中古本

ミニマルな日常

最終更新日: 2019.01.6

ずっと捨てられなかった本を断捨離したら起きたこと。

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読者の断捨離体験をシェアするお便り紹介コーナーです。2008年の12月にいただいたメールから4通選びました。

内容は

●20年持っていた本を思い切って手放した

●お金の問題に関するTEDの記事の感想

●母親の遺品を妹と処分した話

●「ご自由にお持ちください」をやってみた

まず、思い切って古い本を捨てたまめさんのメールです。



20年持っていた本を断捨離してわかったこと

件名:おたより

いつもうなずきながら読ませていただいてます。

本を大量に手放したことについておたよりさせていただきます。

先日、学生時代から20年も大事にとっておいた本をたくさん手放しました。

引っ越しのたびに持ち運び、押し入れの奥にぎっしりしまわれていたものです。

自分にとっては、一生懸命勉強した本たち、もう手に入らない専門書、未だに感動が忘れられない本、バイト代を貯めて買った本、もう読み返すことはなくてもそばにあるだけで価値があると思っていました。

しかし、もう人生の季節も変わって、子育てのためにスペースを空けなくてはなりません。

断捨離に迷っていたときに、筆子さんのブログに出会い、価格と価値の違いについての過去記事を読み、心に響きました。

お金に苦労したので、本は売ればお金になると思っていたのもあります。思いきって中古本業者に売りに出したら、送料引いて全部で680円でした。ほとんどは古すぎて値がつかなかったのです。

自分にとっての価値と世間での価格がこんなに違うとは、と目が覚めた気がします。私の場合は本でしたが、違うものの場合もあるのでしょうね。

でも、お金にならなかった、ともっとがっかりするのかと思ったら、なんと手放した次の日からまた新たな気持ちで勉強しようという気力がわいてきたのです。

今はまた、毎日子どもの使いかけノートとペン1本で自分なりの勉強を始めました。古い本は手元になくなっても、自分のなかに確かに残ったものが感じられます。

本が捨てられない、という他の方の悩みに答えておられる他の記事も読みました。とても参考になりました。

このような変化のきっかけをくださった筆子さんに感謝してます。

ではまた、これからも更新を楽しみにしてます。

お忙しいと思うので、返信は結構です。お読みいただきありがとうございました。





まめさん、はじめまして。お便りありがとうございます。

本を捨てて、新たに勉強する気になったとのこと、よかったです。

古い物を捨てたから新しいものが入ってきたのでしょう。

以前、本を読むのは旅行するようなもの、という記事を書いたことがあります⇒本の捨て方。1年で320冊捨てました。

読んだことをすっかり忘れてしまったとしても、読んでいたときは楽しかったわけだし、本を読めば、言葉の使い方や表現が身につくし、考え方の影響も受けます。

何もかも忘れてしまったと思っても、絶対、何かが自分の中に残っていると思います。

古い本はよほど希少価値がない限り、値段がつきませんね。引き取ってくれるだけありがたい、というところでしょうか。

本当にお金にしたいんだったら、メルカリなどのオークションを使って、1冊ずつ、さばいていくのがいいと思います。

私は、そういうことをする時間と手間を惜しむほうなので、どんな本もまとめて寄付してしまいます。日本なら、ブックオフのような店を利用するのが簡単ですね。

まめさん、これからも楽しく勉強してください。

価格と価値について書いた記事⇒価格と価値の違いを知れば、余計な物も浪費も減る

本の捨て方を書いた記事のまとめ⇒筆子流・本と雑誌の捨て方を書いた記事のまとめ

次はTEDの記事の感想を送ってくれたSさんのお便りです。

マネーシェイムの記事の感想

件名:お金の問題についての記事に感銘を受けました

はじめまして、Sといいます。

まず最初に感謝の気持ちをお伝えします。

お金の問題についての記事に大きな影響を受けました。

自身の借り入れやお金の使い方について、根本的な見直しが必要だと感じました。

また、なかなか書きづらいであろう、亡くなられたお兄さんのことも書いていただき、ありがとうございました。

実際の経験を書かれていたので、より自身の心に響いたと思います。

何か形として行動に移したいと思い、1冊目の作品を購入させていただきました(無理のない範囲で)。

年齢は33歳なのですが、少し前から人生で何度目かの断捨離をしていたところです。

家族(家を出た父、同居中の母と妹)が片づけが苦手なため、これまでも1人で断捨離を決行したことがありました。

お金と片づけ、どちらの面においても、自身の一家、家系において重要なテーマなのですが、孤軍奮闘しているような状況です。

筆子さんが書かれているように最初の1人になれたら、結果オーライとも思います。

ちょうど今朝方、資源ゴミを7袋出したところで、心と体がすっきり、さっぱりしているような感覚があります。

ちなみに自身もカレン・キングストンさんの本にいい影響を受けました。

返信は筆子さんの希望にお任せするので、どちらでもかまいません。今後も更新楽しみにしています。

Sさん、お便りありがとうございます。本まで買っていただき、とてもうれしいです。

こちらの記事を読んでくださったのですね⇒自分のお金の問題についてもっと正直になろう(TED)

記事が参考になってよかったです。

記事にあるのは、私の体験談ではなくて、講演者であるタミーさんの話したことです。

私には兄はおりません。弟ならいます。

私も、このプレゼンが好きです。お金との付き合い方について考えさせられるよいプレゼンですね。

Sさんのご家族は、片付けが苦手なんですね。たぶん、捨てるのが苦手なんでしょうね。

もういらない物も、とりあえず、どこかにしまっておくタイプなんじゃないですか?

そういうことをしていると、あとですごくしんどくなる、ということをわかってもらえるといいですね。

孤軍奮闘しているというSさん、今年はいい年になるといいですね。応援しています。

カレン・キングストンについて⇒あなたが捨てるべき4つのガラクタとは?~カレン・キングストンに学ぶ

3人目は、お母さんの遺品を捨てたxiangzhiさんです。

妹と母の遺品を捨てた

筆子さんはじめまして。

半年ほど前からブログを拝見させていただいています。

38歳既婚、実家から2時間くらいのところに居住しています。

私が10年前に家を出た後は、母と妹が実家に居住していました。

じわじわとゴミ屋敷になっていくのに耐えられず、もう自分の家ではないのに月に1度掃除するため帰省を続ける日々でした。

5年前に母が急逝し、突然すぎて、比較的モノを捨てられる私も捨てられない妹も、母の遺品(ガラクタを含む)を一気に処分することができませんでした。

特に妹は一緒に住んでいたので私の知らない思い出もたくさんあり、時に私の遺品整理が無神経に感じることもあるようで、一触即発状態のこともありました。

でももう5年経ち、母よりも片付けられない妹のモノとのコンビネーションで、ゴミ回収だけでは間に合わないまでになっていたので、地域の処理場へ明らかなゴミと不用品を妹と持ち込みました。

初めての処理場で巨大なゴミの山とそこで働いている方々を目にして、妹も思うところがあったようです。

自分たちが死んだら大事なモノも遅かれ早かれここに来るのだという話をしました。

個人的な出来事すぎて、達成感を話す人がいないのでメールしてしまいました。

これからもブログを楽しみにしています。

xiangzhiさん、お便りありがとうございます。

xiangzhiってシャンジーと読むのでしょうか? 香さん?

突然、お母さんが亡くなられたとのこと。残念でしたね。

遺品をいきなり捨てられる人はそうそういないと思います。見ているとつらいから、すぐに何もかも捨てた、という人からお便りをいただいたこともありますが。

自分のペースで始末すればいいでしょう。

持ち主が亡くなるとどんな物もゴミになりますが、生きている間は大事な物ですよね。ちゃんと使っていれば。

生きている間は、必要な分だけを持ち、物をいかす使い方をするのがベストだと思います。

xiangzhiさん、これからも妹さんと仲良くして、ゴミ屋敷化を防いでください。

最後は、片付けをがんばっているナヨミクさんからです。

「ご自由にお持ちください」をやってみた

件名: いいことがありました!

筆子様

毎日の更新ありがとうございます!いつも楽しく読ませていただいております。

夏過ぎから片付ける生活になり、毎日のように筆子ジャーナルを参考にさせていただきながら、ものを処分する毎日でした。

ここ1、2ヶ月は週に何個か捨てるものを見つけてゴミに出すようにしています。

家の中の片付けも2巡目3巡目となり、今年購入して今は不要になったものたちに着手し始めました。

今年買ったばかりだし、汚れも傷もほとんどなく処分するにはあまりにも忍びないものばかりで、ずっとやってみたかった「ご自由にお持ち下さい」をついにやってみました!

出した直後は気になって、ちらちらと窓から眺めていましたが、なかなか持っていってもらえず失敗かなぁと不安になりました。

気にしててもしょうがないので、その他の雑用をしに街へ出て、数時間後に帰ってきたら出した物の半分がなくなっていました!

今日の3時まで出しておくと決めて残ったものははゴミに出すつもりです。

「ご自由にお持ち下さい」の準備をしているときに、誰かに見られたらやだなと思いつつも、逆に誰かに見られていたら、もし出した物たちが散らかっていたり人様の邪魔になっているようであれば注意してもらえるかなと思い、気にしないことにしました。

怒られたらやめればいいだけ、と開き直りました。

服や本などは安くても業者に引き取ってもらえたり寄付しやすいのですが、今回の物たちはどこに持っていっていいか見当がつかなかったのでとても助かりました。

筆子ジャーナルの中で、どなたかへのアドバイスで筆子さんがおっしゃっていたので今回使わせていただきました。

どうもありがとうございました!

[中略]

筆子様、本当に色々と素晴らしい知恵をありがとうございます。どうぞお体大切になさって、これからも筆子ジャーナルで私たちに発信してください。

返信は不要です。

ナミヨクさん、こんにちは。いつもメールをありがとうございます。

必要な人の手に不用品をわたすことができてよかったですね。

私が住んでいるところでは、「フリーアイテム」と書いて、不用品を外に出す人は、珍しくありません。

「日本では無理。日本には公共の場所にゴミ箱もないんですよ。田舎の一軒家ならできるかもしれませんね」というお便りをもらったことがありますが、自分の敷地内に出しておけば、迷惑ではないでしょう。

私の知り合い(日本のマンション住まい)が、新品の食器セットを燃えないゴミのところに出しておいたら、誰かがすぐに持っていった、と聞いたことがあります。

他人の不用品を拾って(できるだけ物を買わずに)生活している人もいるので、フリーアイテムを出すのは悪くないと思います。

ナミヨクさん、今年も、シンプルライフを楽しんでください。

*****

いつもたくさんのお便りをありがとうございます。とても楽しく拝見しています。

そういえば、先日、朝のジョギング中、大きな黒いソファー(かなりボロボロ)と、ものすごく重いテーブル(実際に持ち上げてみた)が「フリーアイテム」として出ているのを、確認しました。

「冬で寒く、雪も積もっているいま、こんな重くてかさばる物を出すか?」と思った次第です。こういうのは粗大ゴミに出したほうがいいです。

翌日、通りすがりのアベック(高校生ぐらい)がそのソファーに座って、スマホをかまいながら大声でしゃべっていました。

そのソファとテーブルは知らないうちになくなっていました。





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