荷造り

ミニマルな日常

最終更新日: 2019.08.17

もうすぐ引っ越しなのに物がありすぎて焦っています。

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1ヶ月半後に引っ越しをするので、片付けていますが、物がたくさんありすぎて、捨てても捨てても減った気がせず、とても焦っています。

こんな相談メールをいただきました。

こんなときどうしたらいいのでしょうか?

答えは1つです。毎日捨て続ける。これしかありません。

しかし、これでは身もふたもないので、もう少し説明します。

まずメールをシェアしますね。リズムさんからいただきました。やや長いのですが、そっくりそのまま引用します。

小見出しは私が入れました。



捨てても捨てても減りません

件名:あせる自分

筆子様、いつもブログを楽しく、有意義に拝見しております。

60代女性です。

筆子さんは私よりもちろん年下でありますが、ものに対する筆子さんお考え方ほとんどを尊敬しております。いつも、なるほど!と思って読ませていただいております。

メルカリに売ろうとか、人に使ってもらえれば、と寄付するところを考えたりしていましたが、すごく面倒であり、時間もとられるので今ではどんどん捨てています、のつもりですが、実際は、捨てる作業は、なかなかすすまないのが現状です。

家を建て直すことになった

実は、家の建て直しがあり、いったん引っ越しをしなければなりません。

本来は3ヶ月先だったのですが、いろいろあり(解体の都合など)引っ越しをするのが約1ヶ月半先になってしまいました。

もうのんびりしてられません。

今度建てる家は一部人に貸すということもあり、今よりかなりせまくなります。

今の家はとても古く、また子供達も育った家で、父の代からずっとおります。子供は3人もう独立しました。今は、私達夫婦だけです。

物が多すぎる

早く片付けなければならないのですが、ものが多すぎてどうしようもありません。

不思議なことに、捨てても捨てても減った気がしないのです。子供のランドセル、制服、学用品すべて今頃ですが、処分しました。昔の服も捨てました。

子供達のビデオが大量にありましたが、かなり迷いましたが、きっと今から先もなつかしんでみることはない、と判断し思い切って捨てました。

アルバムは捨てれませんが、筆子さんのやり方を見習い、今は暇がないのですが、とりあえずとっといて、引っ越ししておちついたら、半分以上捨てるつもりです。

父の代から、80年の歴史がつまった家なのでしょうね。捨てても捨てても減った感じがしない家・・・こんな家があるのでしょうか?

いちいち迷うのでとても疲れる

あと、1ヶ月半で、後半はいるものを段ボールにいれたりするので忙しくなると思うので、実質あと1ヶ月弱で、がらくたばかりですが、捨てなければなりません。

どうやって捨てればいいのか? がらくたでも、いちいち捨てようか、考えてしまうのが疲れる原因だと思います。捨てようか、迷うのって沢山ありすぎます。

使ってないけど、気に入った食器とか。全てが数が多いのです。よくここまで買ってきたなと自分にあきれます。情けなくなります。迷うと疲れるけど、一つ一つに迷ってばかりいます。

ちゃんと引っ越しできるか不安

現在、仕事もしているし、このまますっきりといい気分で、引っ越しができるかほんとうに不安です。

筆子さんの本、一週間で8割捨てる技術、という本も読みました。実際に本当に、一週間でできるのでしょうか?

この家は使ってないものが多すぎです。でも父の大事にしていた(定年の記念にいただいた時計とか)、ひじょうに大きいのですが、それも捨てれないとかすぐ考えてしまいます。

思わず、この不安を筆子さんに相談してしまいました。細かいものはいちいち確かめないと不安もあります。紙1枚でも、もしかしたら、大事な書類だったりと思ったり。

主人のPC類も多すぎるのですが、それは仕方ないと思っています。

今までこの家にいた父母(今は他界しましたが)、また子供達のこまかいものが多すぎるのです。

自分が使っていた、古い手帳とかも迷います。迷ってばかりでも一応いろいろ捨てているのですが、なぜか少なくなった感が生まれません。それでも続ければ、減るでしょうか? 

理想は必要なものだけに囲まれて、少ない荷物だけで暮らしたいです。





リズムさん、はじめまして。メールありがとうございます。

本も買っていただいたのですね。うれしいです。

さて、暑い中、引っ越しの準備大変ですね。近くだったら手伝いに行きたいところです。

捨てても捨てても減った気がしないそうですが、本当に捨てていて、さらに、新たに物を増やしていないのなら、減っていますよ。

物は勝手に増えませんから。増やすのは人間です。

以下、4つアドバイスしますね。

1.)焦るのはやめる

「こんなペースで間に合うのかしら」と焦っているのでしょうが、焦っても何の助けにもないので、焦るのはやめましょう。

焦って追い詰められるから、手を早く動かして、どんどん捨てることができる、火事場の馬鹿力的な効用もあるかもしれませんが、メールを拝見する限り、リズムさんは、あまりサクサクと捨ててはいないようです。

焦らない方法⇒片付けが進まないという焦りは禁物。焦らない方法教えます。

2.)1人でやらない

全部自分1人で片付けることはありません。

ご主人にも手伝ってもらってください。

ご主人に相談したことありますか? なぜ、ご主人の多すぎるPC類は、「仕方がない」のですか? 仕事にどうしても必要なものですかね。

今後住む家は狭いのですよね? そのPC、置くところあるんでしょうか?

この記事をそのままご主人に読んでもらってはどうでしょうか?

それと、息子さんも3人もいるのだから、手伝ってもらえばいいのです。「子供達のこまかいもの」は本人に捨てさせればいいのです。それとも、3人とも、私みたいに、遠い海外在住でしょうか?

「家族に手伝ってもらえ」とか、「外に出して、欲しい人に持っていってもらえ」といった提案を私が書くと、「こんな理由やあんな理由でそれは無理!」というメールをもらうことがあります。

こういう人は、「足りないマインドセット」の持ち主で、障害ばかりにフォーカスして、可能性に目を向けません。

足りないマインドとは? ⇒なぜ私ばかりが(怒)、と思う人は『足りないマインド』を『たっぷりあるマインド』に変えればよい。

いい機会なので、足りないマインドからたっぷりあるマインドに切り替えてください。

誰の助けも借りられないときは、業者に頼む手もあります。いま、物だらけの家を解体する必要にせまられる人がたくさんいるため、たいていの解体業者が、不用品の回収や処分も請負います。

もちろん、その分、お金がかかりますが、家の解体を依頼している業者に見積を頼んではどうでしょうか? 「うちでは回収はやりません」と言われたら、回収してくれる業者を紹介してもらってください。

3.)できないと思うからできない

1週間で8割捨てられますか、という質問ですが、できます。

リズムさんのお宅は、ホーダーの家ではないですよね? ⇒ホーダー(病的に物をためこむ人)を人間として扱おう(TED)

ふつうの家なら、私なら1週間も必要ありません。3~4日でケリをつけます。大きくて自分で持てない物(大型家具など)は、動かせないので、そこに残ってしまいますが。

もちろん、片付けに時間を使わず、ほかのことに使っていたらできません。ですが、時間をどう使うかは自分で選択できることです⇒時間がないんじゃなくてやる気がないだけ。大事なことに時間を使う方法(TED)

「できるかしら?」と不安がるひまがるなら、1度、1週間、本気で捨ててみてはどうでしょうか?

お仕事をされているそうですが、仕事が休みの日にがんばればいいですね。いま、お盆休みですよね? この土日、本腰を入れて捨ててみてください。

4.)使っていない物は捨てても問題なし

いちいち迷うと疲れるので、「ここ1年使ってない物はもうみんな捨てよう」と決め、捨ててください。

先日紹介したTEDトークでは⇒よりよい決断をする3つの方法、コンピュータのように考える(TED) 最後にそれを使った時が、一番前のものから捨てろと言っていました。

仮にそれを使ったのが5年前なら、次に使うまで、また5年かかる、と考えるのです。

ずっとしまいこんで使っていない物なんて、もう使いません。

地震、山火事、津波、洪水といった災害のせいで、突然、自分の家と、その中にあった所持品をそっくりそのまま失う人々がいます。

しかし、そういう人たちも、最初のショックがいえれば、少しずつまた生活を構築していきます。

自分の命が残っている限り、生きられるのです。

きのうも書きましたが、物は物にすぎません⇒ミニマリストになりたいけど、買い物もしたいという悩みにはこう対処する。

物が全部なくなったって、自分さえ残っていたら、どうとでもなります。

リズムさんは、少ない物だけで暮らしたいのですよね?

今回の家の建て直しと、それに伴う引っ越しは、そういう生活に大きく舵を取るチャンスですよ。

引っ越しに関する過去記事もどうぞ

引っ越し前に効果的に断捨離をする5つのコツ。ストレスは最小限に。

引越しを前に部屋がぐしゃぐしゃ。どうしていいかわからないときの対処法。

引越し前にガンガン物を減らす合言葉:ミニマリストへの道(89)

夫が「物を捨てない人」だと引っ越しはこうなる:読者の引っ越し体験

引っ越し前に子供の絵、工作、自由研究を大量断捨離した話:ミニマリストへの道(68)

ゼロになって引っ越したいと思ったけれど叶わず:ミニマリストへの道(94)

引っ越し時の物の捨て方のインタビューがマイナビニュースに掲載されました。

****

たまに、急に片付けなければならなくなった、というメールをもらいます。法事があるとか、大事なお客さんが来るとか、事情はいろいろです。

理想は毎日コツコツと少しずつ捨てることです。しかし、大急ぎで捨てざるを得なくなったら、それは、ガラクタに囲まれる生活から抜け出す、千載一遇のチャンスです。

前向きにがんばってください。





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