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家をきれいにしたいけどなかなかできないという読者の悩みにアドバイスします。
まず、メールをシェアしますね。クラウディさんからいただきました。
いつも挫折してしまう
時々、ブログを拝見しています。私は40代の主婦です。
今日は、家のことでご相談があります。
これまで何度も、今度こそ家をきれいにしようと思って努力しました。
何度もそう決心して、毎回少しは片付けるのですが、長続きしません。
すごくものが多く、散らかっているので、プロの手を借りた方が早いと思って、整理収納アドバイザーとか、掃除の代行サービスを頼むんです。
部屋が見違えるようにきれいになります。
でも、何回かお願いしているうちに、この金額、高いなと思ってしまいます。
そこで、このくらいなら、自分でできるんじゃない?と思って自分でやることにします。
でも、いざ一人でやろうとしても、忙しかったりして結局できません。散らかったままです。
お金をかけずに自分の力で片付けられるようになりたいのですが、どうしても最後までできません。
どうしたら、ちゃんと片付けられるようになるでしょうか?
クラウディさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
部屋が片付かないことに悩んでいるのですね。
私のおすすめは不用品を捨てることです。
部屋がきれいにならないのは、ものが多すぎるからです。
整理収納アドバイザーや掃除をしてくれる人は、ものを捨てることはしないと思います。
整理収納アドバイザーは、収納が得意なので、どんどんしまい込むでしょう。一方、掃除のプロは清掃に徹します。ものの山を整えてはくれるでしょうが、中身は捨てません。
勝手に捨てるほうが問題になります。
つまり、プロに頼んでも、ものが多い状態のまま、どこかに収めたり、整えたりして一時的にきれいになるだけなので、そのうちまた散らかるんです。
不用品を徹底的に捨てれば、その後の管理はずっとラクになります。
以下に、捨てることを主眼にしたやり方を提案します。
1.片付けたい場所を書き出す
これからきれいにしたい場所(不用品を除去したい場所)を書き出してみましょう。
おすすめはブレインダンプです⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
書き出すことで、片付けに気持ちが向きます。
ものや場所を具体的に書いてください。たとえば:
◆リビング
・ソファの下にたまった古い雑誌とチラシ
・テレビ台の引き出し(リモコン・電池・謎のコード類)
・飾り棚の上のホコリをかぶった小物いろいろ
◆キッチン
・冷蔵庫のドアポケット(賞味期限切れの調味料)
・シンク下の収納(使っていないタッパーや洗剤)
・食器棚の奥にある使っていないマグカップ
◆クローゼット・衣類
・1年以上着ていない服(サイズが合わないもの)
・靴下や下着の引き出し(多すぎるので間引きする)
・洋服ダンスの上の収納ケースの中のもの
◆書類・紙もの
・ダイニングテーブルの上にある紙の山
・タンスの引き出しの中にある保険や銀行の書類(古いものは捨てる)
・ノートやメモ帳(中途半端に使ったもの)
◆思い出・その他
・子どもの工作や絵(残したいものと手放すものの選別)
・旅行のお土産や記念品(押入れの中にある)
・使っていない趣味の道具(編み物、カメラなど)
このリストは、ごく一般的なもので、あまり具体的ではありません。クラウディさんの家独自の、「捨てたいもの」や「片付けたいスポット」を書いてください。
場所ごとに書いたほうが、出しやすいと思いますが、思いつくままがーっと書いてもかまいません。
2.捨てる時間を決める:短時間でいいから毎日捨てる
リストができたら、実際に不用品を捨てる時間を決めましょう。
1回に片付ける時間は15分。タイマーを使ってください。
朝起きて15分、夜お風呂に入る前の15分、夕方帰宅後15分など、自分がやりやすい時間を選んでください。
おすすめは朝一番です。朝は、頭が疲れていないので、どんな作業も効率よく取り組めます。
「気分が乗ったらやる」ではなく、「時間がきたらやる」と決めて継続しましょう。
15分はそんなに長い時間ではないので、実行できると思いますが、もし長過ぎると感じるなら、10分や5分でもいいです。
捨てる時間を決めたら、スケジュールに入れてください(タイムブロッキングする)。
たとえば、朝6時半から15分やることに決めたら、スケジュール帳にそう書きます。そして、この15分は、不用品を捨てること以外はしません。
3.リストにあるもの・場所を順番にやっていく
捨てる時間が来たら、リストを見ながら、順番に片付けていきます。
上から順番に片付けてもいいし、やりたい場所から片付けてもいいです。
大切なのは、「どこから始めようか」と考えすぎないことです。ここで迷うと、肝心の捨てることに使う時間とエネルギーがなくなります。
決められた時間になったら、迷わずどんどん捨てましょう。
できなかった日があっても、気にすることはありません。翌日、リストを見ながら再開してください。
4.捨てた成果を「見える化」する
捨てたものや、どれだけ作業が進んだか、目に見える形で残してください。
前に進んでいると実感できると、捨て活を続けやすくなります。
一番簡単なのは、チェックを入れることです。
1.で書いたリストを使い、終わった場所に✔を入れていきます。もしくは、マーカーを引いたり、線で消してもいいです。
チェックが増えるたびに、「ここまでできた」という達成感が得られます。
手間でないなら、ビフォーアフターの写真を撮るのもいいかもしれません。
写真を比べると変化が一目でわかります。
アフターの写真は、「きれいな状態」ですから、また散らかったときに、「これに戻せばいい」という指針になります。
「今日はこれを捨てた」とメモや日記に書き残すのもいいでしょう。私はいつもブログに捨てたものを書いていました。
夕食のときに、家族に、「今日は食器棚の中を整理したの」と話すのもいいです。
どんな形でもいいので、毎日ものを捨てていることを確認できるようにしてください。記録があれば、励みになります。
5.続けやすい環境を作る
日々の捨て活に取り組みやすい環境を作っておきましょう。
・ゴミ袋をすぐ手に取れる場所に置いておく
・迷うものを一時的に入れる「保留ボックス」を用意する
・作業スペースを確保する:ものを広げる場所を決めておくと、カオスが広がりません
・捨てたものを外に出しやすくする:不用品を入れたゴミ袋やリサイクル品を玄関近く/ガレージの中などに置いて、外出時に外に出します。
・捨てたいもの置き場を作る:ほかのことをしていたときに捨てたいものが出てきたらここに置きます。
こんな工夫をすると、不用品が外に出ていくスピードが早くなります。
捨て方の工夫は過去記事にもたくさん書いているので、参考にしてください。
⇒紙や書類を捨てるのがすごく苦手な人におすすめする紙の片付け方。
⇒物置になってしまった離れの片付け方。ガラクタ部屋の断捨離はこうやる。
それでは、クラウディさんが片付けがんばってください。応援しています。
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読者の相談に回答しました。
片付けや整理整頓が苦手な人は、ものの量をできるだけ減らすのが一番効果的です。
ものが多いと、出しっぱなし・積み重ね・床置きが増えます。
それは、収納スペースが足りないから、という理由もありますが、一番の理由は、脳が疲れるからです。
ものが多ければ、何かを使うときとしまうときの両方で、たくさん判断をしなければなりません。
目的のものを取り出すとき、探したり、関係ないものをよけたりします。
しまうときも、「入り切らない、どこに入れよう」「これをどかして押し込もう」などなど、よけいな考えごとが増えます。
判断すべきことが無数にあり、脳に負担がかかるため、「考えるのが面倒だから、とりあえずテーブルに置いておこう」となってしまうのです。
こうした事態を防ぐために、ぜひ、不用品を捨ててください。
ものを減らしてしまえば、散らかったとしても、短時間でリセットできます。












































