書類の山

ミニマルな日常

最終更新日: 2024.11.7

インスタ映えを目指さない!現実的な片付けをしたほうがうまくいく。

ページに広告が含まれる場合があります。

 

断捨離や片付けがうまくいかず、疲れる人は多いのですが、その理由の1つは、メディアで見た「美しい空間」をめざしてしまうからです。

SNSやYouTubeで目にする「完璧な空間」は魅力的ですが、実際の生活にそのまま当てはめようとすると無理が生じます。

私たちの日常は、常に変わる現在進行形。時間も限られているし、大半の人が仕事、家事、育児に追われています。

写真や動画は現実そのままというよりも、「人が見たいものを巧妙に作り上げたもの」と考えたほうがいいのではないでしょうか?

この記事では、理想的な「美しさ」よりも、現実的で「実用的」な片付けについて考えるポイントを5つ紹介します。

断捨離が行き詰まったときは、もっと現実的になって、無理のない自分に合った片付けをするようにしましょう。



1.片付けに使える時間

1日にどれぐらい片付けに費やせるか考えてください。

毎日1時間、片付けに使えるなら、部屋はどんどんきれいになっていくでしょう。

ですが、実際は1日15分も取ることができない人が多いと思います。

1日に片付けに費やす時間が少なければ、いきなりきれいな部屋にはなりません。

いま、部屋にあるさまざまなものは、長い間少しずつたまっていったのですから、片付けにもそれなりに時間がかかると覚悟してください。

この点に納得できれば、SNSで見た部屋のようにならないことに焦りや不満は感じません。

時間が取れない人でも、小さな片付けを積み重ねれば、部屋はきれいになっていきます。

具体的なやり方は昨日の記事を参考にしてください⇒フルタイムで働いている人がそこそこキレイな部屋を保つ方法

私自身、断捨離にはかなり時間がかかりました。

捨ててはリバウンド、また捨ててはリバウンドを繰り返しましたから。

それでも最終的にそこそこミニマルに暮らしているので、そんなに焦る必要はありません。





2.所有するもの

メディアに出てくる「何もない部屋」からは、多くのものが排除されています。

実際は、いろいろなものを持たないと生活できません。

所持品を100個以内にしたいとか、YouTubeで見たあの人のように、50個にしたいとか考えるのは馬鹿げているのでやめましょう。

私が一番お伝えしたいのは、自分軸のある生活をすることで、SNSに出てくる人の生活を真似することではありません。

ですが、お便りを読んでいると、真似しようとして、それができないことにストレスを感じている人が多いんです。

真似しなくていいですから。

「持たないこと」そのものを目標にするのはやめて、生活に必要なものはちゃんと持ってください。

また、趣味で持ちたいものあると思います。

本が好きな人、何かをコレクションしている人、手芸をするから材料やツールをいっぱい持っている人などいますから、万人に通用する「持つべきもののルール」はありません。

趣味や好きなことがあるのは、人生を豊かにする要素なので、ここを切り捨てる必要はないと思います。

私も、塗り絵を始めてから、塗り絵の本や色鉛筆などが増えました。

せっかくボールペン1本生活になったのに⇒ボールペン1本生活になってわかった、私が物をためこんでいた理由とは?

ジェルペン複数本生活に戻ったのです。

ですが、塗り絵は単純に楽しいし、ストレス解消に役立っているので、本や色鉛筆は自分にとっては必要なものだと考えています。

3.物理的な制約

部屋の広さは人それぞれだし、家族構成やペットがいるかどうかでも、自分が使えるスペースは違ってきます。

大きな家に住んでいる人と、コンパクトなアパートに住んでいる人では、必要な収納スペースや物の量が異なりますよね。

メディアで見かける広々とした美しい部屋を目指すのではなく、自分の空間に合った完成形を考えて、そこを目指してください。

新しい家はビルトインの家具や収納スペースが多いので、無駄なスペースが少なく効率的に収納できると思います。また、その家の構造に合わせてデザインされているので、見た目も一体感があって美しいでしょう。

そのおかげで、きれいに見える部屋も多いので、自分の家がそういう構造になっていなかったら、同じような結果を目指しても実現しません。

新しい機能的なアパートの一部屋と、古いオンボロに近い一軒家では、最初から立っている土俵が違います。

この点を考慮し、今の自分の部屋をどうしたらスッキリさせることができるか考えてください。

4.生活スタイル

メディアで見かける部屋の持ち主が、自分と同じ生活スタイルを持っていることはまずありません。

自分の生活スタイルに合った環境であれば、多少散らかっていても何の問題もないのです。

生活スタイルを決める要素はたくさんありますが、仕事1つにとっても、フルタイム勤務 、パートタイム、自営業で違うし、夜勤の多い仕事もあります。

在宅で仕事をする場合と職場に出勤する仕事もあります。

自分がやっている仕事は、思いのほか、自分の部屋の形に影響を与えます。

在宅勤務の人は、仕事を効率的にこなせるようなワークスペースを確保したいと思うでしょう。

仕事に集中できる静かな場所が必要だし、デスク周りはスッキリさせておきたいです

一方、通勤がある場合、部屋の使い方が違ってきます。朝は短時間で準備を済ませることができる環境、帰宅後はリラックスできる空間を優先したいでしょうから、デスクやこまごまとした文房具を置く必要はないでしょう。

むしろ、休息やリフレッシュしやすいリビングルームや寝室にしたいですよね。

仕事をするうえで、快適なインテリアは違うので、自分のニーズを把握したうえで、片付けをするべきです。

また、思い出品にすごく執着する人と、それほどでもない人がいます。

部屋にあれこれ飾りたい人と、何も飾りたくない人もいます。

常に自分らしさを優先するようにすると、最初から自分には合わない部屋を目指すことはしないでしょう。

5.家族のニーズ

家族がいると、よくも悪くも、理想の部屋は変わってきます。

私はずっとタメコミアンの夫と暮らしてきたので、リビングルームや共有スペースに「ガラクタにしか見えないもの」がたくさん置かれている家に25年以上住んできました。

じゃあ、今は一人暮らしだから、人のものはないのかというと、娘の学生時代のものが大きいバンカーズボックス1つ分、玄関に続く階段のそばに置かれています。

家族が自分以上のミニマリストなら、こんな問題は生じませんが、その場合は、何もわざわざ自分がものを減らさなくてもある程度快適に暮らせるでしょう。

しかし、家族が自分よりもものを多くもっていたり、ものをたくさん持って暮らすのを好む場合、ちょっと工夫しないとスッキリ暮らせません。

家族それぞれに価値観やものに対する思い入れがあるため、単に「これを捨てて」と強制することはできず、折り合いをつけながら片付けていく必要があります。

メディアで見る「素敵な部屋」には、家族のものがはみ出していることはあまりありませんが、普通ははみ出します。

特に子供がいる場合は。

私たちが片付けをする理由には、「家族と仲良く暮らすこと」も入っているので、家族のニーズを優先したうえでの部屋づくりが求められます。

*****

家を快適にしたいとき、インスタ映えを目指すのではなく、自分自身のライフスタイルに合った現実的な片付け方法を見つけることが重要です。

自分に合った片付けのペースを見つけ、持ち物に対しても無理のないルールを設定しましょう。

生活は常に変化しており、家族や仕事の状況、好みも含めて、自分らしい空間を作ってください。

理想の部屋はメディアで見た美しい空間ではなく、自分や家族が過ごしやすい場所です。

現実的な片付けを心がければ、断捨離に関して余計なストレスを感じることなく、片付けそのものを楽しめると思います。





もう着ない服を探している人フルタイムで働いている人がそこそこキレイな部屋を保つ方法前のページ

目標設定から健康の秘訣まで~TEDの記事のまとめ(16)次のページプレゼンをしている女性

ピックアップ記事

  1. ムック本・第2弾『8割捨てれば、お金が貯まる』発売のお知らせ:11月15日です。…
  2. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。
  3. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…
  4. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  5. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…

関連記事

  1. 捨てて自信がついた人。

    ミニマルな日常

    断捨離に一区切り。新しい生活のスタート地点に立てました。

    『筆子ジャーナル』にいただいたお便り紹介コーナーです。今回は、2016…

  2. 実家の片付け

    ミニマルな日常

    スムーズに片付けを再開する4つのポイント。中だるみから復帰したい人用。

    先日、断捨離をやめたほうがいい時を記事で紹介しました。しかし、…

  3. オーガニックコットン

    ファッションをミニマルに

    スローファッションとは? 非おしゃれ系おばさんミニマリストの取り組み

    少ない服でも、個性的なおしゃれを楽しめるスローファッションについてお伝…

  4. 古い服を箱に入れている女性

    ミニマルな日常

    生活が変わったのに所持品のリセットをしない:家の中にうんざりするほど物がある理由(その7)

    使い切れないほど家の中にたくさんの物をためこんでしまう理由と、そうしな…

  5. ちょっとしたプレゼント

    ミニマルな日常

    お得大好き編 ~不用品をたくさん捨ててわかった自分の生活パターン(2)

    所持品をたくさん捨てて、暮らしをミニマルにするプロセスでわかった筆子の…

  6. 夜泣きする赤ちゃんとあやすママ。

    ミニマルな日常

    物を押し付けるくせに、人の物を勝手に捨てようとする親族との付き合い方。

    だんだんリアルタイムに近づいているお便り紹介コーナーです。今回は、20…

文庫本『それって、必要?』発売中。

「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,826人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. 4人家族
  2. 片付いた机の上
  3. 片付いたリビングルーム
  4. チャレンジする女性
  5. ベッドにスプレーする女性
  6. 目標に向かう旅をする女性
  7. 引っ越しの荷造りをしている女性
  8. 小さなアパート
  9. 引き出しの中の服
  10. パントリーをチェックしている女性

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. 非常食
  2. スケジュールを書いている手
  3. 学生
  4. 家族で片付ける
  5. closet
  6. spark joy
  7. IDカードを持っている人
  8. 鏡の前の女性
  9. シンプルな画像
  10. 断捨離

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP