いたり、参考書を読むようになったのです。

今でも複数、フランス語の参考書や問題集を持っていますが、少しずつ確実に読みこなしていくようになりました。

これは、私自身、びっくりです。

私は自分のことを三日坊主だと思っていましたが、それは単に物が多すぎたり、やることが多すぎて、絞りきれていなかったからだけ。

暮らしのすべての面において、「減らすこと」を意識したら、使いたいと思ったものを、きっちり使っていくことができるようになったのです。

ミニマリストへの道を最初から読む方はこちらから⇒何度も失敗したけど、今も前を見て進んでいます~「ミニマリストへの道」のまとめ(1)

次のミニマリストへの道はこちら⇒なぜ家族は私の断捨離に反対したのか?:ミニマリストへの道(106)

*****

複数ある参考書や問題集をこなしていくほかの工夫としては、1日15分だけ、とか、その月によってターゲット本を決めるなど、過去記事で断捨離テクニックとして紹介している方法をいろいろ使っています。

「減らすこと」が威力を発揮したのは、私の場合は語学でしたが、ほかの趣味や仕事、家事にも使える考え方ではないでしょうか?





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