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カナダに来てからよく食べるようになったものにブルーベリーがあります。ブルーベリーは小さくて可愛いですね。
青紫だから見た目はあまりおいしそうに見えませんが、とても健康にいいフルーツです。野菜やフルーツはみんなからだにいいのですが、ブルーベリーは特にアンチエイジングにパワーを発揮しますから、老化が気になる方に、一押しですよ。
今回はブルーベリーが健康にもたらす効果をお伝えします。
ブルーベリーとは
ブルーベリーは北アメリカ原産のツツジ科コケモモ属の植物です。
昔はネイティブアメリカン(いわゆるインディアン)が、ブルーベリーを食べていて、からだにいいことに気づいていました。
17世紀にアメリカに移住したヨーロッパ人が、ネイティブアメリカンにブルーベリーを分けてもらい、ビタミン源として重宝します。
はじめは野生種のみ。
19世紀の終わりに、食用のための栽培が本格的に始まり、農家の人の努力のおかげで現在のようなブルーベリーが食卓に並ぶようになりました。
今は300種類ぐらいのブルーベリーがあるそうです。
ブルーベリーのどこがすごいのか
強力な抗酸化作用
ブルーベリーのおもな成分は、アントシアニン、ポリフェノール、ビタミンA、ビタミンE、ベータカロチン、亜鉛、カリウム。果物なので植物繊維も豊富です。
ブルーベリーの1番の特徴はその強い抗酸化作用です。
ブルーベリーの青紫色は、アントシアニンという天然色素のせいですが、この色素が、フリーラジカルを中和させる働きをします。ポリフェノールにも抗酸化作用があります。
野菜や果物の中で、ブルーベリーは1番抗酸化作用があります。抗酸化物質が豊富なので、まるでスーパーフードのような健康効果が期待できるのです。
フリーラジカルとは?
フリーラジカル(free radical)は対になっていない電子(不対電子)で、ほかの分子から電子を奪いとろうとする性質があります。
こんなふうに書いてもよくわかりませんね。もう少しわかりやすく書くと、フリーラジカルは他の物質から電子を奪って、まわりを酸化させる活性酸素のようなものです。ただし、活性酸素でないフリーラジカルもあるので、この2つは全く同じではありません。
フリーラジカルは、さまざまな化学反応のプロセスで生まれては消えていきます。別の言い方をすると、フリーラジカルは代謝によって生まれた毒とも言えます。
人間の身体は数えきれないほどの原子でできています。生きるということは、原子がさまざまな化学反応をし続けることです。
化学反応するたびに、フリーラジカルが生まれて、からだを酸化させます。これが老化です。
ブルーベリーにはそんなフリーラジカルの中和をする成分が豊富に含まれているのです。
抗酸化物質のおかげで、美容と健康にさまざまな効能がありますが、今回は8個ご紹介します。
ブルーベリーの美容と健康効果
1.体内の酸化を防ぐので、アンチエイジングになる
先に書いたように、ブルーベリーはフリーラジカルを中和し、遺伝子(DNA)の損傷を防ぎます。つまり老化のスピードを遅くし、ガンになりにくい身体にしてくれます。
2.悪玉コレステロール値を下げる働きがある
悪玉コレステロール値が下がるということは、心臓病のリスクが減るということです。
3.尿の感染症を防ぐ
尿路に細菌が入って起こる尿路感染症(膀胱炎、尿道炎、前立腺炎)を予防します。
4.血圧をさげる働きがある
血圧を下げて、血管を守るので、動脈硬化の予防になります。
5.糖尿病を予防
ブルーベリーの成分がうまい具合にインスリンの分泌を助けてくれるという研究結果があります。
6.美肌によい
抗酸化物質が豊富なブルーベリーはもちろんお肌にもよいです。肌の細胞の酸化を防ぐので、シミ、シワ、くすみ、ほうれい線、たるみが出るスピードを遅らせてくれるでしょう。日焼けによる肌のダメージも予防します。
もちろん夜更かしして睡眠不足になったり、喫煙したりなど肌に悪いことをしていたら、いくらブルーベリーを食べても効果は期待できませんが。
7.脳の働きを活性化し、記憶力をアップする
私が注目しているのはこの点です。抗酸化作用があるということは、若々しい身体を保ってくれるということですから、脳も若くいられるはずです。
ブルーベリーに含まれる抗酸化物質は、脳内の知能を維持する場所にたまるという動物実験の結果があります。
老化に関係のある脳内神経に作用するのです。
あくまで動物実験の結果で、人間に同じ作用をするかどうかはわかっていませんが、期待できそうです。
また、アメリカで76歳以上の高齢者に3ヶ月ほど毎日ブルーベリーを摂取してもらったら、摂取前よりテストの結果がよかった、という研究もあります。
ただし、このおじいさんやおばあさん、ブルーベリーの摂取量、相当多かったようです。食べていたのではなくジュースにして飲んでいたのです。
日々ブルーベリージュースを500ccほど飲んでいたとか。500ccのジュースを作るのにブルーベリーはどのくらいいるでしょうか?
ジュースにするとカサが減りますから、かなりたくさん食べていたと思われます。
ドライブルーベリーをおやつに食べていると、仕事や勉強の効率があがる、とも言われます。
8.眼精疲労をやわらげる?
アントシアニンは人間がモノを見る細胞(ロドプシン)の分解と再生を促すと考えられています。つまりブルーベリーは眼精疲労をやわらげてくれるということ。
しかしこの効果は実証されていません。
「ブルーベリーは目にいい」というのは定説ですが、薬理作用は証明されていないのです。ブルーベリーの品種によっても、この効果は違います。
ただ、抗酸化物質が豊富ということは、からだ全体にいい作用をするので、目に悪いことはないでしょうね。
ブルーベリーの食べ方
1番のおすすめは生で食べること。スムージーに混ぜてもいいです。
サプリメントもありますが、サプリメントは添加物が入っているので、やはり生のほうがいいです。どうしてもサプリがいいなら、天然由来で、なるべく添加物の少ないものを選んでください。
安いサプリは合成サプリが多いので私は避けます。
アントシアニンは加熱や冷凍しても成分が変化しません。
北米ではブルーベリーマフィンやブルーベリーパイが人気です。ジャムにして食べることも多いですね。しかし、もちろんこんな食べ方をしたら、ブルーベリーの栄養の恩恵を受けることができません。
お菓子にしたら、砂糖、バター、小麦粉も一緒に摂ることになりますから。
もし糖尿病の予防を期待して食べるならジュースにしないほうがいいと思います。
ブルーベリーってそんなに甘くありませんが、それでも果糖は含まれていますから、ジュースにすると糖分が増えてしまうので。
私の友だちで、かなり度の進んだ近眼の人がいます。彼女は「目にいいからいつもブルーベリージャムを食べている」と言ってました。
ですが、ジャムは砂糖が入っているから、ブルーベリーに「目にいい効果」があったとしても、それはプラスマイナスゼロ、あるいは、どちらかというとマイナスになるのではないでしょうか?
砂糖は目に悪いです。というのも砂糖をとりすぎると、ビタミンB1が不足するから。
関連:白砂糖の害⇒白砂糖はこんなに体に悪い~私が砂糖をやめた理由とは?
目が疲れやすい人はブルーベリージャムを食べるより、白砂糖を3ヶ月~半年ぐらい取るのをやめてみるといいです。
私、以前はけっこう目が疲れていたのです。飛蚊症に悩んでいた時期もありました。今から4,5年前のことです。
ところが、現在はあまり目の疲れを感じません。その時より絶対パソコンに向かっている時間は長くなっているのに。
目の疲れは要するに脳の疲れですから、砂糖をとらなくなって、脳へのダメージも少なくなったと思います。
白砂糖は万病の元なので、体調が悪い人はちょっとの間だけでもやめてみて、自分で人体実験をしてみては?砂糖をとるのをやめたって害は全くありませんから。
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おいしくて健康にいいブルーベリー、私も毎日せっせと食べています。
抗酸化作用があるということは、疲労回復にもいいですからね。
ただ、ブルーベリーってけっこう高いんじゃないでしょうか?
私はスーパーでいつも、高いなーと思って買っています。
以前住んでいた家の近所には庭にブルーベリーの木のある人がいました。花も可愛いので、可能なら自宅で栽培してください。