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家計簿が続かないと悩んでいる読者の相談に回答します。
まず、メールをシェアしますね。小鳩さんからいただきました。
家計簿が続かない
お金の使い方について悩んでいることがあり、思い切ってメールしました。
数年前から、家計簿をきちんとつけてお金を管理しようと、家計簿アプリや紙の家計簿をいろいろ試してきました。
最初の1週間くらいは気合が入っていて、レシートをとっておいたり、細かく記録したりできるのですが、だんだんと面倒になって続きません。
気がつくと入力が数日たまってしまい、訳がわからなくなって挫折する、その繰り返しです。
きちんと家計簿をつけていないから無駄遣いが多いと思い、また新しいアプリを入れますが、やっぱり続きません。
結局、どこにお金が流れているのかわからないまま、毎月貯金ができません。
自分としては、小さな支出が多いと思います。
コンビニでちょっと何か買ったり、ネットで買ってしまう日用品など、1回ごとは少額だけど、積み重なるとかなりの金額になっています。
でも記録しようとすると嫌気がさし、「まあいいか」とあきらめてしまいます。
友人の中には、家計簿を何年も続けている人もいて、自分はどうしてこんなに意志が弱いのかと落ち込みます。
節約したい気持ちはあるのに、記録できないのでお金の使い方が全然つかめず、もやもやします。
私でもできる、シンプルなお金の管理方法はあるのでしょうか?
小鳩さん、こんにちは。お便りありがとうございます。
家計簿が続かないそうですが、それはよくあることだと思います。
毎日書くのは地味な作業で、おもしろくないですよね。
家計簿を書いたからといって、お金が降ってくるわけでもありません。
小鳩さんにおすすめなのは、あまり厳密に家計簿をつけようとしないことです。
家計簿が続かないのは、その作業が難しすぎるからです。難しいから続けられないだけなので、どこまでも簡単な作業にしてしまえばいいのです。
まず、小鳩さんが家計簿をつける目的をはっきりさせましょう。
家計管理の目的を見極める
まず、なぜお金の管理をしたいのか、家計簿をつけるゴールを考えてください。
たとえば:
・貯金を増やしたい
・無駄遣いを減らしたい
・将来(老後)の不安を減らしたい
こんなゴールが考えられます。
目的によって、お金の管理方法は変わります。
たとえば、貯金を増やしたいなら、支出を細かく書き出すより、先取り貯金をする仕組みを作ったり、副業をして収入を増やしたりするほうが効果的です。
また買わない挑戦をして、お金を使わない人になるのも一つの方法です。
誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。
目的をはっきりさせれば、細かい家計簿つけなど必要ないと気づくかもしれません。
シンプルに管理する
従来式の家計簿をつけようとせず、もっとシンプルにお金を管理してみてください。
いくつか方法を提案します。
1. 大きな支出だけ把握する
毎日の細かい支出ではなく、家賃・光熱費・通信費・保険料など、固定費だけをリストアップしてください。
毎月必ず出ていくお金がわかれば、残りが自由に使えるお金です。
貯金はこの自由に使えるお金からします。
もっと貯金したいときは、固定費を見直せばいいのです。
2. 週に一度振り返る
毎日入力・記録するのが苦手なら、週に一度だけレシートやカードの明細を確認してください。
ざっくり
- 今週は食費が1万円ぐらい
- 趣味に5000円ぐらい
- 日用品に3000円ほど
と確認すればいいでしょう。
3. お金のメモ・日記をつける
ノートやスマホに「今日の出費:パンプキンチャイラテ500円。気分は◎(絵文字を使う)」みたいに書いてみます。
これは、単なるメモ、もしくは日記ですが、つけるとつけないとでは大違いです。
形式にこだわらず、自分の言葉で書いてください。
4. 自動化
クレジットカードや電子マネーを使っているなら、明細は自動で記録されます。これをアプリに連携させれば、入力作業は不要です。
5. お小遣い帳をつけるつもりで書く
私は、収入と支出を、お小遣い帳ふうにアイパッドで手書きでつけています。
詳しくはこちらをどうぞ⇒一人暮らし開始から1年。筆子が今やっている節約習慣5つ
項目は考えなくてもいいので、ふつうの家計簿よりラクです。
気づきを得られればいい
多くの人は「家計簿をつければ節約できる」と思っています。でも実際には、家計簿自体が節約を生むわけではありません。
大切なのは、自分のお金の使い方に気づくことです。
たとえば、毎週コンビニでちょこちょこ買っていたらお菓子だけで5000円になっていた、毎朝のラテ代が月に1万円もかかっている、楽しくない友人とのお茶代が多い、などと気づけば、次からはお金の使い方を変えるはずです。
つまり、すべてを記録しなくても、自分のお金の使い方に関して重要なことに気づくことができれば、無駄遣いは減っていきます。
家計簿をつけるより、日々、何をどれだけ買ったかを記録したほうが(金額はつけない)、買い物習慣は変わると思います。
完璧に管理しようと思わない
家計簿が続かない場合、「1円単位で正確に」と考えすぎているかもしれません。
細かくつけるのが好きならそれでもいいですが、1000円単位でざっくりつけたほうが続きます。
私は、25.68(25ドル68セント)とセントの単位まで書いていますが、合計を出すときは、セントは切り捨てています。
また、食費は、その週の合計しか書きません(週に1度だけ食品をデリバリーしてもらっているので、その明細の合計を書く)。
特に数字を追いたいものは、別枠で細かくトラッキングすることにして、ふだんの記録はざっくり書きましょう。
私自身も、家計簿をつけようとしては挫折していた過去があります。でも、数字をつらつら記録する方式にしたら、続くようになりました。
⇒家計簿がつけられないズボラ主婦が行き着いたお手軽な支出の記録法とは?
お金の管理は家計簿だけではない
お金の管理イコール家計簿つけではないので、家計簿をつけることにこだわるのはやめましょう。
家計簿は日本独特の文化で、カナダにはありません。日本のように、ノートに支出を細かく記録する人を見たことがありません(お金の管理法が話にのぼることもありませんが)。
では、全く管理をしていないのかというとそうではなく、予算を決める方法が一般的です。
予算を先に決めて、それを守ろうとするのです。
たとえば「家賃は収入の30%以内」「食費は週$50まで」など、割合で管理します。
実際、細かく金額をつけるより、収入の〇〇%、と予算を割り振るほうが合理的だと思います。
重要なのは記録することではなく、お金を自分の価値観にそって使う仕組みをつくることです。
家計簿をつけようとすると記録することが目的になって、肝心の「家計簿をつけるゴール」がおろそかになりがちです。小鳩さんも、あまり家計簿つけにこだわるのはやめたほうがいいでしょう。
◆関連記事もどうぞ⇒経済観念のない人がお金を貯められる人になる8つのステップ
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読者の質問に回答しました。
お金の管理方法は人様々、自分が続けやすい方法で管理してください。
難しくない方法ならどんな人でも続きます。
私もずっとどんぶり勘定だったので、最初は、お金の流れに意識を向けることから始めました。