写真アルバム制作中

ミニマルな日常

中途半端になっているものを片付けていく~もっとスッキリ暮らすために。

年末に、年内に捨てたほうがいいと思うものを、思いつくままに書いてみたところ、意外と好評でした。

そこで、「思いつくまま」シリーズ第2弾として、年明けのまだやる気のあるうちに、捨てたほうがいいものを書くことにしました。何回書けるかわかりませんが。

今回は、中途半端になっていて、もういい加減捨てたほうがいいものを紹介します。

思いつくままシリーズでは、私の個人的な話がたくさん出てきますので、ノウハウとしてはそこまでピンポイントではありません。



0.中途半端なものって何?

中途半端なものとは、必要なのか、必要でないのかよくわからないもの、使うか使わないのかよくわからないもの、そういうことを考えたことがないまま、何年もキープしてしまっているものです。

自分の人生において、曖昧な状態にあるものたちとも言えましょう。

実際は、必要でないのか必要なのか、わからないのではなく、自分がそういう状態を許しているものたちです。

つまり、本人が決心さえすれば、その曖昧さはたちどころに回避できます。

何もかも白黒きっちりつける必要はありません。あいまいなところがいっぱいあるのが、人間と人間社会のいいところです。

ですが、曖昧なものがたくさんありすぎると、気分が悪くなるのも事実です。

スッキリ感を求めるのであれば、イソップ物語のコウモリのように中途半端なものは、どちらかのチームに判別してしまったほうがいいと思います。

もちろん、使わないとはっきりわかっているなら、すぐに手放しましょう。





1.食べかけのまま時間がたっている食品

ジャムやピクルスなど、日持ちがしそうな瓶詰めの食品で、口は切ってあるけど中身が減る気配のないものです。

今年、食べる気がないなら、もう始末したほうがいいでしょう。

食品を捨てるのはもったいないから、今月中に、そのまま食べるか、何らかの料理に使って、処分してください。

スープの中に入れてしまうか、ミキサーで粉砕してスムージーの中に混ぜ込むと、よほど強烈な味のものでない限り、食べられると思います。

買った食べ物を食べきる7つのコツ:ちょっとした心づもりで無駄が減る。

いつか何かの料理に使おうと思っている日持ちする素材や調味料も見直したほうがいいでしょう。

この手の食品で、私が覚えているのは、過去記事にも書いていますが、かつてヨーグルトを買うと必ずついてきた砂糖の小袋です。

20代の半ばの頃だったと思いますが、明治のブルガリアヨーグルトのプレーン味をやたらと食べていた時期があり、買うたびに、砂糖の小袋がついてくるので、いっぱいため込みました。

ヨーグルトは酸っぱいのが好きだし、コーヒーや紅茶も砂糖を入れないので、小袋はたまっていく一方でした。

母に渡して料理に使ってもらえばよかったのですが、いったんため始めると人間はそれがクセになります。

ヨーグルトの外蓋を取ると出てくる砂糖の小袋を、半ば無意識にビニール袋の中に放り込んでしまったのです。

結局この砂糖は、ケーキを作るとき、一気に使いましたが、いちいち小袋から取り出すのが面倒でした。

2.消費しきれない本、刷子

次に紙関係をチェックしましょう。

去年読まなかったし、今年も読むかどうかわからない本。

そういう本たちとどう付き合っていくか、見切りをつけます。

私のように語学が趣味かつ昭和の人(デジタルネイティブじゃない世代)は、買ったけど読んでいない参考書や、解いていない問題集などが本棚のすみで眠っているのではないでしょうか?

それ、使います?

もう使わないなと思ったら、処分したほうがいいかもしれません。

まあ、古い教材でもやればためになります。やれば。

でも、使いたくないから、そのまま放置されているんじゃないですか?

去年、生成AIが一般的になってから、私が使っている語学アプリはすべて、なんらかの形でAIを利用する機能を盛り込みました。

長年語学を趣味としていますが、使うメディアはどんどん変わっています。

人は新しいものが好きだから、ほかに選択肢があるなら、新しい教材で勉強してしまうのではないでしょうか?

その教材を本当に使うのかどうか、ここらでじっくり考えてください。

使えそうなものやどうしても使いたいものは手元に残し、まず使わないと思うものは、いさぎよく手放すといいでしょう。

時間は有限なので、すべてをやることはできません。

まだ若いなら、使うチャンスがあるかもしれませんが、50歳~60歳あたりになると、終わりも見えてくるので、見切ったほうが人生が充実します。

3.作りかけの作品

途中までやってまだ完成していない手芸作品や編み物なども、中途半端な世界にいるものたちです。

私は手芸も創作もしないから、作り手の気持ちはよくわかりません。

しかし、ただ単に作るのが楽しいなら、途中で止まっている作品を無理に完成させる必要はありません。

作品を中途で放棄してしまった理由を考えてください。

たぶん、

・ほかのことで忙しくなって時間がなくなった

・ほかのものを作りたくなった

・まったく別の趣味に興味が移った

・作業が難航し、やる気がなくなった

・途中で材料が足りなくなった

・のろのろ作りすぎていて、完成すべきときに間に合いそうになくなった

・作る必要性がなくなった(誰かのために作っていたけど、その誰かとの関係が終わったとか)

こんな理由から放置してしまったと思います。

「いつかは完成させたい」と思うかもしれませんが、その作品の制作そのものに興味を失ったのなら、完成させることは難しいでしょう。

それに、最後まで完成させる必要もありません。費やした時間や材料がもったいないと思うかもしれませんが、いやいや作るのも、これまた時間と労力がもったいないです。

4.整理途中のもの、たとえば写真

写真や音楽(CDとか)、映像作品、書類などをすべてデジタル化するという壮大なプロジェクトを始めたまま、止まっているなら、もうあきらめたほうがいいかもしれません。

写真なら、すべての写真を見直すのではなく、表面にある一部で代表させる。あるいは、古い写真はもう全部捨ててしまうなどすると、すぐに整理が終わります。

CDもデジタル化せず手放して、必要に応じて、デジタル音楽を購入すればこれ以上作業する必要はありません。

音楽の趣味は変わるので、昔好きだったからといって、今後もずっと聞き続けたいとは限らないでしょう。

いま、ストリーミングで音楽が聞けるので、音源を所有せずとも、さまざまな音楽を聴くことができます。

CDとDVDはこんなふうに断捨離~もう音楽を所有しなくていい理由とは?

あきらめきれないなら、完璧に整理しようという欲を捨てて、作業を簡略化してください。

以前、お子さんのアルバム作りで苦労している読者の質問に答えたことがあります⇒子供のフォトブックを作っているけど、どの写真も大切に思えて選べない。そんなときはこう考えよう。

かわいい子供の写真を見ながらする作業なので、本来なら、フォトブック作りは楽しいと思います。

しかし、そこに変な欲が出ると、苦痛になります。

ベストの写真を見極めて完璧なアルバムを作りたいという欲です。

フォトブックなんて、子供の写真が数枚入っていれば用は足りるはずですが、こだわりだすとすごく疲れる作業になります。

べつに売り物を作っているわけではないので、そこそこのところで手を打ってください。

書類の整理も、古いものを一から全部デジタル化しようとせず、今日、手元に入ってきたものからデジタル化し、古いものは、できるだけ手放すといいでしょう。

■関連記事もどうぞ

それ、本当に修理する気あるの?:ガラクタのタイプ別、捨てられるようになる考え方(その2)。

15年、修理せずしまい込んでいたものを直すのに使った時間は30分。そしてまた使い始めた。

*****

中途半端な立ち位置にあるものを捨てるすすめを書きました。

中途半端なものは、物理的なものだけに限りません。

やりかけのまま停滞しているプロジェクトもそうだし、人間関係などにもあるでしょう。

途中で止まったままになっていると、やっていないものたちに、「早く終わらせなよ」とせっつかれたりしませんか?

もちろん、ものやプロジェクトは何もしゃべりませんが、自分自身が、自分をせっつきます。

手放してしまえば、もう誰もせっつきません。スッキリしますよ。





リラックスしている人「増やさないこと」を意識して、持たない暮らしを実現する方法。前のページ

地震にあって思ったこと、そしてコウモリについて。次のページkimono goods

ピックアップ記事

  1. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。
  2. 筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付…
  3. ムック本・第2弾『8割捨てれば、お金が貯まる』発売のお知らせ:11月15日です。…
  4. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  5. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…

関連記事

  1. 後悔している人

    ミニマルな日常

    過ぎたことをぐるぐる後悔するのはやめる。アクションプランも考えた。

    記事の感想を送ってくださった読者のお便りを紹介します。内容:…

  2. 電卓を持つ手

    ミニマルな日常

    無駄な物を買わないために、私がやめたこと。

    今回は、最近になって今年の目標を教えてくれたお2人のメールを紹介します…

  3. スケジュール帳を書く人

    ミニマルな日常

    手帳を活用して、上手にタスクを管理するコツ。三日坊主卒業プラン。

    今年は、もっと手帳を活用して、うまくスケジュールを管理したいのですが、…

  4. 歩く人

    ミニマルな日常

    突然の変化や人生の転機にうまく対応するには?

    大学生の娘が家を出ると言ったので、目の前が暗くなり、心の整理がつきませ…

  5. ポンポンたわし

    ミニマルな日常

    ポンポンたわしで洗剤いらず、シンプルナチュラル家事を楽しく実践中

    筆子が気に入っている掃除道具、ポンポンたわしをご紹介します。シンクやお…

  6. 葬式の心配

    ミニマルな日常

    大がかりな葬式やお墓は必要でしょうか? シンプルな葬儀はこんな感じです。

    読者のお便りコーナー。今回は葬式とお墓特集です。お母さんをシンプルな火…

新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。

 

8割捨てればお金が貯まる・バナー

ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,822人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. 呉服屋さん
  2. 時計を持つ手
  3. ペンで何か書いている手元
  4. 散らかった部屋にいる猫
  5. 80対20の法則
  6. 机で寝ている女子社員
  7. シンプルな寝室
  8. ギターを弾いている人
  9. たくさんの服

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック

 

1週間で8割捨てる技術
 
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. 寝転がってスマホを見る人
  2. 片付いたスペース
  3. 掃除道具
  4. アルメリア
  5. 湖を見る少女。
  6. スーパーで買い物中
  7. 分かれ道
  8. ノートを書いている手
  9. 手のひらの上の小銭
  10. サボテン

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP