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もっとシンプルに、できればミニマリストみたいに暮らしたい。
そんな人におすすめの、ミニマル生活ルールを紹介します。どれも、実際に私がやってみて効果があったことで、今も心がけていることです。
初回は、もっとも威力がある3つのルールをシェアします。
ピンと来るものがあったら、試してください。
1.80対20の法則
80対20の法則は、パレートの法則とも呼ばれています。これは、イタリアの経済学者、ヴィルフレド・パレート(1848-1923)が提唱した経験則。
ある現象やシステムにおける全体の効果や結果の80%は、20%の要素が決定するという考え方です。
たとえば、ある会社の売上の80%は、顧客全体の20%によるものであるとか、自分がふだんやっているいろいろな仕事のうち、20%が特に重要で、80%の成果をもたらしていると考えます。
すべての現象にこれがあてはまるわけではありません。
しかし、特に重要なものにリソースを投下し、さして重要ではないものは切り捨ててしまったほうが効果的であると考えれば、「この部屋にあるものは全部大事だから捨てられない」とか、「思い出の品は全部持っていなきゃいけない」という考え方にとらわれなくなります。
実際、すべてが重要ということはそうあることではなく、特に重要なものや、優先すべきことが必ずあります。
時間やお金というリソースが有限である以上、重要なことに重点的にリソースを注ぐことはとても有効だと私は考えています
こちらの記事で⇒これで簡単に捨てられる、洋服を捨てる7つのルール~あなたの服の8割はいらない服です
私は、手持ちの服の8割はいらないと言い切っていますが、これも数字でしっかりそうなるわけではありません。もっている服の大部分は、まったく活用されていないということを言いたくて書きました。
衣類、バッグ、靴、アクセサリーなど身につけるものをたくさん所有していたとしても、すべてを漫勉なく活用してはいないと思います。
いつも着る服は決まっているのではないでしょうか?
逆に、全部を均等に使おうとすると、かえって大変です。余計な考え事や仕事が増えるはずだし、今は箱詰めしてある「着ない服」も、クローゼットに並べたいから、場所や収納家具も必要になります。
シンプルな暮らしは、余計な考え事や仕事はなるべくしない暮らしです。80対20の法則を意識していると、本当に大切なことにフォーカスできると思います。
2.ワンインワンアウト
ワンインワンアウト(one in one out)は、何かものが1つ家に物が入ったら、べつの何かを家の外に出す(処分する)ルールです。
物を減らすのに、ワンインワンアウト(1つ買ったら1つ出す)は本当に効果があるか?
私はいつも着ているTシャツが、ボロボロになって着用できなくなったら、べつのTシャツを買ってきて、ボロボロになったほうはウエスにして、掃除に使って廃棄します。
ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
これは、典型的なワンインワンアウトで、こうすれば、手持ちの物はむやみに増えません。
入るものと出すものが同じ種類のもの(たとえば、ジーンズを入れたら、ジーンスを捨てるとか)であるほうが厳密にルールを適用できますが、私は特に種類にはこだわっていません。
80対20の法則と同じように、ワンインワンアウトはいつも使えるルールではありません。
私は5月1日に引っ越しをしましたが、必要な家財道具をほとんど持っていないため、新規で家に入れたものがたくさんあります。
でも、これも、ある意味、手放したからこそ、新たに買っていると言えます。
引っ越して、私が一番最初に買ったのは、スタンディングデスクです。
筆子のnoteへのリンク⇒5月2日に娘とIKEAに行き、スタンディングデスクを購入|筆子
前の家にいたときは、元夫の机の上に、自分で買ったスタンディングデスク(卓上に置く仕様のもの)をのせて使っていました。
当時の写真はこちらで紹介⇒仕事がはかどるデスク周りを作る7つのコツ。基本は捨てること。
ですが、引っ越しするとき、そうしたものをすべて置いてきた(イコール捨ててきた)ので、今、新たに買っているわけです。
ワンインワンアウトのルールは、以下の場合に特に効果的です。
・ある程度断捨離が終わって、ものの数をこのまま維持したいとき(増やしたくないとき)
・買い物習慣を見直したいとき
・ものがたくさんあって自分が何をもっているのかほとんど把握できていないとき
ワンインワンアウトを心がけていると、何かを買うとき、必ず、家の中にあるものを振り返り、思い出せなければ調べることになります。
だから、すでに似たようなものを持っているのに、買い物欲に負けて、同じものを増やしてしまう、なんてことを防げますし、存在を忘れていたものを発掘することもできます。
ただ、ワンインワンアウトのように、数が決まっているルールを適用すると、時に、「数さえ合わせればいい」「ノルマさえ達成すればいい」という罠にはまるので注意が必要です。
私の読者の中にも、「どうしても欲しいバッグがあったので、まだ使えるバッグを無理やり捨てて数を合わせた」という方がいます。
ルールを守ることも大事ですが、それよりもっと重要なのは、何のためにルールを使っているのか知っていることです。
ルールを適用した結果、達成したいゴールがあるはずなので、そのゴールに近づく行動をするようにしてください。
毎日何個捨てていますか? 数値目標を決めると確実に物が減ります。
3.量より質
同じもの、そして安いものをたくさん持つことより、質のいいものを数少なくもったほうが、生活がシンプルになります。
節約を心がけている人は100円均一ショップをうまく利用しているかもしれません。
私の娘も、日用品は、買うものによって、近所のダラーストア(カナダの100均)、Walmart(なんでも売っている大型スーパー)、Shoppers Drug Mart (ドラッグストア)を使い分けています。
消費者としては、安いほうがいいですし、その気持ちは私もよくわかります。
ですが、物の数を増殖させたくないなら、安さや量の多さにこだわるより、質にこだわるほうが近道です。
質のいいもののほうが、長持ちするので、買い替えスパンが短かくなります。長持ちしないものをたくさん持ってしまうと、店に行く頻度が増えます。
私達はメンテナンスや買い替えに、想像以上に時間とエネルギーを使っていますが、もっと問題なのは、また店に行ってしまうことです。
100均で販売されている商品でも、十分使えるものもたくさんあります。
100均が問題なのは、すべてが安い(と思わされているだけかもしれませんが)ので、店舗の中を歩いているうちについついいらないものまで買ってしまうことです。
私の経験では、店に行けば行くほど、そして、ネットショップにアクセスすればするほど、余計なものを買ってしまいます。
商品を見るとどうしても欲しくなってしまいますよね? 便利そうな新商品に出会ってしまうかもしれません。
見る(刺激を得る)と欲しくなるのは、人間の本能的な反応なので、「無駄遣いはやめよう」と心がけ、「筆子ジャーナル」を読みながら対策を立てていても、しばしば誘惑に負けて買ってしまいます。
買わせるテクニックにひっかからない人になる~認知バイアスを知っておこう。
買い物をうまくコントロールしないと、少ないものでは暮らせません。
安いものがたくさん売っている店に行かないほうが、買い物をコントロールできます。
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ミニマリストのように暮らしたい人に、きょうから使えるルールを3つ紹介しました。
特に重要なのは、80対20の法則です。全体の80%の成果が20%の努力やリソースから生まれることを意識すると、メリハリのある暮らしになるし、リソースを効率的に使えます。
ルールには例外がつきものなので、あまりガチガチにとらわれず、自分なりのアレンジを加えて、使ってみてください。
では、この続きをお楽しみに。