黒いスニーカーを持つ女性

断捨離テクニック

最終更新日: 2021.04.8

どんな思い出の品を残すべきか? 残す物がわからない時読む記事。

ページに広告が含まれる場合があります。

 

思い出の品は持ちすぎないほうがいいですよ、とお伝えしていますが、「どんな物を残したらいんでしょう?」という質問をいただきました。

こんな思い出品を残すといい、と思うものを4つ紹介します。

まず、思い出の品とは何か、説明します。



思い出の品とは?

それがなくても、生活をすることができ、実際、全然使ったり、見たりしていないけれど、思い(愛着、執着)があって、捨てずに取ってある物。

具体例:

・初めての給料で買った万年筆(とうの昔に使わなくなってしまった)

・母親から譲りうけたアクセサリー類(趣味に合わないので、1度も使っていない)

・子供が小さいとき描いた絵や作文(段ボール箱に入れて、10年以上、納戸に放置)

・恋人(現在の配偶者)からもらった手紙(まったく見ないが、これも箱に入れて、納戸に放置)

・大学で使った教科書(箱に入れて押入れに放置。いつか読むかも、という非現実的な期待あり)

・若いころ趣味で集めていたちょっとアンティークな食器のセット(実用的ではないので全く使わない。どこにしまったか思い出せないが、家のどこかにあるとは思う)

・何となくとってある手紙、年賀状、カード類(箱に入れたまままったく見ない。どの箱に入れたかもわからない)

それを所持する意味や、家に置いておく理由は特になく、ただなんとなく、なしくずし的に持っているものは、「思い出の品」だと思います。





基本は全捨て

私は思い出の品なんてべつにいらないと思っているので、使ってないものは、捨てます。

つまり全捨てです。

しかし、全捨てというポリシーがあっても、100%捨ててはおらず、娘が赤ん坊のときの写真(紙焼きしたもの)の一部は、小さな箱に入っているし、自分の写真も5~6枚、ジップロック袋に入っています。

写真を入れている箱⇒子供の写真はこんなふうに断捨離し整理しました~ミニマリストへの道(17)

これらの写真は1年に1回ぐらい、娘が見て、おもしろがって、友人にスナップチャットで写真の写真を送っています。

どちらかというと、私はいらない物は捨てるタイプですが、それでもこのように思い出の品が少し残っているわけです。

ふだんあまり物を捨てない人は、「全捨てでいいや」と決めてしまうと、さくさく捨てることができ、しかも適度に残るので、全捨てするつもりで、整理するのがいいと思います。

次に、残すべき物を4つ紹介します。

1.実際に使う物

ふだん自分や同居の家族がちゃんと使う物を残します。

食器や飾り物など、しまいこまず、毎日使ったり、飾ったりするといいでしょう。

使うたびに、思い出にひたることができます。

思い出品を使うことができれば、手持ちの物の稼働率があがるし、わざわざ新しい物を買わなくてすむので節約にもなります。

思い出の品は、遠い過去に属する物ですが、使えば、今の自分の生活に組み込むことができます。

なんとなく取ってある写真や手紙などの、紙ものの思い出品も、今、使っている日記帳やスケジュール帳に貼れば、今の生活に導入できますよ。

私は写真アルバムは1冊も作っていませんが、娘の写真を切り取って、かつて使っていた連用日記に貼ったりしていました。

連用日記だから、毎年、貼ったページが巡ってくるので、そのたびに、「ああ、あのときはこうだったな」と思い出したものです。

この日記帳はすでに断捨離しましたが、去年まで使っていた10年日記にも、思い出品を貼りました。

貼ったのは、2014年に里帰りしたときに集まったレシートや映画の半券の一部です。

10年日記のすすめ⇒10年前の日記を読んで思うこと、そして日記をつけるメリット。

2.喜びをもたらしてくれる物

見るたびにうれしい気持ちやあたたかい気持ちになる物を残し、手元に置きます。

ポイントはしまい込まずに手元に置くことです。

私の娘は子供のとき、絵を描いたり、ちょっとした物を作ったりするのが好きだったので、たくさんの「作品」を残しましたが、大半は捨てました。

残しているものの1つが、小学校で作った風景画です。以前も紹介したことがあるでしょうか?

厚紙に発泡スチロールのようなプレートを貼り、その上に絵が描いてあります。

娘の作品

いまだに色がしっかり残っているので、アクリル絵の具だと思います。絵が素敵とかそういうのは全然なくて、単に、裏に私あてのメッセージが書いてあるので残しています。

娘の署名はぼかしました。

娘の作品(裏側)

本人の名前の横に描いてある顔はたぶん私の顔です。

幼い文字がかわいいし、「ママ、大好き」と書いてあるので、見ればいろいろと思い出しうれしい気持ちになります。

love という文字の上に、薄く打ち消し線をひいて、上に hate と書いてあるのも、娘らしいです。

この作品は小さいので邪魔にならないから、引き出しに入れてときどき眺めています。

3.ともに人生を歩みたい物

今も、そしてこれからも一緒に人生を歩みたいと思う物を残します。

上で紹介した、娘の風景画を、私はずっと持っているつもりです。

「生きているあいだは、ときどき見たいな」と思っているから。

4.自分が残したい物

自分が心の底から残したい物を残します。

時々、自分ではなく、他の人が残したい物を残す人がいます。

「嫁入りのとき、親がくれた家具だから、残したほうがいいよね」と思う物は、自分が残したい物というよりも、親が残したい物です。

実際は、親は「残してほしい」とは思っていることは少なくて、子供のほうが勝手に、「残すべきだよね」と思っています。

考えてもみてください。

自分が手元に置いてこれからも大事にしたい物なら、人にあげませんよ。

私の娘が、不用品を売って小遣い稼ぎをしていることは、これまで何度も書いています。

私は、「もう使わないな」と思う画材や雑貨で、新品に近いものは、「これ売っていいよ」と言って、娘に手渡します。

(あげる前に、本人に売る気があるかどうかの確認はします)。

ふだん使っている物や、好きな画材は、娘にあげません。

人にあげるということは、本人は、「これはもういらない」「自分はいらない」と思っている証拠です。

「残したほうがいいのかも」なんて遠慮をする必要は全くありません。

捨てるコツ3つ

最後に、思い出品を捨てるコツを3つだけお伝えします。

1)捨てているのは物であって、思い出ではない

今あなたが捨てているのは、物理的な物であって、その物にまつわりついている思い出ではありません。

物を捨てても、思い出は残ります。

とくに、「これはすごく大事な思い出なんだ。絶対忘れたくない。私の存在がかかってる」と思うような記憶は、これからも思い出します。

捨てて忘れてしまうような記憶は、そんなに大事なことではないか、実は、「思い出したくない」と思っている記憶です。

2)締めの儀式をする

手放す前に1度、締めの儀式をすると、さっぱりとした気分でお別れができます。

着物なら、一度着て写真を取り、ソーシャルメディアにアップするとか、飾り物だったら、玄関先に飾ってみるとか。

雛人形を捨てるまえに、飾ってみたと教えてくれた読者もいます⇒こうやって私は雛人形を捨てた(読者の体験談)。

ずっと前に買った語学の教材なら、1ページだけ、問題を解いてみるとか。「メルカリに売るから汚したくない」という人は、1ページだけ音読するのもいいでしょう。

「今までありがとう」と声に出していうのも、締めの儀式の1つですね。

3)パワー・オブ・ワン

パワー・オブ・ワンは Power of one で、「1のちから」です。1つだけ残すと、その1つに捨てたものを含めて、すべてのパワーが集約される、と考えてください。

本や映画など、作品が世に出る前に、たくさんの部分が捨てられます。

200ページの本を書く時、作者は200ページきっかり書くわけではなく、倍以上、場合によってはもっと、書いています。

私も、これまで本を3冊だしました。

「ブログの書籍化は、安直だ」「簡単に本ができていいわね」と考える人も多いかもしれません。しかし、1冊の本の原稿の元として、単純計算すると、私は、平均3000文字の記事を800~900本書いています。

物を捨てることがテーマのブログは、過去にも2つ作っていたので、それも計算に入れれば、もっと文字数を書いています。

そうやってたくさん書いた記事のエキスが本になっているので、好みは別として、どの本もそこまで内容は薄くないと思います。

映画も最終的な形になるまで、いろいろなシーンを撮影します。役者が自然に演技できるまで、何度もリハーサルをし、何度もカメラを回す監督もいます。

そのように、たくさんとったシーンや、役者が積み重ねた仕事の大半を捨て去るから、最終的に残った作品がパワフルなものになるのです。

「もったいない」という気持ちと戦いながら、たくさん捨てて残った思い出の品は、力のある本当の思い出の品です。

これからの人生のよき友となるでしょう。

思い出の品の捨て方、まとめ記事⇒思い出の品で家を倉庫にするな。たまりすぎた古い物を捨てるコツを書いた記事のまとめ。

*****

残したほうがいいかもしれない思い出の品を紹介しました。

思い出の品の価値は、きわめて主観的なものだから、万人が残すべき物なんてありません。

「誰が何と言おうと、私はこれを残したいのだ~~~~っ!!!」と思うものだけを残してください。





名古屋帯店に行くと買わずにはいられない問題の解決法。前のページ

マキシマリストだったけど、病気になって生活全般を改め、生活の楽しさを実感する。次のページハーブティ

ピックアップ記事

  1. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。
  2. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…
  3. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…
  4. 筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付…
  5. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。

関連記事

  1. 時計

    断捨離テクニック

    あなたの家にもありませんか? 今すぐ捨てたほうがいい7つの記念品。

    家の中で意外にスペースを取っているのが、ふだんは使っていないのに、単に…

  2. 失敗に気づいた人

    断捨離テクニック

    失敗するんじゃないか、という心配:物を手放すことに対する不安と恐怖(その3)

    なかなか断捨離をスタートできない人が感じている不安や恐怖をひもといてい…

  3. ガラクタの中にいる女性

    断捨離テクニック

    不用品を捨てる作業がとてもつらい。そんなときにやってみるといい7つのこと。

    「捨て活」がどうにもつらい人に、つらさを和らげる方法を7つ紹介します。…

  4. 本棚の書類

    断捨離テクニック

    紙類をためこまない7つの方法。まめな断捨離に増やさないシステムをプラスする

    家の中でもっとも増殖しやすいのが紙もの。今回は、紙類をためないコツを7…

  5. 玄関

    断捨離テクニック

    部屋にあふれる大量の物は欲望の象徴。欲張るのをやめれば物は減る。

    家の中にたくさんガラクタがたまってしまうのは、結局そこに住んでいる人が…

  6. 冷蔵庫

    断捨離テクニック

    シンプルライフ、何から始める?~まずは冷蔵庫の表面をきれいにするとうまく行く

    家の中がグシャグシャで、モノを減らしたいけれど、何から始めればいいのか…

文庫本『それって、必要?』発売中。

「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,825人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. センチメンタル
  2. もう着ない服のチェック
  3. 4人家族
  4. 片付いた机の上
  5. 片付いたリビングルーム
  6. チャレンジする女性
  7. ベッドにスプレーする女性
  8. 目標に向かう旅をする女性
  9. 引っ越しの荷造りをしている女性
  10. 小さなアパート

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. closet
  2. スケジュール帳
  3. 魔法使い
  4. ぬいぐるみを干す
  5. 服のチェックをしている人
  6. 歯医者さん
  7. 記念写真の撮影
  8. マスキングテープ
  9. 引き出しの中の片付け
  10. 貯金箱

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP