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両親、特にお母さんが浪費するので、やめてもらいたいと思っている読者、みなこさんの質問に2回に渡って回答しました。
クレジットカードで物を大量に購入し倉庫にため込む両親をどうにかしたいなら。
みなこさんの3通目、4通目のメールに回答していなかったので、今回、返信しますね。まず、みなこさんのメールをシェアします。
お金のことが心配だ
件名:お金について
私が心配しているのは親の浪費によって将来の老人ホーム代などのお金をどうするのかということです。
今も買い物しては生活費が足りない、お金がないばかり言っているので。不安です。何かアイデアをいただけたらありがたいです。
追記。私には貯金があるので貸してほしいといわれるのが本当に困ります。絶対返ってこないので。やりくりをきちんとしてほしいです。
みなこさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
みなこさんは、ご両親が、買い物をたくさんして、ストック品をガレージに溜め込むのが嫌なのかと思っていましたが、結局のところ、自分のお金がなくなりそうなことを心配しているんですかね?
つまり一番の心配ごと、あるいは、今、解決したいことはお金の問題でしょうか?
何を解決したいのか、自分でわかっていないと、その問題を解決することはできません。
ですから、まず、今、自分が、一番解決したい問題を明確にしてください。
「お金のことが心配です」というのは、あまりにも漠然としたステートメントです。
お金の何が心配なのか、もっと具体的な言葉にして、その問題を解決するために、今できることを少しずつ行っていけば、不安もやわらぐでしょう。
私のアイデアですが、前回の記事に書いたように、ご両親の資産がどうなっているのか、現状をしっかり確認することから始まります。
今、お金がいくらぐらいあって、今後、ご両親が90歳まで生きるとしたら、年間、どのぐらいお金が必要で、貯金や年金でまかなえるのか、足りないなら、どうやってそのお金を捻出するか? 老後はどこに住むつもりなのか?
こうしたことに関してだいたいの心づもりをしておけば安心ではないですか?
先のことは誰にもわからないので、ざっくり考えておくだけで大丈夫です。
実際に調べてみると、意外とお金はあるものです。
人が「お金がない」とか、「時間がない」と言うとき、実際はあるが、自分が今使いたいものに使うには、足りない気がしているだけです。
そんな気がしているだけ、あるいは、理想の分量(それがどのぐらいかはわかっていない)には、足りないと思うだけ。
お母さんは買い物好きなようですが、本当にお金がない人は、そもそも、買い物できませんから、どこかにカレーやトイレットペーパーを買うお金があるのだと思いますよ。
本当にお金のない高齢者は、70歳だろうと75歳だろうと働くと思うし、それができないなら、生活保護を受けるのではないでしょうか。
とりあえず、お母さんのやりくりや生き方には口出しせず、老後、どんなふうに生活を展開していくつもりなのか、聞いてください。
他人の思考や行動を変えることはできないので、生活ぶりを変えてもらいたいなら、話し合いをして互いに歩み寄るしか方法はありません。
人を説得する方法はあるか?断捨離を邪魔する家族との対話の進め方。
自分で交渉しようとするとけんかになるなら、ほかの兄弟姉妹や、親しい誰か、プロなどの、第3者に入ってもらうといいでしょう。
さて、何かで不安になっているとき、2つの解決法があります。
1)問題そのものを解決する
2)不安にふりまわされないようにする
今回はみなこさんの不安をやわらげる方法を提案しますね。
1.問題を具体的に把握する
自分が何を不安に思っているのか、何が不安なのか、不安要素を具体的に把握してください。
先にも書いたように、ただ「お金がなくて心配だ」と漠然と思っているだけでは、問題解決につながらないし、不安が不安を呼んで、精神衛生によくありません。
不安の洗い出しには、モーニングページブレインダンプなど、書くことがおすすめです。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
2.問題の解決につながる行動をする
不安の元がわかって、それに対して、自分ができることがあるなら、行動を開始しましょう。
大がかりなことをする必要はなく、今、自分ができることを少しずつやってください。
問題を解決するタイムリミットがあるなら、その日までにできるように、計画を立ててください。
具体例としてはこの記事を読んでください⇒ものすごいゴミ部屋を早急に片付けなければなりません。どうしたらいいでしょう?
この読者が解決したい問題は片づけに関することですが、お金に関する問題も、考え方ややり方は全く同じです。
ただ、将来のお金については、不確定要素がついてまわるので、「100%安心な状況」を追い求めないでくださいね。
重要なのは、解決につながる行動を積み重ねることです。
ただ単に、「先のことが心配だ」とか「お金が足りなくなったらどうしよう」と思っているだけでは、ストレスが増えるだけで、何も解決しません。
3.コントロールできることに注力する
自分以外の人間が何を考え、どう行動するかは、自分にはコントロールできません。
ほかにも、人生には、コントロールできないことがたくさんあります。過去に起きたできごとは、もう終わっているから今さらどうにもできないし、未来に何が起きるかも自分にはどうすることもできません。
そういう、コントロールできないことを、無理にコントロールしようとしたり、自分の思い通りにしようとしたりするのはやめましょう。
できないことは、どんなにがんばっても、できるわけがないから、これまたストレスがたまります。
特に、対人関係については、コントロールの手をゆるめたほうがいいです。
自分の力でなんとかできそうなことに、リソース(時間、お金、意識、体力など)を投下してください。
4.感情を押し込めない
心配、不安、恐怖といったネガティブ感情を押し込めないで、表現してください。
1番でおすすめした書くことを利用してもいいし、友人や家族に話してもいいです。
みなこさんの場合、お母さんに自分の正直な気持ちを言うことをおすすめします。口にすべきは、人をコントロールするための言葉ではなく、自分の正直な思いです。
5.「道は開ける」(D.カーネギー著)を読む
心配事に対する対処法を書いた本はたくさんありますが、これ1冊読んでおけば十分だと思います。
読んで、できることをしてください。
余裕があったら、私が週に1度更新しているTEDの記事も読むといいですよ。自分には関係ないと思いトークでも、いろいろな気づきが得られます。
さて、以上5つをやれば、心配ばかりするスパイラルから抜けられます。
あとは、マインドフルネスを実践して⇒マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。
日々の暮らしを楽しむようにしてください。
たっぷりあるマインドを採用するのもおすすめです⇒たっぷりあるマインドになるおすすめの練習法6つ~もう十分ある、と考える。
それでは、みなこさんの心配が和らぐことを祈っています。どうぞ、お元気で。
関連記事もどうぞ⇒心配や不安でいっぱいの人生から抜け出すには?
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ものごとが、自分の思い通りにいかないときや、誰かが自分の思ったように行動しないとき、その状況を変えようがんばると、ますますストレスがたまります。
今の自分がちょっとがんばればできるごく小さなことを積み重ねるほうが、問題解決につながるし、セルフイメージも人間関係もよくなりますよ。
それでは、あなたも、感想や質問などありましたら、お気軽にメールください。