ページに広告が含まれる場合があります。
掲載誌のお知らせです。
11月10日発売の、『PHPくらしラク~る♪』という雑誌に、「物を減らせば、明るい老後が待っている!」という原稿を執筆させていただきました。
物を減らすと、老後が充実するという主旨の書き下ろしのエッセイです。
よければ、書店、コンビニ等でチェックしてください。
きょうは、私の記事の補足と、この雑誌の感想を書きます。
片付けと老後の関係
不用品を捨てれば、現在の生活が快適になりますが、それは取りも直さず、将来の生活の充実を意味します。
現在かかえこんでいるいらない物を、今後10年も20年も持ち続けることを想像すればわかるでしょう。
物を持てば持つほど、管理に時間、お金、スペースを取られます。
若いうちはいろいろ集めても、先が長いからまだ余裕があります。自分が何を求めているのか、試行錯誤する時期でもあります。
実際、私も若いころは今よりずっとたくさんのものを持っていました。
ですが、終わりが見えてきたら、本当にやりたいことに、時間を使ったほうがいいと思います。
年をとってから、不用品を引っ張り出し、粗大ゴミを搬出するのは体力的にもきついです。
大きな家を手放し、小さな住まいにダウンサイジングする人もいるでしょう。
不用品を手放すことは、これまでの生き方を見直すことにもつながります。
こんなことを考えている私が、片付けは老後不安の解消に役立つというエッセイを書きました。
不用品はさっさと捨てたほうがいい
この号の特集は、「捨てるといろいろトクする」です。
不用品を捨てれば、もう片付ける必要はありませんが、それ以外にも、メリットがいろいろあるんだ、というコンセプトでさまざまな記事がのっています。
最初に、捨てるトクVS捨てないトクという記事がありまして(p20)、捨てないメリットと捨てるメリットを比べています。
ほとんどの人が、物を捨てるのは損だと思っているからでしょう。
しかし、もしそれが不用品なら、比べるまでもなく、持っていてもいいことなんて何もありません。
いまでもゴミを捨てるのにお金が必要なことが多いですが、今後ますますその傾向が強まり、不用品の処分が大変になると思います。
ゴミの量は世界的に増えていて、世界銀行のデータによると、2016年のゴミの量は、2050年までには70%増えると予測されています。
詳しくはこちら⇒Solid Waste Management
だんだん人口が増えていくし、人々の生活が都市化していくからです。
何か画期的なごみ処理法や、土に還ることができるプラスチックを安く作る方法などが見つからない限り、ゴミはどんどん増えるでしょう。
ただ、日本の人口は減っていきますから、ゴミも減っていきます。
総務省によると、日本の人口は2004年がピークで、今後100年間かけて、100年前(明治時代後半)の人口に戻っていくそうです。
総務所の資料⇒市町村合併の推進状況について
人口が減るとゴミも減りますが、税収も減るし、働き手も減るから、ゴミを集めてくれる人がいないかもしれません。それともロボットがやるのでしょうか?
まあ、この記事を読んでいる人は100年後には誰も生きていませんが、10年後、20年後でも、お年寄りの多い地方はどんどん人口が減るでしょう。少子化の社会ですから。
よって、早めに不用品を捨てることに着手したほうがいいと思います。
何もしないと物は増える一方
最初の16ページはカラーのグラビアです。グラビアページの中に、本間式「置くだけ片付け」に挑戦 分ければ、整理はカンタンだ!(p8)という記事があります。
読者の方が、専門家の指示に従って所持品を片付けていく、「実際にやってみました」という記事です。
整理の途中で出た不用品の一部は、あとでリサイクルショップに売りにいき、別記事で、処分価格が紹介されています。
物の整理に悩んでいる人の参考になると思います。
この方、整理する前は、物をたくさん持っています。片付けをする記事だから、物をたくさん持っている人が読者モデルに選ばれたのかもしれません。
全出しをしているからたくさんに見えるだけで、現代日本人の普通の水準かもしれません。
私も引っ越しをしたとき、物を全部出したら、想像以上に多くてげんなりしました。
この記事を見て、強く感じたのは、べつに経済的な余裕がなくても、無意識に暮らしているとどんどん物が増えるという事実です。
半端なキッチンツールみたいな、どうでもいいもので、しかも捨てると環境に負荷をかけるものがたくさんたまります。
この方の台所には、二人暮らしなのに、ものすごくたくさんの保存容器がありました。
たぶん100均で買ったり、粗品でもらったりしたのでしょう。1つひとつは高くないし、そこら中に売っているから、あまりにも簡単に手に入ります。
洋服についても同じことが言えます。いま、洋服は、私が若い頃に比べると値段が安いですから。
私の母も物をたくさん持っていますが、べつに買い物が大好きというわけではありません(テレビショッピングは好きみたいですが)。
ごくふつうに生活して、スーパーやらで皆と同じように買い物をしているだけです(車は手放したので以前よりは買い物の回数はずっと減っています)。
ふつうに暮らしているだけで物がたまってしまうのだ、と改めて思いました。
お金が減る悪習慣
”金食い虫”の悪習慣を捨てよう(p58)という記事は、ぜいたくをしているわけでもない、無駄遣いをしているわけでもない、だけど、お金がたまらないと嘆く人におすすめの内容です。
使いすぎているとは思わないのに、お金がたまらない人は、”金食い虫”を買っているとのこと。
金食い虫が5つ紹介されていますが、中に、「不要な定期購入物」があります。なんとなく惰性で買い続けている物ですが、私は、ここにサブスクリプション(定額の課金サービス)を付け加えたいです。
毎月毎月自動的に確実にお金が出ていくのが危険なのです。継続は力ですから。
ラテマネーにも注意したいですね⇒持っている物をちゃんと使うことに決めました。
金食い虫を退治したあとの、お金の貯め方も紹介されています。その1つとして、ガチガチに節約するのではなく、無駄を省くことが推奨されています。
そこで、先に紹介したグラビア記事に戻ると、買わなくてもいいものを買っていなかったら、それにお金を使う必要も、あとでガッツリ整理する必要もなかったのです。
無駄は無駄を再生産するので、買わなくてもいいものにお金を使わないことは、本当に大切だと思います。
部下や同僚の仕事ぶりが不満なら
いい仕事にめぐまれる龍神ガガの教え(p108)は、連載記事で、毎回、仕事に関する話題を取り上げているようです。
この号では、部下、同僚、仕事仲間が、仕事を覚えないときの解決法が、まんがつきでのっています。
「周りの人への不満は自分への不満なのだよ」という金言があり、これは本当にそうだと思うので、こちらで紹介しました。
家族が物を散らかす、物を持ち込むと不満を感じたら、この金言を思いだしてください。他人は自分を映す鏡と考えて、自分の行動を変えたほうが、うまくいくことが多いです。
というよりも、自分で変えられるのは自分の行動だけです。自分が投げたものが自分に返ってくるので、できるだけいいものを投げたほうがいいです。
ほかにも、食材の使い切りワザなど、すぐに使えそうなアイデアや考え方がたくさん見つかる充実した内容です。
アマゾンでは合わせ買い対象商品です。
******
不用品をリサイクルショップで売るわが家の使わなくなったものHow much?(p52)では、古本41冊が2440円で売れています。
意外に高く買い取ってもらえていますね。5年以上さわっていない本を売ったとあるので、新しい本が多いのでしょう。