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所持品が多いとき、整理整頓や収納にやっきになっても問題は解決しない理由をお伝えします。
今はモノ余りの時代です。たいていの人はモノを持ちすぎています。そして、なんとか所持品を整理整頓したり美しく収納しようと努力します。
特に主婦は収納好きの人が多いですね。主婦は家にいる時間が長いから、できるだけ家の中をきれいに整えたいと思うのでしょう。
しかし、整理整頓や収納では何の解決にもなりません。
スッキリ暮らしたいのなら、収納にやっきになるより、まずは思い切って8割ぐらい捨てるべきです。シンプルライフにするのです。そしてできるだけものを所有しないことです。
収納はいくつかの致命的な問題をはらんでいます。
収納に走らずさっさとモノを捨てたほうがいい5つの理由
捨てずにモノを片付けようとする行為にはこんな問題があります。
1.モノを収納するためにさらにモノを買ってしまう
2.整理整頓と収納はずっと続ける必要がある
3.使わないものをしまっておいてもも誰の役にもたたない
4.使わないものをしまっておいても一銭にもならない
5.整理整頓をいくらしても根本的な人生の質は変わらない
1つずつ説明します。
1.モノを収納するためにさらにモノを買ってしまう
100均一ショップによく売っている、プラスチックのケース、カゴ、ラック、突っ張り棒などなど世間には「収納グッズ」がたくさ出回っています。
たいていがプラスチック製です。
収納をがんばりたい人はこういうものを買ってしまいます。何といっても1つ100円なのですから。
つまり、収納しようとすると、モノがなければ必要なかったモノを新たに家の中に招き入れることになるのです。
収納グッズだけではあきたらず、家具を買っったり、大きな家に引っ越したり、倉庫をレンタルする場合もあります。
2.整理整頓と収納はずっと続ける必要がある
整理整頓と収納は、1度だけでは終わりません。モノを定期的に出したり入れたり移動したりしなければならないのです。
収納はあくまで一時的な解決法。
私も休みのたびに、部屋の掃除をしていました。モノが多いとすぐに散らかるのです。
もしモノを捨ててしまったら、もう収納する必要がなくなるので、「片付ける」「整理整頓する」「収納する」という行為を断捨離できます。
3.使わないものをしまっておいても誰の役にもたたない
昔まだ物がそんなになかった時代、人はいろいろな物を貸し借りしました。
どうしても見たいテレビ番組があったら、近所のテレビのある家でみんなで一緒に見たり、電話のない家の人は、隣の家の電話を借りたり。
今でも、私の周りでは、めったに使わないミキサーや特別なツールを、近所の人や職場の人同士で貸し借りしてます。
日本ではあまりそういうことしないような気がします。地域によっても違うかもしれませんが。
もう使わないスケート靴やスキー、手芸の材料、絵を描く道具や楽器。一生かかっても読みきれそうにない書籍、豪華なディナーセット。
あなたの家に眠っているものを必要としている人はきっとたくさんいます。そこに置いておくだけでは、他の人の役にまったく立たないのです。
4.使わないものをしまっておいても一銭にもならない
「これ、高かったから」という理由で使わないものを押入れに入れておいても、お金は一銭も回収できません。
それどころか、収納グッズや、家具を買ったり、もっと大きな家に引っ越そうとして、かえってお金が出ていきます。
そして、最後には遺品整理をしてくれる業者にお金を払うことになるのです。支払いをするのはあなたではなく家族ですが。
遺品整理の話⇒生前整理のススメ~すべてを遺品整理に回すより、少しでも生前整理をしておくべき理由とは?
5.整理整頓をいくらしても根本的な人生の質は変わらない
先日、断捨離が私の心にもたらしてくれたメリットを書きました。
⇒なぜモノを捨てると幸せになるのか?断捨離が私の心にもたらした6つのもの
誰しもモノを捨てるとき、自分の人生を振り返るものです。「どうしてこんなもの買ってしまったのだろう。もう買うのやめよう」と思います。
自分の価値観や、自分は本当は何をしたいのか、そんなことも考えるでしょう。
たまったものをプラスチックのケースに入れて、きちんと並べると、見た目はきれいになり一時的な満足感はあるでしょう。しかし、あなたの生活の質は何も変わっていないのです。
筆子も収納にこっていた時期があった
筆子もOL時代は、モノをきれいに片付けようと試みました。
「美しい部屋」とか「私の部屋」という雑誌を買ったり、図書館で借りてよく見ていました。
使える「収納のアイデア」「整理整頓のコツ」を知りたかったのです。
「家事の裏ワザ」とか「秘密の収納テクニック」といった特集がある雑誌はよく立ち読みしました。
もう捨てましたが、そういう裏ワザばかり集めた本を2冊買い、これは長らく持っていたほどです。
できそうなことはためしてみました。
洋服:しわにならない服はフェリシモで買った圧縮袋で圧縮。
Tシャツ:くるくる巻いてみた。
ネックレス:コルクボードにピンをとめて、ぶらさげてみたり、ひとつひとつ小さなビニール袋に入れてみた。
ピアス:チョコレートの空き箱に入れてみたり、発泡スチロールにひとつずつ刺したり、小さなビニール袋に入れてみた。
りぼん:サランラップの芯に巻いてみた。
スカーフ:1枚1枚、上のほうをカットした紙袋に入れたり、つっかえ棒に軽くまきつけてみた。
ベルト:1つ1つ巻いて、太いビニタイ(ビニールテープの中に針金がはいっていてねじるやつ)で止めてみたり、つっかえ棒にまきつけてみた。
靴:洗濯バサミで止めて並べたり、布の袋に入れたり、靴箱に入れて中身の靴の絵を描いて貼ったり、下駄箱に互い違いに入れてみた。
このほかにいわゆる収納お助けグッズみたいなのを使ったこともあります。フェリシモや千趣会などの通販で買いました。当時はインターネットはなかったのでカタログ販売です。
フェリシモ(当時はハイセンス)では、うっかり「世界のスパイスの会」に入ってしまったので、使いもしないスパイスの小瓶がたまり、整理するためにわざわざワイヤーラックを買いました。
いろいろやりましたが、どれもこれも長続きせず。
こうした収納をすると見た目はきれいですが、しまうときや取り出す時に不便です。最初はきれいにしまうことができても、その状態をキープすることはできなかったのです。
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モノを捨てて、「持たない暮し」にシフトすることは、収納のような一時的な解決法ではありません。
女性誌や生活雑誌に毎号のように収納の特集記事がのるのは、それが決定的な解決法ではないからです。
掃除は死ぬまでしなければなりませんが、モノさえ減らせば整理整頓や収納はしないですむようになるのです。