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プチ断捨離の記事では、すきま時間に、1つか2つ、さっと捨てるとスッキリできる物を紹介しています。
きょうはうっとうしい物を捨てることにしましょう。使うたびに小さなストレスの元になっている物です。
うっとうしい物とは?
うっとうしい物とは、生活するうえで、わずらわしかったり、邪魔になっているものです。
髪の毛がのびてくるとうっとうしく感じますが、家の中にある物たちは、必ずしも、ダイレクトにうっとうしさを発揮しているわけではありません。
まぐれもなくうっとうしい物もありますが。
うっとうしい物でも、日々、それに付き合っていると、だんだんその状態が普通になります。
人間はよくも悪くも環境に適応してしまうのです。
環境に応じて、人は生活する、と説く講演⇒不安な気持ちを取り除く新しいプラン(TED)
時々、意識してうっとうしい物を探し、捨てていかないと、ずっと気づかないまま、うっとうしい物たちと生活をするはめになります。
気持ちが落ち着かなかったり、なんとなく重苦しかったりするなら、うっとうしい物たちのせいで生じるプチなストレスが、たまりすぎているのかもしれません。
うっとうしい物の探し方
うっとうしい物の存在に慣れていると、ちらっと部屋を見たぐらいでは、それを見つけることができません。
すべてそこにあるのが当たり前なのですから。
見つけるコツを2つお教えします。
1.その家を買おうかどうか検討している人になったつもりで室内を見る
カナダでは、家を売りたいときよくオープンハウスをします。家を買いたいと思っている人たちに実際に家を見てもらうのです。
上手に家を売るためには、オープンハウスで、「この家はなかなかいいね。買いたいな」と思ってもらわなければなりません。
そのために、まっさきにやるべきことはガラクタを捨てることです。
その家を買う人は、べつにガラクタ込みで買うわけではないのですが、あちこちにガラクタがあると、「住心地の悪そうな家だ」「こんなところでは快適に暮らせない」と本能的に感じてしまうのです。
自分がその家を買いに来た人のつもりになって、キッチンや居間をながめてください。
必ず目障りな物や、うっとうしいエリアが見つかります。
2.無意識でやっている行動を客観的に見る
1の方法がうまくいかない人は、ふだん何気なくやっている自分の行動に注意を向けてください。
たとえば、料理を作る手順を観察してみるといいでしょう。
毎回、カウンターの上にあるあれやこれやをしまってから、調理スペースを確保していませんか?
ダイニングテーブルの上をざっと片付けてから、茶碗やお皿を出す人もいるでしょう。
この場合、カウンターやテーブルの上にのっている物がうっとうしい物たちです。
なければすっと作業できますから。
寝る前に、ベッドの上から服や雑誌を片付ける必要があるなら、その服やバッグがうっとうしい物です。
目的の行動にさっと取りかかることができるのか、それとも、毎回、邪魔物をちょっと脇にどける、場所を移動させる、という行為をしているのか?
この点を調べてください。
必要なわけでも、好きでもない物があるせいで、ワンアクションですむ行動が、2、3、4アクションぐらいになってしまうことが、日常生活によくあります。
以下に、私が思う、うっとうしい物の例を4つあげます。
1.ダイレクトに目障りな物
べつに他人の気持ちになったり、自分の行動を客観視したりしなくても、明らかに、これは目障りだよ、と思う物を捨てます。
下駄箱にある靴なんて、目障りではないでしょうか?
ほこりをかぶってはじっこでくすぶっている、もう履いてない靴やつっかけは捨てたほうがいいです。
玄関から捨てられる物⇒玄関は物置ではない~今すぐ捨てられるこんなもの、あんなもの
玄関マットももしかしたらいらないかもしれません⇒その玄関マット、本当に必要? マットを捨てると手に入るもの。
玄関は、毎日使う、重要な場所の1つです。
2.手前で邪魔している物
食器棚や本箱の手前にあって、奥にある物を取り出しにくくしている物を捨てます。引き出しを開けるたびにひっかかる物も、邪魔な物です。
毎日のように使うものは、ふつう手前に置きますが、理想は奥行きのありすぎない棚に一列に並べることです。
二列に並べてしまうと、奥にある物を取り出しにくくなります。
当たり前のことですが、それでも二列、三列と並べてしまうことってよくありますよね。
私も、以前、本がたくさんあったとき、本を棚の奥と手前の二列に並べていました。当然、奥に置いた本はどんどん忘れ去られていきました。
二列で収納している箇所があるなら、できるだけ一列にすることを意識すると、不用なものが淘汰されていきます。
デジタルなガラクタでいえば、メールの受信箱にたくさんたまっている古いメールやジャンクメールはうっとうしい物の代表です。
私は、メールの受信箱はその日のうちにからっぽにする主義ですが、明らかなジャンクメールじゃないなら捨てずに、そのままずっと受信箱に入れっぱなしにする知人がいます。
きっと届くメールが少ないのでしょうが、話を聞いたときはびっくりしました。
玄関先にある郵便受けと同じように、メールの受信箱も、1日の終わりにはからっぽにしておいたほうが都合がいいです。
受信箱にメールをためすぎると、大事なメールが埋もれるし、メールソフトの動きも、もっさりします。
3.使いにくい物
しまい場所がどこであれ、どこかに難があるせいで、使うとき、がまんを強いられる物は、うっとうし物です。
最近、私が捨てたものに、ヘッドフォンがあります。
自室で使っていたのですが、私の頭や耳に合わないのか、長時間使うと、耳のふちが赤く、かぶれたようになってしまうのです。
表面のカバー(というのかな?)が破れて、スポンジがむき出しになっている部分があるせいかもしれません。
このヘッドフォンはもともと、去年、新しいiPhoneを買ったとき、古いiPhoneを下取りに出して、抱き合わせのような形で手に入れたものです。どうしても必要だから買ったわけではないものを、無理やり使っていた、と言えます。
最初から、うっとうしい物になる有力候補だったのです。
結局捨てることになったヘッドフォンを入手した経緯はこちらです⇒いらない物を増やしてお金を失う、最悪な買い物の4つのパターン。
4.気を散らす物
ほかの物を取り出しにくくしているわけではないし、物理的に邪魔なわけでもない、それでも、うっとうしい物があります。気を散らす物です。
以前、私はキャラクターグッズをたくさん持っていましたが、どれも、とても気を散らす物だったと思います。
色やデザインが派手だし、使いにくい物もたくさんありました。
キャラクターグッズを捨てた話⇒いかにして私はキャラクターグッズを卒業したか~大量の「かわいい物」を断捨離して得た境地とは?
光る物や音が出る物も、気を散らす物です。
スイッチを切っても、小さなライトだけはいつまでもついている電化製品が増えています。こういう光も、うっとうしいものです。必要なら光らせておいてもいいのですが、そこまで必要ではないなら、光らなくてすむようにしたいですね。
音に関しては、以前記事を書いています⇒年末年始のストレス解消に音の断捨離が効く
もっとプチ断捨離の記事を読みたい人はこちらへ⇒これで捨てまくる。「プチ断捨離シリーズ」記事の目次。
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今回は、ふだん気づかないごく小さなストレスの元を捨てることをおすすめしました。
居心地のいい部屋にしたいと思うとき、何かをプラスしようと考える人が多いと思います。
ソファやテーブル、小さな家電や飾り物、便利グッズなど。ですが、すでにある物の中から、うっとうしい物を捨てたほうが、より快適になります。
やってみればわかります。